【国家関連ニュース】 |
2月8日 | 【ラティアンス・イベリア両国のパタゴニアに対する支援策提示を受け、同盟連邦政府内部は紛糾】 |
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第三次舞羅内戦により最大の支援国を失ったパタゴニア頭脳王国だったが、近年は金融・貿易拠点としての存在感を増していることもあり、世界各国がこれを支援することとなった。 特にラティアンス・イベリア両国はパタゴニアの支援に積極的で、今回特に軍・民問わない全面的支援策を両国が示したことで、同盟連邦政府内でも動揺が広がっている。 第三次舞羅内戦の終結後、不可侵条約が結ばれてからもクラフタリア国内の反パタゴニア感情は根強く、特に与党の自由党、自由党と連立政権を組む共産党は、パタゴニアの経済的締め上げを画策した。 しかし一方で、北連最終戦争以降国交断絶状態にある欧州諸国との貿易ルートとしての価値を持つことから、最大野党の国民党、その支持基盤である企業経営者などを始めとして、国内にはパタゴニアとの融和を目指す派閥も出現しつつある。 同盟連邦政府は一時ラティアンス・イベリア両国との国交断絶をも検討したが、欧州諸国や企業国家との繋がりを重視する企業経営者などの圧力によって、この強硬策は撤回を余儀なくされた。 だがパタゴニアの軍備増強と、市場への富の流入を黙ってみているわけにもいかず、同盟連邦政府内では侃々諤々の議論が展開され、未だにどのような政策をもって対応するかは決まっていない。 |
12月24日 | 【同盟統合軍、インカ軍のゲリラ戦術を前に苦戦。舞羅北方からの侵攻速度は著しく低下】 |
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同盟統合軍を始めとする反体制側諸国軍は、パタゴニアの首都リオ・グランデと舞羅南部の中枢都市プエルト・モントを陥落させるなど、決定的な優位を確保しつつある。 しかし唯一、舞羅北方のインカ戦線では、インカ軍の高度なゲリラ戦術によって反体制側諸国軍は苦戦しており、特に同盟統合軍の被害は甚大となっている。 開戦当初より行われてきたインカ軍の攻撃はここへ来て激しくなり、コピアポの戦いにおいてついに前進を断念せざるを得ない状況へと追い込まれた。 止む無く敗走した同盟統合軍をインカ軍は包囲しており、最悪の場合全滅の可能性すらある状況となっている。 他戦線で体制側を破った反体制側諸国軍は既に北上を開始しており、海空軍の大戦力が舞羅北部を目指しているものの、救援が間に合うかは不明である。 |
10月24日 | 【パタゴニア首都リオ・グランデ陥落。鉄道連隊の活躍により、パタゴニア軍防衛線の突破に成功】 |
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | 同盟統合軍はクラフティン・イットリカン両軍と共に、舞羅南部の要衝プエルト・モントに続いてパタゴニア首都リオ・グランデをも手中に収めた。 リオ・グランデ付近の堅牢な防衛線を前に侵攻作戦は再度停滞を余儀なくされていたが、廃止されたかつてのフエゴ高速鉄道の廃線を用いて同盟統合陸軍鉄道連隊が後方へと浸透、司令部を占領したことで状況は大きく好転する。 鉄道連隊はADMV-64 装甲軌陸車40両にWAPC-10DMV 装甲軌陸車8両、約800名の将兵で編成され、今回が初めての実戦投入となった。 鉄道連隊はリオ・グランデ市内へ侵入後、少数のパタゴニア軍守備隊を排除しながら統制AI「CEREZO」とトゥナン宰相が指揮を執る議事堂へ向かった。 パタゴニア軍守備隊は主要戦力が最前線へ出払っていたこともあり、鉄道連隊に脅威を与えうる装備は少数のADL-32 歩兵戦闘車と舞羅製の旧式対戦車砲数門のみであり、殆ど被害を出すことなく議事堂の制圧に成功する。 また議事堂地下に設置されていた「CEREZO」システムの中核となるクラフタリア製スパコン「アンデスⅢF」の破壊もしくは接収も試みられたが、既にトゥナン宰相と共に地下鉄路線経由で運び出された後であった。 速やかに「CEREZO」とトゥナン宰相の乗る列車を破壊すべく路線の地上区間での列車破壊が計画され実行へと移されたが、用意できた火砲が自走砲3両と少なかったこともあり、列車の完全破壊には失敗した。 とはいえ、司令塔を喪失したことでパタゴニア軍は混乱状態へと陥り、その隙をついた同盟統合軍とクラフティン・イットリカン軍は前線を突破、同日夜にはリオ・グランデ市内をほぼ完全に制圧、翌日までに組織的抵抗は終結した。 パタゴニア首都であるリオ・グランデの陥落は、この戦争の結果を決定づけたと言えるだろう。 既に各地でパタゴニア軍は敗走しつつあり、組織的な抵抗を継続しているのは第二の都市ウシュアイアのみとなっている。リオ・グランデでは捕獲した脳人の「処分」が急速に進んでおり、間もなく同市は「脳人ゼロの街」へと変貌するだろう。 パタゴニア頭脳王国の消滅もほぼ確実ではあるが、クラフタリア国内の政治家・企業経営者等の中には貿易拠点としてパタゴニアを存続させるべきという主張する人物もおり、同国の戦後の処遇がどうなるかは不明瞭である。 ▲画像はリオ・グランデ市内へと向かう鉄道連帯の装甲軌陸車ADMV-64 |
10月4日 | 【同盟統合軍及びクラフティン軍、アンデス山脈の舞羅軍陣地を”山ごと”一掃。プエルト・モント市街地を支配下に置く】 |
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | 同盟統合軍とイットリカン軍に加え、クラフティン軍も参加した舞羅南部に対する大攻勢は、これ以上ない大成功を収めた。 第三次舞羅内戦開戦時、同盟統合軍は陸上戦力を主体として舞羅南部の要衝プエルト・モントを攻略する「ジャイアント・クライマー作戦」を実行したが、アンデス山脈の強固な防衛陣地とゲリラ戦術の前に、一度は侵攻を断念していた。 そこで同盟連邦政府は陸上戦力のみによる侵攻計画を変更し、「キングスレイヤー」軌道迫撃砲を始めとした長距離打撃兵器の攻撃で防衛線を破壊することを決定したのである。 ×日●時、「キングスレイヤー」軌道迫撃砲の砲撃が開始された。重量100tを優に超える超重量砲弾が多数発射され、最も強固な防衛体制を誇るセロ・アグハ・スール付近の大要塞を爆砕する。 