固定コメント(「ue」「shita」コマンド)の表示時間は3秒間。
しかし、時にそれ以上の時間コメントを表示させたいと思った事はございませんか?
そんな時は複数のコメントを組み合わせることによって
疑似的にコメントの表示時間を伸ばすことが出来ます。
このページではそのようなコメントの表示時間を(疑似的に)伸ばす方法、
―「連結法」について解説いたします。
※基礎編・知識編の内容を理解している事を前提として解説をさせていただきます。
分からない事項がございましたら、該当項目をご参照ください。
◎目次
①連結の利点
あるコメントが消えてから可能な限り早く次のコメントを投稿した場合、
2つのコメントがつながって表示されるようになります。
この現象をコメントの「連結」と呼びます。
コメントの連結が出来るようになるとコメントアートの表現の幅を
更に広げることが出来ます。
代表的なものが「色変化」です。
同じコメントアートを色を変えて連結することで
途中から色が変わったように見せる事が出来ます。
また、連結を行えば字幕の「表示時間調整」を行うこともできます。
3秒しか表示できないはずの字幕を続きのコメントを投稿する事で
視聴者に字幕が長く表示されているように見せることが出来ます。
更に、応用技として
「潜り込み」を利用した
コメントアートを制作する際に使用します。
(「潜り込み」に関しては「
制作編Ⅰ【構成手順】」にて解説。)
潜り込みはレイヤー順で浮いたコメントの下に表示させるため、
実際使用する際には連結法を用いて他のコメントの干渉を防止します。
このように連結法の用途は様々です。
それでは、連結法の主な3つの方法をご紹介いたします。
②連結法その1 ― 同一コマンドによる連結
以前のコメントが消滅した瞬間を狙って一時停止をし、
新たなコメントを以前と同じコマンドで投稿する方法。
以前のコメントが消滅するのを待つ必要があるため、
表示時間は3秒の倍数(6秒、9秒・・・)となります。
もっとも初期から存在するオーソドックスな連結法。
「連結」と単にいった場合はこの方法を指します。
同一コマンドのコメントをつなげるため、
複雑なコメントアートの表示時間をそのまま伸ばしたい場合などによく用いられます。
以前はそうでもなかったのですが、
現在のプレイヤー(NP4)では難易度がとても高くなっており、
投稿にはある程度の練習とコツが必要です。
・投稿の際の注意点&コツ
まずはコメントが消える瞬間に一時停止が出来るようになりましょう。
動画を見て、コメントが消えるのが見えてから一時停止ボタンを押したのでは
既にタイミング的には遅くなります。
また、ダブルクリックの繰り返しでは消滅の瞬間に止めることが難しいため、
ある程度自分で時間をはかり、3秒が経過する頃合いを見計らって
一発で止める方法が最も精度が高くなります。
「一時停止ボタンを押してからコメントが消える」タイミングが理想です。
しかし、ここで1つ注意点。
NP4はコメントの表示にある程度のラグを持たせています。
具体的には同じコメントであっても動画の再生のたびに
最大で1秒程度表示される時間がずれる場合があります。
その仕様の関係で、コメントの消滅時間もある程度のラグがあり、
一時停止のタイミングによっては、データ上はコメントが残っているタイミングなのに
動画上ではコメントが消えているように見える瞬間が出来る場合があります。
あまりギリギリを狙いすぎるとこのような現象(バグ)に出くわす危険性も高くなります。
この現象が起こっているか確かめる方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は
一時停止をしたら、半角あるいは全角スペースのみでコメントをしてみる(空打ち)。
空打ちコメントであるため、コメントとして反映はされませんが、
コメントの自動受信は行われるため、現象が起こっている場合は
以前のコメント表示が復活します。
(2011年1月17日にNP4に「コメント更新ボタン」が追加されましたが、
更新ボタンではこのバグが発生しているかの確認はできないので注意すること。)
つまり、手順としては以下のようになります。
①3秒の表示が終わるタイミングを見計らって一時停止
②半角あるいは全角スペースのみを空打ちコメント
コメント消滅のタイミングを見計らった一時停止は感覚に頼るところが大きくなります。
(長くコメントアートをやっている人ほどその傾向があるように思われます。)
そういった感覚を習得するのが中々難しい場合は一時停止のタイミングを
はかることが出来る補助ツールを使用することをお勧めいたします。
CA制作の際に便利な機能が満載の「定規」です。
使い方は動画をご覧ください。
※自コメマーカー法
NG機能とnakaコメントの仕様を利用し、
連結タイミングをはかることが出来ます。
コマンド「ue」「shita」をNG機能に登録すると
コメントの固定が解除されてデフォルトの「naka」コメントとなります。
同時点に投稿したnakaコメントは、横幅によって流れる速さが変わりこそすれ、
消滅のタイミングは各コメント共通となります。
(詳細は「
制作編Ⅳ【多重スクロール】」参照)
各コメントの黄枠右端が一直線になるタイミングを狙って
一時停止をすると綺麗な連結が出来ます。
(連結コメント投稿後はNG設定を元に戻しましょう。)
③連結法その2 ― 重ね合わせによる連結
「ue」コマンドと「shita」コマンド双方でコメントの位置を合わせ、
時間差で投稿することによりコメントの表示時間を延ばす方法。
以前のコメントの消滅を待たなくてよいため、
「4秒」や「5秒」などといった表示時間とすることも出来ます。
(「連結」は本来同一コマンドの連結法を指すため、区別して「疑似連結」と呼ぶこともある。)
消滅タイミングぎりぎりを狙う必要もないため、
難度は「同一コマンドによる連結」に比べ格段に下がります。
「
制作編Ⅱ【コメント位置調整】」の内容を理解しているならばオススメの方法です。
ただし、「ue」「shita」両コマンドを使用するため、
どちらかのコマンドで別のコメントが入っている場合は使用が難しくなります。
また、重ね合わせを行うため、消費コメント数がかさむ点もウィークポイント。
④連結法その3 ― 高さ固定による連結
高さ固定コメントを時間差で投稿することによりコメントの表示時間を延ばす方法。
以前のコメントの消滅を待たなくてよいため、
「4秒」や「5秒」などといった表示時間とすることも出来ます。
(「連結」は本来同一コマンドの連結法を指すため、区別して「疑似連結」と呼ぶこともある。)
高さ固定コメントを投稿するだけであるため、
3つの中では最も難易度が低い方法となります。
しかし現状、画面の高さと合う高さ固定コメントはほとんどないため、
連結の際に字幕位置のずれが発生してしまいます。
視聴者側には重ねてコメントをしていることがほぼ確実にわかってしまいますが、
特にクオリティに対するこだわりがなく、長く表示されれば良いという場面では
使い勝手のいい方法でしょう。
⑤連結法その4 ― 「nakaコメント」の連結
これまでの連結法は全て「ue」または「shita」コマンドの場合のものでした。
一方、「naka」コメントにおいても連結を行うことが出来ます。
(「ue」「shita」の連結とは性質が異なるため、区別して「naka連結」と呼ぶ場合がある。)
図のように、流れる二つのコメントがぴったりと合わさるように投稿します。
前のコメントと後ろのコメントは全く同じ横幅であることが条件です。
(横幅が異なると流れる速さが変わってしまうため。)
手順は以下の通り。
①前のコメントを投稿した時の黄枠左端の位置を覚えておく。
(投稿した時の画像を保存しておくとよい。)
②前のコメントの黄枠右端が投稿時の黄枠左端の位置にさしかかる
瞬間をねらって一時停止を行う。
③次のコメントを投稿する。
最終更新:2012年03月11日 00:06