Judgement Of Kings 過去ログ

幸一郎「(山道の休憩所にて、ハンバーガーを食べながら地図を眺め)………ふむふむ、まだ結構遠いですね………売切れる前に間に合うかなー、新製品のファイティングナイフ………。 」

【××】&〖××〗:【ねねね、この山に『黒い人』が来るってホントなのかなー?】〖んんん、『にぃ』が言ってたんだから間違いないよー。〗(双子の少女が山道を下って現れ、、幸一郎のいる休憩所に赴く) 」

幸一郎「(地図をたたみ、オレンジジュースのボトルを開け)巷で大人気の職人が作った代物だしなぁ……早く行かないと確実に売り切れてしまう………(オレンジジュースを飲み)………ふぅ……さて、そろそろ行きますか………。(立ち上がり、休憩所を出ようとする 」

【××】&〖××〗:【そうだよねぇ~………あ…!】〖どしたの××ー?〗【ねねね、あのお兄さん、何処かで見たことあるよね??】〖あれれ、××も何処かで見たことあるよ???〗【あらら!あの人、『にぃ』の言ってた『黒い人』だ!】〖あ、ほんとだ!『黒い人』だ!〗(二人とも幸一郎を指して大きな声で叫ぶように話す) 」

幸一郎「………えっ……?(出ようとしたところ、双子の少女の声を聞き、声のした方向を見て)(………黒い人って、僕の事ですよね………ガッツリ指差されてるし………誰だろ、あの子達………全然見覚えが無いんだよなぁ………)………あ、あのー………ひょっとして、どこかで会いましたか?(双子の少女に話しかける 」

【××】&〖××〗:【わあ!気づかれちゃったね。】〖気づかれちゃったね。私たちがおっきな声出しちゃったからかなぁ。〗【出しちゃったねー。(てへぺろ) はじめましてっ♪ねねね、お兄さんって『黒い人』だよね?】〖だよね?〗(幸一郎に詰め寄る) 」

幸一郎「えっ………あぁ、はい、僕は『黒』の組織に所属してる者ですが………(………見たところ、『緑』の所属ではなさそうですが………この子達は一体………?) 」

【××】&〖××〗:【わあ、やっぱり♪『にぃ』に言われたんだ~!『黒い人』を見つけて 殺 っ つ け ろ って!】〖うん!『黒い人』を殺っつけたら、スパゲチ食べさせてくれるって♪スッパゲチ、スッパゲチ♪〗(無垢な微笑みとは裏腹に、その言葉には明らかな殺意が垣間見える) 」

幸一郎「は、はぁ、殺っつけ…………………    ろ?(2人の発言を聞き、その内に潜むただならぬ物を感じ取る)…………今、何と言いました? 」

【ルリ】&〖マリ〗:【ルリの名前はルリちゃんれす♪】〖マリの名前はマリちゃんだお♪〗 【ウサギのように飛び跳ねて――】〖ウサギの様に駆け回り――〗【血と骨残して去っていく――】『二人合わせて――――ルリマリ・ツインズ れす(だお)♪ よっろしっくねっ☆(キュピーン☆)』(互いに手を合わせて可愛らしい決めポーズ)【お兄さんを殺っつけちゃう♪】〖殺っつけちゃう♪〗【早く殺ってスパゲチタイム♪】〖スパゲチ、スパゲチー♪〗(徐々に幸一郎との距離を縮めていく 」

幸一郎「……………!(後ろに下がり、距離を取ろうとする)(…………マズいですね、こんな時に…………この子達………かなり、ヤバいかも…………!) 」


幸一郎【黒の組織/Onyxis】 VS ルリ&マリ【無色の集団(ジョーカー)】


【ルリ】&〖マリ〗:【あーゆーれでぃー、マリ?】〖のーぷろぶれむ、ルリ♪〗【じゃあ行くよー?】〖せーの…―――〗『―――――“すーぱー★かーねいじた~いむ”♪♪♪♪ ジャキャァッ!! ジャカァッ!!』(ルリの袖からは鋭利な巨大刃、マリの袖から砲台の如く長い銃身が姿を現し、その切っ先を幸一郎に向ける) 」

幸一郎「――――――――――――!?(何だ………何なんだ、この子達は………!?)………くっ……!(黒のコートの中から、サーベルを取出し、構える)悪いけど………あなた達に構ってる暇はないんです! 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖白兎(ルリ)、いっきま~す♪ タン !!〗【じゃあ黒兎(マリ)は後ろから行きま~す♪ ガチャ…!】(ルリは飛び跳ねて幸一郎の頭上へ、マリは銃口を構えていつでも発砲できるように待機する) 」

幸一郎「!(初っ端から、やってくれますね………!)(右手の袖に仕込んでいたと思われる小さなナイフを出し、頭上のルリの方に向け)カチッ…… ビュッッ!!(ナイフの柄を握った瞬間、ナイフの刃がルリに向けて飛ぶ) 」

〖ルリ〗&【マリ】:【させないよー? バァンッ!!】(マリの放った銃弾がナイフの刃を見事に弾いた)〖えへへ~、ルリの番だよー?? ズッ!!〗(岩石をかち割る勢いで思いっきり巨大刃を幸一郎の脳天目がけ振り下ろそうとする) 」

幸一郎「!(ナイフに銃弾が向いた……今だ!) ヒュンッッ(振り下ろされる直前に高速回避し、そのまま一気に2人と距離を取り)(このまま逃げられればいいけど………無理でしょうね………!) 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖ズシャアアァァンッ!!!! ちゃー…よけられちゃった。〗【ちゃったねー…。】(ルリの繰り出した一撃によって、地面に大きな亀裂が生じた)〖でも、逃がさないよー?〗【逃がさないよー?あははっ☆ バンバンッ、バンッ!!!】(マリによる射撃が幸一郎に襲いかかる) 」

幸一郎「キンキンキンキンキィンッッ!!(素早いサーベルさばきで銃弾を弾いて行き)クソッ………あまりやりたくないけど、ちょっとばかし痛い目に逢ってもらうしか………!  ヒュンヒュンッッ(コートから変わった形状の手裏剣を取出し、2人に向けて投げる 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖わっ!なんか飛ばして―――ドグ!〗【なんか飛んでき―――ドグ!】(手裏剣は二人の身体に直撃し、互いに地面に倒れた) 」

幸一郎「おっ………!  あ、当たった………こ、こんなにあっさり………で、でも、当たったなら良いか………きゅ、急所は外してあるし、せいぜい痺れ薬でちょっと間動けなくなるだけ…………おっと、こうしちゃいられない!それじゃ、僕はこの隙に………悪く思わないでくださいよ!(走ってその場を後にし 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖…………ムクリ …逃げられちったね…。〗【……ムクリ …ちったねー…。】(手裏剣は二人の身体には突き刺さっておらず、それらは二人の体にくっついたまま静止していたのだ)〖…あーあー…びっくりして倒れちゃったね。〗【ねー。…あーあー…これじゃあスパゲチ食べられないよ…。】〖…スパゲチ……〗(その後、二人はしばらく山の中でしょんぼりするのであった…) 」



~青の国・城内・王室~


獄将ルドウィッグ「(ドタドタと足音を立てながら王室へ駆けこんでくる)はぁ…はぁ… 我が主は何処(いづこ)に!はぁ…はぁ…! 」

アオ「―――――コンコン。(ルドウィッグが王室へ駆け込んだ後、扉が開いたままの入り口に立っており、開いた扉をノックする)すまない、少し調べ物をしていたんだ。…それにしてもルドウィッグ、そんなに慌てて…緊急事態か?(歩いて王室の中へ入り、目を細めて玉座に腰掛ける) 」

極将ルドウィッグ「はっ!一大事でございます!わ、我が城に――――――超絶麗しき女性g(ゲフンゲフン …失礼…。 えぇ…ある女性方が主への訪問を願い出ています。…なんでも、主の『御友人』だとおっしゃっているのですが… いかがなさいましょうか。 」

AS「(ふむ、御友人、とな・・・。)見た目で判断するのは良くは無い・・・のは分かっているが、どういった雰囲気だったか? 」

アオ「雰囲気か…確かに気になるな(ASの発言に) Σ!?(汗 ルドウィッグが咳き込んで驚く) あ、あぁ……女性、御友人?…いや、いい。帰ってもらってくれ、今はそれどころでは――――――(と言い、ハッとした表情で口を止める)…あー…髪型について、だが…黒いツインテールをしていたかい?(汗笑) 」

極将ルドウィッグ「(どういった雰囲気だったかと聞かれて険しい表情で硬直するが…)……そりゃもぅ~~~~!!! 醸し出される美光に目が眩むほどの、女神の如き方でしたぁ~~~~!!(※相変わらず女性相手になるとこの様である)……!はっ、確かにそのような髪型でした!…よもや!主…貴方様、まさかツインテールの女性方がお好みなのですね!?(違 」

AS「・・・。(ああ、いつもの悪い癖だな、相手がどういった意図であったか、などと言う雰囲気も把握はできてなさそうだ・・・)ええい―――。(ばつが悪そうに頭を掻く) 」

アルヴィン「───────…………(青城のすぐ外で壁に寄りかかって黄昏てる感じ) (声‐杉田智和) 」

アオ「(る、ルドウィッグ…!君は相変わらずだな…!)(汗) やっぱり――――ってな、なっ…違う!今そこは関係ないだろう!(汗)それよりその女性は大事な客人だ、今すぐここへお通しするんだ。ええと…それから紅茶の用意もお願いできるかな(玉座から立ち、ルドウィッグに) 」

キュウカ「…確か、アオ室長はそのお方ととても仲が宜しいのですよね(隣で書類を所持しながらアオに) 」

極将ルドウィッグ「……!はっ!ただいま!(踵を返し急いで廊下を駆け抜けた) 」

AS「紅茶・・・それについては、お任せ頂こうか、今日はこの前手に入れた上質な茶葉の乾燥が終わったところなんだ。(嬉々として語る、紅茶中毒) 」

極将ルドウィッグ「(数分後、今度はゆったりとした足取りで王室へ入ってくる)  主の『御友人』をお連れしました。 それでは、こちらへ…(背後にいる人物に、王室へ入るように促す) 」

アオ「すまない、頼んだよルドウィッグ!(駆けていったルドウィッグの背に声を投げかける) あ、あぁ……まぁその、彼女とは古い仲でね(制服のシワを伸ばし、キュウカに) AS…!そういえば紅茶に関してのプロフェッショナル、君以上の適役はいないじゃないか…!すまない、頼んだよ(ASに) ―――――――。(ルドウィッグが王室へ入ってきて、姿勢を正し『御友人』へ目をやる) 」

××「(学生服を思わせるようなお洒落な白地の服装を身に纏い、片目を眼帯で覆った一人の少女が、ルドウィッグに連れられ王室に現れる)――――――― やーっほ♪ お久しぶりだね、『アオ君』。(軽く手を振って挨拶する) 」

アルヴィン「……相変わらずここの連中は、働き者が多いみたいだな。(城外にて、呟く)さて、と……どうしたもんか……(さり気なく城の中へ) (声‐杉田智和) 」

AS「期待に沿えるよう、善処しよう。(王室より近い自室に戻り、ほどなくしてティーセットを手に戻ってくる)お待たせした、主君、それと、御客人よ。(近くにあるテーブルに程よく暖められたティーカップを置き、そこに温かい紅茶を注ぐ、三人分) 」

