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疾走トロイメライ 過去ログ 第2話

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――― 市場通り・広場 ―――


カチャリ「―――へぇ、こんなところに臨時警備ユニットなんて置くんだ(夜の市場通り。広場の街灯脇に鎮座する箱型のロボットを、少し首を傾げながら観察する)ここは市場通りだから、日中はまあ人の往来もあるし……盗人対策かしら。ふむふむ、納得――― 」

カチャリ「まぁその盗人がこのアタシなんだけどね~~~!!へへ~運が悪かったわねェ!!(雑な作画で笑い声を響かせ、太ももに装着されたツールバッグから工具をシュババと取り出す)お魔法少女ジャリガールごときに脅されたくらいで大人しく引き下がるカチャリ様じゃないのよ(不敵に鼻を鳴らしながら警備ユニットに歩いていく) 」

カチャリ「さーてさて、ちょっとだけ失礼しますよ~っと😏(警備ユニットのそばでしゃがみ込み、外装パネルをペリッと剥がして工具を差し込む)さすがにアタシも学習したわ、そもそも人がいなければ追われることも邪魔されることもない!(フラグ) 」

カチャリ「いや~アタシってなんて賢いのかしら……(フラグ)さすがはトロイメ団のブレインね(フラグ)帰ったらドライドル博士に戦利品ぜ~んぶ自慢しちゃお~♪(―――フラグである。夜の広場で警備ユニットに堂々と工具を突き立てる姿は、どう見ても”気づいてください”と言わんばかりの不審者っぷりだった) 」

ラーリン「ガラガラ ────ふぅ、お腹いっぱい。じゃあね、ボウヤ。お店の手伝い頑張ってね★(家族経営の飲食店。そこで一生懸命な少年と出会い、早速目を付けた。しばらくの時間を過ごし、自分の存在感を印象付ける。自身の肢体をさり気なく見せつけた結果、少年の脳内にこびりついたことだろう。店を出たあと上機嫌で歩いていると……)…… …… …… ……────。(なんかいる。彼女の視線がカチャリをそうとらえていた。無視してもいいのだが、気分の良さもあってか好奇心が芽生えだした)ねぇ、きみぃ?(覗き込むように身をかがめ) 」

カチャリ「ん~?(カチャカチャと工具を差し込みながら、ラーリンの声掛けに目線を向けないまま応じた)なによぅ、ちょっと今いいところなんだから話しかけないでちょうd……(カチャカチャ……)は、話し……(カチャ……) ぎゃーーーーー!!! なっなっなんなんなっ何!?アッ……め、メンテ!メンテナンス中なんですけど!?なにか!?(汗汗)(ガラガラ、と外したパーツを身体の陰に寄せ、擦れるような金属音を立てた) 」

ラーリン「(メンテナンス? メンテ…メンテ…)……妙だな(カチャリの風貌を見、自身の記憶を辿ってみた結果)だって、それメンテナンスされたばっかりだよ? 確か5時間前だ。またメンテナンスかい? しかもそんな大掛かりな。そう言うのって会社とか工場とかに持っていってするものじゃあないのかな? ────ねぇ、君はなにをしているの?(懐疑。旅行気分からガラリと変わり、ある種の態勢へと気分が移る) 」

カチャリ「え、え、え~~~っと~~~……(言葉に詰まり、目がぐるぐると泳ぎまくる)そのぉ~~~……あ、あは……く、詳しいのね~アンタ(汗をだらだらと流しながら)で、でもね聞いて?メンテナンスってやり得っていうかさ、別に回数をこなすに越したことはないでしょ?ほら、アタシって働き者だし?(汗汗笑)機械なんて気分屋なんだから、いつ故障したっておかしくないんだし―――(と、警備ユニットに差し込んだ工具を更に奥まで差し込むと……) 」

警備ユニット「ブォン……(鈍い起動音。頭部が青く発光する) 警告 不正操作を検知 ただちに対象を――― 」

カチャリ「 ア゛!?!? やば!!!! はいはいはいはいストップストップ!!!  ズボォ!! (食い気味に叫び、スチームテイルを跳ね上げて背面ポートへ突き刺した) え~っと……こうなったらもう権限を書き換えて~~……!(スチームテイルの関節部分が薄く点滅を繰り返す)敵性定義の更新、ただちに制圧モードを起動――― 」

警備ユニット「 敵性定義を更新 (青く発光した頭部が赤く色を変え、駆動音を響かせながらラーリンの方を向く) ただちに制圧モードを起動 (下部のスラスター部分が唸り、地面から僅かに浮遊しラーリンを照準に捉えた) 」

カチャリ「―――わ、悪く思わないでね!(巨大レンチを手元に展開し、一歩引いて構える) アンタが悪いのよ、アタシの仕事を邪魔するから! でも安心なさい、ちょ~っとゴチンと殴られて記憶飛ばしてもらうだけだから!! いっけぇぇぇ警備ユニット~~~!! 」




警備ユニット「ブォォォォン……!! ドギュンッ!!(ラーリンに向けて銃口を向け、制圧用のゴム弾を発射する。通常の人間であれば頭部に当たれば気絶は免れないだろう) 」

ラーリン「(警備ユニットが動き始めた瞬間、目の色が変わった。猛禽類のように瞳は鋭く、さっきまで柔らかかった表情は氷のように)────メ ギ ャ ン (右手から魔銃を召喚。漆黒の殺意を弾丸に込め、)ドドンッ!!(一瞬のうちの二連撃ち。1発分の銃声しかない)────キン! ダァン!(まず一発目) 」

ラーリン「(警備ユニットが動き始めた瞬間、目の色が変わった。猛禽類のように瞳は鋭く、さっきまで柔らかかった表情は氷のように)────メ ギ ャ ン (右手から魔銃を召喚。漆黒の殺意を弾丸に込め、)ドドンッ!!(一瞬のうちの二連撃ち。1発分の銃声しかない)────キン! ダァン!(まず一発目がゴム弾を撃ち貫き、その穴を通るように二発目が警備ユニットへと着弾。神業銃技:ワンホール・ショット) 」

警備ユニット「 ズドンッ!! バチ、バチバチ……!(ラーリンが放った二発目が胸部装甲を貫通し、装甲の隙間からバチバチと火花が噴き出す)警告 致命的損傷 システム―――バヂィッ!! ド  ギャ ァ アンッ !! (機体が無惨にも爆発する) 」

カチャリ「げっ――――(生暖かい爆風が顔を撫で、汗を浮かべ青ざめたような顔をする)ちょ、ちょっとアッサリすぎでしょ!?(ていうか、今の……もしかして2発撃ってた?1発分の銃声しかしなかったけれど……ゴム弾を撃ち抜いて、そのまま―――)―――なるほど、またまた貧乏くじってワケ……!(レンチを握りしめ、表情が引きつるように笑う。理解してしまった。目の前の彼女は、”神業”を当たり前にやってのける存在なのだと) 」

カチャリ「上等―――ッ!! ギュルンッ!(スチームテイルを長く伸ばし、ラーリンの付近に立っている街灯に巻き付かせる) ギュ  オ  ォ  ン  ッ  ! ! (ラーリン側へカチャリの身体が一気に引き寄せられ、同時に振りかぶった巨大レンチを彼女へ振り抜く!) 」

ラーリン「フゥン……(カチャリの発明による立体的な機動力と瞬時の状況判断能力に感嘆の息を漏らす)あーあ、残念。君がもしもかわいい男の子なら、お姉さんとしてお話を聞いてあげただろうし、お金だって工面してあげただろうけど……(振り抜かれる巨大レンチ。それをギリギリのところで驚異的な柔軟性で回避する。バレリーナがやる地面に両足を広げるような体勢で身を小さくし)はい、BOMB!(ウインクしながらカチャリの胴体向けて発砲) 」

カチャリ「ふーーーんだ!!なによ勝手にガッカリしてくれちゃって! それにアンタ、ショタコン趣味ってわけ?いいんじゃない!!( 肯 定 ) ブォオンッ ! ! (チッ、すんでの所でかわされた! って身体柔らかっ……!? いやいや集中しなさいカチャリ、相手の得物は銃器―――ということは) 」

カチャリ「―――ギチッ! ギュオォンッ!!(スチームテイルの引き寄せを強め、さらに急加速。ラーリンが狙っていたところからカチャリが加速して逃げ、銃弾を回避した形になる)そうよね、アタシでもそこを狙ったわ―――!   ギュオォ――――――ンッッ!!!   ブ ゥ   ン ッ  !!  (ワイヤーアクションのように街灯を一周まわり、遠心力と加速を乗せさらに威力を乗せたレンチによるブン殴りを再度試みた!) 」

ラーリン「!!(目を見開く。躱されたことよりあらゆる想定をしたその技巧の練度に心を昂らせた)うん、いいね。好きだよ♡(柔軟体勢から捻り回転を駆使してして雌豹のポーズという低空姿勢に切り替える)シィィ……(さらに加速と威力の上がったぶん回しを引きつけ)ヒュン!(両腕両足の力を駆使してジャンプ。そして────)ド ゴ ォ オ オ オ ッ !(そこからの強烈な踵落とし。着弾すればコンクリートの地面に半径5メートル級のクレーターが出来るほどの威力を乗せた攻撃をカチャリに) 」

カチャリ「くそ、なんて身軽な―――!(いや、構わない!ここはレンチで受け止めて反撃する―――!)(身体を捻って上向きにし、ラーリンの踵落としをレンチの腹で受ける―――いや、触れた)――――――(一瞬。刹那。コンマ1秒にも満たない間、ラーリンの踵がレンチに触れた部分から迫る”圧”に、全身に怖気が走った) ッ ヅ ! ! ! !  (強引に身体を捻りながら、彼女の踵と触れたレンチをズラして正面から受けることから逃げる。結果、受け流すような形になり、流された彼女のエネルギーが地面に叩き込まれる) 」


ド ッ  ゴ ォ  オ ォ オ ォォオ  オ ンッ  ! ! ! ! (地面が沈み、空気の爆ぜる音と共に四方の地面に破砕線が迸った)


カチャリ「は―――やっっっっっば……(汗白目 ラーリンが放った威力を目の当たりにし、口から魂が抜けそうな表情に) ここは―――退く!!逃げるが勝ちってね~!じゃあね~~!!(即座に撤退の判断を下し、ラーリンから離れるようにスチームテイルを伸ばし、ワイヤーアクションのようにその場から遠ざかろうとした―――) 」

