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2010年4月10日(土)

『旅立ちの準備』『死生観』

この日は約30人の方に足を運んでいただきました。
講演はChatswood Mosic centerで行われました。




「旅立ちの準備」 フレイザー悦子さん

フレイザー悦子さんは医療通訳などをされながらFuneral celebrantとしてもシドニーでご活躍されています。

現在、オーストラリアでお葬式をあげるにはどのような費用がかかるのでしょう?
死亡証明書の作成・遺体の管理・お棺・お葬式のケータリング・サインブック・司祭などに費用がかかります。当たり前ですが、どんなお葬式にするかによってお値段は変わるようです。

私たち日本人は一般的には土葬ではなく、火葬が主ですね。
火葬は1000度程度で4-5時間かかるそうです。ご家族の方は希望すればビューングルームでみることができます。しかし、日本と違ってお骨拾いは火葬当日にはできないので、次の朝一番になります。お骨はペンダントにすることも可能とか・・・。


さて次に、オーストラリアのお葬式はどういう風に行われるのでしょうか?
宗教に関係なく主にチャペルで行われるそうですが、オーストラリアらしく、海辺で行うことも可能です。一部(マンリー、モスマンなど)は許可が下りないところもあるようですが・・・。
チャペルでは金曜日に行われることが多く、土日の週末は追加料金がかります。基本は45分のお葬式で、延長するともちろん追加料金が必要です。
また、お葬式をDVDに収めてくれるというものや、インターネットを使ってライブでおとどけするというサービスもあります。日本に祭壇を作り、プロジェクターでお葬式の様子をシドニーから・・・・ということも可能です。
さすが、多文化国家オーストラリアですねっ!


さて、皆さん!フレイザー悦子さんが手に持っているものはなんだか分かりますか??




近くで見ると・・・
段ボールです・・・。





実はこれ、お棺なんです。

エコの時代ですから、お棺もエコで。
しかし料金はエコではなく、一般のお棺よりお高いそうです。
絵柄は特注もできるそう!



さて、お墓ですが、シドニーの土地の値段の上昇ともに、こちらもどんどん上がってきているようです。
生前のうちに購入されるといいかもしれません。


日本でお葬式をされる方は日本で発行される「死亡届」が必要になります。シドニーの領事館に頼むと1か月程かかるので、帰国後、直接各都道府県で発行してもらう方がいいそうですよ!



「死生観」渡部重信さん

仏教では「シショウカン」と読むそうです! 
まずは瑞枝さんが本を読んでくださいました。

そして、ミニトークという形で浄土真宗本願寺派開教使さんを囲み、死生観について輪になって皆さんでディスカッション!

「死は決して怖いものではないです!」と熱演してくださった参加者の方もおられ、拍手喝采でした。


仏教では死を怖いものとして受け取ってはいないこと、生死一如(しょうじいちにょ)と言い、人間にとって、生と死は一緒に考えるものであるとのことでした。

この有難い「いのち」を受けた途端に死へのカウントダウンが始まっています。でも、死は何もない真っ暗闇の中に行くのではなく、まばゆいばかりの命の源へ還っていくことなのです。

幾つかの仏教では、その命の源から今度は違う生き物として生まれ変わる「輪廻転生」を言っています。なので、自分が輪廻によって将来違う生き物になるかも、ということを知った上で他の命を大切にしましょうと教えるのですね。
ちなみに、浄土真宗では仏として生まれ変わると信じられています。

また、ゲーム感覚で犯罪を犯す子供達も増えてきています。命の教育がもっと具体的に行われる必要性があるのではないかとの問題定義もありました。

生と死は私たちの身の回りにたくさんあります。昔は大家族が大人も子供もおじいさんやおばあさんを家で看取っていたのです。今よりももっともっと身近なものだったでしょう。死は隠されるべきものでも不浄なものでもありません。死は生活の一部であり何も特別恐れないといけないものでも、穢れの対象になるものでは決してないのです。
死を自然な形で受け止めることが大切です。






□■□■渡部重信さんからミニトークの追加□■□■
この日はあまり浄土真宗のことに力を入れませんでしたが、「往生」とか「命日」という言葉について一言。
一般に「往生」は死ぬこと、「命日」は死んだ日となっています。
でも、本来は往生は往(い)って生まれること、つまり仏の国に生まれること、そして命日は、新しい仏としてのいのちを頂いた日、と言うことになりますので特に暗いイメージのある言葉ではなかったということを付け加えておきます。

渡部拝


↓皆様からの感想・コメントをお待ちしています
  • 詳しい説明と本音ベースのディスカッションでとても有意義な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。 -- (はなこ) 2010-04-14 14:34:39
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最終更新:2010年04月19日 22:25
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