7月の完全失業率が過去最悪を更新した。新たに職を失う人がいるだけでなく、昨年以降に「派遣切り」などに遭った非正規労働者の多くが再就職先を見つけられずに苦しんでいる。衆院選で各政党は雇用政策をマニフェスト(政権公約)のトップに掲げるが、失業者たちは「現状に合わない制度を変えて」「人気取りの政策はやめて」と悲痛な叫びを上げている。
職と住まいを失った人に、神奈川県が期限付きで提供している県営「いちょう上飯田団地」(横浜市泉区)では32人が不安な毎日を過ごす。機械器具製造会社を1月に解雇され、翌月入居した男性(46)は正社員への道を探るが、面接までこぎ着けることはほとんどない。
衆院選投開票日の翌日に当たる今月31日に退去期限が迫る。あまり政治には興味がなかったが、今回は絶対、投票所に行くという。「働きたくても働けない現状をとにかく変えたい」ためだ。(28日 22:03)