続いて「キングスレイヤー」軌道迫撃砲は周囲の飛行場と対空砲陣地への砲撃を実施、防空戦力を完膚なきまでに叩き潰した後に、クラフティンの誇る超重爆撃機B-15を中核とした爆撃隊がアンデス山脈各所を爆撃した。 超大型砲の砲撃と超重爆の爆撃によって、アンデス山脈を構成する山の幾つかは舞羅ベイカー政権軍の守備隊諸共、跡形もなく消滅したという。 過去に類を見ない程の凄まじい砲爆撃の後、同盟統合陸軍及びイットリカン陸軍、そしてクラフティン陸軍の大部隊がプエルト・モントへ向け進軍、市街地での短く激しい戦闘の後、ベイカー政権軍は降伏した。 舞羅国内でも肉体人と脳人の対立が深まっていたため、肉体人の兵士らは不利を悟ると脳人の上官をベチャァして投降し、クラフティン・クラフティン・イットリカンは彼ら捕虜とその装備品の大半を無傷で手に入れることとなった。 舞羅南部は反体制派の実行支配下に置かれ、各地では脳人の「処分」が始まっているという。 舞羅軍の防衛部隊は当初士気・練度ともに高く、装備の能力及び配備数でもクラフタリア等反体制側支援国のそれを上回っていた。 しかし圧倒的火力の前には、そのような優位は誤差でしかないのである。 パタゴニア戦線でも戦いは我が方の優位で推移している。勝利の時は近いだろう。 ▲画像は「キングスレイヤー」軌道迫撃砲の砲撃で山ごと吹き飛ばされた舞羅ベイカー政権軍防衛陣地 |
9月8日 | 【同盟統合陸軍、パタゴニア及び舞羅南部において大攻勢を開始】 |
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イースター島沖でのクラフタリア・クラフティンの反体制側と舞羅・パタゴニアの大規模な艦隊決戦が迫る中、同盟統合陸軍及び空軍もパタゴニア及び舞羅南部において、開戦以来最大規模となる大攻勢を開始した。 手始めに「キングスレイヤー」軌道迫撃砲4門による砲撃が最前線となった都市サン・サバスティアンを始めとしたパタゴニアの主要都市及び飛行場含む基地、そしてアンデス山脈の舞羅軍陣地に対して行われた。 6時間ほどの砲撃で約1200発の250cm砲弾が舞羅とパタゴニアの主要な軍事拠点へと撃ち込まれ、ベイカー政権側の両軍は大混乱に陥った模様である。 次にMB-3及びAB-7、ABS-8といった爆撃機による対地ミサイル攻撃が実施された。 この攻撃の規模は皇帝奪還作戦に先んじて実施されたクラフティン・ヴァルキアによる舞羅首都空爆のそれに迫る規模であり、舞羅の有力な陸軍部隊と堅牢な陣地、そしてパタゴニアの虎の子である頭脳戦闘機戦力を徹底的に粉砕した。 徹底的な砲爆撃の後、パタゴニア戦線では同盟統合陸軍とイットリカン陸軍の機甲部隊がパタゴニア領内へと侵入、首都リオ・グランデ付近では徹底抗戦の構えを見せるパタゴニア陸軍と激しい戦いを繰り広げている。 一方の舞羅南部戦線では、アンデス山脈を防衛していた舞羅陸軍肉体人部隊が砲爆撃後に降伏したことで、同盟統合陸軍のAMU部隊は大きな抵抗を受けることなく要衝プエルト・モントへ迫っているという。 プエルト・モントでは頭脳兵器主体の精鋭部隊が防衛線を構築しているものの、超大型戦艦「H・P・ラヴクラフト」「ルルイエ」等海軍艦艇による砲撃で既に戦力を削がれており、攻略は時間の問題である。 またプエルト・モントを防衛していた舞羅及びパタゴニア海軍の艦隊は、大半がイースター島沖へ出撃しており海の守りは皆無だ。まもなく舞羅南部とパタゴニアは、反体制側諸国の勢力圏となるだろう。 |
9月8日 | 【舞羅及びパタゴニアの大艦隊、イースター島へ向けて出撃。皇帝抹殺及びイースター島の制圧が目的か】 |
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クラフティン陸海空軍及びラパヌイ自治共和国軍による舞羅皇帝救出作戦は、これ以上ないほどの成功裏に終わった。 だが舞羅のベイカー宰相は皇帝の奪還もしくは抹殺、さらにはイースター島の制圧を軍部に指示したものとみられ、これを裏付けるかのように、舞羅及びパタゴニア両海軍は大型戦闘艦を含む42隻の艦隊を出撃させた。 その戦力は巡洋戦艦及び大型巡洋艦3隻、駆逐艦7隻、フリゲート10隻、頭脳水雷艇22隻と強大であり、第三次舞羅内戦開戦以来、消極的かつ小規模な活動に留まっていた舞羅及びパタゴニア両海軍による、異例の大規模出撃である。 一方対抗するイースター島駐留のクラフティン海軍戦力は、大型航空母艦と装甲巡洋艦が各1隻、駆逐艦6隻、フリゲート4隻の陣容であり、やや心許ない戦力となっている。 しかし同島には現在、大型航空母艦1隻、装甲巡洋艦3隻、駆逐艦3隻、フリゲート9隻、コルベット4隻、無人戦闘艦12隻からなる同盟統合軍艦隊が駐留しており、2隻の空母の航空戦力も、パタゴニア空軍全軍に比肩する規模である。 さらにイースター島の空軍基地には超大型爆撃機「B-15 フレスベルグ」の飛行隊も駐留しているほか、太平洋に展開していた超大型戦艦「H・P・ラヴクラフト」もイースター島へ急行しているという。 クラフタリア及びクラフティンは、イースター島へ侵攻しようとする舞羅・パタゴニア両軍を万全の態勢で迎え撃つ準備を進めている。 とはいえ、舞羅とパタゴニアは戦力展開に関して先手を打っており、対応はやや後手に回っていると言わざるを得ない。 だがすべての戦力が予定通り投入されれば、哀れな脳みそたちが太平洋の藻屑と消えることは確実とみられている。 ▲画像は舞羅・パタゴニア艦隊を迎撃すべく出撃した、クラフタリア同盟統合海軍のイースター島駐留艦隊 |
8月20日 | 【クラフタリア共産党幹部による代表団、パインランドを訪問。共産党同士の緊密な協力関係を確認】 |