アオ「―――――(××の姿をとらえ、元気そうな様子を見て思わず頬を緩ませる)―――まったく、連絡の一つくらい入れてくれたっていいんじゃないかい? ようこそ、『ナナ』。(軽く片手を広げて歓迎する) 」

トキオミ「・・・・・。(宝石を設えたステッキを片手にナナの後方に待機) 」

××→ナナ「あはは… アオ君、忙しいだろうなぁ~て思って。(苦笑し)歓迎ありがとう。おじゃまして、大丈夫だった…?(アオの顔を伺うように体を傾げる) あ、はじめまして… わあ、良い香りだね。(ASと、彼のそそぐ紅茶を見て興奮する) 」

キュウカ「成程、王にはご友人がいらっしゃるのですね…素晴らしいことではありませんか(羨ましそうに、アオを見て) ────(腕組みしつつ、××の姿をじっと眺めている)(あの“娘”が────…) 」

獄将ルドウィッグ「(あぁ^~心が癒されるんじゃぁ^~)(アオとナナの二人の様子を遠くから伺っている) 」

アルヴィン「(そして王室のすぐ外の辺り)……誰か来てるのか。 ……!あれは………間違いない。だが、なんだってこんなところに………(盗み聴いている)(声‐杉田智和) 」

AS「お初にお目にかかる、俺は名をASと言う、王の側近を勤めさせてもらっているものだ、よろしく・・・。(ナナに一礼する) 」

アオ「うん、ありがとうAS。助かるよ(香り高い紅茶が鼻孔をくすぐる) 君の気遣い屋さんは変わらないな(同じく苦笑する)あぁ、大丈夫。少し調べ物をしていただけなんだ……ナナの方こそ、どこかで戦争に巻き込まれていないか心配だったんだ。(戦争に参加しているだけに、ばつが悪そうにナナに) はは…ありがとう。けれどキュウカ、君にだって友人の1人や2人、いるんじゃないか?(友好的な表情で) 」

ナナ「アオ君の…あ、ここじゃ王様と言わなきゃだめだよね。王様のお友達の、ナナ・カイルーネと言います。(ASに深々と一礼し)あっはは…♪やだなあ、もうっ。戦争なんて、おおげさだよー。(面白おかしく笑いながら)…でも、心配してくれたのは嬉しい。私のところ(国)は大丈夫だよ、そういうことは、今の今まで起きてないからさ。……アオ君の、とこは…―――(心配そうに見つめ) 」

トキオミ「(さすがは青の組織、一筋縄ではいかなさそうだ。だが、チェスたるもの・・・常に余裕をもって優雅たれ。策を打っておかねば・・・) 」

AS「ごゆるりと・・・。(こくり、とアオに向かって頷く)なるほど・・・主君にも、あなたのような可憐な友達がいたのだな・・・。(フフッ、と笑う)・・・。(ティーカップを一つ手に取り、匂いを嗅ぐ)―――。(ああ、良い香りだ、至福の極み・・・これこそが、これこそが、愉悦の極み・・・ああ、たまらない・・・)(恍惚) 」

アルヴィン「(────────ナナ・カイルーネ……やっぱそうだ。驚いたな……ただ遊びにきた、ってわけでもないよな…) (声‐杉田智和) 」

キュウカ「…妙な気配がするような、気のせいかしら…(アルヴィンの気配を感じるが、気のせいだと振り切ってしまい) ──いえ。私には、そのようなものは存在しておりません。…王が羨ましい限りですよ(厳しい口調でそう言ったかと思えば、後半部分、儚げな笑みを浮かべアオに) ―――初めまして、宜しくお願い申し上げます。蒼秤総裁機構のキュウカという者です。(華麗な振る舞いでASに次いでナナに一礼をし) 」

ナナ「あ、いただきます。(ASにつられてティーカップを一つ手に取る。鼻腔をくすぐるその香りに酔い、そっと口にする)…ん…!…美味しい…!(紅茶の揺れる水面を見つめながら驚き)あ、は、はじめまして…!(キュウカの唐突の挨拶にちょっと驚きながらも、ちゃんと微笑み返し、会釈する) 」

トキオミ「(しかし・・・Queenは何を考えておいでなのだろう。友人とはいえ、もしかしたら矛を交えるかもしれぬというに・・・。こんなに親睦をさらに深めたら、いざというとき・・・・。) 」

アオ「そうか、君の国は大丈夫なんだな…そうなんだ、良かった……本当に。(ほっと胸を撫で下ろし、ナナの視線に気づき目を細める)………大規模な交戦があって、その後に一度城も襲撃された。……正直、次の手を考えあぐねているところさ(ティーカップに視線を落とす) …ASがトリップしかけている…いつものことだけど、紅茶が関わるとまるで別人のようだな…!(ASを見て) キュウカ…………君は優秀だ。もう半年、一年もすれば、君の隣に一緒に立ってくれる友が現れるさ。俺が言うんだから間違いない(口角を僅かに上げ、キュウカに) 」

AS「(そして、紅茶を少し口にする)―――。(この味、口の中を駆け巡る、茶葉の透き通った味、これが私服を肥やすと言うのなら、私はいくらでも肥やそう、ああ―――たまらない)(ヘヴン状態!)ご満足頂けたかな?(ナナの様子を見て、問う)・・・おっと、お見苦しいものを、すまない。(アオの視線に気付いて、ハッと我に帰る)・・・。(あの者、従者だろうか、・・・表情が堅く、険しいな、何を考えて―――) 」

ナナ「(アオのその様子に気づいたのか、嬉しさを含んだような苦笑を浮かべる)そう…なんだ…。……いつの日も、戦争が続いているんだよね。でも、そんな中でも、アオ君や、お城の仲間たちが挫けないのは―――――――昔、アオ君が私に語ってくれた『夢』が、支えているからなんだよね。(にこりと微笑み、踵を返して王室の至る所を眺める)…私も、あの時アオ君の『夢』を聞いて、素敵だなぁーて思った。だからこそ応援したいし、アオ君にも叶えて欲しいんだ。(そう言って振り返り、上目気味に少し顔を上げてアオを見る) 」

キュウカ「―――アオ室長、人は…いくら価値があろうが、いくら高貴な存在であろうが、それが必ずしも大切なものを手に入れる対象になるとは限らないのですよ(何を思ったのか、少し強めの口調でアオに) …ふふっ、私達のことはお気になさらず。リラックスして友との再会をお楽しみください(少し顔が強張ってしまっていたとすぐに反省し、微笑を浮かべナナに) 」

アルヴィン「(後頭部を軽くクシャクシャ掻く)……しけてるな。大した情報はなさそうだ。(声‐杉田智和) 」

トキオミ「(ASの目線に気づき軽く会釈)・・・・・ふっ。(キュウカの発言に少し笑む) 」

アオ「いや、ある意味レアな光景だから、その、見られてラッキーだと思っているよ(キリッとした真面目な顔でASに(ぉ) ――――――――。(ナナが語り始めた内容を聞き、振り返ったナナを見て目を丸くする)……まさか、覚えているなんて…はは、驚いたな………―――――あぁ、俺はあの『夢』を叶えたい。だから俺は王になったし、この戦いを続けている。あの『夢』を諦めるくらいなら死んだほうがマシだとさえ思ってるよ。……それがまさか、君の口から聞かされるなんて…ますます諦められないな。――――叶えるよ、必ず。(真剣な眼差しでナナを見つめ返す) ………すまない、さっきのは失言だった。(自らの非を受け入れ、キュウカ) 」

アオ「………すまない、さっきのは失言だった。(自らの非を受け入れ、キュウカに)(…けれど、俺は信じてるよ。きっと素敵な友が現れる…きっとだ) 」

AS「ある意味・・・レア?(首を傾げる)ま、まあ・・・主君が満足なら、それでいい。(いつも通り)・・・。(トキオミの会釈に対し、こちらも会釈する)・・・。(従者、・・・いや、ちょっと待て、普通の身分ならば従者など・・・なら、この子は一体、何なんだ・・・) 」

アルヴィス「(入り口の枠に背を預け二人の主導者の様子を伺う)驚いた…あの二人が面識があったのもそうだけど何より……あんなに人間らしい笑顔の女王陛下は初めて見たな… 」

ナナ「ふふっ… うんっ。(アオの眼差しに応えるようにしっかりと頷き、微笑む)アオ君ってさ、かなり見違えちゃったね。どんどん強くなって、一国の王様になって、たくさんの仲間ができて、さらに高みへと昇ろうとしている… アオ君はどんどん変わっていってる。けれど一つだけ、ずっと変わらないものを私は知ってるよ。それは…―――(そう言ってアオに近寄り、スカートのポケットから何かを取り出して、それをアオの手中に握らせた)―――"自分が愛するものを、大切に守っていくこと"―――昔から、そうだったね。(にっこりとほほ笑む。彼に渡したもの、それは黄金色に輝く指輪だった 」

ナナ「この紅茶…もしかして貴方が?わぁ、とっても美味しいです。(ASに嬉しそうに笑む)あ、はい…。(とっても綺麗な方… アオ君の秘書、なのかな…。)(キュウカを見つめながら紅茶をすする) 」

キュウカ「……クス…ッ(トキオミの笑みに気づき、笑顔を返す) ――ご無礼をお許しください、アオ室長…先程のことは忘れてください。(アオに深く頭を下げ。心なしか、彼女の方から少し距離を置こうと図っているようにも見える) 」

AS「ああ、この前上質な茶葉が手に入って、今日丁度乾燥が終わった所だったんだ。(この子は、一体・・・。)―――。(あっちにも、従者・・・か?わからん、益々分からん・・・。) 」

トキオミ「(やはり、彼女は教養があるな・・・おそらく実力もまたすごい物だろう。ううむ、まるで人材の宝庫だな)(キュウカに親近感を感じたのかふとそう思う)・・・・。(黄金の指輪・・・!?) 」

アオ「ふふっ……(いつも通りのASを見てくすりと笑う)(※たまに見せる従者(ASやキュウカ)の茶目っ気を探すのが密かな楽しみ) (ナナの言葉ひとつひとつに耳を澄ませ、思わず微笑を浮かべる)"自分が愛するものを、大切に守っていくこと"…思い返せば、そんな人生だったかもしれない。絶対に、失いたくないものがあるんだ――――――…っ…(渡された黄金色に輝く指輪を見て、視線をナナへ移す)…ッ、ねぇナナ。この指輪は――――― 」

宇練銀閣「ふわぁぁ~・・・・。(昼頃に起きるグータラオヤジのようなあくびをしながら王室に珍しく顔を出す。いつもの着流しに制服を軽く羽織っている出立でナナたちの前に現れる) 」

アルヴィス「(ASの視線に築き、左胸に手を添え会釈。顔等肌が露出した部位には幾つもの痣が見える) 」

アオ「…いや、構わないさ。キュウカの方こそ気にしないでくれ(友好的な表情でキュウカに) 」

ナナ「今日はね、『それ』を渡しに来たかったんだ。私からのお守り、だよっ。(ウインクし、出入り口の扉へと向かう)アオ君―――――――― もし次に会うときは…今度こそ、あの『夢』が叶うと良いね。(軽く手を振って別れを告げ、城を出ていった) 」

