謙信の心の内は葛藤に渦巻く。
よこしまな欲を抱くことは神への冒涜である。このような行い、本来ならば最初から
迷うことなく断ち切らねばならない。
よこしまな欲を抱くことは神への冒涜である。このような行い、本来ならば最初から
迷うことなく断ち切らねばならない。
だが、と思いなおす。与えられる刺激に自分は確かに欲情し、体を熱くさせて
しまっているのに、自然に湧きあがる感情をむきになって隠すことが潔しといえる
だろうか。
己の内に在る愚かさを知ろうともせずに、清くあらねばと必死にとりつくろう姿を
天はどのような思いで御覧になるだろうか。きっと、ひどく浅ましく映ることだろう。
しまっているのに、自然に湧きあがる感情をむきになって隠すことが潔しといえる
だろうか。
己の内に在る愚かさを知ろうともせずに、清くあらねばと必死にとりつくろう姿を
天はどのような思いで御覧になるだろうか。きっと、ひどく浅ましく映ることだろう。
元より天の目というのは、下界の人間の行いも心の内もすべてお見通しなのである。
ならば、愚かな欲も、清くない部分も、本来自分の中にあるものだと素直に認める
ことの方が正しい在り方なのではないか、という考えに達した。
ならば、愚かな欲も、清くない部分も、本来自分の中にあるものだと素直に認める
ことの方が正しい在り方なのではないか、という考えに達した。
(…たいごてってい…おのれのこころをいつわることこそ、おろかしきこと…なれば)
気を許したこの者達の前では、己の内に生まれてくる本心や欲を押し隠すような
見苦しい振る舞いはよそう。謙信は自分の感ずるままに身をまかせようと覚悟を
決めた。
気を許したこの者達の前では、己の内に生まれてくる本心や欲を押し隠すような
見苦しい振る舞いはよそう。謙信は自分の感ずるままに身をまかせようと覚悟を
決めた。
いやしかし、実の所そんなに複雑な葛藤があったかどうかといわれると微妙な
ところだ。このまま忍び達の思惑に乗せられた先に待つ未知の世界への期待感が
都合の良い言い訳となって謙信の背を押したのかもしれない。
ところだ。このまま忍び達の思惑に乗せられた先に待つ未知の世界への期待感が
都合の良い言い訳となって謙信の背を押したのかもしれない。
謙信はきっと心を開いてくれると思っていたが、ともすれば自分の過ぎた振る舞いに
逆上してくびり殺されるかもという一抹の不安もある。少しだけ怖気立つ心を隠し、
余裕気な笑顔のままじっと様子を窺う佐助。
そのわずかな不安は、幸いにも取り越し苦労に終わる。
逆上してくびり殺されるかもという一抹の不安もある。少しだけ怖気立つ心を隠し、
余裕気な笑顔のままじっと様子を窺う佐助。
そのわずかな不安は、幸いにも取り越し苦労に終わる。
謙信は、顔をほんのり赤くしながらも首をわずかに縦に振って答えた。
迷いが晴れたようである。
「……ははっ、さっすがいい度胸してるねぇ…そうこなくっちゃ」
佐助もふっと緊張が解ける。
迷いが晴れたようである。
「……ははっ、さっすがいい度胸してるねぇ…そうこなくっちゃ」
佐助もふっと緊張が解ける。
「足開いちゃっていい?大将にすんごい光景が見えちゃうけど」
「…んっ…いいですよ…」
謙信を縁に座らせたまま、佐助が胸のあたりまで湯の中に入る。謙信の両方の
すねを掴んで持ち上げ、湯面から出して、しゃがんで尻を付いたような姿勢にさせる。
「んくっ…」
謙信は後ろに転がりそうになるので両手を後ろにつく。
これで、あらわになった謙信の秘所が佐助の目の前に晒されることになる。
「…んっ…いいですよ…」
謙信を縁に座らせたまま、佐助が胸のあたりまで湯の中に入る。謙信の両方の
すねを掴んで持ち上げ、湯面から出して、しゃがんで尻を付いたような姿勢にさせる。
「んくっ…」
謙信は後ろに転がりそうになるので両手を後ろにつく。
これで、あらわになった謙信の秘所が佐助の目の前に晒されることになる。
「うーん…いいカッコだねぇ」
「さ、さすがにっ……ゆうきがいる…これは…」
「大丈夫だって、謙信様。綺麗にしてあげるから、ね…見せて…」
とんでもなくはしたない格好をしているのだから当然だが
恥ずかしすぎて全身が心臓になってしまったかのようにどきどきと震えてしまう。
謙信は吹き飛びそうな理性を抑え、なんとか佐助の動きを追う事だけを考える。
「さ、さすがにっ……ゆうきがいる…これは…」
「大丈夫だって、謙信様。綺麗にしてあげるから、ね…見せて…」
とんでもなくはしたない格好をしているのだから当然だが
恥ずかしすぎて全身が心臓になってしまったかのようにどきどきと震えてしまう。
謙信は吹き飛びそうな理性を抑え、なんとか佐助の動きを追う事だけを考える。
佐助が片手でお湯をすくって謙信の陰部にかけると、
「んんっ!」
謙信のそこはきゅっと縮こまってから元に戻った
「…ふふっ、びっくりしちゃった?」
佐助はご挨拶するように恥丘を軽くたんたんっとはたいて下の口に話しかける。
「んんっ!」
謙信のそこはきゅっと縮こまってから元に戻った
「…ふふっ、びっくりしちゃった?」
佐助はご挨拶するように恥丘を軽くたんたんっとはたいて下の口に話しかける。