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クラフタリア共産党書記長レオニート・ドルグーシンを始めとする代表団が、突如としてパインランド人民共和国を電撃訪問した。 同盟連邦政府はシランナや新ソ連、大エンダーといった有力な社会主義国と関係を強化しているが、パインランドは独裁的傾向があるとして、近年まで国交樹立を見送っていた。 しかし、企業国家を始めとする新自由主義者やOFC、欧州君主制国家等敵を多数抱えるクラフタリアにとって、同じ南米の社会主義国との協力体制は無くてはならないものである。 そこで共産党は「我が党とパイン党が友好政党として関係を結ぶことは可能である」として、国と国ではなく共産党同士の関係を構築することで、外交上の懸念を解消しつつクラフタリアとパイン両国の関係を取り持つことを狙った。 レオニート・ドルグーシンら共産党幹部はパイン味シログミ主席を始めとしたパイン党幹部と会談を実施、両国共産党が今後密接に協力し、社会主義建設と敵対勢力への対応を共同で行っていく事を双方が確認したという。 共産党にとっては記念すべき出来事である一方で、今後のパイン外交を共産党が主導して行うことが確定したこと、社会主義国の中で最も独裁的傾向が強いパインランドとの国交樹立に対しては、反発も非常に多い。 特に「クラフタリア共産党が安全を脅かされたとき、パイン党はクラフタリア共産党を全面支持する」という密約が交わされたとの情報もあり、共産党と対立する保守国民党などは特に激しい反発を見せている。 事実、会談後まもなくパインランド国内でクラフタリア共産党党員に対する軍事教練が開始されており、レオニート・ドルグーシン書記長自ら愛用のSCM-80小銃で射撃訓練に参加する姿も確認された。 これに対し保守国民党など新自由主義勢力は「政治的問題を武力で解決しようとする共産党の悪癖が露呈した」と、かつて王政党としのぎを削っていた時代を引き合いに出し、共産党の武力重視の姿勢を批判した。 |
6月5日 | 【グラン・イベリアの軍事作戦に関する文書流出。南米諸国における傀儡国家建設が密かに計画されている可能性も浮上】 |
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先日、突如としてポルトガル独立を訴える指定武装組織「コインブラ革命戦線」の名義で、グラン・イベリア軍に関する機密文書がリークされた。 その内容は、同国が南米諸国において傀儡国家を建設することを計画しているという驚愕すべきものであり、もしそれが正しい情報であれば、現在のクラフタリアは欧州諸国の軍事的脅威に晒されているということになる。 グラン・イベリアの政府と軍はこれをフェイクであるとしており、実際に信憑性は低いものと考えられるが、かつてシェラルドによる軍事侵攻を経験したクラフタリアにとっては、冗談では済まない事案である。 実際に近年のグラン・イベリアは侵攻作戦・海外派兵向きの兵器を重点的に開発しており、リークされた機密文書の内容と軍備増強の方向性は、不気味にも合致しているのだ。 少なくともイベリア国内には、武力での恫喝や実力行使を辞さない過激派が一定数居ることは確かで、以前発生した同国艦載機のクラフタリア領空内侵入事件は、それを証明する一例である。 同盟連邦政府は大西洋方面の海空軍戦力の展開頻度を上げ、欧州方面を警戒する方針を固めており、機密文書の真贋に関わらず、イベリアとの緊張状態は今後も続いていくものとみられている。 |
5月20日 | 【イベリア海軍航空隊戦闘機、クラフタリア領上空へ侵入。同盟統合軍は該当機を撃墜】 |
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | 大西洋における欧州諸国の軍事行動は活発化しており、特にグラン=イベリアは演習を南大西洋で行うなど、クラフタリアを始めとした南米諸国への軍事的挑発を行っている。 その一方で第三次舞羅内戦の激化やヴァラキア・ヒトラントといった対立国への対応に追われる同盟統合軍は、大西洋方面での警戒網が手薄になっていた。 この演習に関して同盟統合軍では、「規模が小さく、周辺国に害を及ぼす意図が見えない」として静観していたが、この姿勢が最悪の事態を齎してしまった。 演習を行っていたイベリア空母「ラファエル」の艦載機が対地兵装を満載した状態で突如、クラフタリア領空内への侵入を図ったのである。 これを同盟統合軍は速やかに捕捉、海上にて空母「パタゴルニスⅡ」「ケレンケン」の艦載機(ZFA-96C及びCMF-90V)が接触し交信を試みるも、一切の応答はなかった。 さらにはクラフタリア側の艦載機を振り切って領空内への侵入コースを取ったため、やむを得ず同盟統合海軍の防護巡洋艦「アントニオ・グラムシ」の艦対空ミサイルにより該当機を撃墜した。 今回の攻撃(?)は該当機の航続距離の都合上、ほぼ片道の攻撃であったものと考えられ、自爆攻撃すら辞さない過激派がイベリア軍内にいることを明らかになった。 同盟連邦政府はイベリア政府に厳重な抗議を行い、今後このような事態が起こらないよう最大限の努力を同国へ求めるものと見られている。 画像:イベリア機を撃墜した巡洋艦アントニオ・グラムシ |
5月9日 | 【グランイベリア、軍事演習を南大西洋にて実施。新大陸諸国に対する挑発が目的か】 |
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先日、イベリア海軍の新型空母「ラファエル」を始めとする複数隻の軍艦が、南大西洋で軍事演習を行った。 この演習は明らかにクラフタリアを始めとした新大陸諸国に対する挑発の意図が含まれているが、同盟統合軍の対処は不十分なものであると言わざるを得ない。 第三次舞羅内戦に大半の軍事力を割いている状況で、欧州諸国による軍事的挑発に対処する余力はかなり限られているからだ。 今回の軍事演習そのものはクラフタリアへ直接的な害をもたらすことは無かったが、欧州諸国の軍事的挑発を見逃したままでいると、益々彼らは増長し、より危険な軍事的行動へ踏み切る恐れがある。 同盟連邦政府は今回の事態を重く受け止め、外交面・軍事面双方で可能な限りの対応を図っていくとしている。 |
4月1日 | 【クラフティン陸軍及びラパヌイ共和国軍による舞羅皇帝救出作戦が成功。同盟統合軍もこれに合わせ再度大規模侵攻を計画中か】 |
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長期間膠着状態にあった第三次舞羅内戦の戦況に本日、大きな動きがあった。クラフティン軍が予定されていた空爆作戦及び舞羅皇帝の救出作戦をラパヌイ共和国と共に成功させたのである。 第三次舞羅内戦における当初の計画では、クラフタリア・イットリカン両軍による舞羅南部及びパタゴニア方面への大規模侵攻と、クラフティン・ヴァルキア両軍による舞羅首都空爆・皇帝救出作戦が大きな要となっていた。 前者は予想を超えた激しい抵抗に阻まれて戦線が膠着しており、同盟統合軍は既に占領した地域の防御に努め、皇帝救出作戦の成功を待って航空戦力及び戦略兵器の全面投入を実施、戦局打開を目指すものとした。 そして皇帝救出作戦が成功した今、同盟連邦政府はかつてないほどの大規模戦力を集中投入することを決定、同盟統合軍の総力をもって舞羅南部のベイカー政権軍とパタゴニア軍を殲滅すべく動き出している。 皇帝という錦の御旗を失い、肉体のある舞羅国民の多くが反体制派を支持している今、もはやベイカー政権とパタゴニアには、地上から消滅する以外の選択は残されていないだろう。 |