ラーリン「……パラパラ(舞い上がった砂利や破片が落ちてくる。胸の谷間に入ったのを取り除きながらカチャリが去ろうとしている方向を視認)……んふふ、逃がすわけないじゃん(近くに止めていた大型二輪に乗り込み、エンジンをかける)たまには女の子の心に残るのも、いいかもね 」


ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!(スロットル全開。ウィリー走行を20メートルほど。そこから前を走る車や車線など一切お構いなしに爆速で道路を駆け抜ける。彼女の目にはカチャリしか映っておらず、彼女が通る道にはブレーキ音とクラクションが延々と鳴り響いていく)


カチャリ「ふぅ~……危なかったぁ(道路の宙空、街灯やビルの看板にスチームテイルを引っ掛けて飛び移りながら市街地を移動していた)んもう、このへんの住人強すぎない? やっぱ団の仲間も呼んで仕事したほうが―――(と、背後から迫る低く唸るようなエンジン音に振り向く)―――っでぇぇええぇぇえっぇえええぇえ!?!?! (ワンピ風の目ん玉が飛び出そうな顔で、大型バイクに乗ったラーリンを視界に捉えた!) アンタなにやってんのーーーーー!? 交通ルールフル無視してんじゃないわよーーーーーーー!!!(汗汗 おまえがいうな案件である) 」

ラーリン「(殺意の波動に目覚めたような微笑みで巧みにバイクを操縦しつつ)────カチャ(銃を構える) ド ン ドン!(二発発砲。狙うは信号機。落下する信号機を見据えながら)────ズドン!(口径のデカい弾丸を器用に装填。すぐさま発砲。その威力は折り紙付きで撃ち抜かれた信号機はバラバラに)ヒュンヒュンヒュンヒュン!(弾丸の威力によって散弾式に飛ぶ信号機の破片。大小さまざまな凶器と成り果てたそれは、散弾式に、無作為にカチャリへと飛ぶ) 」

カチャリ「うわっ、ちょッ―――待っ―――――――っっっ!!! ブ  ォ オン ッ  !!!(ワイヤーアクションによってひときわ高く自分の身体を放り出し、ビルの谷間で長時間の滞空に入る) 即興の戦術にしては上出来!! 帝国の軍に居たらあのクソ上司が喜びそうねッ!! カン、カン! ガギッ! キャイン! キンッ! キィインッ!!(空中で身体を回転させながらスチームテイルを縦横無尽に振るい、散弾のごとく飛来する破片を次々と弾き飛ばす) 」

カチャリ「アタシを撃ち落とそうなんて100年早い―――(弾かれた破片が火花を散らし、花火のごとく夜空に瞬き、)――― ブスッ (打ち漏らした破片の一部がカチャリのお尻に突き刺さる) あいったーーーーーーー!?!?(涙目) あんたッ―――乙女のお尻になんて仕打ちを!!これでも喰らいなさいッ!!(懐から小石サイズの物体をばら撒く―――小型の手榴弾である) ドカン、ドガガァンッ! ヂュボボボガァァアンッ!!(ラーリンがバイクで駆ける道路に爆発が繰り返し引き起こされ、運転を妨害する!) 」

ラーリン「!(爆発し、隆起する道路。爆発に巻き込まれ炎上し舞い上がる車。刹那の内に幾度か視線を動かし、瞬時に行動へ出る。バイクのハンドルから手を離し、普段使用している口径の弾丸を装填。バランスが崩れそうになっているバイクをそのままに、地獄へと突っ込んでいく)────ズドン、ズドン、キン、ズドン、キン、ズドン!(カチャリを狙わず車やガードレールに発砲。発射角度、反射角度、パーフェクト。跳弾として軌道を変えた弾丸がカチャリへと飛ぶ。その間に、自分はバイクを片手で操り障害物と炎を巧みに避けて突っ走る!) 」

カチャリ「 !! (ラーリンが発砲する前。銃口がこちらではなく、別方向である車へ向けられた姿を見てカチャリの口元に嘲りが浮かぶ) あっははは!どうしたのよ、その射線上にはアタシは居ないわよ――――(”ズドン”。一発目の弾丸が放たれた瞬間に、ラーリンの意図に気づき―――カチャリの笑みが凍りついた)(あの角度、反射――――まずっ―――!?)(背後、側面、下方。跳弾により可能になった、通常であればありえない角度で迫る弾丸の軌道に戦慄する) ド、ドッドッ!! いだーーーーー!!(汗涙目)(全弾被弾。羽織っていたコートが防弾仕様になっていたようで、身体を貫きはしなかったが激痛がカチャリを襲う) 」

カチャリ「こんのッ、これならどうかしら!! バギィッッ (スチームテイルを大きく振るい、街路沿いの看板、街灯、建設工事の足場など―――スチームテイルが次々とそれらを引っ掛け、無理やり引っ剥がしラーリンの進路へと投げ倒す) ブォンッ! ガァン! ガラガラガラァ―――!! ついでに―――こいつも喰らいなさい!!(滞空中、レンチの穂先をラーリンに向ける。カションと音を立ててレンチの先から砲門が現れ、エネルギー光が収束) ギュオッォ―――ンッ!! (なんとレーザービームを発射!ラーリンのバイクを狙い撃つ!) 」

ラーリン「ふふふ、やるねええ!(落としてくる障害物を物ともせず、巧みなライディングテクで躱し続ける。しかし、レンチがレーザー砲になっているという発想までには至らなかった)────は? ぇ、はぁ!?(素の感情が現れ、バイクの操作を誤りかける)マズい!バイクか!?(狙い撃ちされた。自身の油断が招いたこととはいえ、このままでは旅の足を失いかねない。そこで彼女が取った行動は────)ギィィィィィィィン!!(なんと逆に速度を上げた。バイクの着弾は回避できたが、その結果)ジュバァァァアア!!(レーザービームがラーリンの右胸を貫いた)………………ッ(目を見開き吐血) 」

ラーリン「(このままバイクから落ちれば、高速の世界で全身を強打することになる。通常ではそうだ。そうなるはずだった)ズズズ、ズズズズズズ(ラーリンは持ちこたえていた。強靭な肉体と体幹がそうさせているだけでなく、とある能力によって形勢逆転の一撃を見舞う)ジャキン!(右胸の傷が移動している。右上腕部、右前腕部を通り、魔銃のほうへ行くと一気に取り込まれた)────セクメト女神。これがこの銃の名であり、能力。 」


ボ ン ッ ッ ッ !!(通常の銃声とは全く違う音色を銃口から奏でた。魔銃セクメト女神は本体が受けたダメージを、弾丸として扱うことができる。ダメージをなかったことにはできないが、報復として最も有効な攻撃である)ギュンギュン、キィ……ン、シュピン、ギュン!(もはや軌道は意志を持つかのように混沌としており、自動追尾まで兼ねるそれとなっている。それは容赦なくカチャリを襲った)


カチャリ「 は―――― (自身のレーザービームがラーリンの胸を貫いた光景に、目を見開き瞳が収縮する)  」

カチャリ「―――――馬鹿ッ!! なに加速してんのよっ!!(―――まずい、致命傷かもしれない。そうでなくても、高速移動するバイクから落下すればタダでは済まない。”悪の組織トロイメ団”であろうと、それでも超えてはならない一線があるのだという矜持がカチャリにはあった。切羽詰まった表情をして慌てて救助に入ろうと、スチームテイルによる跳躍補助で地上へ着地しラーリンのもとへと駆け出そうとし―――それは起こった!!!) 」

カチャリ「  へ?(確かに胸を貫いたはずなのに持ち堪えていたラーリン。そして彼女が構えた魔銃。その『セクメト女神』という言葉に聞き覚えがあった)魔銃……え?その赤肌……ま、ま、まさかアンタ―――   」

カチャリ「 うぎゃーーーーーーーーーー!!!!!!   ボ  ォ ォ   オ  ン  ッ ッ ッ  !!!!(汗汗白目 避けようのない弾道に翻弄され、その魔弾はカチャリに直撃して大絶叫し、ビターン!とその場にぶっ倒れた) 」

ラーリン「………ふぅ、終幕ってところかな?(減速し安定感ある走行をしつつ、魔銃を手から消す)────お疲れ様だね。う~ん、なるほど、通りで撃っても手応えがないと思ってたら、変な防弾機能してるねその服。(緊張して強張った背中をほぐすように、仰け反る姿勢でストレッチ) 」

カチャリ「な~~~にがお疲れさまよ……いたしゅぎゆ……😭(地面に大の字になったまま痛みに耐え、ダバーっと涙を流しながら)一流は着ている服にもこだわるの!正直、防弾コートの上からだってあれだけの衝撃を受けたのは初めてよ……!(よろよろと立ち上がり、眉を吊り上げてラーリンを睨む)あと、ようやく思い出した。アンタ……有名人でしょ。いくつもマフィア組織を壊滅させたっていう……確か名前は―――ラーリン(目を細め、額から汗が流れ落ちる) 」

ラーリン「あれあれ~?ボクってそんな有名なの? 参ったなぁ。だいぶ昔のことだからオワコンになってもう誰も知らないんじゃあないかって思ってたけど(ぽきぽきと背中を鳴らしながら、徐々にだが戦闘の緊張感をほどいていく)……ええ、その通り。ボクがラーリン。ラーリン・ハイネだ。そういう君はなんて名前だい? 」

カチャリ「……(視線を泳がせて逡巡し、顔をあげてラーリンと視線を結ぶ)カチャリ。悪の組織トロイメ団の参謀ってところね。このでっっっっっっっかい借りは覚えておくから!!!(ビシッと指を突きつける)覚悟しときなさいよ!!いつかアンタのあの魔銃を!奪って!質に入れてやるんだから!!ふんだ!!べーっ!!!バイバイ!!バイバーーーイ!!!(およそ成人女性が言い放つ捨て台詞ではない。ラーリンと反対方向へ跳び、夜の街の灯りに溶けていった) 」

ラーリン「あらら……漫画みたいな捨て台詞だなぁ。────おっと、そろそろお巡りさんが来るかな。ボクもバイバイさよならしないとね(カチャリが去っていった方向を一瞥し、フッと微笑みつつ夜闇の道路の向こう側へと走っていった) 」



