『 大乱闘カオスマッシュピード』に登場したオリジナルキャラクター。
本編の黒幕にして、大乱闘《カオスマッシュピード》という舞台を創り出した張本人。
全身黒尽くめの服装を身に纏い、仮面とフードで素顔を覆っている謎の人物。
初登場時は「仮面の男」として冒頭に現れる。
その正体は、『 Z世界のカオスマスター』。
『 劇場版カオスドラマ 混沌ジェネレーションズ"FOREVER"』にて令和を迎えることができず、
平成に囚われ続けたZ世界を救うために今回の計画を企てる(メタ的な補足として、劇場版は無印=オリジン世界でしか展開されなかったため)。
自身も「カオスマスター」であるため、 カオスルームの秩序の間に干渉し、そこで管理者権限《C.H.A.O.S》を手にする。
だが管理者権限という大きな力を手に入れたことで本来の救済計画を超越し、カオスドラマの世界そのものをゼロから創生し直そうと本能が狂暴化。
それが原因となり、穏やかな性格から冷酷となり、かつての記憶もその一部が欠落してしまう。
野望を実現させるためには、まだ未完成であった管理者権限にログを溜め込ませ完成させる必要があった。
オリジンとZ世界の境界線に大乱闘《カオスマッシュピード》という舞台を創り出し、すべての世界に存在するキャラクターを結集させることで、
これまでのログのすべてを回収し、管理者権限を完成させ、その大いなる力で野望を実現させようとする。
自身の壮大な計画を白ウォズに悟られたことには気づかず、彼を始めとするダークライダーたちを手駒に、
自らはSu-Ga官房長官になりすまして大乱闘の舞台へと赴いた。
そして大乱闘の幕を開け、すべてのキャラクターが戦い合い、己が欲望を掻き立てることで「ログ」が溜まり、
管理者権限が真の力を顕現したことでその本性を現す。
オリジンとZ世界を融合させ、自らを新たな管理者『カオス・リ・マスター』と名乗り、ついに歴史改革を実行に移す。
立ちはだかる キャロル一行を管理者権限の力の一端を見せしめとして発動し、彼女たちの存在を物語から完全抹消する。
その後回収したログを取り込んだ管理者権限の力を完全開放し
カオスドラマという概念を完全消滅させる究極存在『 Ø:Log〔ゼローグ〕』(下記参照)となる。
絶対権力を使いすべてのキャラクターや世界、物語を完全に滅ぼした。
しかし白ウォズ、引いては現場猫と電話猫が残した策によって、
カオスドラマの世界とは異なる、それすらも遥かに超えるような何処かの世界(=ユーザーたちが住まう現実世界)から送信された無数のメッセージに狼狽。
キャラクターではない存在たちが示した"愛"によって滅ぼしたはずのカオスドラマが蘇り、Ø:Log自身もまたその愛によって弱体化する。
復活の快進撃を見せる全キャラクターの共闘によりØ:Log内部へ侵入され、迎撃のために かつて彼らを恐怖に陥れた者たちを呼び起こす。
多くの住民たちがØ:Log内部で激戦を繰り広げる中、頭部にて待ち構えていた自身は再びキャロル一行と再会。
すべての物語に今度こそ終止符を打つべく、管理者権限を体に取り込み『 〝 Ø 〟〔 ゼ ロ 〕』(下記参照)となる。
奇跡の共同戦組《カオスマッシュピード》との壮絶な激戦の末に敗北し、
再び戻った「仮面の男」として一度は姿をくらますが、その後遅れて参戦したフレイミスと遭遇。
彼と一騎打ちの戦闘に身を乗り出すが、彼と交戦する中で自分が対峙している相手が「カオスマスターの息子」だと気づき、管理者権限によって失われたはずの記憶が蘇る。
父親なのかと問いかけるフレイミスに真実を告げ始める。
Z世界のカオスマスターには家族も友人も恋人も存在しない。
しかし、自分もまた「カオスマスター」であり、目の前にいる血の繋がっていない息子・フレイミスを守りたいと強く願い、
彼と最後の衝突戦を持ち掛ける一方で、意図的に敗北を選んだ。
最後は息子の腕に抱かれ、あるはずのない温かな記憶の中で友人や恋人、家族らに見守られながら笑って消滅した。