3月25日 | 【クラフタリア、南大西洋共同防衛条約機構(SDTO)に加盟】 |
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南半球における専制主義国家の脅威は日々拡大している。既にクラフタリアはCELTOに加盟してはいるが、様々な事情でCELTOに加盟できない友好国との関係強化は焦眉の急となっていた。 そんな中、クラフタリアと同じく南米に位置する海央共和国、アフリカ西部に位置する毎倉府帝国・ソウェート連邦は新たな組織である南大西洋共同防衛条約機構(SDTO)を設立した。 SDTOは南半球の専制主義国家、特にヴァラキア帝国に対抗するべく立ち上げられた組織であるが、ヴァラキアはクラフタリアにとっても舞羅に次ぐ最も危険な対立国である。 第三次舞羅内戦が激化し、クラフタリア及びCELTO加盟国の軍事的リソースがそちらに集中している現在、ヴァラキアに対抗するにはSDTO諸国との連携が不可欠であることは、言うまでもない。 SDTOが設立された直後から、クラフタリア同盟連邦政府は外交筋から海央共和国と加盟のための交渉を続けており、両者の思惑が一致した結果、加盟に至ったという。 南米においては、民主共和制国家(クラフタリア・クラフティン・海央等)と専制君主制国家(舞羅・インカ・ヴァラキア等)の対立が明確化しているが、クラフタリアのSDTO加盟はそのパワーバランスを大きく前者に傾かせることは間違いないだろう。 |
(1/10)トンガ帝国親善艦隊の訪問。相次ぐデモと乱闘は両国の関係悪化の象徴的出来事か |
記事の内容 |
世界各国を巡るトンガ帝国親善艦隊が、ついにクラフタリアにもやってきた かつて長らく敵対しながらも、太平洋大戦以降は貿易や人材の交流が増加し関係改善に向かっていたクラフタリア・トンガ両国であるが、それは未だ十分とはいえない クラフタリアに到着した艦隊の幹部たちは自動車に乗り換え式典会場へ向かったが、その際にクラフタリアの反王政主義者によるデモ隊が車列を取り囲み、進路を妨害する事件が発生した デモはクラフタリア共産党の主導で行われたものと考えられるが、国内にくすぶる反王政感情は想像以上に大きく、主催者の想定を超えて大規模化・過激化したものとみられている さらには両海軍合同で行われた懇談会兼交流会においては、第三次舞羅内戦への介入を巡った話題が意見の相違から口論へと発展し、最終的には大規模な乱闘に至った 乱闘に参加した両軍兵士の多くが負傷し、会場が大破する結果を招いたが、これらの事件はクラフタリアとトンガの関係が十分に修復されてはいないことを象徴するものと言えるだろう トンガは第三次舞羅内戦においてベイカー政権側の支持を表明し、陸軍を派遣した上パタゴニア頭脳王国へコルベットやミサイル艇、自走砲といった兵器を大量に輸出している クラフタリアも128型揚陸艇等トンガ製兵器を購入しているとはいえ、同盟連邦政府としては戦局打開のためベイカー政権側支援国への支援中断を要請しているが、トンガ政府は今のところ方針転換は無いとしている 訪問期間中に両政府代表によって行われた交渉では128型揚陸艇の大幅な割引等幾つかの譲歩を引き出すのみに終わっており、クラフタリア・トンガ両国の交渉は平行線を辿っているという ともあれ、親善行事がデモと暴力に終始した一件に関しては同盟連邦政府としても遺憾であるとしており、再発防止へ向けた取り組みを進めるとしている |
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▲トンガ親善艦隊指揮官の乗る車を包囲する反王政派デモ隊(写真1枚目) 意見の相違から乱闘を繰り広げるクラフタリア・トンガ両海軍の兵士たち(写真2枚目) |
(12/22)各戦線の膠着化が長期化。同盟統合軍は戦略兵器の投入も検討 |
記事の内容 |
舞羅での内戦激化に伴い、パタゴニア頭脳王国(ブレインウォッシュ作戦)及び舞羅中央(ジャイアントクライマー作戦)へ侵攻したクラフタリア同盟統合軍だったが、ごく短期間で敵性勢力を撃滅出来るとの当初の予想とは裏腹に、双方の戦線では数ヶ月に渡り膠着状態が続いている。 ジャイアントクライマー作戦に関しては、舞羅側の防御陣地の存在などから、当初より少なからず苦戦が予想されていたものの、ブレインウォッシュ作戦に於いてはパタゴニア側の防衛戦力を大きく上回る戦力を同盟統合軍が投入したこと、さらにイットリカン陸軍の数十万に達する大兵力と亡命北連政府海軍の艦隊なども作戦に参加したことで、一ヶ月以内にパタゴニア軍の組織的抵抗力を喪失至らしめるものと予想されていた。 だが実際には、フエゴ島の舞羅領有部分こそほぼ制圧したものの、国境付近での頑強な抵抗でパタゴニア領内への侵攻は叶わず、同盟統合陸軍とイットリカン陸軍を中核とした反体制側支援国の軍隊は舞羅とパタゴニアの国境付近で足止めされている。 これにはいくつかの要因がある。 まず一つは、パタゴニアの陸軍が戦力を温存しつつも、国境付近の防衛に戦力を集中していると言う点である。統制AI「CEREZO」は少ない戦力を的確に運用し、軽戦車と自走砲、機械化ブレインソルジャー部隊の機動力もあって反体制側支援国軍の侵攻を抑えているのだ。 もう一つは、クラフタリアを始めとした反体制側支援国が優位に立つ海空戦力の接近拒否を図っている点である。パタゴニアの海軍は大型艦こそ少ないものの大量の小型戦闘艇を保有しており、既にクラフタリアの戦艦や巡洋艦,輸送艦艇といった高価値目標が複数その餌食となっている。同様に空でも、パタゴニア空軍の頭脳戦闘機が少数ながら攻撃機や爆撃機の領空内侵入を阻止している。 従って現状、戦艦の艦砲射撃や爆撃機による絨毯爆撃といった効果的な制圧手段が使えず、肝心の陸軍も攻め手を欠いている状況なのである。 同盟統合軍も無策で静観しているわけではなく、巡航ミサイルや小型無人機による軍事施設への攻撃も実施しているが、パタゴニア軍の組織的抵抗力を削ぐには至っていない。 とはいえ、敵も味方と同様疲弊しつつあることは間違いない。パタゴニア海空軍の活動頻度は目に見えて低下しており、アンデスでもベイカー政権側の攻撃が次第に低調となりつつあるのだ。 同盟統合軍は"キングスレイヤー"軌道迫撃砲や戦略爆撃機と言った戦略兵器をまだ投入しておらず、それらの投入で戦局を変えられる可能性は高い。 |
