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佐助×かすが(死にネタ)7

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「世話になったお前には悪いが」
 はっきりと佐助の目を見て言う。いつかと同じ透きとおった硝子細工のような瞳は、
純粋なかすがをそのまま表していて、それを向けられた佐助は少し悲しくなり、視線を
横にそらした。
 「私には甲斐の虎を倒す道しかない」
 「だから、私にはもう構うな」
 そう、と佐助は無表情に答えた。それは無理だと内心思ったが、顔には出さなかった。
かすがの決意は想定の範囲内だった。
 「でも、傷が治るまでは面倒見るよ」 
 拾った責任があるから、と佐助は言い、食事の準備のために立ち上がる。
 「……お前は馬鹿だな」
 部屋を出て行く佐助の背中に向かって、悲しそうにかすがが小さく呟く。その声は佐
助にも聞こえていたが、聞かなかった事にして、かまどがある外に向かった。
 その日から、かすがは自分から食事を摂るようになった。佐助はその事が嬉しくもあ
ったが、苦しくもあった。いつまで彼女はあれにとらわれ続けなければいけないのだろう。
時間が経てば忘れるのだろうか、と考えて佐助は首を横に振った。同じ様に自分だっ
て幸村に囚われている部分があるという自覚は佐助にもある。だから時間が解決して
くれるというのは望みが薄いことも分かっていた。回復すれば、かすがは目的を果たそ
うとするだろう。武田の人間として、それは防がなくてはならない。災いの芽は早めに摘
み取らなければならない。しかし、だからといって佐助はかすがを手放す気にもなれない
でいた。
かすがは見る見るうちに回復していき、簡単な身の回りの事が出来るようにまでなっ
た。時間が迫っている。何か手を打たなければいけないと思っていた矢先の出来事だ
った。

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