AS「(アルヴィスの会釈にこちらも会釈をして返す)・・・。(随分と、傷が目立つようだが・・・)―――。(要らぬ詮索だが・・・あの子は何かしらの文献で見た事があるような気がしてならない、今度、もっと調べるべきか・・・主君の友達に大しての無礼は承知だが・・・胸騒ぎがしてならんのだ・・・。) 」

宇練銀閣「ん・・・、なんだ、客が来てたのか。珍しいねぇ・・・。(ポリポリ) 」

アルヴィス「(……いずれにせよ、それはきっと長続きしない。国家という文化や価値観の亀裂が道を違える要となるならきっと…争いは終わらせる事は出来ない、全部が壊れて消えてしまうまで…)(ナナに続き暗がりへ姿を消す) 」

アオ「ぎ、銀閣?珍しいね、王室へ顔を出すなんて……あ、ほら。制服はちゃんと着こなすんだ(まるでいつも言っているかのような口ぶりで銀閣に) 『お守り』…ね……ふふ、まったく…あぁ、肌身離さず持っておくよ。ありがとうね(ウインクを見て、やれやれといった風に笑い玉座から腰を上げる)――――――――うん、やってみせる。気をつけて帰るんだぞ、ナナ(手を挙げて別れを告げ、王室から見送る)(まぁ、何人か付き人がいたようだから心配はないだろう…) 」

アルヴィン「(……僅かだが、臭ってくるな。) (立ち去っていく)(声‐杉田智和) 」

宇練銀閣「・・・うるせぇなぁ~、制服ぐらいでワーワー言わないでくれよぉ・・・。(ダメおやじ並) 」

キュウカ「…(私は、この組織の“一員”として―――…いや、深く考えるのはよそう。こんなことを今考えている場合ではない、次は―――…)(何を思ってか、無言でその場を去って行ってしまった) 」

アオ「たるんでいるよー銀閣…騎士たるもの、制服にも気を使うべし。まったく、先代を泣かせるようなことはしないでくれって毎回言ってるのに…(悩み顔)(先代が居てくれれば…ぐぬぬ…) それじゃあ俺は調べ物に戻るよ、応接はおしまいだ。各自解散だ(そう告げ、王室を後にする) 」

獄将ルドウィッグ「はっ! では、私は王室の掃除を。(掃除道具を持ってこようと、部屋を後にした) 」

AS「はっ。(アオの一言で、自室へ戻る―――と、思いきや、書斎に向かう)そうだ、あの女、俺は、見覚えがある筈だ・・・何の文献だ?一体、どこで、見た?これからの課題は山積みだ・・・。(そのまま、書斎で何かを探し続ける) 」



ヒ ュ ォ ォ ォ … (とある高台にて、歪な風が吹いている)


ナナ「(国境のとある高台から、青の国と、その国の中央に鎮座する城を眺めている)…一度『赤』と交戦し、さらには襲撃されたというのに…呑気なものね。(風邪で靡く髪を掻き分ける)…平和は良い…けれど彼らはまだ、本当の『平和』を知らない。(呟くように) 」

エクロシア「ギュァァ―――(風と共に渦巻くようにナナの傍に現れる) 」

トキオミ「(ナナの後方でエクロシアの登場を見て、スッと姿勢を治す) 」

ナナ「王権者という絶対存在がいる限り、決してそれが築かれることはない。彼らは世界を五分した… でもそれは人類の過ち… 何故なら初めから『ここ』は誰のものでもないのだから。 」

ナナ「全てを真っ"白"に塗り替える――――そうすれば誰もが一つになれる。崇高なる目的… 最果ての暁が照らし… 愛と絆の調和が奏でる… まだ誰も知らない、誰も見たことのない世界… この『眼』ですら知り得ないものが、きっと…――――――― ……行きましょう…エクロシア、トキオミ、アルヴィス。 」

エクロシア「はっ、女王様。 ギ ュ ァ ン (鎌で空を切り裂くと異次元穴が出現し、その中へ入り込んだ) 」

ナナ「(異次元穴に入ろうとした時、ふと足を止めて背後の景色へ振り返る)…… …… ……(そびえ立つ城を、静かに、寂しく、儚げに、見つめて…目を伏せて穴へと入り込んだ) 」



ツララ「フキフキ…(川辺で静かに自分の刀を磨いている)はぁ…素敵です…。(自分の刀を見つめてうっとり) 」

ミシェル「うん、とっても素敵だね。(いつの間にかツララの横にいて、満面の笑みを浮かべながら彼女の刀を見つめている) 」

エヴァド「――――(ツララとミシェルを遠くから眺め、ふと立ち寄ってみることに) …やぁ諸君、元気にしてたかい?(二人に声をかけ) おや、それは―――……(この子は、黒の組織の住民かな?)(ツララを見て) 」

ツララ「はぁ~…そうですよね……って、ほわわぁ!!(驚き飛び上がる)わ、わっ… びっくりしました…。 (汗) 」

ミシェル「丹念に磨かれているね。よほど物を大切にしているのがわかるよ♪(ツララに)およ…?Oh!キミはこの前の!ああ、元気さ。(エヴァドに軽く挨拶し) 」

ツララ「(はわわ…また誰か来ました)(性格故か、ミシェルとエヴァドを見てたじろぐ)こ、こんばんはです…。 ……!わかりますか!?そそ、そうです…!この子(刀)たちは、私にとって大切な存在です…!毎日毎日、懸命に磨いて…わっ、ごごっ、ごめんなさい。ちょっと、熱くなっちゃって…(赤面) 」

エヴァド「そうか、それは何よりだ。―――“ミシェル”くん(ミシェルににこっと笑みを返し) “ツララ”お嬢さんは刀が大好きなんだね、私にも同じように“守りたいもの”があるからその気持ちはとてもよく理解できるよ(赤面しているツララを微笑ましそうに見て) 」

ミシェル「HAHAHA!なるほど本当に刀が好きなんだね♪キミのそれに対する愛がひしひしと伝わってくるよ。その子たちも、とても嬉しそうだね。(にこり、と優しい笑みを浮かべてツララに)What…?自己紹介…したっけカナ??(疑問を浮かべた表情で傾げる) 」

ツララ「…!は、はい!好きです、大好きです!(刀の話題を振られて興奮しているためか、なぜ自分の名前を知っているのかという疑問が湧いてこなかった)守りたいもの…ですか…。わかります!(輝いた眼差しで)…!!そう…だと、嬉しいです…。(自分の四刀を見つめ、そっと抱き締める) 」

エヴァド「君のことは知っているよ、今まで数多くの国を渡り歩いてきたそうだね。一番好きな場所は何処かな?(腕組みしてミシェルに) 君にとって刀は“物質”ではなく“相棒”か…ははっ、愛に満ち溢れているお嬢さんだな…微笑ましい限りだよ(ツララを温かい目で見守っている) 」

ミシェル「何かを大切にしているようだけど、本当はその"何か"に大切にされているってこと… 気付いたことがあるかな? その子たちはキミの腕がなければ"生きている証"を得られなかっただろう。だから彼らも嬉しいはずさ、君と出逢うことができてね。(ツララに)ひょっとして―――――ボクってば有名人になっちゃったのかなぁ~~!?(違 あー…そうだなぁ、何処だろうか…。何処もいい所で、一番と決めることが難しいなぁ~…。因みに昨日は『青の国』へ行って取れたて新鮮な野菜の盛り合わせを食べてきたよ。あそこの国は空気も美味しくて自然が豊かだから、素敵な場所さ~♪ 」

カンナギ「(その川辺の向かい側に玉座を召喚(?)して釣り竿片手に)(生前の趣味は釣り) 」

ツララ「私にとってこの子たちは…相棒で、友達で、もっとそれ以上に大切な、『家族』なんです…!(嬉しそうにエヴァドに語る)……!(ミシェルの言葉に感化され、抱きしめている刀たちを静かに見つめる)…はい…っ!(満面の笑みを浮かべながら、涙を流す) 」

アルヴィン「───────青の国、ねぇ……そうも言ってられないみたいだぜ。(声‐杉田智和) 」

ミシェル「あっ、向こうに王様(?)が釣りを嗜んでいるゾ!!(カンナギを指して何か興奮している)ふふ…(ツララの様子を見て、静かに笑みを零す)うぇー?…ボクは他の国と同じく素敵なとこだと思うんだけどなぁー…(アルヴィンに) 」

カンナギ「・・・・・。(ミシェルの視線に気づき、一瞬チカラを込めようとするが道化であると確認するとすぐにチカラをおさめる) 」

アルヴィン「ま、あくまで体裁はな。だが……何か、臭ってくる気がするんだよ。……"例の一戦以来"な。(声‐杉田智和) 」

エヴァド「――――“青の国”……か(思い当たることがあるらしく、口を閉ざす) やぁ“カンナギ”、相変わらず釣りが好きなんだね(初対面だとは思えないような振る舞いでカンナギに) …そうか、それは素晴らしいことじゃないか。是非、その“家族”を大切にしてくれ。今後何があったとしても、絶対に手放さないよう――…“見守っているよ”(儚げな笑みを浮かべツララに) 」

ツララ「…!わかりました…!(エヴァドに励まされぎゅうと刀たちを抱きしめる)…わっ…ご、ごめんなさい…。すごく、良い事言うんですね…。(涙を指で拭きながらミシェルに) 」

カンナギ「・・・・、面識があったか?それとも誰ぞの転生した者か?どちらにせよ・・・王に対しこうもズケズケとしてくるものは初めてだぞ?(エヴァドをにらむように見ながら。生前がかなり気難しい暴君だったため低い声で突き刺すような言葉でエヴァドに) 」

エヴァド「“アルヴィン”、やはり君もそう思うか…うむ、世間も物騒になったものだな(やれやれと言った感じだが、まるで“他人事”のようにアルヴィンに) 」

ミシェル「おおふ…(汗(カンナギの威圧にも似た覇気に退く)そう…カナ?そう言われるとなんだかボクも嬉しいナ。(照れくさそうに)……??(エヴァどの様子を伺い) 」

アルヴィン「おっと……(名前を呼ばれ) …ああ。あれは特に怪しい。別の何かが……蠢いている、少なくとも俺はそう感じたね。……… (声‐杉田智和) 」

DAVE「……(フン…無色の連中がよりにもよって何故あのような場所に群れているのだ…これでは私の夜の散歩が台無しではないか――…)(少し遠いところから一同を見渡し、むっとした表情を浮かべている) 」

エヴァド「――うむ、それでいい(ツララの様子を見て頷き) ああ、すまない…少し“青の国”に関しては近頃色々と複雑らしいのだよ、確か“昨日”はそうでもなかったらしいのだが……(思い出すような仕草を取りながらミシェルに) 以前の騒動は酷いものだったね、なんでも…“エミリー”というお嬢さんが“くねくね”という名の現象に見舞われたとか…(知っていることをアルヴィンに伝え) ……(――ん…何者かの気配を感じるな……)(DAVEに気づいているようだが、実際誰がいるのかは感知できていない模様) 」

