2010年12月のオープン以後、
今や「ニコニコ」の主要コンテンツとなったニコニコ生放送。
現在では常に3000以上のユーザー番組が放送されています。
「ニコニコ生放送」においても「ニコニコ動画」と同じく
視聴者はコメントを投稿することが出来ます。
しかし、生放送のコメント機能はニコニコ動画のものをベースにしてはいるものの、
生放送の特性に合わせた独特の仕様となっています。
このページではそんな「生放送コメント」の特徴と
コメントアート制作・投下の注意点について解説させていただきます。
※基礎編・知識編・制作編の内容を理解している事を前提として解説をさせていただきます。
分からない事項がございましたら、該当項目をご参照ください。
※ニコニコ生放送のプレイヤーが新verとなるに伴い、
以下の仕様も変更となっている可能性があります。
◎目次
①生放送コメントの基本的仕様
「ニコニコ生放送」で投稿できるコメントを「生放送コメント」と呼びます。
通常コメントと同じように、
画面下の「コメント・コマンド入力欄」から投稿することが出来ます。
生放送コメントは通常コメントが
バージョンアップする以前(「旧プレイヤー(NP3)」)の仕様をベースとしているため、
現在の通常コメントとは基本的な仕様に若干の違いがあります。
・コメント領域
コメント領域(コメントが表示される領域)は横544ピクセル(px)、縦385ピクセルです。
(画面サイズは4:3のみです。)
・コメント表示時間
「ue」「shita」コメント、「naka」コメント共通で3秒となります。
※nakaコメントの表示時間について
通常コメントにおけるnakaコメントは、コメントを投稿した時点(コメント欄に表示される再生時点)より、
1秒前から画面上に表示され始めるという特徴があります。
(nakaコメントの画面表示については「
基礎編Ⅱ【コメント機能の仕様】」 を参照)
生放送コメントのnakaコメントも通常コメントと同じように表示されるのですが、
生放送は一時停止をすることが出来ず、また巻き戻しを行うことも出来ないため、
nakaコメントが画面上に表示されてからの最初の1秒間は見ることができません。
よって、nakaコメントの表示時間も「3秒」ということになります。
・コメント入力文字数・表示数
※入力文字数
通常コメントの最大入力文字数は60文字までです。
全角・半角スペースも一文字、改行でも一文字消費します。
※コメント表示数(1画面に同時に表示できるコメント数)
1画面に同時に表示できるコメントの数は30コメントまでです。
・使用できるコマンド
ただし、位置コマンド「ue」「shita」に関しては、プレミアム会員しか使用出来ません。
また、「カラーコード」、「full」、「patissier」は使用することができません。
②通常コメントと異なる仕様
以上に紹介した基本的仕様の違いの他にも注意すべき仕様の違いがあります。
以下に紹介するものは特にコメントアート制作の際に知っておく必要がある仕様です。
・通常コメントと臨界幅リサイズの発生条件が異なる。
「米米米米絵米米米米絵米米米米」のコメントを「big」サイズで投稿した場合。
動画だと臨界幅リサイズの対象となるが、生放送だとリサイズされていない。
臨界幅が異なるため、臨界幅リサイズを利用した「二重リサイズ」(big10行など)を発生させるのに
必要な横幅も通常コメントと異なっている。
・「ue」「shita」コマンドは互いに衝突判定をもつ。
⇒「ue」「shita」コマンドで1つのレイヤーとなっている。
「ue」で赤色のコメントを2つ投稿した後、「shita」で黄色のコメントを2つ投稿した。
通常コメントだと「重ね合わせ」が出来るが、
生放送コメントでは一方が弾幕モード化してしまう。(図中の黄色大文字コメントが弾幕モード化している。)
・コメント禁止措置について
生放送コメントのコメント禁止措置は通常コメントよりも
厳しいものとなっており、複雑な連投規制ルールが適用されている。
※連投規制「20秒ルール」
(その1)
・20秒以内に11コメント投下すると5分間コメント禁止措置(一般・プレミアム共通)
⇒回避方法
20秒以内に投稿するコメントを10コメントまでに抑える。
(その2)
・コメントを20秒以上投稿しなかった場合、
過去30分程度の間に投稿したコメントと同じものが投稿できなくなる。
⇒回避方法
①20秒を経過する前にコメントを行う。
②20秒を経過した後ならば、過去30分間に投稿したことのないコメントを行い、
そのコメント投稿後20秒以内に再度コメントを投稿する。
※NGワード
通常コメントよりも規制が厳しくなっている。
また、頻繁に追加修正されているため、全てを把握する事は難しい。
NGワードは途中に空白文字等を挟んでもコメント投稿不可能。
ただし、ある一定数以上間に挟めば投稿することは可能である。
(U+3000、U+0020、U+200B、U+200C、U+2000系全角空白全てに適用されている。)
③生放送コメント独特の現象等
生放送コメントは通常コメントにはない、独特の現象がみられます。
・弾幕モードのコメントは半透明となる
真ん中のコメントが弾幕モードとなっている。
・コメントの高さが表示領域(385px)を超えたコメントについて
生放送コメントにおいて、
コメントの表示領域(385px)を超えたコメントは以下のような独特の挙動を見せる。
※高さが385pxを超えたコメントを投稿した場合、最初のコメントが画面非表示になる。
※高さが385pxを超えたコメントを投稿してから3秒の間にもう一度
コメントの表示領域を超えたコメントを投稿すると画面上に反映される。
(最初のコメントと全く同じ内容だと投稿エラーとなるので注意。)
⇒つまり、高さが385pxを超えたコメントを画面上に表示させたい時は、
「3秒の間に高さが385pxを超えたコメントを2回投稿する」必要がある。
※高さが385pxを超えたコメントは画面下を起点として表示される
左からbig16行・big17行・big18行コメント。
画面下を起点として表示されている。
・PC環境によりコメント表示順が前後する可能性がある。
回線の重さ等の要因が考えられるが、詳細な理由は未検証。
生放送コメントは一時停止が出来ない分、通常コメントよりもコメント仕様に関する検証が難しいものとなっています。
また、現在でも頻繁に仕様変更がなされているため、常に最新の状態を確認しておく必要があるでしょう。
最終更新:2014年08月08日 10:08