素晴らしい美貌だ、とぼんやり思う。
濡れる瞳を翳らせる長いまつげも、享楽に喘ぐ唇も。汗ばんで光る上気した頬も、乱れた
濡れ羽色の髪も、弾む白い乳房も、すべてが妖しく美しい。
明かり取りから見えていた満月はすでに目の届かない位置まで移動してしまっていたが、
わずかに射し込んでくる月光は、濃姫の麗しい姿態を存分に飾り立てている。
狂気をもたらすような青白い、夜半の月の光だった。
「う、ぬぅ……」
信玄は限界を感じて声を漏らした。三度目の射精が近い。
首をぎこちなく動かして、濃姫の顔を見上げた。
様子を悟った濃姫の腰が、ゆっくりと上に上がっていく。
当然のことだった。胎内で精を受け止めることの危険性は、何より女の方が知っているはずだ。
信玄は、濃姫の麗姿と蠢く肉の感触とに、甘美な地獄を見た。
漏らす精液を己が身で浴びよとでも言いたげな濃姫の顔つきはやはり美しく、そして
狡猾だった。
乱れた顔をこちらに向けた濃姫が、うわずった声で囁いた。
「あぁん……フフッ、気持ちよかったでしょ? 私もすごくよかったわ。お前の、その
顔が見れたのだから」
ズルズルと上がる腰の動きがもたらす緩慢な摩擦に痺れながら、信玄は歪む顔で口角を
吊り上げた。
その笑い顔ともつかぬ信玄の表情を見た濃姫は、動きを止めて口を開いた。
「もういいの、これで私は再び戦場に立てる。お前がいくら悪あがきをしようとも、ね」
信玄の顔を覗き込むように前のめりになった濃姫は、泥沼の繋がりを断とうと腰を上げかけた。
刹那、信玄は叫ぶ。
「待てい!」
怒号と同時に筋肉を軋ませながら、半身を起こした。
頭をもたげて濃姫の帯に食らいついた。
牙を剥いたまま、相手の姿勢を崩すように強く引いた。
「な、なにをするの!?」
両足に力を込めて腰を弾ませ、己自身を膣の最奥までねじ込んだ。
膝を立て、濃姫の腰に向かって押しつけた。
「や……やめてぇっ!!」
自分の身に起こっていることを悟り悲鳴を上げた濃姫を、信玄は決して逃さなかった。
断たれかけた屈辱的な繋がりを、己が体で深く繋ぎとめた。
体を、腰を離そうともがく濃姫の必死の抵抗を全身で受けながら、帯に食らいついた牙に
いっそうの力を込めて首を振った――肉食獣が獲物を仕留めるときのしぐさで。
――ワシを獣と言うならば、獣じみた行為でもって報いてやろうぞ。
叫んで、腰をガツンとぶつけた。
子宮口に体当たりするようにして肉の通路を押し入ると、女は悲鳴を上げた。
抉って、突き破り、奥の奥まで串刺しにしてやる。グチャグチャとはらわたを啜って、
喰らってやろう。
噛みつくように締めつけてくる湿った肉の中で、信玄は本気でそう思っていた。
「あう、いやァッ……イヤッ! あっ……あ、あ、あ、あ――――!!」
膣内でびくびくと跳ね、体液を吐き散らすそれの蠢動を感じたらしい濃姫の美しい顔に、
絶望感がどす黒く彩りを添える。
食らいついた牙を緩め、肉体の緊縛を解いても、濃姫は微動だにしなかった。
信玄はその表情を見、あまりの美妙さに息を飲んだ。
濡れる瞳を翳らせる長いまつげも、享楽に喘ぐ唇も。汗ばんで光る上気した頬も、乱れた
濡れ羽色の髪も、弾む白い乳房も、すべてが妖しく美しい。
明かり取りから見えていた満月はすでに目の届かない位置まで移動してしまっていたが、
わずかに射し込んでくる月光は、濃姫の麗しい姿態を存分に飾り立てている。
狂気をもたらすような青白い、夜半の月の光だった。
「う、ぬぅ……」
信玄は限界を感じて声を漏らした。三度目の射精が近い。
首をぎこちなく動かして、濃姫の顔を見上げた。
様子を悟った濃姫の腰が、ゆっくりと上に上がっていく。
当然のことだった。胎内で精を受け止めることの危険性は、何より女の方が知っているはずだ。
信玄は、濃姫の麗姿と蠢く肉の感触とに、甘美な地獄を見た。
漏らす精液を己が身で浴びよとでも言いたげな濃姫の顔つきはやはり美しく、そして
狡猾だった。
乱れた顔をこちらに向けた濃姫が、うわずった声で囁いた。
「あぁん……フフッ、気持ちよかったでしょ? 私もすごくよかったわ。お前の、その
顔が見れたのだから」
ズルズルと上がる腰の動きがもたらす緩慢な摩擦に痺れながら、信玄は歪む顔で口角を
吊り上げた。
その笑い顔ともつかぬ信玄の表情を見た濃姫は、動きを止めて口を開いた。
「もういいの、これで私は再び戦場に立てる。お前がいくら悪あがきをしようとも、ね」
信玄の顔を覗き込むように前のめりになった濃姫は、泥沼の繋がりを断とうと腰を上げかけた。
刹那、信玄は叫ぶ。
「待てい!」
怒号と同時に筋肉を軋ませながら、半身を起こした。
頭をもたげて濃姫の帯に食らいついた。
牙を剥いたまま、相手の姿勢を崩すように強く引いた。
「な、なにをするの!?」
両足に力を込めて腰を弾ませ、己自身を膣の最奥までねじ込んだ。
膝を立て、濃姫の腰に向かって押しつけた。
「や……やめてぇっ!!」
自分の身に起こっていることを悟り悲鳴を上げた濃姫を、信玄は決して逃さなかった。
断たれかけた屈辱的な繋がりを、己が体で深く繋ぎとめた。
体を、腰を離そうともがく濃姫の必死の抵抗を全身で受けながら、帯に食らいついた牙に
いっそうの力を込めて首を振った――肉食獣が獲物を仕留めるときのしぐさで。
――ワシを獣と言うならば、獣じみた行為でもって報いてやろうぞ。
叫んで、腰をガツンとぶつけた。
子宮口に体当たりするようにして肉の通路を押し入ると、女は悲鳴を上げた。
抉って、突き破り、奥の奥まで串刺しにしてやる。グチャグチャとはらわたを啜って、
喰らってやろう。
噛みつくように締めつけてくる湿った肉の中で、信玄は本気でそう思っていた。
「あう、いやァッ……イヤッ! あっ……あ、あ、あ、あ――――!!」
膣内でびくびくと跳ね、体液を吐き散らすそれの蠢動を感じたらしい濃姫の美しい顔に、
絶望感がどす黒く彩りを添える。
食らいついた牙を緩め、肉体の緊縛を解いても、濃姫は微動だにしなかった。
信玄はその表情を見、あまりの美妙さに息を飲んだ。
すべては一瞬の出来事だった。