――― 市場通り ―――


カチャリ「足りない、お金が足りな~~~い……(石畳の上を肩をがっくしと落としたままとぼとぼ歩く。財布を逆さに振るが、落ちるのはチリのような埃だけだった)メイドカフェのお給料はもうポポイの改造費とアクタのグラサンの修理費に消えちゃったし……はあぁ~~贅沢した~~い……明日も”もやし”ね~~……(はぁ、とため息を付きながら糸目になり、靴のつま先で小石を蹴る) 」

カチャリ「そもそもよ、アタシたちは悪の組織なんだからもっとこう……余裕と威厳ってやつが欲しいわよね―――(と、通りがかった掲示板。そこには何枚かの紙が貼り重ねられていて、なんとなく興味が向いた)……施設や路上でのパーツ漁りでは散々な目に遭ってきたことだし、素直にバイトでも増やそうかしら。悪の組織としては上手くないけど、一番手っ取り早いわね……(掲示板に近寄り、貼り出された紙を流し読み、)――― 」

カチャリ「 !! (とあるチラシに目が留まり、勢いよくビリッと引き剥がす。大きく見開いたあとに一層その眉間に深いシワを刻み、口元を不快に歪めた)―――”よろず屋『正義の味方』”ぁ~~~……?!?!?! 」

―――よろず屋「正義の味方」――― 」

カチャリ「(ここね~~……? よろず屋「正義の味方」なんてフザケた名前の店は! な~にが正義の味方よ、どんなヤツがこんなヘボい商売をやってんのか見てやるわ……!)(住宅に掲げられた看板を睨みつけ、勢いよくその戸を開いた) ごめんください!!(無駄にデカい声。どこか尖った声色で、聞けば彼女がすでに喧嘩腰であることがわかるだろう) 」


────はぁぁぁああああああいッッッ!!! ドドドドドドドドドドドッ!!!(向こう三軒両隣まで響き渡る大声で返事が返ってきたと同時に、猛ダッシュで近付いてくる音が聞こえる)


ラング「ガラガラッ(引戸) はいッッッ!!お待たせしました、よろず屋「正義の味方」ですッッッ!!(拳を握ってガッツポーズ、その目は輝いていた)初めましてのお客様ですよね!何でお困りですか?まぁまぁ立ち話もナンですから、中でお話伺いますよ、どうぞどうぞ!(めっちゃぐいぐい来る) 」

カチャリ「 !?!? (地鳴り!?!?)(大声に身体が跳ね、彼女の腰から伸びた機械の尾――スチームテイルが驚愕したようにビーン!と立つ) ウワアー!!!(引戸を開けた風圧と彼の勢いで髪とコートが風に煽られたように揺れる) え!? わっ!? あ、あぁそっそうね!初めて来たけど……ちょ、わ、わかった!わかったからちょっと落ち着いて!!(汗白目 ぐいぐい来るラングに気圧され、><;顔になりながら上体が反ったような姿勢になる) 」

カチャリ「あ、アンタが”正義の味方”の店主なのね……!?(目ぇキラッキラだし、なにこの圧……!? びっくりした……!!) ほら、困った依頼人が依頼をしてあげるからさっさと中に案内しなさいよ!(ふんっと鼻を鳴らしながら腕を組み、高圧的な態度で仕切り直そうとする) 」

ラング「ありがとうございますッ!!さぁどうぞッ!!(手で促すような仕草を見せ、店内───というより普通に民家────の中へ。一歩踏む度ギシギシ音を鳴らす廊下を抜け、居間に案内する) あっ、ごめんなさいちょっと食事取るところだったもんで……片付けますんでちょっとお待ちを!!(テーブルの上には欠けた茶碗に並々のお湯と少量の白米のお粥。その上に申し訳程度の昆布の佃煮。恥ずかしげにたはは…と笑ってテーブルの上を片付け始める) 」


居間はいかにもボロい昭和後期の日本感が漂うが……いくつかは場違いに綺麗な、女の子が使うだろう物が散見される。食器棚の中も同様だ……


カチャリ「 ……! (ギシギシ鳴る床板に目を丸くし、反射的に視線が下へ落ちる) ああ、食事中の……いいわよ別に(何でもないように視線を横へ逸らし、片手をひらひらと振る)(うちのアジト並みのボロさじゃない……正義の味方ってこうなんだ。食べてる献立も、ウチのもやし地獄と良い勝負ね……ん? あら、可愛い食器。兄妹か同棲してる子でもいるのかしら) 」

カチャリ「ま、夕飯時に来たのはアタシだし、別に汚いのだって気にしな―――いーや!!!!(一転攻勢)どーゆー了見かしら正義の味方!! 仕事場の客間でしょう、こーゆーのはちょっとどーかと思うわよ!!(ビシィィと指をさしながら集中線がカチャリを囲う)(あぶな!!普通に同情するとこだったわ!!) ―――ほら、さっさと依頼の話をさせてよ。アタシはカチャリ、技術屋みたいなことをやってるわ(「ここ座ってもいい?」とテーブル横の畳を指差しながらラングに視線を送る) 」

ラング「うぅっ……か、返す言葉もない……!!(しょんぼち) あ、どうぞどうぞ!(片付いたテーブルに粗茶が入った客用の湯飲みを置く)粗茶ですが……(ガチ)──へぇ、技術屋!俺も似たようなことやりますよ~、家具とかラジオの修理なんかだったら……あ!!もしかして業務委託?!手が回らなくて手伝って欲しいってことか!!うおおおお!!正義の味方にお任せあれ!!!(勝手に盛り上がっていく) 」

カチャリ「(「ありがと」と短く言ってすっと膝を折ると同時に、スチームテイルが周囲にぶつからないようにくるんと丸まった)(さ~て……どうやって冷やかしてやろうかしら―――)え!アンタもそういうことするの!?機械いじりとか好きなのね―――ってワアア!!!待て待て落ち着いて!勝手にはしゃぐな盛り上がんな!!(汗汗 ラングにギャグ漫画チックに指差しながら) 」

カチャリ「(アクタと並んでほしくないタイプの男だわ……!! ん~~まぁそう……手が回らなくて手伝ってほしい……その路線はアリね―――)そう、実は”正義の味方”にぜひ手伝ってもらいたいことがあって~~……アタシすごく困ってるのよ、聞いてもらえるかしら?(目を伏せ、どこか含みのある笑みを口元にたたえながら勿体ぶるように) 」

ラング「もちろん!!困ってる人を見捨てない、それが"正義の味方"!!(グッとガッツポーズ)ちなみに依頼料は応相談!お財布に無理のない正義の味方!お気軽にどうぞっ!!(にこにこと嬉しそうに笑いながら、ビッとカチャリに手を伸ばして先を促す) 」

カチャリ「―――じゃ、銀行強盗を手伝ってくれる? 報酬は1000万円約束するわ。 お願い、困ってる人を見捨てないんでしょう?(瞼を僅かに下ろし、まるで試すかのように意地悪く片側の口角を上げる) 」

ラング「ダメだッッッ!!!(くわっっっ)お金がないなら全うに働くんだ!技術屋をやってるって言ってたよな、もし軌道に乗ってないなら俺が手伝う!!無償ででも!!(ガッとカチャリの両手を取って力強く握る) 罪を犯すのは、幸せへの近道に見えるかもしれない……でも!本当の幸せは、もっと遠回りした先にあるんだ!!俺は困った人を見捨てない────俺が君を支えてみせる!!(真剣な表情で真っ直ぐにカチャリを見る) 」

カチャリ「 ワア!? (ピシャリと一喝され!) ワア!?!? (両手を取って握られ!) ワアーーーー!?!?!? (真剣な表情で誠実な協力を申し出られ!見事なワア三段活用を披露する!!)(真人間すぎーーーーー!!!なにこいつ!?こんなに真っ当な人間がこの世に存在していたの!?くっ……!正しい、全面的にこいつの言うことが正しすぎて耳が痛すぎる……!!楽な方へ流れ、日夜コソドロみたいな真似をしては毎度現れる何者かにしばかれ倒されていたアタシには耳が痛すぎる……!!!こんなの辱めでしょ、辱め!なんかイライラしてきた~~~……!!) 」

カチャリ「ぐぬ―――もー結構よ!!(バッと立ち上がり、ラングを見下ろしてビシィィッと指を突きつける) アタシの正体は悪の組織・トロイメ団の参謀なの!! ”正義の味方”がどんなヤツかひと目見たくて冷やかしに来てみたけど、なんってくだらない……!(唐草模様の風呂敷を「よっこいせ」と持ち上げ、ラングに背を向ける) 正論だけで人が救えると思わないでよね、ふんっ! じゃあね!!(大きな唐草模様の風呂敷を背負ってその場をあとにしようとする―――) 」

ナルクーナ「(ガラガラと引き戸を開け、黒髪の少女が入室する)来客か……仕事中にすまないなラング。半額惣菜を温めたいからレンジを……(と、定位置にある電子レンジがコツゼンとなくなっていることに目をぱちくりさせる)……おい、その女の風呂敷――― 」

ラング「なッ───悪の組織・トロイメ団……!?トロイメ団って、あのっ!?(知らないけど雰囲気で言ってしまう)くっ……俺を騙したのか!!……良かった……銀行強盗するほど追い詰められていたわけじゃなかったんだな……!(それ自体はあんまり気にしていない様子)あ、クーナ────えっ?(電子レンジがあった場所を振り返る)あっ……こ、こらぁ~~~~っっ!!待て、待ちなさーいっ!!(慌ててカチャリを追いかける)クーナ!追い掛けるぞ!正義の味方出動!出動だ! 」

ナルクーナ「いや、私は休む。キミも面倒に巻き込まれて大変だな……健闘を祈るぞ、ラング(ジト目を向けラングを見送る姿勢) 」

カチャリ「”待て”と言われて誰が待つもんですか~~~!!すたこらさっさ~~~!!!(がらりと民家の戸を開け放ち外へ飛び出すが、そこで急ブレーキをかけ―――)―――と言いたいとこだけど、このイライラは発散させて置きたいところねェ!!(カション!と小気味良い音を立てて手元に巨大レンチを展開させ、同時にネジやナットなどの小さな部品をポケットから取り出す)ほら、アンタんちのレンジちゃんを救いたかったら――(目の前に部品をトスし、片足をあげて体重移動し―――) 」

