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福岡伸一「生物と無生物のあいだ」読了。
「生命とは何か?」
そこかしこで話題になりレビューされている本書、前半は分子生物学とその発展に取り組んだ学者達のドラマがメインとなっていて、私のようにその学問そのものと冒頭の問いに近づきたいと思っている人はちょっとお預けを食わされる。
が、それを踏まえた後、展開される後半の「細胞・分子たちの華麗なふるまい」には、恐ろしいほどの知的興奮を覚えずにはいられない。
が、それを踏まえた後、展開される後半の「細胞・分子たちの華麗なふるまい」には、恐ろしいほどの知的興奮を覚えずにはいられない。
「生命」、つまり生物とは、何を以て生物と定義されるのだろう。
生きている、とは一体どういう状態なのか。
自力で動ける事?
筋肉が収縮するのは単に脳からの電気信号によってだ。
細胞によって構成される事?
では細胞さえ備えていれば、活動を停止していてもそれは「生命」なのだろうか。
成長して見た目の姿を変える事?
では地殻変動などで徐々に姿を変える「地球」は生きているのだろうか。
書いている方が腹が立ってくるようなこの疑問を解明するには、もっともっと小さな、分子レベルのミクロな視点を持たなければならない。
生きている、とは一体どういう状態なのか。
自力で動ける事?
筋肉が収縮するのは単に脳からの電気信号によってだ。
細胞によって構成される事?
では細胞さえ備えていれば、活動を停止していてもそれは「生命」なのだろうか。
成長して見た目の姿を変える事?
では地殻変動などで徐々に姿を変える「地球」は生きているのだろうか。
書いている方が腹が立ってくるようなこの疑問を解明するには、もっともっと小さな、分子レベルのミクロな視点を持たなければならない。
何かの長期検査のために、ある人間の肝臓を顕微鏡で覗いたとする。
さてこの肝臓、果たして1年前と「同一人物」だろうか――?
さてこの肝臓、果たして1年前と「同一人物」だろうか――?
「生命」に限らず、この世に「存在」するという事の途方もない奥深さにしばし茫然とさせられる一冊である。
※ えー、このテの読書感想文(笑)をずっとサボっていたのは読書そのものをしていなかったという訳ではなく、リアルで少々忙しかったのと、トマス=ハリスの「ハンニバル」3部作+「ハンニバル・ライジング」の合計7冊にかかりっきりになっていた為であります。ていうか現在進行形。
ま、心底どうでもいいですが(笑)。
ま、心底どうでもいいですが(笑)。
カテゴリ: [読書] - &trackback() - 2007年08月11日 23:38:01
