8月18日 4時57分
厳しい雇用情勢が続くなか、実家のあとを継いで農業を始める人が多くなっていることから、去年新しく農業を始めた人の数が前の年より11%余り増えたことが、農林水産省の調査でわかりました。
農林水産省によりますと、去年1年間に新しく農業を始めた人の数は6万6820人と、前の年より11.4%増え、今の方法で調査を始めた平成18年以来、初めて前の年を上回りました。内訳をみますと、実家のあとを継いだ人は5万7400人と、前の年に比べて15.6%上回りました。これに対して、農業法人などに就職した人が7570人と前の年を9.9%下回ったほか、土地や資金をみずから調達して農業を始めた人も1850人と5.6%減りました。農林水産省では、厳しい雇用情勢が続くなか、リストラされた中高年や内定を得られない若者などが、実家の農業のあとを継ぐケースが増えたのではないかと分析しています。国内で農業を営む人は、高齢化と後継者不足によって減り続け、平成20年は490万人と、この20年で半分程度まで減っています。農林水産省では「新たに農業を始めた人たちへの技術面や経営面での支援を強化し、農業の担い手として育成したい」としています。