カチャリ「―――かかってきなさい、正義の味方!! ギ ィ   イ ン ッ ! ! ! (ネジやナットを豪快に打ち抜き、さながら散弾のようにラングへ散らばる) 」



――― VS カチャリ ―――



ラング「お────────い!!!(全然付いてこない遠ざかっていくナルクーナを見ながら泣く) 」

ラング「────あだっ!?あいたたたっ!?(ビシビシビシィッ!!と部品が当たる)や、やめるんだ!!これは君の商売道具だろ!!仲間をこんな風に使ったら、可哀想だっ!!あと───勿体ないぞっ!?(いくつかの部品をキャッチしつつポケットに入れる)レンジをぉぉぉ……返しなさいッ!!(部品の散弾を受けながら前進し、手を伸ばす) 」

カチャリ「いいのよ、アタシは悪い人なんだから!! あっでも勿体ないっていうのは確かにそう……(デフォルメチックにうっすら汗を浮かべ) 嫌~~~!! このレンジちゃんは、アタシの作品の一部になってもらうわっ! シュルンッ!! ギ チ  ッ …… ! ! (ラングが伸ばした手がカチャリに到達するよりも早く、彼女のスチームテイルが猛スピードで彼の腕に絡みついてギリリと締め付ける) ―――ほらッ!! (締め付けたラングの手をスチームテイルで思い切り振り上げて浮かし、反対側の地面に叩きつけようとする) 」

ラング「うおっ!?なんだこれ!?(腕をスチームテイルに締め付けられ驚愕する) そ、そういえばなんか視界の端にチラチラ見えてたような……あんまり女の子のお尻見るわけにいかないから、ちゃんと見てなかったけど……!!(ギギギ、とスチームテイルと力競べしようとするが)────うわぁっ!?  ブォンッ───ドガァッ!!(体が浮き、地面に叩きつけられる) くぅっ……スゴいパワーだ!どうして……その力を、技術を、善いことに使わないんだ!!君にしかできないことが、ある筈だッ!! 」

カチャリ「な、なんですってぇぇぁああぁぁん!?!?(青筋ブチブチブチブチ)民家の中では物に当たらないよう丸めてたけどねえ!ちゃんと見なさいよ、アタシの超イケてる相棒なのよ!?!カッコカワいいでしょうが!!(ウネウネウネとラングの目の前でスチームテイルをうねらせる。若干気色悪い) 」

カチャリ「 ガスッ! ギリィ……!(地面に叩きつけたラングの腹部を踏みつけ、徐々に体重をかける) そうね……確かに社会に貢献できることはたくさんあるでしょうね。アンタの言う通り、アタシの技術は善いことにも使える。技師としての実力にもまあまあの自負はあるしね。だけど……(目を伏せ、彼女の運命の日に瞬いたそれを瞼の裏で眺めた)……もっと楽しくなる道を見つけちゃったから――― 」

カチャリ「ほら、正義の味方く~ん? 大ピンチなんじゃない? このままだとレンジちゃんと骨くんがバイバイしちゃうわよ~?(好戦的な歪んだ笑みを浮かべ、踏みつけにしたラングを見下ろす) 」

ラング「な、なにぃっ!?相棒ならこっちも負けてないぞ、なぁクーナ!言ってやれ!!おーい!!………………ダメだ来やしない!!! ぐっ、うぅっ……!(ミシッ……ミシッ……と踏みつけられた骨が軋む)このままじゃ……レンジが……いや、正義が……!! 」


ぱらぱぱっぱ~~♪ ぱらぱぱっぱ~~♪(緊迫した場面で、ヒーローものっぽい着信音が鳴る)


ラング「────ハッ!!あ、アルシィ!?(ガラケーを取り出して電話に出る) 」

アルシィ「あ、お兄ちゃ~ん♪お待たせ、今から帰るね!も~お腹ペコペコだよ~!ご飯よろしくねっ♪ ピッ 」

ラング「────(その言葉を聞いた瞬間、ナルクーナの持っていた半額惣菜が思い浮かぶ────そして、そのために必要なもののことを────!) ────……でしょうが……! ……妹が……妹が、お腹空かして帰ってきちゃうでしょうがぁぁぁぁああああああッ!!! "イグニッション"ッッッ!!! グォオオオオオオッ!!(灼熱の魔力がラングから吹き上がり、カチャリを熱波が襲う) 」

カチャリ「なんですって!!さっきの子が相棒――――…………え、き、気の毒ね……仲間なら助けに来てあげなさいよ、さっきの子……(汗ジト目 ラングにやや同情的な視線を向ける) !!! なにこの着信音……。出そう……じん麻疹……っっっっっ!!!!(悪の組織故にヒーローものアレルギーが出る(?)) …………(ま、ここまでね。どんなもんか試してみたけど……ド真人間なだけで、あとは思ったより普通の人だったわ。さくっと気絶させて、とっととトンズラ―――)――――ん……?(『妹が……』と呟く彼を見下ろし、目を見開く)――― 」

カチャリ「―――うぎゃーーーーーー!?!?!?! ゴォォォオオォォオォッッッ!!!(ラングから灼熱の魔力が迸り、肌を焼くように押し寄せる熱波に吹き飛ばされる)――――あいたっ!!(壁に頭から激突し、視界がくらむ)いったたた……なんなの、いきなり……ッ!!(顔をしかめながら、”イグニッション”を発動させたラングを見返す)!! なんなの、このエネルギー……! ―――熱っ!!(炎……!?) 」

ラング「オォォォォオオオオオッ────!! ダンッ!!(炎を纏いながら跳躍し、瞬時にカチャリとの距離を詰める) "バァァァアアアニングゥゥゥゥウウウウウッッ"────!!(噴出する炎が拳に一極集中していく) ────"ブレイカァァァァアアアアアアアア"!!! ドガァァァアアアアアアッ!!(カチャリがぶつかった壁をその拳で殴り抜き、轟音と熱波と共に壁が跡形もなく消滅する) 」

カチャリ「ッツ!!  ガチャ!! ―――(巨大レンチを構えはじめた瞬間には、既に灼熱を纏ったラングが懐まで距離を潰し切っており、大きく開いた瞳が収縮していく)―――(はやっ―――不味い―――これ、当たる―――)―――!!!(もはや何も出来ない。強張った身体を縮こませ、せめてもの盾にとスチームテイルがカチャリの前方へ回り込む)――――     ド  ガ ァ   ァ  ア   ア ン   ッッ  !!!!(灼熱を巻いたラングの拳はカチャリの頬すれすれを通過し、背後の壁へ。凄まじい破砕音と物体が蒸発する音を響かせ、衝撃のみでカチャリの身体がわずかに浮き上がった) 」

カチャリ「……………………ぁ、……ゎ……………ゎァ…………(完全に戦意を喪失。空気が抜けるようなか細い声を漏らしながら膝から崩れ落ち、腰を抜かしたようにぺたんと床に座り込んだ)……………お……―――――― 」

カチャリ「お命だけはァァァァァァ!!! なにとぞご容赦くださァァァァァァァい!!!!!(ラングに対し、額をピッタリ地面に擦り付けた丁寧な土下座を披露する!!)あ、あの~~~全部冗談で~~~!!あ、ほら!!レンジ、レンジちゃんね!!この子もお返ししますので~~~!!どうかお見逃しておくださいませんかね~~~~……!?!(涙目) 」

ルミナ「うわ……すごい音したから急いで戻ってきたけど、一体これはどうなってるの?ラング君……わ、私が今日の夕飯の材料買ってくる間に一体何が……。(それはもうさぞ焦ったのか、若干敗れかけたパンパンのビニール袋片手に駆けつけた)……もしかしてまた正義のために何かやりすぎちゃったり? 」

エドガー「(一方、めちゃくちゃ遠いキャンプ地でカレーの味見をするべくレンゲを口に加えていたエドガーに電流が走る)―――――( 今、イマジナリーラングが『レンチンメシも以外と健康的だぞ!』と言った気がする……!(※言ってない)明日はカレーの余りをレンチンにしよう…… ) 」

ラング「フゥゥウウウウ────……(突き出した拳をゆっくりと戻し、炎が煙と共に徐々に薄らぎながらカチャリを見下ろす。端から見ればどっちが悪役か分かったもんじゃなかった)────あっ、いや、そんな土下座なんてしなくても……!やりすぎたかな、ごめん!!(カチャリの様子にハッとして焦ったように謝る)君をなるべく傷付けずに止めるにはこれしか思い付かなくてさ、とりあえず今日はこれ返してくれれば大丈夫だから……ね、顔あげてもらって……(レンジを受けとり、困ったような笑顔を浮かべて) あっ、る、ルミナ!?違うんだよ、いや違わないかもだけど、事情があって……もちろん穏便に済ませるつもりだから……(わたわた) 」

ルミナ「もー、大分ボロだったけどまた修理しないとだね……私あんまり修理するための魔術は得意じゃないんだからね?お陰でちょっと上手くなってきちゃったけど。ほらそこの人も土下座なんてしてないでどいてどいて、後でご飯作るから食べてく?(実に慣れた様子でカチャリにどくよう指示しつつ、土魔術を主軸に壁の修復をしていく。ほぼオカンだ) 」

カチャリ「は、はい!返します返します!(ずずいっと唐草模様の風呂敷―――電子レンジをラング側へ押し出し)うう……正義の味方バンザイ!正義の味方バンザーイ!(デフォルメ調にぽろぽろと大粒の涙を流しながら正義の味方botになる) 正義のみか……!?(駆け付けてきたルミナを見てラングと知り合いであると察知し、これ幸いとピキーンと閃く)――――(小娘!!きひひ、この子を人質にしてこの場を―――)(ルミナが土魔法を駆使して建物を修復していく様を見てアングリと口を開ける)ま、魔法使い……人質、ムリ……(汗白目) 」

カチャリ「あ、あ~~晩御飯? そうね~とっても魅力的な提案だわ! ちょっと運動したし、少しお腹もすいたかな~って感じなんだけど~(汗を浮かべた笑顔を貼り付けたまま、そろりそろりと蟹歩きのように横へずれていく)――――こ、今回はやめておきま~~~す!!おぼえてなさ~~~~い!!!!(十分な距離を稼いだところでスタコラサッサー!とその場から駆け抜けて姿を消していったのだった) 」