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▲防衛線を構築し、パタゴニア軍の奇襲に備える同盟統合陸軍兵士。小規模なゲリラ攻撃を散発的に行うパタゴニア軍に対し、対応に追われる同盟統合軍の将兵も疲弊しつつある。 |
(11/18)同盟統合海軍、パタゴニア海軍駆逐艦「アルフォンス・ドロール」の撃沈を確認 |
記事の内容 |
同盟統合海軍は先日、パタゴニア海軍の駆逐艦「アルフォンス・ドロール」の撃沈を確認したと発表した。 第三次舞羅内戦において、反体制側の海軍はパタゴニア海軍の奇襲によって多数の艦艇を一方的に喪失していたが、今回初めてパタゴニア海軍の主力艦の一角を沈めたことになる。 この記念すべき戦果はクラフタリアもしくはヴァルキアの潜水艦によるものであるとされるが、機密保持の観点から同盟統合軍は詳細な発表を行っていない。 なお「アルフォンス・ドロール」は元々同盟統合海軍のアステラ級であり、今回の一件でパタゴニア海軍に奪取された2隻を含む4隻すべてが戦闘によって失われている。 |
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▲駆逐艦「アルフォンス・ドロール」。元は同盟統合海軍の駆逐艦「アステラ」であり、統一歴128年に就役したのち、150年の王政党蜂起の際にパタゴニア頭脳王国に奪取された艦の一隻である。 |
(11/9)同盟統合軍、アンデス戦線での侵攻停滞。AMU戦で優位に立つも重戦車と陣地の攻略に苦戦 |
記事の内容 |
アンデス山脈を越え舞羅中央部の要衝プエルト・モントを攻略する「ジャイアント・クライマー作戦」を開始した同盟統合陸軍だったが、そう思い通りにも作戦は進まないようだ。 ベイカー政権側の舞羅陸軍は高性能なAMU「善行者Mk1/Mk2」を配備していたものの、AMUの運用ノウハウと適切な装備、そして配備数の不足によってAMU同士の戦闘は概ねクラフタリア側の優位に進んだ。 しかしベイカー政権側の山岳陣地を攻略する段階になると戦況は一変、強固な防衛陣地の前にそれ以上の進軍が困難となったのである。 ベイカー政権側は山脈内に複雑な構造の要塞を築いており、砲爆撃での排除が困難な場所に据え付けられた各種火砲の迎撃によって、クラフタリアのAMU部隊は甚大な被害を受けたという。 数的主力のAMU-301"ピリジャー"は勿論、善行者相手に一方的な戦いを繰り広げたVAMU-401"ラヴェジャー"可変砲撃AMUすらも陣地に歯が立たず、航空支援もほとんど効果を発揮できない状況にある。 またAMUの運用経験でベイカー政権側に対して優位だった同盟統合陸軍であるが、逆に山岳歩兵戦の経験は劣っており、ベイカー政権側の対AMU特技兵の対戦車ミサイル等で多数のAMUを撃破された模様である。 さらにはベイカー政権側は圧倒的な攻防力を備えた超重戦車を投入しているものとみられ、これに対しては同盟統合陸軍が保有する如何なるAMUも、正面切っての撃ち合いで勝ち目はない。 逼迫する戦況を背景に、同盟統合陸軍の前線部隊では「より強力で有効な攻撃手段」によってベイカー政権軍を排除するよう司令部に打診しているという。 |
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▲ベイカー政権側舞羅軍の大型野砲もしくは超重戦車からの至近弾を受け、撃破されるクラフタリア同盟統合陸軍の小型AMU「LAMU-301A ピリジャー」 |
(10/29)パタゴニア海軍の抵抗により同盟統合軍の被害甚大。戦艦と揚陸艇の複数喪失により侵攻作戦の遅延は不可避に |
記事の内容 |
サン・グレゴリオを陥落させた同盟統合陸軍及びイットリカン陸軍主力は、マゼラン海峡を越えパタゴニア本土及び舞羅南方の主要拠点を攻略すべく、南進を続けている。 一部の部隊は同盟統合海軍の戦艦・巡洋艦と航空機の支援の下、既にフエゴ島に上陸を果たしている。しかし、フエゴ島側にある程度の戦力を集積させた途端、パタゴニア陸海空軍は激しい攻撃を仕掛けてきた。 これまでは散発的な運用しか確認されていなかった無人戦闘攻撃機や、艦砲射撃を避けて地下に隠匿されていた火砲を集中的に投入しているものとみられ、同盟統合陸軍は苦戦を強いられている。 また海軍艦艇にも大きな被害が出ている。●月〇日の戦闘では同盟統合海軍の戦艦「ルルイエ」と「ダゴンⅡ」、装甲巡洋艦「ズルフィカール」が大破、装甲巡洋艦「カリバーン」が沈没するという甚大な損害を被った。 パタゴニア海軍は頭脳戦闘艇と頭脳戦闘機による陽動作戦を実施して護衛の駆逐艦やフリゲートをそちらに引き付けた後、防御が手薄となった戦艦・巡洋艦艦隊に新型頭脳潜水艦による攻撃を行ったのである。 これにより支援火力が大幅に低下し、同盟統合陸軍及びイットリカン陸軍はパタゴニア陸軍に対し火力で劣勢になりつつあるという。 さらに同日午後には、フエゴ島へ物資を輸送中だった揚陸艇隊がパタゴニアの頭脳ミサイル艇(トンガ製622P型ベースの"バロー"級と推測)の攻撃を受け、複数の揚陸艇が沈没している。 この攻撃で2隻しかいない希少なトールヴァルド・ノルマン級揚陸艇"ヴァルテル・ノルマン"(なおこちらもトンガ製128型揚陸艇である)が搭載していたスケルトン・ウォードロイド2000体と共に失われ、双胴揚陸艇L-CATも3隻を喪失した。 "トールヴァルド・ノルマン"喪失はただでさえ不十分だった揚陸艇戦力を事実上半減させ、さらなる侵攻速度低下は避けられない状況である。 立て続けに重要な艦艇を失った同盟統合海軍の支援は滞り、また航空優勢も的確なタイミングで投入される頭脳戦闘機によって完全確保が困難な状況となっている。 苦戦する同盟統合陸軍は、"キングスレイヤー"軌道迫撃砲などによる重火力支援を準備しているとされるが、それが実施されるまで戦線が維持できるのかが目下最大の懸念と言える。 |
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▲フエゴ島に上陸する同盟統合軍。大規模な戦力を投入したが、強固な防衛線の前に苦戦しているという |
