2009年9月13日3時2分
運転手の超過勤務問題で事業許可が取り消された国際自動車(東京都港区)は、12日から営業できなくなった。ところが同社のタクシー約300台は、別のタクシー3社でそのまま利用される見通しになった。3社はフランチャイズ契約を結んで「km」グループ入りし、タクシーは「km」マークをつけたまま。運転手も、100人規模で転籍できるという。
国際自動車は「利用者や運転手に迷惑がかからないように対処した結果」としており、国土交通省関東運輸局も「処分後に会社側でとった善後策で、『処分逃れ』には当たらず、全く問題ない」としている。
新たにグループ入りするのは、森永タクシー(同葛飾区)など森永グループの3社。2社はチェッカーグループに属し、1社は大手グループに属さずに営業していた。3社は今後、保有する計297台をすべて処分し、国際自動車で使えなくなったkm車を新たにリースする。運転手も100人以上受け入れる準備があるという。10月末をめどに営業を開始する方針だ。
国際自動車のハイヤー事業は別の子会社が継承する見通し。ただ、今回の処分をきっかけにハイヤーの契約解除を申し出るケースが数件あり、事業規模は縮小されるという。
国際自動車では、運転手の超過勤務や休憩時間不足などが相次いで発覚。関東運輸局は2日、大手タクシーとして全国で初めて、同社の事業許可を取り消す処分をした。車や運転手をどうするかが懸案となっていた。(佐々木学)