ラング「ご、ごめん、ありがとうルミナ!いつも助かるよ~……!(両手を拝むように合わせる) こ、壊れちゃった……(カチャリの様子を見て汗) あっ!?は、反省したって感じじゃないな……全くもう……トロイメ団、か。悪の組織……って言ってたな。正義の味方的には、今後注意しなきゃいけない相手かも……(去っていくカチャリを見ながら) ────あっ、やばっ……(ぐらりと視界が揺れ、膝を付く)う゛~……これがあるからなぁ……(説明しよう!ラングはイグニッションを使ったあと後遺症で体温が40℃になってしまうのだ!) 」

ルミナ「あ、行っちゃった……ってもしかしてあれ悪い人!?に、逃がしちゃまずかった……?(ハッ)……でもラング君はお熱みたいだから危ないし、いっか……はーい額こっち向けてくださいねー。(氷魔術で簡易冷えピタを作っては額に貼り付ける)妹ちゃん戻って来る前にご飯の準備しないとだね~(ここまで抜群の手際だ)……なんか家事力だけ上がって魔術師としての道が遠のいているような。 」

ラング「うぅ……ありがと……ごめんルミナ、ちょっと肩貸してもらって良いかな……(ふらつきながらルミナの肩を借りる)クーナは全然手伝ってくれないし、ルミナが居なかったら大変だったよ~…… 」

ルミナ「まあ……もう慣れたことだし、助けてもらったりもしてるし、これでお相子ってことで。(本当にすっかり慣れたことであるように流す)それはそれとして!もうこんなに暴れたりしないように、そろそろ修理してない所の方がなくなっちゃうよ? 」

ラング「うっ……ま、まぁもちろん気を付けるけど、今回は事情があってさ────(事の顛末を話しながら家の中へ入っていった) 」



――― 夜・中華街 ―――


アクタ「(道に沿うように連なった赤い提灯があたりを照らし、屋台や中華飯店から湯気とともに食欲を刺激する匂いを漂わせていた)―――んぐんぐ……(その中で人混みを縫うように歩きながら、大きな肉まんを一口。生地に染み出す肉汁ごと飲み込み)うまい。……うまい!!!!!(爆音) 」

通行人「ビクッ!?」「うわっ! なんだあいつ……!?」「えぇ……こわ…… 」

アクタ「  ?  …… ! (通りの迷惑を一切考えないアクタの声量に驚いて振り向く通行人。アクタを中心に人がはけ、向けられる怪訝な視線にとりあえず手を振っておいた) クハハ! やはりスターの風格は隠せないか。 どこへ行こうがどう紛れようが、憧れの視線を勝手に集めてしまう……ククク、恐ろしいか?(ニィ、と歯を剥いて口角を持ち上げ、)  」

アクタ「……恐ろしいな。(そのまま口角が落ちる)今はいいが、静かにしておく作戦中に目立つとカチャリに叱られてしまう(ピンクレンズのサングラスのフレームに触れ、カチリと音を立てて位置を直す。口角が落ちてからはほとんど無表情であったが、心做しかしょんぼりしているようにも見えた) 」

アクタ「まあいい、せっかくカチャリにお小遣いをもらった。団の仲間たちにお土産でも買って帰ろう。セラならパオズ、カンカンだったらパオズ、エミナとミズヒキにはパオズ、柏槇とドライドルにやるならパオズ……であればお嬢とカチャリの場合はパオズがいいか(アクタの周りでぽっかり空いていた人の波は既に元通りになっており、再び喧騒の流れに乗るように歩き出す。その時だった―――)――― 」

森ノ宮「(……落ち着いた色合いのジャケット、伊達眼鏡。髪型は最低限整えたであろう形をしており、まさしく近所の買い物客と言った風体。遠目の屋台に視線を向けている様で、実際は喧騒の中にいる一人のスーツ姿の男性を注視…もとい尾行しながら歩いていたが、正面から向かってくるアクタが目に入り)………おっと……(さっき絶叫してた奴だな、こいつ……目を引く奴の近くに居たくないが、進路も変えたくない…) 」

森ノ宮「………まあ、スルー……しか無いよなぁ……切り替えてあいつらに買って帰る土産でも考えておくか…(逡巡しながら独り言を呟き、一瞬だけアクタに視線を向け、その後喧騒の流れの中で彼とすれ違った後、再び元々の尾行対象に視線を戻し)……あー、難波、まだ『星』は見えてるよな?そろそろどこかしら店には入るだろうから、その時は先行頼む(襟元に仕込んだマイクロホン、そしてその通信相手である助手に向け、小さな声で呼び掛ける) 」

アクタ「―――(森ノ宮とすれ違う瞬間に視線が交わった。一見すると中肉中背の標準的な男。しかしアクタには、その道で研ぎに研がれた猛者と目が合ったような気がしてならなかった)お、お、お、お? お?? お???(目をかっ開いて瞳を点にしながらノータイムでUターン。目の前に現れた興味に抗うことができず、片手に持った肉まんを一口で飲み込みながら森ノ宮にソソソと近寄る) 」

アクタ「待て。おいお前、何者だ? ヒマか? 少し顔を貸せ。10分あれば済む。聞いてるか? お前だオマエ。少し顔を貸せ顔を(人の波を肩で押しのけながら森ノ宮の歩幅にぴったり合わせ、隣を並んで歩く。尾行をしている森ノ宮にとってはたいそう邪魔だったことだろう) 」

森ノ宮「(ヤバいヤバい目付けられたそんな事あんのかこれ……誰だ?知らないやつだぞこいつ…どっかで恨み買ったか?心当たりがあり過ぎる……)ちょっと難波、難波、こっちはちょっと不味った、悪いが一人でなんとか頼む……(アクタに目を合わせずにマイクロホンに再び話し掛け)……いや知らん知らん、ただの観光客だから本当、暇じゃないから…(尚も目を合わさず、Uターンして伊達メガネをわざとらしく直しながら歩調を早め) 」

アクタ「おい聞け男、無視をするな。おかしい。なぜ目が合わない? まさかオレが見えていないのか。 なんだと透明人間だったのかオレは!!!(????) ―――なに、観光客だと?(瞼をわずかに下ろし、眼光鋭く森ノ宮の睨むような目を向け―――)なら仕方ない。楽しめ。この通りはパオズがうまいぞ(と、足を止めて歩いていく森ノ宮の後ろ姿を見送る―――だけで済むはずがなかった) 」

アクタ「しかしアレだな。まるで探偵ものの映画の主人公のようだったな……今のも、尾行中に邪魔をされたから踵を返したように見え……見える……見えるな(想像でしかなく、確信できるものなどどこにもない。しかしそれでも行動してしまうのがアクタというバカだった)―――どけ、どいてくれオマエラ!!(ずかずかと人混みを弾くようにかき分けながら進み、ある屋台の前で止まる)おい店主!!お前のところのパオズに虫が入っていたぞ!!(身を乗り出し、屋台のおじさんの胸ぐらを乱暴につかみあげた) 」

屋台のおじさん「へぇえ!?! い、いやいやお客さんな~~~に言っとるんです!?! ウチは『いちご飴』屋です!!肉まんなんて売っとりませんがな!!(胸ぐらをつかまれながら苦しそうに言い返す) 」

アクタ「なんだと!?! そうか……あ~~……えーと……いや!!!お前はパオズ屋だ!!!!(ゴリ押し) いいから詫びとして金を寄越せ!!!有り金すべてで勘弁してやるぞ!!!!(と、わざとらしく大声で喚き散らしながら意識を向けていたのは―――森ノ宮だった)クックックッ……探偵映画の主人公なら、なんだかんだこういう騒動は見過ごせないものだ……!さぁ来い、来い……!(思っていることがすべて口に出る性格なのか、小声でブツブツと言いながら) 」

森ノ宮「あー見えてない見えてない、いやどうも寝不足で目がかすみ気味でこんなんばっかりで……あーどうも、パオズね……色々目移りして困ってた所なんだ、助かっ………(恨まれてた訳じゃなく単に妙なのの眼に付いただけか、気を取り直し、て……)(アクタが離れたのを察して、内心胸を撫で下ろしながら振り返り)さて、若い姉ちゃん一人に任せるわけ、に、は――― 」

森ノ宮「(屋台で乱痴気騒ぎを始めたアクタが否応にも視界にフェードイン。余りに露骨にこちらに意識を向けている事も当然理解してしまい、周囲にも聞こえる程大きくため息をつき)――――ハァーーーッ………(何が目的だ?俺に絡む理由は?怪しまれた?目に付いた?地元のギャングの類か?服も装飾品も全部安物。マイクロホンは値が張ったが、今は金持ってそうな身形はしてない。縄張り入った不穏分子に喧嘩を売ってる?いや違うな、にしては滑稽な方面に目立ち過ぎてる。尾行がバレた?可能性はある、だったら難波は?あいつとお互いが視認できる位置取りはしてない、が、対象がバレてるなら繋がりは辿られるよな。それは不味い) 」

森ノ宮「……不味いが、何より (頭をフル回転させ、状況を整理している。が、何よりも重要、もとい気に食わないのが……) ………分かった、分かった!そのおっちゃんは関係無いだろ!もう分かったから。おっちゃん放してやれよ、兄ちゃん(……無関係の人間がこうやって絡まれてるのは、放っとけないよなぁ) (伊達眼鏡を外して安物のケースに入れながら……さり気無く、かつ素早く。騒ぎが起こり始めた民衆を掻き分け、二人に割り込む様に歩み寄り) 」

アクタ「クハハハハ!!!(想定通りに森ノ宮が割り込んできたことに大口を開けて高笑いし、愉快そうにギザ歯を剥き出して森ノ宮と向き合った)放せだと? いいや断る。コイツはオレのメシを台無しにしたんだ。だから、今からオレはコイツを殴るぞ(無関係である屋台のおじさんの胸ぐらを掴む手に力がこもり、骨を鳴らしながらこれ見よがしに拳を握りしめる)……と言ったら、お前はどうするんだ? 」