(10/29)同盟統合軍、パタゴニア戦線にて快進撃。サン・グレゴリオの戦いではパタゴニア陸軍主力が降伏 |
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クラフタリア国境付近の都市サン・グレゴリオは舞羅及びパタゴニアにとっては軍事的に重要な拠点であり、平時から両軍の大戦力が駐留している しかし国内で多発する暴動の対処に追われる舞羅軍はサン・グレゴリオの部隊の大半を別地域の治安維持任務に回しており、守りについているのはパタゴニア陸軍の部隊のみであった サン・グレゴリオ守備隊はパタゴニアでは2線級扱いされる肉体人部隊であるが、29式2PK型やGla-16を中心とした多数の戦車を保有する強力な戦力だった 同盟統合陸軍の主力戦車はより強力なMBT-23やGla-20であり、投入数も300両以上と質・量ともに優勢ではあったが、まともにぶつかりあえば大きな損害を免れない相手である そこで同盟統合空軍の支援を要請、ZMA-94やAB-7といった攻撃機の空爆を実施、ある程度の損害を与え反撃の頻度が落ちた段階でサン・グレゴリオ市内へと突入した しかし、損害覚悟の突撃を行った同盟統合陸軍の前に現れたのは、白旗を振るパタゴニア陸軍の将兵たちだった 現在のパタゴニアでは当初平等だった肉体人と脳人の立場に変化が生じ、肉体人は軽視されるようになっていた。サン・グレゴリオの肉体人部隊も「捨て駒」として最前線に配置されていたため士気が異常に低かったのである 1万人近い捕虜と100両超の戦車を始めとする大量の兵器を鹵獲した反体制側は、それらを後送しつつマゼラン海峡を渡るための揚陸艦艇を手配、パタゴニア本土上陸の準備を整えつつあるという |
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▲大量に鹵獲したパタゴニア陸軍の29式2PK型戦車を後方に輸送する、クラフタリア国鉄のHDL31型ハイブリッド機関車+クラフティン製コキ10系貨車の貨物列車 |
(10/25)「ジャイアント・クライマー作戦」始動。舞羅中央部の要衝プエルト・モント攻略へ向け、史上最大規模の山岳軍事作戦始まる |
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同盟統合軍は舞羅南部およびパタゴニアに対する侵攻作戦(ブレイン・ウォッシング作戦と呼称)に続き、舞羅中部を攻略すべく大規模な山岳侵攻作戦を開始した この作戦において、同盟統合陸軍はAMU-301やVAMU-401、AMU-205といったAMU(歩行戦車)を800機以上投入し、舞羅中部の交通の要衝プエルト・モントの攻略を目指すこととなる 一方の舞羅(ベイカー政権)側も重要拠点を死守すべく、AMU500機以上(大半が舞羅製の善行者Mk1/Mk2型と思われる)や数十両の超重戦車、そして無数の防御陣地を配備していると推測されている 幸いにも同盟統合空軍の航空戦力はまだ余力が大きいため、陸上部隊の侵攻に対してベイカー政権側を圧倒する航空戦力が投入可能である プエルト・モントを攻略できれば、舞羅首都新京都市への南方からの舞羅・パタゴニア軍の来援を防ぎ、補給線の遮断が可能となる。それゆえに、この作戦の成否が戦いを行く末を決めると言っても過言ではないのだ |
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▲同盟統合陸軍侵攻部隊の主力軽AMU「LAMU-301A ピリジャー」。同機600機を主軸に、AMU800機以上がアンデス山脈の攻防戦に投入される |
【新兵器関連ニュース】 |
(6/25)新型戦闘機ZFA-96の生産、軌道に乗る。統一歴165年度までにAAF-55残存機の大半を代替か |
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同盟統合空軍の航空戦力は世界有数の規模と能力を誇っている。しかし近年勃発したDICE諸国との戦争では、有力な航空戦力を擁する瑞州・蒼星の空軍に対し優勢を確保することが困難であることが判明した。 従って航空戦力の質的向上が急務とされ、さらにはAAF-55など本土防空部隊に配備される要撃機は長年更新が滞り、老朽化が顕著となっていた。 そんな中開発されたZFA-96A/BはAAF-55に代わる次世代の主力要撃機として期待され、現在も急ピッチで量産が進められている。 同盟統合軍の発表によると、ZFA-96のA型及びB型(複座型)は合計で400機の生産が計画されており、順調に生産が進めば165年度までに所定の機数を満たすという。 またZFA-96においては艦載型であるC/D型も計画されており、こちらは早ければ統一歴163年度までに量産を開始できるとされている。 先行して量産が開始されていたCMF-90 Gen2(CMF-90V/W及びCMF-90G/H)に関しても量産は順調に進んでおり、 統一歴162年現在、V/W型は最終的に約700機の生産予定数の50%の生産を完了、G/W型は約300機の生産予定数の80%の生産を完了している。 これにより度重なる戦争での喪失機の補完及び、CMF-65やAAF-55などの旧式機の代替は急速に進むものとみられ、同盟統合軍の航空戦力がより強力になるのは間違いないだろう。 |
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▲単座のA型(写真1枚目)と複座のB型(写真2枚目)。A型は要撃機として、B型はより多目的に用いられる |
(10/23)同盟統合軍艦隊にパタゴニア戦闘艇の奇襲攻撃。被害は甚大の模様 |
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宣戦布告に伴いマゼラン海峡に展開していた同盟統合海軍護衛艦隊が、パタゴニア海軍の戦闘艇による奇襲攻撃を受けた パタゴニア側は6隻のワトー級頭脳水雷艇による攻撃を行い、同盟統合海軍の駆逐艦「バテュバトム」とブロッサム級無人戦闘艦3隻が沈没し、フリゲート「エルフーン」「アーケオス」が大破した模様である 同盟統合軍は即座に反撃しワトー級3隻を撃沈、2隻に損害を与え撤退に追い込んだものの、マゼラン海峡の制海権が確保できていない問題が顕在化した 同盟統合海軍は狭いマゼラン海峡での活動に適した艦艇を十分に保有していないため、航空機や無人艦による索敵や攻撃に依存せざる得ない マゼラン海峡の入り組んだ島嶼部や沿岸部にはまだ複数の戦闘艇が潜んでいるとみられ、これを排除しない事にはフエゴ島への上陸作戦は実現できないだろう 上陸地点として想定される、カンポ・セロ・マナンティアレス付近はマゼラン海峡が最も狭くなる場所であり、敵戦闘艇が隠れる場所はほぼ無いという しかし上陸部隊の安全を確保するためにも、一層の注意を必要とするのは確かである |
