◇不安定雇用広がる
◇現金給与、15カ月連続減
◇現金給与、15カ月連続減
県内13業種の労働条件を調べた「毎月勤労統計調査」で、3月のパート労働者の比率が32・2%となり、90年の調査開始以来、最多となったことが分かった。また、給与が15カ月連続で前年同月を下回ったことも判明。パートなどの非正規雇用は全国的に増えており、県内でも不安定な雇用が広がっていることが裏付けられた。【山田尚弘】
従業員5人以上の事業所が対象。パート労働者の比率は、労働者65万2830人のうち、32・2%の21万211人と先月から0・9ポイント上昇。全国平均は27・2%。産業別では、飲食店・宿泊業が78・8%(前年同期比21・2ポイント増)と最も比率が高く、卸売・小売業の53・2%(同6・5ポイント増)、医療・福祉関係の31・4%(同0・8ポイント減)と続く。
また、3月の現金給与総額は23万7004円で、前年同月比5・2%減と15カ月連続で前年同月を下回った。基本給などの所定内給与と、基準外賃金などの所定外給与を合計した給与は23万2060円と前年同月比4・4%減となり、こちらも15カ月連続で前年同月を下回る結果になった。
労働時間を見ても、総計は前年同月比4・9%減で8カ月連続で前年同月を下回り、時間外の労働が前年同月比27・8%減で9カ月連続で下回った。景気後退で仕事が減少し、給与も減って家計を直撃している実態が浮き彫りになった形だ。
県統計課は「パート雇用の比率が高まったことは、雇用形態を切り替えて企業が人件費削減を図っていることの表れであり、給与の減少をみても、景気の後退を反映した結果だ」としている。
毎日新聞 2009年5月23日 地方版