アルヴィン「へぇ……よくわからないが、とにかく国同士どころの話じゃなさそうってことか。 ……どうした。(声‐杉田智和) 」

ツララ「…はっ…!そろそろ戻らなきゃ…! あの、失礼します…!(四刀を腰に携え、エヴァドたちにお辞儀をして小走りで去っていった) 」

ミシェル「ふぅん…(エヴァドやアルヴィンの話を、少し驚いたように聞きながら)ああ、また会おウ…。(ツララを見送り) 」

エヴァド「面識がなくても、“私”はあなたのことを知っているのだよ。――尤も、あなたは私を存知ないとは思うがね(あいてが“神に最も近い存在”だということにも関わらず、気兼ねなくカンナギに話しかけ) 」

DAVE「(――“彼奴”、私の気配を感じ取ったな)(エヴァドの様子に気づき、目を伏せ) …こんなところでみなさんお揃いのようですが…何をしているんですかっ?(ごく普通の少女のように、ミシェル達に話しかける) 」

カンナギ「・・・・、・・・、なるほど、そういうことか。(エヴァドの言動をもとに大まかな部分は理解したようである)殊勝な奴だな、言動からは余裕は見れるが・・・本心では、というやつだな。壮大な旅をしてきたというに、もったいないことだ(エヴァドに軽く笑みながら) 」

ミシェル「おヨ…?(DAVEの声に気づき彼女の方へ振り替える)みんなで仲良くお喋りしているんだヨ。キミも、混ざるかイ?(にこにこしながら) 」

アルヴィン「ん……(目を細めてDAVEの姿を目にする) あー……ちょっと俺、生理現象。(そう言ってその場をさり気なく去っていく)(声‐杉田智和) 」

DAVE「はいっ!私も一緒に、混ぜて欲しいです…っ(無垢な笑みを浮かべ、ミシェルに) …あれ、あの人どうしたんだろう…大丈夫、かな(去っていくアルヴィンを見て、不安そうに見送る) 」

ミシェル「HAHAHA!ボクはミシェルっていうんダ、キミは…?(DAVEに) 」

エヴァド「君も用心しておいた方がいい、あの国の“裏”は今――…案外恐ろしい事態に巻き込まれているって言うことに、ね(忠告をするかのようにミシェルに) そうか、分かった。また君とお話しできるのを楽しみにしているぞ(去っていくアルヴィンを見送り) ―――そんなことはないさ、私はまだまだ若いからね。…だがしかし、さすがに皆がこれほど“道理に適った”世界を歩んでいるとはね……―――これ以上の“可能性”は見いだせないというのが残念だ(話の通じる相手だと認識し、カンナギに語り始める) 」

ミシェル「そ、そうカ…わかったヨ…。忠告、ありがとうネ…。(汗(ごくりと息をのむ) 」

カンナギ「果てのない理想のために、か。ならば、貴様にとって当時の妾はなんだった?今の妾は?貴様の理想がどうあれ、妾の"これまで"は貴様の計画を大いに破綻させる大きな要因ではなかったか?(ニィイっと悪鬼のような笑みをエヴァドに浮かべる、まるで何をこたえるかを知っているかのような・・・。) 」

DAVE「私の名前…ですか。―――『DAVE』っていいます、趣味は歌を歌うことと…あとは、えっと~~~っ…(人見知りなのか、ミシェルの問いに戸惑っている様子) 」

ミシェル「DAVEっていうのカ!HAHAHA…な、名前だけでも教えてくれたらそれだけで嬉しいヨ。(苦笑しながら落ち着かせるようにDAVEに)キミ、綺麗な瞳をしているネ。ボクからしたら羨ましいよ。(眼光が一切盛れない糸目でDAVEの双眸を見つめる) 」

カンナギ「ん、知らぬ間に人が増えたな・・・。(DAVEを見て) 」

エヴァド「君に何かあったらとても心配だからね、厳しいことを言うようだけど分かってくれ(ミシェルのことを心配しているのか、少し不安そうに) ―――さて、それはどうかな(クス、と笑い)少なくとも私は、君達の選択に“干渉”することは儘ならないからね。私の分まで君達が“その世界”を選ぶと言うのなら、黙ってそれを受け入れようじゃないか(余裕のある表情を浮かべ、カンナギに) 」

カンナギ「―――ふむ、思っていたより淡白な答えではあったが、まぁそれが最もだろう。――"今はな?"(エヴァドの答えに少し満足したのか、空間から酒を取り出しグビグビ飲み始める) 」

DAVE「うぅ…よ、よろしくお願いします…っ(少し落ち着いた様子で応え)…えっと…―――ふぇっ!?そ、そうですか…?あ、その…ありがとう、ございます――――…… …っっ…//(褒められ、驚いたようにミシェルに。次第に頬が薄紅色に染まってくる) ――――(カンナギの視線に気づき、そちらを見る)…?? ――――なんだか難しそうなお話し、ですね……(二人の様子を見て、首を傾げエヴァドに) 」

ミシェル「ノンノン。ボクの事を心配してくれているのだろウ。ありがとウ、心から感謝するヨ。ならばそれに応えテ、ボクも自分の身は自分で守れるように用心するヨ。(力のない笑みを浮かべながらエヴァドに)うン、とってモ…綺麗な眼をしていル…。…っと、ソーリィ…がっつきすぎちゃったネ。(苦笑して、申し訳なさそうにDAVAに)ブルッ… なんだか急に寒くなってきタ… そろそろ宿へ戻らなくちゃナ。みんナ、また何処かで会おウ。オ・ルヴォワ~ル!(両手を振って別れを告げ、その場を後にした) 」

エヴァド「ちょっとした世間話だ、気にしないでおくれ(苦笑しながらDAVEに) ――――忠告しておく。これ以上の“叛逆”は許されない。私は理性ある解決を常に求めているが、あまり迂闊に“世界のシステム”に手を出すようなことをすれば――――いずれ君自身が、後悔することになるだろう(雰囲気が急変し、カンナギに威厳ある口調でそう告げ) ああ、またね。さて――…私もこれにて(ミシェルに続き、自身もその場を去っていく) 」

カンナギ「叛逆・・・か、バカな・・・この世界は処余さず妾の庭だ。庭で何が起ころうと、庭の中で衆生が潰しあおうと、意にも帰さんさ。ただ下すとすれば・・・いや、これ以上はいいだろう・・・ふふふ(消える) 」

DAVE「あ――――…っ(ミシェルとエヴァドが去ったのを見て) あの、私達も…行きま、しょうか?(残ったカンナギに声をかけ) …(全く…騒々しいと思えばこんなくだらん話をだらだらと続けていたのか…――実に馬鹿馬鹿しい、くだらんことこの上無いな。…にしてもなんだ、あの“ミシェル”とかいう男…随分と意味深なことを言う奴だ。あの“カンナギ”とかいう奴も怪しい…そして何より、“エヴァド”―――…彼奴には用心しなくては――…いや、近いうちに片付けておかねばならない――――…“必ず”、この“世界”の“希望”の為にも)(そんなことを考えながら、その場を後にした) 」

×××「  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  (その様子を、高台に佇む一つの影は静かに見つめていた) 」



~白の国・城内・廊下~


ナナ「(光一つない漆黒の廊下を静かに歩んでいる)…『夢』…――――――――」


――――俺はあの『夢』を叶えたい。だから俺は王になったし、この戦いを続けている。――――


ナナ「(―――『夢』… そもそも『夢』ってなんだったろう… なんで私、あの時『夢』なんて言葉を語ったんだ…?―――)」


――――あの『夢』を諦めるくらいなら死んだほうがマシだとさえ思ってるよ。――――


ナナ「(―――私は何処かで彼の『夢』を知っていたのかな… 思い…出せない… わからない…―――)」


――――それがまさか、君の口から聞かされるなんて…ますます諦められないな。――――


ナナ「(―――でも、私はそれを知っていたんだよね… 何処で?何時? …駄目だ、まったく…思い出せない… ―――)」


――――叶えるよ、必ず。――――


ナナ「(―――『夢』… 『夢』… ―――)(額に手を添えようとするが…)」


キラ…(その時、ナナの視界に映った彼女の手―――――薬指にはめてある『銀色の指輪』がきらりと輝いた)


――――『お守り』…ね……ふふ、まったく…あぁ、肌身離さず持っておくよ。ありがとうね。――――


ナナ「(虚ろ気にその指輪を目にする)―――――――!!!(その時、脳内で前回アオに手渡した黄金の指輪とリンクし、何かを思い出したかのように大きく目を見開いた)……そうだ… 思いだした…! (彼に渡したあの指輪… それが、彼の叶えたい『夢』を実現させるための鍵…! 『私じゃなくなりそうな私』が、彼に託した最後の希望… 彼の『夢』は私の『夢』… そうだ、あの―――――――――)」

エクロシア「 ズ ッ (突然ナナの前方にゆらりと現れる)」

ナナ「―――――!(エクロシアに気づき、慌てて歩みを止めて手を下した)あら…どうしたのかしら、エクロシア。」

エクロシア「いえ、先程から背後で女王様にお声をかけていたのですが… なかなか気づいてもらえなくて…。 何か考え事でもなさっていたのですか?(ふふふと不敵な笑みを浮かべながら)」

ナナ「あら、そう…それはごめんなさい。ええ、ちょっと、ね…。(目を瞑って)」

エクロシア「いえ… それはそうと、女王様。明日の『青』の組織との対戦、いかがなさいましょうか。我々からは、誰を迎えさせれば―――――」

ナナ「――――駄目よ。(即答で反対する)」

エクロシア「……は…?」

ナナ「駄目… 私たちは今まで、『黒』を使って、できるだけどの国とも戦闘を避けてきた… けれど『青』との戦闘だけは…駄目よ、絶対に。」

エクロシア「それは…向こう側に貴女様の『御友人』がいる故ですか?(傾げる)」

ナナ「(エクロシアの言葉に、ふと脳裏にアオの像が一瞬横切った)……(図星なのか無言になる)」

エクロシア「フフフ…心配には及びません。『彼』に手出しさえしなければ、宜しいのでしょう?その事でしたら、私から後の者たちにもしっかりとお伝えして―――――」

ナナ「"そういうことじゃない"。(威圧のこもった静かな声を放つ)」

エクロシア「――――――――ッ…(ナナの様子を見て退く)」

ナナ「命令には従いなさい。私が駄目だと言ったからには、明日の『青』との対戦に…我々は赴かない。(そのままエクロシアを避けて横切る)わかったわね…(そのまま廊下を抜けようとするが…)」

エクロシア「……(ナナに横切られてしばらく沈黙に陥るが、突然ゆらりと振り返り静かに彼女の背後へと近付く。そして…)―――――ズブリ(ナナのこめかみに両手の人差し指を突き刺した)」

ナナ「――――――ッ!!!?(こめかみに鋭い激痛が迸る)くッ…あ…っ… エク…ぁ…シア…! なに…を……!」

エクロシア「(前髪で素顔が隠されていて表情が露わとなっていないが、その隙間から、狂気に染まった赤い眼光が彼女の後頭部を突き刺した)―――――あーーーーはーーーーぁーーーーはーーーーー!(愉悦を含んだ叫びをあげる)」


――――――――ザッ―――――ズザザッ―――――――(ナナの記憶に異変が起きる)