屋台のおじさん「ひ、ひぃぃ……このグラサン男まじ意味分からん……! あんちゃん助けとくれよ~~……!!(汗汗) 」

森ノ宮「いや、すみませんね……どうもこっちの客みたいで……巻き込んで申し訳無い(まず屋台のおじさんにだけ視線を合わせ、本日最も感情の籠った声で謝罪を述べながら、ジャケットを手早く脱いだ後、それを右腕に掛け、お互いが手を伸ばしても微妙に届かない、その程度の距離を空けて止まり)……どうすればいい?金か?謝罪か?それとも、喧嘩の相手に付き合えってか?(困った様に顔を微かに下げ、額に手を当てる。その動作の中でも、密かにアクタの両手、両足を交互に注視しながら) 」

アクタ「ふむ。要するに喧嘩の相手に付き合えということなんだが、そんな言い方で済ませてしまっては全くドラマチックじゃない(おじさんの胸ぐらを掴んだまま、”殴るぞ”と握った方の拳を解いてサングラスを指で押し上げる)言い換えるなら……クハハ、そうだなァ……! 舞台に上がれ!!! ドッ! (屋台のおじさんの胸ぐらを突き放し、2人の間合いから完全に遠ざける) バ、バッ! (勢い良く腕を振るい、布が張り詰めたような乾いた音を響かせる)オレは誰彼構わず襲いかかる悪漢アクタ様だ!! お前はもう逃げられないぞ、なぜなら―――もう逃げられないからなぁあぁあぁあぁあぁッッ!!!!! 」



アクタ「クハハハハハハッ!!!!   ヒ ュ ゴ ッ! (森ノ宮の観察を知ってか知らずか、初手から半歩間合いを詰めながら大きく右足を振り上げ、彼の顔面を狙う回し蹴りを繰り出した) 」

森ノ宮「こんな雑踏ン中で『舞台』か、悪漢という割にゃあ洒落た言い方をしたがるんだな?(おっちゃんから手が離れてくれた。先ず一安心って所だが……いやちょっと面倒だな。分かり易いが読み辛い……)っとォ! ダ ッ!(後方へと飛び退いてアクタの回し蹴りを回避)態々買ってやった喧嘩だ、別に逃げやしねえよ…! 」

森ノ宮「 グ ッ (アクタの目にも分かり易く映る様、敢えてやや大きな動作で、左足を前に踏み出す。そして……) ぶ わ っ (右腕を振り上げ、掛けていたジャケットをアクタの顔面へと軽く放り、目隠しを狙う。直後にもう一歩踏み出し…) シ ュ バ ァ ン !(やや身を屈めた態勢でもう一歩踏み込み、アクタの腹目掛けての右横蹴りを放つ) 」

アクタ「クハハハハハ!! そうこなくてはなァ!!!!(回し蹴りのモーションを終え通常の構えに。トンットンッとリズム良くその場で身体を跳ねさせながら、ギザギザの歯を剥き出し”かかってこい”と指を軽く曲げて挑発する) 」

アクタ「むっ!!(放られたジャケットに視界を塞がれ、目を見開く)なるほどな、あらかじめジャケットを脱いでいたのはこのためか!!(視界を塞ぐジャケットを掻くように手で払い除けながら言葉を続ける)クハハ!ということはなんだお前、元々やる気満々だったのではないk  ド  ス ッ !!(鈍い音を立て、森ノ宮の蹴りがアクタの横腹に沈み込む) 」

アクタ「ぐ―――良い……コンビネーションだッ!!!(モロに衝撃を受けたはずだがそれを意にも介さず、自身と接触した足を両手で抱え込み、体勢を崩そうと強く引き込んでから手を放す)やはり格闘家か!!ひと目見た時からそうではないかと思っていたんだ!!! ヒュ バ バ バ ッ !!!(引き寄せたことで自動的に間合いが縮まり、連続で森ノ宮の胸→肩→顎へ流れるような動作で拳を繰り出す!) 」

森ノ宮「結構ちゃんと蹴り入れたつもりだったんだがな……っ!!(視界外から横腹への直撃。ただのチンピラ相手であればそのまま決着しかねない一撃を受けても怯まずに、あまつさえ蹴り脚を掴まれた事……それが微かな動揺に繋がり、アクタの狙い通りに体制を崩して引き込まれる。 」

森ノ宮「ぐ、づっ……!!(素早いコンビネーションに何とか反応し、胸に一発受けながらも、肩を引いて二発目の威力を辛うじて軽減。それと同時に打たれていない方の腕でアクタの胸横目掛け押す様な掌底を打ち込み、、顔を引いて三発目を回避)……ってぇなぁ、くっそ、面倒になってきた… 」

アクタ「 ッツ!! (二発目―――見事なカウンターとして胸横へ打ち込まれた掌底にぐらりと上体が揺れる。顔をしかめながらも、勢いを失速させぬまま三発目まで打ち切った)ククッ……見事だ……! なに、面倒だと? クハハ! まだまだこれからだぞ男!!  ダ  ン ッ !!(森ノ宮の目の前でわざとらしく地面を強く踏み鳴らして膝を折り、跳ぼうとする動作を見せるが―――フェイント) んッ!! ヒュオッ!! (跳ぶと見せかけてそのまま大きく身体を沈ませ、地面スレスレを這うような足払いを繰り出して彼の足首を払おうとする) 」

森ノ宮「(妙に硬い相手に用事の最中に喧嘩売られて面倒じゃねえ訳ねえだろ……!)そうかい、まだまだこれからかぁ……元気溌剌で羨ましい事で…!(アクタの大仰な動作。それを自らの経験と洞察力、何より先程自分が似た手を使っていた事からフェイントだと見抜き) ……そういうのは相手選ぶもんだぜ 」

森ノ宮「さあて、どうしてやろうかァ……! ト ッ ……ガ バ ッ!!(足払いを飛び越えると同時にアクタの身体目掛けて飛び掛かって右拳を打ち下ろし……あわよくば馬乗りの体勢に持ち込もうとする) 」

アクタ「んんんぬぅわァにィィィーーーーーーーー!?!?!?(”これは絶対引っ掛かるぞ!!!”と自信満々で仕掛けたフェイントをやすやすと看破されたことに度肝を抜かれ、コミカルに目玉が飛び出る) どわァーーーー!!?(低い姿勢のときに、飛び掛かられるような右拳を刺されると同時に、森ノ宮の思惑通りに馬乗りになられる)反応できるはず……読んだのか!?なんという洞察……!! お前、まさか達人か……!?!?(両腕を自身の顔付近に引き寄せ、打撃を防ぐ姿勢) 」

森ノ宮「達人って程じゃないが、生憎喧嘩を買う位には色々知ってるってだけだ……それと、もう一遍言うが…フェイントってのは考えて相手見てやるもんだ、覚えとけ悪童(口を歪ませ、防御の上から、まず右拳で無慈悲な鉄槌打ちを振り下ろす) ブ ンッ !! (…が、その拳はアクタの顔面の左スレスレの地面に着弾) 」

森ノ宮「マウントパンチは怖いよなァ(鉄槌打ちもまたフェイント。上半身を前傾させて胸板でアクタの顔面に伸し掛かり、打撃から顔面を守ろうとした、その両腕のうち左肘を軽く斜め上方向へと振り下ろした右肘で"ずらし"、直後にアクタの左脇の下から右手を、次に左手を貫手の様に鋭く、素早くアクタの首の裏に差し込み、アクタの左後頭部で自分の両手を組む) 」

森ノ宮「(顔面を守るはずのアクタの腕が、自らの首の上に来るように微調整し、伸し掛かった森ノ宮の体重がアクタの首を圧迫し、首と両腕の可動は森ノ宮が回した両腕でロック。『肩固め』、或いは『アーム・トライアングル・チョーク』と呼称される絞め技の体勢へと、あっという間に持ち込む)グ グ ッ… さあ、どうする?ギブアップか?このまま絞めてくぞ? 」

アクタ「チィッ!クソ……この!!どけ、男!!フェイントが通用しないのなら、今度こそ真正面から……わ、わァ……!!!(マウントを取られている森ノ宮に鉄槌打ちを放たれ、フェイント故に顔面スレスレに着弾)あいった―――くない!!お前も目が悪いのか!?!?(※なわけない) 」

アクタ「ぐ、グッ……!(森ノ宮の素早く鮮やかな絞め技。彼の体重がダイレクトにのしかかり、自らの腕が首を潰すようにめり込んでいく。どうにか脱出しようと身体や足をバタつかせるが、努力虚しく無意味にエネルギーを使うだけだった)お゛、まえ……! 寝技までづ、がえるの、かァ……!! グ、ッハハハハ……ず、ごいぞォ……!!(もはや意地で堪え、なにか反撃の手はないかと無い頭を捻り倒すも――――) 」

アクタ「―――ぎ、ギブ!! ギブアーーーップ!!! こーーーーーさんだーーーーーーーーっっっ!!!!!!(気を失う寸前で顔を真っ赤にし、森ノ宮に自身の負けを認めた) 」

森ノ宮「……ま、どっちかと言うと寝技組み技の方が得意なんだ。使う機会があんまり無いんだが……あ?ギブアップ?(いっそ一回『落として』大人しく……流石にやり過ぎか?ただの喧嘩屋気取りのガキ相手だしなぁ……いやしかし……) ……そうかい、ま、潔さに免じてこの辺にしといてやるよ(そっと両手を解いて立ち上がり、軽く音を鳴らしながらと埃を払ってジャケットを取りに歩き) 」

アクタ「バ、バッ! シュタッ! (森ノ宮に拘束を解かれるやいなや、すぐさま地面から跳ねるように後転し、距離を取りながら森ノ宮を向き合う)……っは……っは…!(息も絶え絶えに、首元を軽くさする)本命は”こっち”だってことか……お前の土俵に立ったら、ひとたまりもないことは分かった……クハハ……強い、強いな……!!! お前はクマだ!!!!オレもクマになりたい!!!!(???) ……おい、名前を聞かせろ。オレはトロイメ団のアクタ!!!!覚えておくがいい(テンションの乱高下が語気に込められ) 」

森ノ宮「(さっき窒息してたのに跳ねてる……めっちゃ元気じゃねえかこいつ……いや息は上がってる……?ああ駄目だ、そうだこういうタイプだこいつ)…本命って程大したもんじゃない、言ったろ、案外使う機会無いって。とはいえ、たまにこうして役立つあるんだが……く、クマ?何が?お、お前が?クマに??……まあ、頑張ってくれ……俺はクマじゃないが……クマに勝つためにクマになるっつってた空手家も居るらしいしなぁ… 」