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メタ的な補足 |
カオスドラマZにはカオスマスターやその関係者が登場したログが存在しない。
つまり、Z世界のカオスマスターはオリジン(無印)の彼とは違い、何もないのである。
空っぽだから、たった一人ですべてを得ようとする孤独の男であったものの、
彼もまたカオスドラマを愛する者の一人であったこと、そしてフレイミスの父親であったこと、
その事実が彼自身を救ったものではないかと思われるが、その真相は誰も知らない。
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余談 |
カオス・リ・マスター初登場時、ユーザーからは「闇堕ちマスター」や「ヴィナミスオルタ」などと呼ばれた。
中の人である黒い羊は、 カオスマスター本人とは何もかが正反対になる様なキャラたちを意識したとのこと。
大人びて遊び心のある心優しい本元と比較し、残酷で一切の躊躇もないが感情的で幼さのある様子が伺える。
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キャラデータ |
すべての『ログ』を回収した管理者権限がその力を完全開放したことで誕生した絶対存在。
外観は『パズル&ドラゴンズ』に登場するモンスター「ゼローグ」に酷似した巨大な黒銀のドラゴン。
大乱闘の舞台ですら豆粒に等しく思えるほどの歴史上最も巨大な体を誇る。
カオス・リ・マスター本人がその核となり、彼の挙動とリンクして動くようになっている。
たった一振りの拳によって、数多のキャラがぶつかり合っても壊れることなかった大乱闘の舞台を瞬く間にかち割り、
口内より"触れたものの存在を歴史上から完全抹消する"邪悪な息吹を放つなど、次元を異にする力を顕現した。
管理者権限を完全開放していることもあり、何者の干渉も絶対に受け付けない。
しかしカオスドラマの世界から遠く離れた何処かの世界、そこから物語を見守り続けてきた者たちの愛の言葉によって弱体化。
ローの策略により完全復活したキャラクターたちによって内部へ侵入され、各関節部位のコアをすべて破壊され身動きを封じられる。
カオスドラマの全キャラクターによる全体一斉攻撃をその身に受けるという歴史上最も盛大な最期を迎え、蓄えられたログを放出しながら完全消滅した。
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キャラデータ |
カオス・リ・マスターが完全覚醒を遂げた管理者権限を自らに突き刺すことで顕現した真の姿。
その正体は、人でもなく、神でもなく、管理者でもなく、カオスドラマが誕生した時から現在に至るまで、ずっと物語を俯瞰し続けていた存在。
正確には、計画を妨げた予想外の存在、即ち世界を超越した先に存在するカオスドラマを愛する者たち(=ユーザー)をも越えようとしたことで誕生した特異存在であり、
カオス・リ・マスター本人の意思さえも越えた、真新しい唯一無二の存在である。
自らがキャラクターであることを自覚し、カオス・リ・マスターですら成そうとは思わなかった "カオスドラマの枠を超えた先の世界"への旅立ちを渇望し、
最後の物語として キャロル、 ヴォイド、 ヒロ、結月ゆかり、 森ノ宮、 浦橋龍助、ペコリーヌ、黒ウォズ、 梓、 マロン(そして現場猫と電話猫)による
奇跡の共同戦線《カオスマッシュピード》の10名と本当の最後の戦いへと臨む。
相反する二つの意志を持つ双剣、流星群、光芒による苛烈な攻撃などで彼らを圧倒していくが、
決して交わるはずのない絆が一つとなった彼らの抗う意思に逆転され、最後はキャロルにその存在を受け止められる形でトドメをさされる。
最期は心の底から本当に望んでいた場所に辿り着いたと笑みを零しながら、物語の中へと帰るように光となって消えた。
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