ナナ「か…ぁ…ッ……!あ…ぁ… …あか…ッ… か…はっ……! ぁ……あっ……あ…っ!!(全身に電撃のようなものが迸り、反り返り白目を向く)」

エクロシア「大丈夫です… すべて、『私』に任せておけばいいのです…。……は…はは… アッハハハハハハハハハハッ!!!!」


ズザッ―――ザザァ―――――(彼女の記憶に砂嵐が生じる)ザ――――ザザッ―――ザザザァ―――――(彼女の見てきた景色、人物…それら思い出が砂嵐によってかき消されていく…)


ナナ「あが…ッ…! …あ…やっ…!…ぁ…やだ…ッ…!あっ…あっ…!!ッ… …は…ぁッ…!!(全身ががくがくと痙攣し、悶え苦しむ)」


ザジッ―――――ズザザァ――(彼女の記憶から『大切な像』が消えていく)


ナナ「は…っ… あぁ…ッ…!あ…ッ…あっ…あっ…(―――…『アオ』…君……―――)…か…ぁ…ッ…!!…あっ、あっ――――――あああああああああああああ!!!!」


――――――ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


エクロシア「ギュン―――(彼女のこめかみから手を抜き出し、そっと退く)」

ナナ「――――かは…ッ…!! ……はぁ…はぁ…はぁ…ッ…!(エクロシアから解放され意識を取り戻す。こめかみには何故か穴が開いておらず、流血もしていなかった)」

エクロシア「…さて、女王様… 明日の『青』との対戦についてですが―――――」

ナナ「はぁ……はぁ…… …ええ、わかっている――――――― " 徹 底 的 に 殲 滅 さ せ る わ " (彼女のものとは思えない、殺意と狂気を孕んだドス黒い声を放つ)」

エクロシア「御意…――――――― ニ タ ァ …


――――そうだ 貴女は私の"操り人形"(マリオネット)――――


――――貴女は私から逃れることはできない これからも 永遠に――――


――――これもすべて貴女の望む世界の為 私の望む世界の為――――


――――さあ 行きましょう 女王様 我々が夢見た『理想郷』へと――――




…タァン…タタァン…タ ァ ン ッ …(戦地より北東へ1km逸れた山岳地帯に銃声が響き渡る)


アルヴィス「カチャコンッ タァン…タァン…ッ(宙空飛行する戦術用輸送機のコクピットを開き、操縦室から上空へ向け双剣に仕込んだ機銃の弾丸をひとしきり打ち終え吐息を零す)流石にこの眼でもそう『遠く』は見通せないか… 」

アルヴィス「(そう、既に『見えて』しまっている僕の介入によって家庭は既に歪められている…結果がどうあるかはわからないけど…)”祈って”おこうかな…余計な風が、軌道を変えてしまわない事を 」



レインド「あ、暑い……なんて暑さだ……本当に今は春なのか…(Yシャツノーネクタイのクールビズで、5月の黄色い光を浴びながらも路地を辿る)休憩しようぜ、お茶だお茶 」

伊勢柳「そうですね…まだ5月だというのに…あ、そうだ。僕お茶かってきます(レインドの近くにおり、近くの自動販売機にてお茶を二つ買ってくる) それにしても…本当にこんなところに基地のようなものが存在しているのでしょうか…(歩きながら) 」

レインド「見てくれはただの街並だが…灯台下暗しって言うだろ、存外悪党共はこういった市民スペースに巣作るもんなんだよ(「サンキュ 」 と手で合図しながらお茶を勝手に受け取り、若干やる気のなさが現れた表情)……それと俺1人でも良かったんだぞ、伊勢柳…(単純に事務処理が嫌だった為に外出してきた人) 」

伊勢柳「確かにそうかもしれませんが…なんだか罠のような気がして仕方ないんですよね……はぁ(少し不安そうに) いえ、そういう訳にはいきませんって!だって―――……もし、あなたに何かあったらって思うと…いてもたってもいられなくて(焦った様子でレインドに。当然彼が何故外出してきたのかを知る由もない) 」

レインド「あ、あのなぁ……(気持ちのいい程の苦笑で肩を竦める)…仮に他国の刺客が来た所で俺は帰ってくるよ。俺の墓場は俺の民が居る国だ(秋風のような涼しい空気を流すように優しく断言) 」


―――と、そこで。二人は分かれ道に遭遇した。


【分岐トラップ発生】 『レインドへ選択権』 “ともに同じ道を行く” “二手に分かれる”

伊勢柳「…ははっ、そんな風に言ってもらえると僕…いや、“みんな”喜びますよ…(微笑ましそうな表情でレインドを見て) ―――この先、道が分かれているみたいです。どうしますか?(レインドに) 」

レインド「伊勢柳、何かあったらって考えているってことは、俺が一人じゃあやはり不安か?(肘手前までにYシャツをめくり、仁王立ちをして目を細めながら道を見据える) 」

伊勢柳「そ、そんなの…当たり前じゃないですか(大層心配している様子で) ――レインドさんは僕達にとって、何よりも大切な存在なんですよ。あなたがとても強い人間だということは知っています、でも…ここで別れたら、もしかしたら…って…――あぁっ、考えたくないことまで考えてしまうこの癖をなんとか治したいってのになぁ…っ…(後半部分、自分がどうしたらよいのか躊躇し始め、頭を抱える) 」

レインド「俺は伊勢柳が一人でも不安じゃあない 」

伊勢柳「…うーん、じゃあ…二手に分かれます?僕はレインドさんがそう言うならそれで構わないんですけど…(腕組みし、レインドに再確認する) 」

レインド「“二手に分かれよう” 生憎、こういった類いの共同ってのは不得意分野でね、困ったちゃんね…(ため息をつくような苦笑をしつつ左右の道をじーっと見つめる)…どうしよ 」

伊勢柳「…――分かりました(少し残念そうな表情を浮かべるが、自分達の“王”の選択であるということを自覚し素直に従う) “右”の道の方が安全そうですが…あっでもちょっと待った、“左”も大して変わらないみたいですね(目を凝らして注意深く先を見つめ、レインドに) 」


【分岐トラップ発生】 『レインドへ選択権』 “右の道へ行く” “左の道へ行く”


レインド「左右だろ、何の違いも存在しないさ。俺は“右”に行こう 」

伊勢柳「“右”…ですね、分かりました。―――それと、レインドさんに…これを(ウェストバックから取り出した銃を渡し) …念のため、渡しておきますね…――僕は一人でも大丈夫です。レインドさんから頂いた力もありますし、ね(勇ましい笑みを浮かべ右手に炎を出現させてみせる) 」

レインド「…(苦虫を潰したような顔で銃を受け取るも、フッと笑って腰に刺す)あいよ。そっちは任せたぞ、伊勢柳、一応重大任務だー、心してかかれよ? 」

伊勢柳「はい――……っ(レインドから一歩下がり) ―――行って参ります、我らの“王”。――“不死鳥達に翼あれ”―――……(仲間の刻印である小さなタトゥーを見せ、振り返らずに“左”の道を進んでいった)(レインドさん…どうか、“ご無事”で――――……) 」

レインド「……あいよ(伊勢柳が自分から離れ、違う道を歩んで行ったところで胸ポケットから四角の紙ケースとライターを取り出す)さてっと…(ケースから取り出したタバコを薄い唇に加え、火をつけ、紫煙が一筋の糸のように流れる)フゥー……お勤めしようかね(右の道へと路地を辿っていく) 」



〖ルリ〗&【マリ】:〖はぁ…『にぃ』に怒られちったね…〗【ちったね…】(二人とも渓谷をとぼとぼと歩いている)〖今度あのお兄さんを見つけたら、すぐに殺っちゃおう♪〗【うんっ、そうしようっ♪今度こそスパゲチ食べるもん!】

幸一郎「(川のほとりで、刀を洗いながら)…………はぁ………(結局、戦いには間に合わなかった………いや、間に合ったところで、こんな傷じゃ足手まといにしかならなかっただろうな………)(以前、千尋のククリで刺されて負傷し、包帯で覆われた肩を押さえて)…………クソ………僕も暁さんみたいに…………。(刀の刃を眺めながら 」

ツララ「はぁ……はぁ……!(岩から岩へと移動しながら、幸一郎のいる元まで移動する)あっ…幸一郎さん!(少し離れた所から彼の名を呼び、大きく手を振る) 」

幸一郎「ん?……あ、ツララさん!どうしました、こんなところで?(手を振り返し 」

ツララ「はぁ…はぁ… …あ、いえ…もうすぐ、『青』の国と『白』の国の対戦が始まるらしいので・・・上の方たちから、念のために我が国も臨戦態勢の準備をしておけと言われて… それで、幸一郎さんを探していました。(汗を拭いながら) 」

幸一郎「えっ……『青』と『白』が!? ………どちらも、かなりの実力者ぞろいの国と聞きますが………その2つが………分かりました、僕も準備に向かいましょう。(刀を納め、立ち上がり 」

ツララ「"仮にも"同盟国が戦場に赴くので…この事態に何が起こるのか分らないと、上の方たちは懸念されている模様で…。あっ、はい…!では、行きましょう――――― 」


―――――ズダンダンダンダンッ!!!!(その時、幸一郎とツララの足元に銃弾が飛散する)


幸一郎「!!(その場から素早く離れた後、刀の柄を握って戦闘態勢に入り)誰だっ!?(銃弾………この撃ち方といい、どこかで見覚えが………   まさか…………) 」

〖ルリ〗&【マリ】:(高い岩壁から颯爽と現れる)〖えへへ~♪お兄さんみーっけたっ♪〗【みーっけたっ♪】(マリの長い袖から顔を出した銃口から煙が出ている)

ツララ「きゃっ!?(幸一郎と同じく素早く退き、刀の柄に手をやる)まさか…敵襲――――!(現れたルリとマリを見て驚愕する)…え…こ、子ども…?!(目を丸くして二人を見つめる) 」

幸一郎「―――――――――!(この子達は………何てことだ、まだ諦めてなかったか………!)気を付けて!この2人………かなり、ヤバいので!!(刀を抜き 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖はれれ??もーひとりいるよ?あのおねーちゃんだぁれ?〗【わっ!ルリ!あのおねーちゃんも『黒い人』だよ、きっと!】〖わあ、本当!?じゃあ、あのおねーちぁんも殺っちゃけちゃおうよ!〗【ちゃおちゃお!】

ツララ「……!(幸一郎の発言に二人を警戒する)わかりました…!ジャキンッ! (四刀を抜刀し、空を切って身構える)相手は二人組のようですね… 兵力を分散させて、できるだけ二人を遠ざけます…! 」

幸一郎「お願いします……!(刀を構えながら)………君達は、何故僕達を狙うんです?君達の所属している集団の目的は、一体何ですか?『にぃ』とは一体、誰なんですか!?(ルリとマリに 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖白兎(ルリ)はあっちのおねーちゃんを殺るねっ♪〗【じゃあ黒兎(マリ)はお兄さんを殺るーっ♪】〖じゃあ、行くよぅー?〗【せーの…――――】『―――――“すーぱー★かーねいじた~いむ”♪♪♪♪ ジャキャァッ!! ジャカァッ!!』(共に個人の武器を構え、ルリはツララに斬りかかり、マリは幸一郎に銃撃を仕掛ける)〖ルリとマリの目的ー…??『にぃ』のことー…??〗【ダメだよルリ!『にぃ』には「知らない人に喋っちゃダメだ」って言われてたじゃん!】〖てへへ…そうでちた…。〗(苦笑)