森ノ宮「名前?ああ、そっちはさっき聞いた。アクタ……へえ、トロイメ団ってのがあるのか。覚えとくよ。俺は……(言って良いのか?なんか、面倒な事にならないか?いやしかし……適当に偽名答えて後からバレた時の方が厄介そうだな……)……あー……森ノ宮。森ノ宮だ。月見浜で仕事してる。今は……(中断中の尾行、丸投げして放置中の助手……難波が脳裏を過ぎり)……休暇中で飯食いに来てたとこだ 」

アクタ「ふむ、老師か……(?)(話聞く気/Zero) 」

アクタ「オレも食べ歩きを満喫していたところだ。良かったな老師、どうやら空腹は最高のスパイスという言葉があるらしい。オレと組手をしたことでより腹が減り、よりウマくメシを食えるということだ!うむうむ!良かったな、オレと出会えて!!!(親指を立てながらキラキラしたエフェクト) また戦いにくるぞ!!今度はオレが勝つからな!!!! ではさらばだ老師ッッッ!!!!クッハハハハハハーーーー!!!!(晴れやかな笑顔で別れを告げ、その場から猛スピードで姿を消したのだった) 」

森ノ宮「……老師………???今の話のどこ聞いてたらそうなるんだ???? 」

森ノ宮「まあ確かに腹は減ったよ、無駄にカロリー使っちまったし、まあ美味くも……いや良くは……うわ足早っ!? ………行っちまった……マジで何だったんだよ……アイツ………あー……仕事だ仕事。目立っちまった……(ジャケットを羽織り、伊達眼鏡を付け直して)………難波ぁ~…聞こえるか?……そっちどうなってる……?(爆走したアクタとは対照的に、疲れた声と重い足取りで雑踏の中へと溶け込んでいった…) 」



―カオス街―


コーディ「うぅ……(名探偵ピカチュウのしわしわ顔になりながら街を出歩く。普段通り、帽子から外套、次元鞄といったフル装備で、その猫背になった歩き姿は明らかに疲弊……いや、『二日酔い』に似たものだった)欠けた月亭の連中、やりやがったな……明らかに度の超えたエール飲ませやがって……理渦さんが止めてくれてなきゃ、今頃虹のオーラを――う”ぅ”……(日中、まだ明るい頃。そのふらふらとした足取りは街中でもよく目立つものだった。そうして千鳥足の覚束ない順路を辿っていた)_:(´ཀ`」 ∠):_うぅ…… 」


―――さあさあ、よってらっしゃい見てらっしゃーい! (その時、快活に弾むような声がコーディの耳朶を打った)


ローファ「そこの道行くおにーさんおねーさん、ちょーっと足を止めてって~!! あの超、超!超有名なトロイメ製薬の新商品だよ~~~っっ!!(コーディがよろよろと通る道の脇。スーツに伊達メガネをかけた悪の組織の親玉が、元気にぴょこぴょこと呼び込みをしていた) 」

ローファ「おっ―――!(お目々キランッ!!!) そこのふらふらのおにーさん! ダイジョブ?今にも床ペロしちゃいそーな顔してるけど!(売り場に並んだケミカルな色合いの小瓶を一本ひょいと手に取り、ぱたぱたとコーディに駆け寄ってくる)……ほんとに大丈夫?(笑顔のまま汗を浮かべ) 」

コーディ「――!!……ゴホンッ……(天真爛漫たる少女に声を掛けられ、咳払い一つとって丸めた腰をやや伸ばす。帽子の縁に手を添えて、表情を整え始めた)強がっていいなら大丈夫って言うよ。二日酔いのおっさんの心配してくれてありがとね…… ……(ローファを見降ろしながら、彼女が元々居た売り場方面へと視線だけを傾ける)……『トロイメ製薬』……?聞いた事ないな。お薬屋さんかい?(そうしてローファに視線を戻し、重たそうな瞼を懸命に開けながら笑みを浮かべて問う) 」

ローファ「え~~~っ!?!?!? トロイメ製薬をごぞんじないの!?!?!(※トロイメ製薬はない)(非常~~にわざとらしいクソデカリアクション)それは”モグリ”ってやつだよ、おにーさん……!(※モグリではない)今どきの人はみ~んなトロイメ製薬のお世話になってるんだから!(※お世話になってない)それに二日酔いさんならちょうどいいっ!ほら、見てこれ!(手元に握った小瓶を見せ)おにーさんの二日酔いも疲れも、これ一本でしゃきーんと解決っ!今ならなんと大特価、1本500円っ!!どう?試してみない~っ?(ぐぐ~っと背伸びしながら、ぐりぐりと小瓶をコーディの頬に押し付ける) 」

コーディ「ものっそい色してんだけど(ケミカル色の小瓶を見て、目を細めてアングリと口を開く) 」

コーディ「押し売りが過ぎる……(グリグリと小瓶を押し当てられているが、特に抵抗は見せない)(乃々愛さんと同じぐらいの背丈か。言動から察するにちゃんと子供だ。いやぁ、癒されるもんだな~……)――え”っ、ごひゃくえ……風邪薬ぐらいの値段なんだね(押し付けられている小瓶を手に取り、ぐぐぐと苦い表情をしつつ見つめる)……買おうかな……(買ってあげたいっていう保護欲の方が強いわ)大特価なんだもんね、お買い得っていうぐらいだし……1ケース買っちゃおうかな?(その場の勢い謎テンション) 」

ローファ「すっごい成分入ってるから!(色について言及され) 」

ローファ「押し売りじゃなくて善意だよ~♪ 効果てきめん、トロイメ製薬の新商品だからね~♪(「ごひゃくえ……」の部分で悪びれもせず笑顔でぐいぐい押し付けながら)って、えっ、ひ、ひとケ……1ケース? おにーさんほんとにっ!?(瞳がきらきらと輝き、口元がにま~~っとゆるむ) ヒュバ!! バッ!! (次の瞬間、目にも止まらぬ速さで売り場とコーディの目の前を往復し、10本入りの箱をずずいっとコーディに押し付ける)お買い上げありがと~~~おにーさん!!10本入りだからっ、えーっと……(ひ、ふ、み……と指折り数え、)8000円になりま~~す!!✨️✨️✨️(???????) 」

コーディ「割り引いてくれた!?いやぁ、ありがとう!!(??????)(二日酔いで思考が定まっていないのか、計算違いに対して計算違いを起こす。押し付けられた箱を膝と腕を上手く使いながら保持して、片手で財布を取り出す)いやぁ、一生懸命働いてて偉いね。ちゃんとたくさん売った事を褒めてもらうんだぞ~。はい。割引してくれてるけど、お釣りは要らないからね(1万円札をローファに渡す)(?????)ありがとね、お仕事頑張るんだぞ~(フッとカッコつけ) 」

コーディ「さてさて、それでは早速一本……(これまた器用に箱から小瓶を一つ取り出し、謎の色めいたそのドリンクの封を開ける)いっただっきま~す(豪快に小瓶の中身を全て口に含ませた!) 」

ローファ「お釣りいらないの!?!??やった~~~っ!!おにーさんだいすき~~~!!✨️✨️(受け取った1万円札を両手で掲げながらぴょんこぴょんことはしゃぐ) うんっ!ぐいっと飲んでみて!すんっっっっごい栄養が体のすみずみまで届いて、二日酔いもスッキリだから―――――じゃ……………(ス、とコーディから距離を取り……) 」

アクタ菌(Miiのすがた)「 \ダイスキ!/ \ダイスキ!/ \ダイスキ!/ \ダイスキ!/ (その時!謎のドリンクを飲んだコーディの胃袋の中で!アクタに顔そっくりな大腸菌みたいな何かが増殖し!暴れるように踊り出した!特に害はないと思うしアクタ本人とも無関係だ!) 」

コーディが小瓶を煽ると―――甘い。やけに甘い。甘すぎる。口に含ませた液体からは、驚くほど”甘い”以外の感想が出てこなかった。栄養ドリンクにありがちなフルーツっぽい風味や微炭酸、栄養ありそう感のある味はまったくなく、それこそただ水に砂糖を大量に溶かしただけのような、悪い意味で混ざり気のない甘さだけが広がっていった―――そう、小瓶の正体はただの着色された”砂糖水”であった。 」

悪魔菌(Miiのすがた)「みんな静かにしろ!!!!!!!!!!!!!!!!!(コーディの胃袋に住まう善玉菌的な何かがアクタ菌に抵抗している!勝手にやってろ!!) 」

ローファ「 コソコソ…… (せっせと屋台を畳み、受け取った1万円を握りしめてその場からずらかろうとしている姿がコーディの目に入った)(あれ??なんかおにーさんのお腹の中からアクタの声聞こえてきたような???)(??????) 」

コーディ「ぶれらッッッッ!??!?!??!? 」

コーディ「ペッ!!ペッ!!!!(涙目になりながら、口内、胃袋、そして脳裏にまで侵食してきた極限の甘さと、なんか見覚えのあるアクタやもう見たくもない悪魔の姿が色々ごちゃまぜになって迫ってきた)んだよこれ!!!ただの砂糖水じゃねーか!!てか砂糖水ではない砂糖水????なんだよこれ!!!! 」

コーディ「ち、ちょっとお嬢ちゃ――ハッ!(コソコソと逃走しようとするローファ。明らかに栄養ドリンクではない小瓶。そこから合点の行く答えは――)だ、だましたな……!?おい嬢ちゃん、これはどういうことだ!?まさか詐欺ってたってんじゃないだろうなぁ!?(叱る大人の形相で、ガーっとコミカルにローファに詰め寄ろうとする!) 」

M字ハゲ「パラガス、騙したな!?ぐおおおおおお!は、腹が痛いぞぉお・・・・!!!orz 」

親父ぃ「やっと能天気なお前でも飲みこたようだな、ベジータ王!すべてはお前の言うとおりだ。っは!こぉんな最低な栄養剤には何の未練もない!俺の目的は、栄養剤に仕込んだアクタ菌でお前に軽めの腹痛を引き起こし、復讐することだったのだよ!ふぁーふぁっふぁっ! 」

空気「倒産!(※誤字)だから闇雲に怪しいドリンクを買わないでと言ったはずです!飲み物なら俺が持ってますので!って、おーーーーーーーーーーーーい!ッハァ☆(トランクスルー) 」