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▲魚雷攻撃で撃沈されたクラフタリア同盟統合海軍の駆逐艦「バテュバトム」と、その真横を航行するパタゴニア王立親衛隊海軍のワトーⅡ級頭脳水雷艇 |
(10/22)同盟統合軍、イットリカン軍及び旧北連亡命政府軍と共に舞羅領へと侵攻開始 |
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ついに同盟統合軍による舞羅及びパタゴニアに対する大規模侵攻作戦が開始された パタゴニア方面へは同盟統合陸軍第4方面軍(最大の戦車配備数を誇る)及びイットリカン陸軍の総員15万人(+スケルトン・ウォードロイド5万体超)の大規模部隊が侵攻を開始しており、 マゼラン海峡を渡るのに必要な揚陸艇なども各地から集結中である。パタゴニア方面では舞羅のフエゴ市やサン・マルティン市、パタゴニアのリオ・グランデ市やウシュアイア市と言った都市の軍事拠点制圧を目標としている これに合わせて、上陸支援を行うべくラヴクラフト級やハスター級、北連亡命政府のノイ・レヴァージュ級といった戦艦・巡洋艦や洋上航空戦力も動員されつつあるという パタゴニア方面に加え、舞羅中央部の要衝プエルト・モントを攻略すべく、アンデス山脈には各種AMU(歩行戦車)を中核戦力とする第2・3方面軍が展開している ベイカー政権側はプエルト・モントに戦力を集結させているとみられ、同地の攻略が舞羅での内戦の趨勢に重大な影響を及ぼすことは間違いないだろう それ故にアンデス山脈にも戦車やAMUなどを始め強大な防衛戦力が配置されていると考えられるが、何としてもこれを無力化する必要がある パタゴニア及び舞羅南端部、そして舞羅中部の二つの戦線において、同盟統合軍はイットリカン軍及び北連亡命政府軍と共働し、憎きベイカー政権側の戦力を徹底的に破壊することになるだろう |
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▲クラフタリアと舞羅の国境を越え、パタゴニア頭脳王国領内へ向けて侵攻する同盟統合陸軍第4方面軍の機甲部隊 主力戦車(MBT-23X&Gla-20F8S)に装甲兵員輸送車(APC-28)、歩兵戦闘車(IFV-28)といった、クラフタリアでは希少な装軌式の重装甲車両を集中運用している |
(10/21)同盟連邦政府、舞羅帝国及びパタゴニア頭脳王国に対し宣戦布告 |
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同盟連邦政府は、ついに長年の宿敵であったベイカー政権下の舞羅帝国及びパタゴニア頭脳王国に対して宣戦布告した 舞羅国内での暴動に対し強硬姿勢ベイカー宰相は、暴動に参加した国民すべてに国家反逆罪を適用、脳人化することを舞羅皇帝に進言した しかし舞羅皇帝はこれを断固拒否、怒ったベイカー宰相は皇帝の処刑を決定したのである 反体制派の中核であるラパヌイ自治共和国のマックス・D・テイラー代表は各国に皇帝救済を懇願、これを受諾したクラフタリア・イットリカン・クラフティン・ヴァルキアを始めとした反体制派支援国は速やかに宣戦布告、 皇帝の救出とベイカー宰相の抹殺、そして舞羅及びパタゴニアのベイカー政権側戦力の徹底的な無力化を目的とした大規模軍事作戦を開始したのである 反体制側支援国家の軍は大きく分けて3つのルートから舞羅及びパタゴニアへ進出しつつある クラフティン・ヴァルキア両国軍は舞羅首都新京都市において皇帝救出作戦を開始、クラフタリア・イットリカン両国軍はベイカー政権側に与する部隊が大半を占める、舞羅南部及びパタゴニアの抵抗力撃滅のため大戦力の動員を開始した さらには、伊仏戦争後インカに駐留していたクラフタリアを始めとする反体制側支援国家の陸軍も行動を開始しているとみられ、侵攻作戦はかつてない規模で行われるものと考えられる 反体制側支援国家が当初から可能な限り最大規模の兵力を動員した背景には、30年前の舞羅8月クーデターの際、一度はクラフタリアが支援していたクーデター軍が舞羅首都付近で主導権を握ったものの、 舞羅南部(現パタゴニア領含む)の政権側部隊が首都に集結したことでクーデターが失敗したという過去の教訓がある 舞羅皇帝を始め、多くの舞羅国民が悪辣な頭脳主義者によって命を奪われようとしている以上、失敗は許されない。圧倒的かつ徹底的な破壊によって、ベイカー宰相と頭脳主義者の継戦能力を消滅させなくてはならないのだ |
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▲宣戦布告直後、脳人とベイカー政権の悪辣さについて演説を行うスティーブ・ペルソン大統領。傍にいるのはクラフタリア共産党のレオニート・ドルグーシン書記長である |
(10/14)同盟連邦政府、舞羅反政府勢力の全面的支援及び同盟統合軍の動員を開始。ベイカー政権に対する全面戦争も辞さない姿勢を明らかに |