幸一郎&ツララ【黒の組織/Onyxis】 VS ルリ&マリ【無色の集団(ジョーカー)】


ツララ「―――――ッ!(襲いかかってきたルリの刃を二刀で受け止め、振り払う)こっちです…!(ルリを誘導するように、背を向けず後退する) 」

幸一郎「キンキンキンキンキィンッッ!!(刀で銃弾を弾き)チィ………そうですよね、自分たちの秘密を簡単に漏らしてくれるはずないですよね………だったら、不本意ではありますが、力づくで聞き出すしかなさそうですね!!(マリの方向に向かって走って行き 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖わっ!すごい刀だねー♪待て~!〗(跳躍でツララを追い掛け、上空から斬り下ろしを仕掛ける)【わっはは…っ♪こんどはちゃんと遊んでくれるんだねっ★うれしぃなぁ~! ダンッ!! ダダンッ!!】(向かってくる幸一郎に銃口を向け、次々と発砲する)

ツララ「(ここまで引き剥がせば…!)くっ…!やっ!!(バックステップで瑠璃の攻撃を回避し、二刀による二閃を繰り出そうとする) 」

幸一郎「シュタタタタタタタタッ……  キインッ! キインッッ!!(銃弾の回避と受け流しを繰り返しながら向かっていき)こっちは嬉しくないですけどね………こんな事を遊びだと思えるなんて、君達の言う『にぃ』とやらは、よほど酷い教育を君達にしてきたようですね……っ! 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖わっ…! ガッキィィ――――ン〗(ツララの斬撃を受ける…しかしその体には刀の刃が通っておらず、それはルリの体に付着したまま静止ているかのようだった)〖びっくりしたなぁ、もうーっ!〗(要するに、"ルリには斬撃が通用していなかった"のだ)【あっははは★たくさん人を殺っつけたら、大好きなスパゲチを食べさせてくれんだもの!『にぃ』は、とっても…優しいんだよ!ダンッ、ダンダンダンダンッ!!!】(尚も発砲を続けるが、ことごとく回避されたり弾かれる)

ツララ「硬―――――ッ!!?(そんな…!まるで効いていない…!?)(ルリから急いで離れ、態勢を整え直す)…貴女たちは…一体…!? 」

幸一郎「…………!そんなのは―――――――――――――――――     ダンッッ!!(高く跳躍した後、刀に気を込める)――――――――――――優しいとは、言わないんだよっ!!!!!!!   ズバァァァァァァァッ!!!!!(普段の彼からは想像もつかぬような、激しい怒号を放った直後、渾身の力で振りかざされた刀身から、黒き波動の斬撃が放たれ、マリの足元の地面を抉り去る 」

〖ルリ〗&【マリ】:〖おねーちゃんの刀、痛くないね。そんなんじゃあ!ルリに殺られちゃうよ!?あははっ☆ ズアッ!!!〗(鋭利な巨大刃で横一文字にツララを薙ぎ払う)【ふえ―――――うわあああぁぁ!!】(幸一郎の一撃によって岩場の地面が崩れ、川に落ちる)【…ぷはっ…!…わっ、わっ…ルリ…!ルリィィ~~~~!!!】(水面を叩きながら慌てふためき、流されていった)

ツララ「(来るッ…!)ガキィンッ!! きゃん…ッ…!!(四刀で受け止めるが、その一撃に押されて吹き飛ぶ) 」

幸一郎「はぁ………はぁ………  はっ!(で、出来た………今の、暁さんがやったのと同じ………僕にも…………)………や、やった…………   !(流されていくマリを見て)いけない、今すぐに………! ………(いや、今からじゃとても間に合わない………クソ、無色の集団とやらの情報を少しでも聞き出そうと思ったのに………仕方ない、ツララさんの援護に向かおう、そしてもう片方を捕える!)(ルリとツララのいる方向へと走って行き 」

〖ルリ〗:〖マリ…ッ!!――――今行くよっ!! バシャァン…!!〗(マリが川に流されていったのを見て、得物の二人に目もくれず一目散に駆け出し川の中へ飛び込んでいった)

ツララ「う…っ…(しまった…このままじゃ―――――)――――え…?(ルリがマリの跡を追うように川へ身を投げ出したのを見て呆然とする)…退却…した…? ……あっ、幸一郎さん…!(立ち上がって四刀を納刀し、彼のもとへ歩み寄る) 」

幸一郎「くっ、遅かった………!(2人を取り逃がしてしまい、悔しそうに表情をゆがめて)………えぇ、僕は何とか………ツララさん、大丈夫ですか? 」

ツララ「あ、はい…!ですがあの子…見かけによらず、かなり頑丈で…おまけに力の方も私よりすごかったです…。……はっ、いけない…!幸一郎さん、行きましょう!また敵が襲ってこないうちに…! 」

幸一郎「あっ………は、はい!(ツララと共に、走り去って行く 」




ニュースキャスター【―――本日未明、TOKYO CITYの裏の路地にて一人の男性の遺体を発見しました。】


ニュースキャスター【男性の遺体にはいくつもの銃で撃たれた傷跡が残っており、何者かによって殺害された模様です――……】


ニュースキャスター【また、調査の結果――…被害に遭った男性は“伊勢柳聡人”さんであることが判明しました―――……】


―― 【伊勢柳 死亡】 ――





―――― 第三戦の後 ――――


エヴァド「(DAVEを支えながら歩いており) ――もうすぐ医者に着く。君の手の痛みも次期に治まるだろう。 」

DAVE「いっ―――…… さすがにこれは堪えるな…っ…利き手じゃないだけ…まだ…いいとして、も……ッ…(左手で右手を押え歯を食いしばりながらエヴァドとともに歩いている) ―――ところで貴様、さっき私を“警察”に突き出すと言っていたな。 」

エヴァド「―――君のような人間をいつまでも自由にさせておく訳にはいかないからね。だが安心したまえ、この先あの時のような拷問を受けることはないだろう。――自らの罪を悔い改めるんだ。今、君にとって最も大切なのは“自分と向き合う姿勢”であることを改めて認識して頂きたい。(厳しい口調でDAVEに) 」

DAVE「――つまり、二度と外の世界に出られなくなるかもしれないということなのだな? 」

エヴァド「…――ああ、そうかもしれんな。 」

DAVE「場合によっては死刑宣告をされる可能性があるということなのだな? 」

エヴァド「―――その可能性がないとは言い切れない。少くとも君は、一国の“王”を身を潜めつつも殺そうとしたのだから。 」

DAVE「――そうか。…ところで、コートが重くて歩きづらいのだが…持っていてくれんか(苦痛に顔を歪めながらも羽織っていた青組織の制服のコートを脱ぐ) 」

エヴァド「…――うむ、いいだろう。貸したまえ(DAVEからコートを受け取り) 」

DAVE「―――“ニ ヤ リ”」


――――― “ ズ サッ ” ―――――


――― DAVEが隠し持っていた左手のナイフは、見事エヴァドの右肩を貫通した ―――


エヴァド「――――――!!(右肩に激しい痛みが走り) ぐ……っ!!…ど、どういう…つもり…だ……っ…!改心したのでは…なかったのかね―――…ッ……?(出血を防ぐよう手で傷口を押さえるが跪き) 」

DAVE「――“改心”?ははっ…ふざけるな、私が今まで貴様に何をしたと?――――いや、それよりもまず先に貴様に問わねばならないことがある。…貴様は一体何者だ、なぜ私が“殺人鬼”であることを知っている?―――貴様とは昨晩、初めて知り合ったばかりだというのに―――――……(左手でセーラー服のポケットから包帯を器用に取出し、痛みなど忘れ去ったかのように右手に巻き付けながら) 」

エヴァド「―――――面識がなくても、私は知っているのさ…―――それに、理由なんかどうだっていいじゃないか…っ……ひとまずここは、“ただの勘”だということにしておくよ……ぐっ(――油断していた…このままでは、彼女に身を滅ぼされ兼ねない…っ何か、方法は―――――……) 」

DAVE「――…(期待していた返事が返って来なかったのが気に食わなかった様だが、同時に“手を下す”気配もない) …フン、まぁ良い…“貴様”も所詮、私の“正義”のための“踏み台”である事実に変わりはないからな――――……(その場にエヴァドを一人残しながら、踵を返し歩き去っていく)(―――あのナイフには麻痺薬が塗られてある、まともに動けるようになるにはせいぜい…――いや、気にせずとも良いか…重要なのはそこではない……――くくっ…ははッ……しかし、これで彼奴も迂闊に私に手出しできなくなるだろう。何故なら私は―――――) 」

黒笠の男「・・・・・・。(ただ二人のやり取りを陰ながら観ているだけ。殺気も気配も消してじっと傍観している) 」


―――― “  嘘  吐  き  、  だ  か  ら  ” ――――


エヴァド「待て、どこへ行くつも―――――(必死に立ち上がろうとするが、身体が痺れて動けず) …ッ…ま…待ちたまえ、君―――……(DAVEが去っていく様を悔しそうに眺めながら、その場で虚しくも手を伸ばした―――……) 」




『黒の組織/Onyxis』……針鼠の様に設置された防御システムとビルに囲まれた内、一際大きな建造物―――『Onyxis』中枢施設、天守閣にて


二条「(最上階の窓から国内を見渡し)……我が国の技術発展の『流れ』……なんとかして、滞り無く進めなければ… 」

二条「(整然と並べられた書類の束――核兵器の実験データが書かれた書類――を手に取り)……不安要素だった安定性は十分、か…量産に踏み切るか、或いはこの一発を温存する、か… 」

二条「……弾道ミサイルは既に実用段階に入っている、いや、しかし… 」


コン、コン、コン…(二条の居る部屋にノックの音が響く)


二条「(書類の束を置き、扉の方を向き)良いぞ、入れ 」

槭「―――ガチャッ(扉を開け、中に入る)……失礼します、御屋形様(少々強張った表情を二条に向ける) 」

二条「(扉が開いた瞬間ふっと気の抜けた表情になるが、直ぐに生真面目な硬い表情になり)槭か、世間話をしに来た体では無さそうだな……何があった 」

槭「緑の国…イブリースへの偵察を完了いたしました(予想される布陣や作戦などをまとめた紙を提出する)……この中でも、最も可能性の高い策が……ここ、Onyxへの襲撃。および…御屋形様本人への直接襲撃と考えられます。相手はほぼルール無用で、我らを敵視するイブリース……戦闘要員以外への被害も、覚悟しなくてはなりません 」

暁「――――(廊下で腕組みし、一室の様子を伺っている様子)(――これ以上犠牲者を出すわけにはいかない、どうにかして一同が手を取り合えるような状況を作らねば――……) 」

二条「(紙を受け取り、目を通す)そうだな、直接戦闘よりこう行った奇襲を得意とする緑の国ならば……後方要員や私への奇襲を掛けてくるのはほぼ間違いないと考えて良いだろう、此方は戦力を分散し、市民の犠牲を抑えながら闘うか……いや、奴らには『影』に潜る術がある……守勢に回れば被害は避けられんな 」

槭「では……先手必勝。"兵器"を用いて我が国に侵入される前に、緑の国を攻撃する……というのはいかがでしょうか。自国に踏み入られては兵器も形無し、市民の犠牲を考えると迂闊に使用できません……最も有効に活用するなら、それが最善かと……(顔をしかめつつ) 」