BURO「 う˝ る˝ さ˝ い゛ ! ! ! (ハゲ、親父、空気を捻り潰し強制フェードアウトさせる) 」

ローファ「ア!!さっき売った人もお腹イタイイタイになって可哀想……!(ぉ) 詐欺じゃないも~ん!お砂糖は元気のもとだし、お水は生きてくのに絶対飲まなきゃだし!つまりっ!2つ合わせたらあらビックリ!生きるのに大事なドリンクの出来上がりいっちょ上がりってわけ~~っ!!(屁理屈を言い、詰め寄るコーディからするっと逃れるように、小さな体躯からは想像できない跳躍で木箱の上へ宙返りしながら着地した)それに―――( ぽむんっ☆ と可愛らしい音を立て、突如としてローファの姿が煙幕に包まれる) 」

ローファ「 そういう風に信じたほうが、夢があるでしょ? (翡翠色のマントにレオタード―――悪の組織・トロイメ団の団長としての姿を現し、悪戯っぽく歯を剥いて笑った) おいで!!カチャリ特製の……なんかすっごいメカ~~~~!!! ポチッとな!!!(いつの間にか持っていた大きなボタンをポチッとな!) 」

ガゴンッ! ガシャガシャガシャ……プシュゥゥウウウウ――――――!!(やたら騒がしい駆動音と蒸気を噴き上げながら、ずんぐりむっくりとした丸っこいフォルムのメカが路地の奥からローファの元へやってくる。巨大な手足が物々しいが、どこか玩具めいたような愛嬌もそれにはあった) 」

ローファ(操縦席)「よっ!!(再び跳躍し、メカの頭頂部からスルッと搭乗し操縦席に座った)ふっふーん!お金はもうもらったからね~~~!まだ追いかけてくるなら、このトロイメ団の団長、ローファ様にも考えがあるよ~~!!(まるで力をためるように、メカが片手をぐるぐる回しはじめ) 」

コーディ「――カチャリ?(フラッシュバックされるコンカフェでの一時。路地裏での悪党の囁き。ケチャップをぶちまける謎行動。間にオセ氏。大胆に取り出した名刺――)――(いやまさかな)って……なんだこりゃ!?(ローファの元へと登場したメカを目にすると、「げーっ!」とでも言うように目を開いて身体全身でリアクションを取る)義体――にしちゃデカすぎるか。純粋に乗り物の一種……嬢ちゃん。人を騙す悪い子には、お灸をすえ――お仕置きが必要なんだ。ちょっくら社会勉強と行こうか!(外套をバサリと靡かせ、次元鞄の開口を施す。そうして小さな体躯で操縦する、腕を回し続けるメカ目掛け、駆け出した!) 」



――― VS ローファ ―――



ローファ(操縦席)「ふふーん!生身でこんな機械に勝てるわけないでしょ~? 痛い目をみないように、早めの降参をオススメするよ~!! 真っ正面から力の差ってものをわからせてあげる、メカのパワーを思い知れ~~~っ!! ガシャンガシャン、ブォオンッ!!! (駆けてくるコーディに向かって、メカの右腕に勢い任せなパンチが迫りくる!) 」

コーディ「ズサァッ!(駆け出す身体を止め、両足を地に付ける。目前まで迫りくる、風を切る鋼鉄の右腕に対し、質量の見合っていない次元鞄の側面を突き出す)(―部分硬化―)ガ ッ ギ イ ン ッ !(耳を聾する激しい響き。メカの質量に対して不釣り合いにも小さな次元鞄は、その剛腕を見事に留めていた!)ガバッ(超至近距離となったメカの腕と次元鞄。鞄が大きく開口すると)ボオオオッ!!(火炎放射がメカの腕に沿って発射され、温度が腕伝いにローファへと襲いかかる!) 」

ローファ(操縦席)「ぴえっ!?! と、止めたの!? このメカのパンチを~~~っ!!??(汗 圧倒的な質量差にも関わらず、メカの剛腕を受け止めたコーディに目をひん剥いて驚愕する)わ―――あ、あつ!アツゥイ!!カバンから炎が出てくるなんて聞いてないよっ!!丸焼きはいや~~~~っ!!(汗 操縦桿をガチャガチャとこね回す。メカが顔を背け、反対の手が動きはじめた) ゴ ォ  オ ン ッ!  ズッ ガガガガガガガ!!!(メカの手が小指側から地面に突き刺さり、地面を抉り取りながらコーディを捕まえようと壁のようなメカの手が迫りくる)今だああ~~~っ!!(迫る手がコーディのことを覆えそうなタイミングで掴み上げようと手を閉じた) 」

コーディ「(火炎放射による熱気が操縦席にまで行った事を確認。また、メカの顔がそっぽを向いた事も認識すると、次元鞄の暗黒に火炎放射器が引っ込む)バチンッ(武器の選定のため、次元鞄は手中でひとりでに閉まる。その時、自身が塞き止めていた腕とは反対側から地面をかっさらう轟音が響き始めた)――よっと(肉薄する鉄塊。それが自身を捉えようと拳を作った時、メカの指先に手を置いて軽々と身を乗り上げるように跳躍し、掴み上げから逃れる) 」

コーディ「バ ギ ン ッ !(空中の体勢から、脚を振り上げるように動かす。強化施術を施したその身体から繰り出される蹴りは、見た目以上に脚力を秘めたもの。その軌道上にあったメカの左腕を蹴り飛ばし)ズガガガガッ!(地面に沿って引き摺るような形で吹き飛ばし、操縦席に振動を加えていった)……(その振動でローファが非常に危険な位置に晒されていないかだけを目視しつつ、再度次元鞄を僅かに開放する)どうだ、悪いことすると痛いだろう? 」

ローファ(操縦席)「えっ――――!?(掴んだ!と思った次の瞬間には軽々と逃げられ、跳躍したコーディを見上げる)な、なにして―――(まさか、この鉄の塊を生身で蹴り――)―――あばばばばばばば!!!(ズガガガガガガッ!!)(メカの巨体が大きく傾く。地面を細かくバウンドするような振動に合わせるように、狭い操縦席の天井に細かく頭部を何度もぶつける。メカの左腕が大破する)う、うぐぅ……!悪いことをしたら痛いのかもしれない、けど……私にとっては悪いことじゃないんだも~~~ん!! ひっ―――(頭をさすりながら涙目になり、モニター越しにコーディの次元鞄を見てびくっと肩を震わせた) 」

ローファ(操縦席)「そのカバン!!またなんか出す気でしょ!?!? ポチッとな~~~~!! ブシュウウゥゥ―――――ッ!!!! (ボタンをポチッとな!全身に細かく通気口が開き、全身から熱された蒸気が噴出しコーディを吹き飛ばそうとする) もうっあっちいけぇぇえぇぇえ!! (モニターを見ながら操縦桿をガチャガチャと動かし、コーディの軌道を注意深く観察しながら、右腕の拳で吹き飛ばそうとする) 」


コーディ「――(次元鞄に対する警戒心が強まった。戦いに慣れている――というよりは……)良く見えてんじゃねぇか(強風が身体を押し込む。成人男性を軽々と飛ばしかねないその蒸気圧に対して、やや苦し気な表情を取るが、即座に口角をあげた)ガチャリッ……(立ち尽くしたまま身を任せると、蒸気が身を包み、白く濃い煙に、周囲からすれば影のみが映る)ただ、ちょっと惜しかったな……そして、組織が悪いことしたんだったら―― 」


― ― バ ッ ! (蒸気に包まれたコーディ目掛け、メカの右腕が空を切ると、彼を包んでいた煙が空洞を築くように円状に霧散する。その中央に居たコーディは――)


コーディ「ガ ッ チ ャ ン コ (海賊船に取り付けられるような、大砲の砲口が構えられていた)ニ ィ (銀魂よろしく、歯を剥き出しにした邪悪な笑みを浮かべ)吹き飛ばされるのが道理だよな ボ ォ ン ッ ッ !(目前に迫ったメカの腕に対して、自傷も恐れず大砲をぶっ放した!!) 」

ローファ(操縦席)「たい、ほ――――(次にローファの視界に映ったものは”大砲”。普通に考えたらあり得ない。しかしそれを可能にする次元鞄とコーディの立ち回り―――メカを破壊しうる兵器の登場に、ローファの顔はサァッと青ざめた)ごごごご、ごめんなさい!!!!ローファが悪かったでs――――  ボ  ォ  オ グ ァァ ァ ア ア ァア ァ ンッッ  ! ! ! (至近距離から撃ち込まれた砲撃はメカの右腕を容易く破壊し、激しい破砕音とともに大破する。衝撃はそのまま操縦席へ伝わり、機体の漏電と火花が深刻なダメージを雄弁に伝えていた) 」

ローファ(操縦席)「ぴぎゃあぁぁぁあぁぁあぁ!?!?僕の王の腕があああぁぁぁぁぁぁ!!!!(パロ) ビーッ!! ビーッ!! ビーッ!! あわわわ…!う、動かない!壊れた!こわれちゃったぁ!! これってまさかまたっ―――(嫌な警告音を聞きながら操縦桿をガチャガチャするも、メカはうんともすんとも言わなくなっていた。そしてローファは察していた。これまでのトロイメ団としての活動でなんども経験してきた、この後の自分の運命を―――) ド ゴ ォ ォ ォ ォ ン ッ ッ !!!! (盛大な大爆発!!!装甲の破片を撒き散らしながら、街中で爆煙を立ち上らせた) 」

ローファ「う――――ぎゃあああぁぁぁぁ~~~~~~~っっ!!!(爆発と同時に玩具のように吹き飛ばされ、マントをはためかせながら青空の彼方へ一直線にぶっ飛んで行く) お~~~ぼえてろよ~~~~~!!!! キランッ☆ (青空の彼方で星になったのだった) 」

コーディ「――……やりすぎか、普通に(両手で構えていた大砲を、次元鞄へと戻す)まぁこれに少しは懲りてくれたらいいかな。次会った時、いい子だったらちゃんと飴をあげよう。なんか可哀想だったし――ぐ、うぅ……二日酔いの方はかなり醒めたけど、さっきのドリンクが胃の中で暴れてやがる……――あれ?てか……一万円……………… 」

コーディ「……………やっちまった……………… 」



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最終更新:2026年05月21日 23:10