二条「(槭が入ってきた扉に目を向け)…ん、廊下に誰か居るな……我が国の未来に関わる事だ、複数の人間の意見が聞きたい…暁だろう、入って来い   確かに、実戦試験としても良いデータが取れるし、多少の『ズレ』があっても確実に奴らに致命打を与えられる、が……此処まで派手にやると他国から一斉に目を付けられる可能性がある。全ての国に"兵器"を撃ち込み、灰にするという手も悪くは無いが…… 」

槭「……(ちらりと扉を見る)…風評に関しては、問題ないかと。元々卑怯上等の鼻つまみ者どもですので……我が国との因縁を知る他国の人間も多いでしょう。少なくとも緑に使う分に関しては……マークは厳しくなるやも知れませんが、激しく敵対するようなことは無いかと。…お早目のご決断あれば、その日に向けて調整を指示しておきますが 」

暁「――(はっと我に返り、王に呼ばれたことを認識する) …失礼します(扉の向こうから姿を現し、槭に構わず一室へと入ってきて) 」

二条「……多少の批難は有れど、他国への示威行為ともなるだろうな、良し、調整の指示は任せ…… (暁の顔を見据え)お前の意見が聞きたい、緑の国への"兵器"による先制攻撃についてだ 」

二条「っと、話が飛んでしまったな……聞いていただろう、緑の国との戦闘、その際我々はどう動くか、だ 」

槭「……(兵器使用、それ自体については…躊躇はなし、か)(暁に話が振られたので黙って暁の言葉を待つ) 」

暁「――我らが王、お言葉ですが……毎度の報道では、“絆”の深さを競いあう為の戦いだと、我々は知らされてきたハズです。本当に、“兵器”で相手を圧倒することが大切なことなのでしょうか(まるで反発するかのように二条を見つめ、はっきりと思いを告げる) 」

二条「……"絆"、か…既に国家間の対立は深まり、戦闘が行われた国は確実に被害が……犠牲が出ている、我々も風間イナという一人の同胞を失った。……"絆"とは何だ?我が国の技術の粋を集め、多大な資金と人員を投入し作り上げた”兵器”……これでは示せない物なのか(冷たい眼差しで暁を見据え、冷え切った声音で暁に問い返す) 」

槭「……ッ……(暁の言葉、そして風間イナの名前を聞き拳を強く握る)……御屋形様の仰せの通り。国の為に、我らが為に歴史を捨て…様々な兵器を開発するに至った。数々の不安不満を出しながらも、我々の開発はここまで辿り着いた……"兵器"の実戦投入こそが、我らの"絆"を示すこととなりましょう(イナが居ないなら…もう、何もこだわる必要はない……) 」

暁「……(槭と二条の言葉を聞き、少し間を開け) ――失礼ですが王(キング)、風間イナが大切にしていたものが何だかご存知でおられますか。(目を伏せ、二条へ向けて) 」

二条「(静かに目を閉じ、俯き)……いや、知らないな…そう言えば私は彼女の事を何も知らなかった……槭、お前は…知っているのか?(顔を上げ、槭に目を向け) 」

二条「(一国の……『黒の国』の王として、射抜く様な鋭い視線で暁の目を見据え、静かに問う) ――我々の”兵器”を以って機先を制し、蹂躙する……その戦法が可能になるのは我々が築き上げてきた物があるからだ、その手段を取るのは国を守る為に必要だからだ。……”絆”とはそれに勝るほど尊い物なのか、この方法では……イナの、彼女の大切な物を守れないとでも言うのか? 」

暁「――――“風間イナ”…俺は彼女をよく知っている。あいつは俺にとって唯一の幼馴染であり、よき理解者でもあった……―――幼き頃は、な(低めのトーンを響かせ、腕を組みながら二人に聞こえる様に呟く) 」

暁「――――だからこそ、です。俺はあいつが何よりも大切にしてきたものが分かります。お屋形様にはとても言い辛いことではありますが、それは―――俺達のかつての“お師匠様”……あの時、俺を救って下さった…――――“恩師様”です。(顔を上げ、二条の眼を見つめながらそう告げる) お屋形様…“お師匠様”は、どんなときでも“絆”を大切にして欲しいと仰っておりました。イナにとって大切な“あのお方”の言葉が胸に深く刻まれていたからこそ、彼女はあの時“死”を選んでしまったのではないのでしょうか――――(それはまるでイナの“死”を無駄にしたいのか、という様な“問いかけ”にも聞こえる) 」

槭「……(どこか冷めた様子で、暁の話を聞いている) 」

暁「─────槭、貴様は本当に“あいつ”のことを理解しているのか?ならば何故────…(冷めた様子を感じ取り、槭の方へ向き直り鋭い目つきで彼を見据える) 」

槭「あいつは、もういない(視線を暁に向けることなく)俺が求めるのは、あいつの思い出なんかじゃない――――もう存在しない人間の意見を採用する気か?生きている我々の存亡をかけた戦いに? 」

二条「私は何時でも、この国の発展と安寧こそが最も優先されるべき事だと考えている……義も情も我が国の為に在るべき物だと、我々の絆は、共に手を取り国を護る為繋ぐ物だと(暁の言葉に被せる様に、強く答える)  風間イナが死を”選んだ”のなら……私は我々の勝利の為の楔と成って逝ったと解釈する。敵に捕らえられ我々との”絆”を捨てる……そんな不様を晒さない為、彼女は逝ったのだと(感情を表に出さず、ただ冷えた視線を暁に向けながら) 」

暁「――成程、あなた方の気持ちはよく分かりました。これ以上俺が述べられることはありません───……失礼します、お屋形様(王に頭を下げ、踵を返し) ─────変わってしまったのだな、“貴様”も…何も、かも────────(去り際に槭にそう告げ、王室から出ていく) 」

ウィンガル「――――――うぐぅ…… ………(頭を押さえ苦しみを見せながら、その場に姿を見せる)(声‐木内秀信) 」

槭「……(何も言わず、暁が出て行くのを待つ)……困ったものですね、奴にも。……もう理想に生きる時代は、終わってしまったというのに……(目の前の二条にもピントを合わせぬまま、その奥の窓の外。黒の国の景色を見る) 」

二条「”兵器”を用いず、国民に犠牲を出さず、次の戦いを終わらせる為の根回しをする時間をやる、暁。私は効率を優先する、より有益だと言うならばな(王室から出る暁に、一際大きな声で告げる) (怪訝な顔でウィンガルを見る)…どうした、急ぎの用か  (槭の言葉にふっ、と笑みを浮かべ)……いいや、私の理想は終わってはいない。この国はもっと豊かになる、もっと……強くなる… 」

レオハルト「良いか諸君、暴力を振るって良いのは他国のクズ共と化け物だけだ。汝等の懐にあるのは何か、己が命を守るがための盾か?いいや違うッ、恐怖に屈しぬ人間の最も美し姿の象徴、刀であるッ!!聞けィ!!同胞を怨霊にするのは諸君等であるッ!!屍は捨て置けィ、道半ばに死に逝く者は所詮それまでなのだ、葬儀に添える花などは言語道断だッ!忘れるな、諸君の右手にある物は何か!刀であるッ!!(外で演説を始めている様子が見えた) 」

ウィンガル「いや……… ……(声‐木内秀信) 」

槭「……そうですか。……そうですね(ふっと笑む)(富国強兵…その先にあるものは近代化……当然と言えば当然、だな)……御屋形様、ひとつ進言をよろしいでしょうか 」

二条「(立ち上がり、槭の後ろから窓を覗き込み)実に血気盛んじゃないか、我が国が一丸となり、明日を掴むため闘っている……その鼓動を見ているようだ  (ウィンガルに背を向け、腰に手をかける)なら身体を見て貰ってからにするといい、私も急ぐ用事は無い  ……進言か、聞こう 」

暁「(王室から出、つかつかと廊下を歩き) ―――(レオハルトを窓から見据え)(…ったく、本当に“絆”の欠片もない国になったものだ…)(溜息を吐きながら、二条に先程告げられた言葉を思い出し) 」

ウィンガル「……それはいい。それよりも………"あの娘"は………どこだ。(二条に問う)(声‐木内秀信) 」

槭「我が国は兵器を開発することで国は富み、軍事力も拡大いたしました(窓の外の演説を見ながら)しかし兵の中にはまだあのように、前代の武門の血が湧く者も多くいます。そこで……兵器はあくまで、殺傷の為ではなく混乱を誘発する為に用い。烏合の衆と化した敵達を、彼ら武門の者の刀で斬り伏させてやるのが士気の上昇に繋がりましょう 」

二条「あの娘、と言われてもな……(刀や書類が置かれた物置に向かって歩き)心当たりが多すぎて誰の事を言っているのか分らんな、名前で言って貰わなければ   成程……確かにそうだな、殲滅するよりも士気を保つ事を考えるべきか……混乱と恐怖を与える事が出来れば、”兵器”の効果は十分に発揮したと言える 」

槭「そして……御屋形様ご本人に、陣頭指揮を執って頂きたく。やはり武門のものとしては、守るべき大将がすぐ後ろに控え、御自ら指揮を出して頂けるとなれば、士気もさらに上がりましょう。…当然、危険も増しますが。仮に受けていただけるのであれば、我ら一丸となって御屋形様の刀となり鎧となりましょう 」

ウィンガル「それは………この手が…直接、手にかけてしまった、かもしれない女だ……教えてもらおう。頭が……割れるように、痛む…(二条に)(声‐木内秀信) 」

二条「無論、大規模な戦闘とあらば私が真正面に立つのは覚悟の上だ。王の立場は安楽椅子ではない、勝利の礎となるならば何処へだって立ってやろう  (ウィンガルに背を向けたまま)……判らんな、記録の上で残っているなら探す手伝い位してやるが 」

ウィンガル「………恩に、着る。(声‐木内秀信) 」

槭「はっ…!そのお言葉、感服仕りました。引いては御屋形様の護衛役は自分にお任せいただきたく……自分は敵を討つことよりも、御屋形様を護ることこそが使命にございますれば(膝をつけ、頭を垂れる) 」

二条「分ったら下がって医師の診察を受けて来い  判った、護衛はお前に任せる。 ……私も勝つ為……それも勿論だが国を護る為、力を尽くすと誓おう 」

槭「ありがたき幸せ…!…自分は理解しております、御屋形様。御屋形様のご決断は、この国の繁栄の為。何も、間違ってはいないということを 」

ウィンガル「いや…これは………いや……失礼する。(医務室的なところへ向かっていった)(声‐木内秀信) 」

二条「……(何処か乾いたような笑みを浮かべ)……そうか、頼りにしているぞ……槭 」

槭「はっ…!それでは、兵器の調整の指示に向かいます。御屋形様は何もご案じ召されず、その時をお待ちください(そう言って深く一礼し、部屋を出て行く) 」

二条「……(槭を見送り)そうだ、これで良い。これが我々の……戦いだ 」





ルナール「――――――――――ククク…クカカ………におう……におうね……。もうすぐたくさんのにおいが集結する……この血が、騒いでる。(声-子安武人) 」

ルナール「どうした……喜べ…小僧。もうすぐだ……もうすぐ、お仲間に会えるんだ……(声-子安武人) 」

ルナール「さて……どうしてやるか。…クク、ッケヒヒヒヒ…クッハハハハ……ハハ…ハヒャッ、ァァァ…ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッヒャヒャヒャヒャ!!んご…けふぅっ…んごぉっぐ、かはっ………(フェードアウト)(声-子安武人) 」


―――――――――― 狐 は 狂 喜 し た 。




黒笠の男「――――ザッ、ザっ、ザッ・・・。 」

緑の構成員「ん?おお!黒笠殿!いよいよですな!!此度は黒の国との戦い。ふふふ腕が鳴ります。 」

黒笠の男「・・・・・・・・・・。 」

緑の構成員「彼奴等はどうやら、我らに恐れをなしてはいないようですぞ?ふふふ、ばかな奴等です・・・まぁ戦いの場となればいやでも思いs・・・――――――ザシュッ。・・・・う、、、、ぐ・・・・。 」


「なんだ?どうした・・!?・・く、黒笠、殿。これは一体・・・?な、何を!?血迷われたか!うぐっ!!」


黒笠の男「(四、五人の切り捨てた構成員を見ながら布で刀についた血糊をふき取る)・・・―――ふ、ふふふふふふふ♪(ごそごそと一通の封筒を取り出しバッとその辺に投げ捨てる) 」


その封筒にはこう書かれていたという、『不義なる者どもに、天誅を!!』と)


黒笠、姿を消す――――ッ。




サイラス「さてさて……かの地に在らぬ皆さん、御機嫌よう(暗闇に包まれた一室、ただ一つの光源に照らされパイプ椅子に足を組んで座しあらぬ方向へ眼を向け不適に笑む)本日はそこで傍観者を決め込む諸君にとっておきの怪談と警告をお届けしよう 」

サイラス「俺はね、背徳感とか危機感……要するに普通の人間が持ってて然るべき恐怖という物が大好物でね、まーなんていうか。女の子に乱暴している時の悲鳴、『やめて』っていう声がどうも胸にグサっと来るんですよ、あんなん楽しくもなんともありやしない、やっちゃいけない事なんだってよーっくわかる、だって常識だもの 」

サイラス「だから良いんだよ。誰かが咎めるかもしれない、神様が見ているかもしれない。けど、誰も止めてくれやしない、天罰も下らない、俺はこんな酷い事をしちゃって許される訳?乱暴しちゃっていいの?ああ、そうさ……『いけない事を許されている』これがたまらないんだ、モラルや倫理に相反する行為、社会の理、人間の尊厳、これに背いてるんだなって実感が湧いてくる、これそものがそそるんですよ。ああ女の子?あんなんどうでもいいさね 」

サイラス「てな訳で私はまー、悪いってわかってこれやっていられる分幸せ者ですよ、悪い事やってるんだからまあ申し訳ないなとは思いますハイ(足下に転がる遺体を蹴っ飛ばし表情が陰る)俺を責めてくれ、屑だと煽ってくれ、俺は『悪』だ、『絶対悪』なんだ、ほっておいていいのかい 」

サイラス「……ある日、私の日課を見ちゃった男がいたんですよ。ああこりゃ終わったな、もう仕方ないな、始末しなきゃって思いました。ところがねその男––––––– 」


『鏡に対して怯える事は無いじゃないか……君は未来を見ているんだ、安心しろよ。友達になろうじゃないか』


サイラス「心底吐きそうになりましたね、同族嫌悪って奴なのかね、私の行為が……正当化されてしまう。これはちょっとした恐怖じゃないかな 」

サイラス「だからあえて、良いか……あえて警告しておくよ。この戦争は盤上のお遊びだ、言うなれば遊技だ。遊技には必ずプレイヤーがいて、駒や役者が知り得ない情報で溢れ返っている。そう、神様なんてものも盤上に立てば盲目なのよ 」

サイラス「無知の知以上の恥は無い、後悔する前に心の片隅に置いておきましょうね~、復唱するよ?   この箱庭に全を知る者等、神ですらいないと……–––––パチン(指を鳴らすと照明が消え、再び明かりが付く頃には血溜まりの上のパイプ椅子しか残されていなかった) 」





桜庭「(戦闘が終わり、それぞれの勢力が本拠地に戻った今、戦闘の部隊の直ぐ近くで一人立っている)黒の国の兵器について、王について、それぞれの思想、関係・・・それに加えて、今の緑の王に、緑の考えるような戦略、多くの情報が手に入った、この『仮面』ともお別れだな、もう十分だ。(自分の顔を掴み、剥ぎ取るような動作をする、すると・・・) 」


???「さようなら、『今』の私、おかえり、『前』の私、今日からまたちょっとだけ、『前』に戻る。(桜庭の顔が張り付いたような『仮面』が外れ、それと同時に小柄な少女と入れ替わる、いや、小柄な少女に『戻る』と言えよう)これは私があなたみないな一兵卒を巻き込んでしまったせめてもの償いよ、友達の近くで逝きなさい。(そして、『仮面』を掴んで念じ、地面にそっと置いた後、影の中に溶けるように消えていく) 」


桜庭「う゛あ゛・・・ぁ゛・・・。(地面に置かれた仮面から、まるで作り出されたかのように桜庭が出現し、仮面が消える、姿かたちは桜庭だが、まるで脳のどこかがおかしくなったかのように、不安定に動いている) 」

桜庭「ぅぁあ゛・・・あ゛、あ゛か゛つ゛き゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛・・・た゛、た゛す゛け゛て゛く゛れ゛・・・な゛に゛も゛、な゛に゛も゛・・・み゛え゛な゛い゛・・・(ふらり、ふらりと歩き回り、暁の亡骸の近くで彷徨う) 」


俺、何か悪い事、しちまったかな・・・これは、天罰なのかな・・・。暁、俺、組織の、暁の役に立ててたかな・・・答えて、答えてくれよ・・・


桜庭「あ゛か゛つ゛き゛・・・お゛れ゛は゛―――(暁の近くまで、歩み寄った、その時。) 」


『グチャッ』


桜庭「(体の内部に仕込まれた小型爆弾が作動して、足が弾け飛び、上半身だけになり、暁の近くに横たわる)・・・お゛、れ゛、は゛・・・―――。(そして、息を引き取る) 」





────── それは第四戦の、一週間ほど前のこと ──────


エヴァド「(────寄宿舎にて────) ─────……(………──────それにしても傷が痛むな……ん)(ふと、近くの壁に掛けられてあった青組織のコートを見つめ) ……(確かこれ、あの時返さずにそのまま持ち帰って来てしまったものだったね───… …… …─────!…そうだ────………よし。これは滅多に巡り合えないようないい機会だ……たまには気分転換に変装してみるのも悪くはないだろう) 」

エヴァド「確か、この辺り(TOKYO CITY)の近くに劇場衣装専門店(※コスプレショップのこと)があったハズなのだが……─────うむ、ここだな(寄宿舎から出、街中を歩きとある看板を見つける) 」

シャルロッテ「──────────………~っ♪(ローラースケートを履き、街中を徘徊している様子) ………?(そんな中、エヴァドを見つけ) 」

エヴァド「よくよく思い出してみると…だ。こんなところに入るのは生まれて初めて────… ……────────おや(シャルロッテに気づき) コ…コホンッ、失礼した… 改めまして、“シャルロッテ”────……君もこの店に用があるのかい?(振り返り、彼女に) 」

シャルロッテ「────────!(エヴァドの顔を見て、どういうわけか驚愕し) その前に…────キサマ…本当にあの…エヴァド、なのか……っ?(疑心暗鬼な表情で尋ねる) 」

エヴァド「……(疑心暗鬼な彼女の表情を見て) ああ、そうだよ……───────久しぶりだね、ロッテ……(儚げな笑みを浮かべ、そう答える) 」

シャルロッテ「────……っ!エ…エヴァ────────……エヴァド…────っ…!(地面を蹴り、滑らせエヴァドのところまで来て) まさか…またキサマに逢えるだなんて───────(嬉しそうに微笑み、彼、もしくは彼女の手を握り) な、なぁ…今日はこれから、用事とか…ある…のか?もしなかったら、その…一緒に……──────遊ばない、か……っ?(恐る恐る、エヴァドの顔色を窺い) 」

エヴァド「いやだなぁ、それだとまるで嘗て死んでしまった人みたいじゃないか……(苦笑し) 相変わらず私の前では不自然な話し方をするのだね、もっと気軽に話しかけてくれて構わないのだよ……────────私達は同じ、“人間”なのだから。(そう言い、シャルロッテの頭を撫で) …分かった。少しの間だけなら構わないよ……せっかくだし、遊ぼうか。ではまず初めに。私の買い物に付き合いたまえ(笑いながら、例のコスプレショップに入っていき) 」

シャルロッテ「────────~っっ//(頭を撫でられ照れている様子) …へ…?い、いいのっ?(エヴァドの返答が想像していたものとは異なっていたらしく) ────やった、やったぁっっ…!(目を輝かせながら) わぁーいっ!喜んで付き合うぞっ♪(子どものように無邪気にはしゃぎながら、コスプレショップへと続いて入っていく) 」


──────── 1時間後 ────────


エヴァド「────ははっ(ウィッグに衣装用の眼帯…他にもお土産に色んなものを買って────……)(ぼんやりと紙袋の隙間から商品を眺め) …これは珍しいものを購入することができた。一人で入るのには少し抵抗があったのだが、君がいてくれたおかげでそう躊躇せずに済んだよ……────────ありがとう(店を出て、歩きながらシャルロッテに) 」

シャルロッテ「ん…ロッテはエヴァドと一緒にいられるだけで幸せだぞ…っ♪(満面の笑みを浮かべ、ローラーを滑らせ) なぁ、次はどこ行くーっ? 」

エヴァド「……(幸せそうな笑みを見て) ……────可愛いね(自傷気味に笑い、誰にも聞こえないように呟く) そうだな…うーむ、では次は君が決めてくれ。……これのお礼だ、付き合うよ(苦笑しつつ) 」

シャルロッテ「…うー……?(今…何か言ってたよーな…────気のせい、かな) じゃ、じゃあ…ゲームセンター行きたいっ!(手を大きく広げ、滑走しエヴァドの周りを一周する) 」

エヴァド「…ゲー、ム…センター…??(そういえば未だに立ち寄ったことさえもなかったな…) すまないが…私はそこに行ったことがなかったからね(苦笑し) 案内して頂けると助かるのだが…(微笑ましそうに) 」

シャルロッテ「……(…ま、いっか…ちょっと気になるけど……聞こえないものは仕方ない、よな……) ────────ああっ…もちろん…♪ささ、そうと決まればさっそく行くぞーっ♪(そう言い、エヴァドの手を引っ張って滑っていく) (…やっぱり、ボクは幸せ者だな…♪こんな風に大好きな友達とまた出会えて、一緒にいられて────────………っ♪……“笑顔”は、幸せを呼んでくれる唯一の“魔法”なんだ────────……) 」

エヴァド「あ…こら、ちょっ…待っ────────……!(半ば強引に連れて行かれた模様)(全く、仕方のない子だ……けど────……何故だろう。“争い”で埋もれたこの地に立っているというのに……どうしてか“今”だけは……こんなにも心が……落ちついてしまっているんだ────────……) 」


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最終更新:2019年06月26日 19:46