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先日発生した公衆便所爆破テロをきっかけに、舞羅各地では反頭脳派を始めとするベイカー政権に不満を持つ市民の暴動が激化している 反政府勢力の代表であるマックス・D・テイラー氏は「皇帝陛下を洗脳し、国民を恐怖政治で支配するベイカー政権は許せない存在だ」とする声明を発表、同時に爆破テロが自らの組織によるものであると明かした 舞羅は脳人を多く擁する頭脳国家ではあるものの、脳人化を拒む国民も決して少なくはない。その潜在的反発が、皇帝洗脳疑惑や物価高騰による生活苦などを要因として、一挙に噴出したものとみられる 同盟連邦政府はテイラー氏の声明発表後即座に物資・戦力双方での全面的支援をテイラー氏及び彼が率いる反体制派・反頭脳派勢力に約束し、速やかに同盟統合軍の動員が開始された 舞羅の混乱は隣国パタゴニアにも波及しており、同国もまた治安維持の名目で軍を動かしている。これにより少なくない戦力がクラフタリア・パタゴニア国境に集結しており、同盟統合軍の動員はこれに対抗する目的もあるものと考えられる 舞羅反政府勢力に対する支援物資の準備も進められており、クラフタリア国内の工場では国産のT23やシランナ製のM-80といった小銃類や弾薬、食糧や医薬品の生産が急ピッチで進められている 現在のところ個人装備や消耗品の供与が主体であるものの、要請があれば装甲車両や火砲、航空機の供与も可能であるとしており、これらの支援が実現すれば舞羅反政府勢力はベイカー政権へ対する強力な抵抗力を得ることになるだろう またベイカー政権側及びパタゴニアはOFCやフランス連邦、モレラと言った数々の国に治安維持の名目で軍の派遣を要請している これに対抗して同盟連邦政府及びクラフティン政府は、同盟国であるヴァルキアやイットリカンに支援と軍の派遣を要請しており、既にヴァルキア海軍の艦艇やイットリカンの陸軍部隊が南米入りしつつあるという いずれにせよ、南米情勢を揺るがす波乱がすぐそこまで迫っていることは確かである |
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▲クラフタリア国内の工場で生産され、出荷前の検品を受けるシランナ製M-80小銃。このM-80小銃は情勢の変化に伴い急遽増産されたもので、舞羅の反体制派へ供与される |
(10/13)舞羅の国内情勢に不穏な動き。反頭脳主義者の蜂起が近いとの観測も |
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アンデス山脈を隔てた敵国舞羅では、今年に入ってから情勢が急速に不安定化している。 (AFIA)同盟連邦情報局が舞羅国内の協力者から得た情報によると、伊仏戦争の影響による物価の高騰や安全保障環境の不安定化を要因として、舞羅国内の反頭脳派の活動が活発化しているという 舞羅のベイカー宰相は見事な手腕で独裁体制を築いたものの、皇帝の洗脳疑惑が噂として流布するようになってからは、鉄の統率を誇る舞羅軍内でも脱走や命令拒否が相次ぎ、士気の低下が著しい模様である 既に同盟連邦政府は舞羅国内の反頭脳派・反ベイカー派に対する支援を開始しているとされているが、その一方でベイカー政権側も友好関係にあるOFC諸国やフランス連邦、モレラ等に支援を要請していると考えられる 現在の舞羅反政府勢力を支援するということは、これら敵対勢力との戦争に発展するリスクを孕む行動ではあるものの、同盟連邦政府、特に自由党や共産党は強硬姿勢を堅持し、支援の継続を明言している |
(7/21)同盟統合軍、突如インカへと侵攻を開始。世論は賛否分かれる |
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当初参戦を見送っていた同盟連邦政府だったが、シェラルドによる無制限通商破壊作戦の実行をきっかけに宣戦布告へと至った 同盟統合海軍は大西洋のフランス連邦系勢力を排除後、イットリカン海軍やCELTO機構海軍と共に大艦隊を編成、英仏海峡へと進出した 英仏海峡の海戦では、CELTO側は戦艦8隻 空母5隻を中核とする大艦隊でシェラルド艦隊と交戦、これに大打撃を与え敗走させたという しかし、同盟連邦政府はここへ来て「ホワイト・プラン」に基づいた戦争計画を実行、突如としてインカ帝国へと侵攻を開始した 政府がインカ侵攻を決意した背景には、国内世論の沸騰、君主国に対する危機感が頂点に達し、強硬な対応が求められていた状況がある 既にシェラルド始めフランス連邦諸国との戦端を開いた以上、全面的な衝突が予想される舞羅やパタゴニアへの侵攻は断念され、代わりに抵抗が少ないと考えられるインカへの侵攻が決定された 「ホワイト・プラン」では過去の調査に基づき「インカの帝政は国民に支持されておらず、それ故小規模な軍事行動で打倒可能」とされている シェラルドへ宣戦布告してもなお激しく沸騰する世論を抑え込むには、更なる攻撃的行動が求められた。反君主主義を謳う与党自由経済党にとっても、世論の支持が得られる千載一遇のチャンスであった だが「シェラルドと対立しているメディテラネアの、さらに同盟国であるインカを攻めるのか」「インカ側の軍事力に対する見積もりが甘すぎる」など反対意見も一部ではあるようだ 既に計5個師団分の兵力を載せた輸送艦や輸送機が出発しており、是非はともかく、クラフタリアのインカ侵攻作戦は間もなく開始されることだろ |
(7/18)フランス連邦海軍、CELTO加盟国船舶に対する無制限通商破壊作戦を実施。同盟統合海軍も即座に応戦か |
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シェラルドのメディテラネア侵攻に端を発した戦争に際し、同盟連邦政府は直接参戦を見送り、物資等の人道支援を行っていた しかし欧州での戦線が膠着すると、シェラルドの摂政アルベルティーヌはCELTO加盟国船舶に対する無制限通商破壊作戦を指示、間もなくクラフタリア船籍のものを含め複数の貨物船が撃沈された 同盟連邦政府はこれに強く抗議したものの、アルベルティーヌはこれを無視、その間もシェラルドの潜水艦や私掠船の攻撃で多数の民間船舶が被害を受けた 激昂する世論を背景に同盟連邦政府は遂にシェラルドに対し宣戦を布告、同盟統合海軍は速やかにシェラルド海軍を放逐すべく、空母やフリゲートを中心に100隻もの艦艇及び300機以上の航空機を投入した ●月〇日、同盟統合海軍対潜掃討部隊に属するフリゲートがシェラルド潜水艦を対潜ミサイルで撃沈したのを皮切りに、複数の潜水艦と私掠船を撃破、数日のうちに大西洋はCELTOの支配下へと戻ることになる 北連最終戦争でクラフタリア海軍とも互角以上に渡り合ったシェラルド海軍であるが、その強さは十分な準備と適切な指揮があってこそ発揮されるものだった 十分な準備期間が与えられなかったシェラルド海軍潜水艦及び私掠船の連携は精彩を欠き、同盟統合海軍の哨戒網はこれを容易に補足し、各個撃破したのである ともあれ、クラフタリア世論のシェラルド等君主国家に対する反発はますます激化の一途をたどり、「帝国許すまじ」で世論は一致しつつある ほとんどのクラフタリア国民は同盟連邦政府に対して、君主国に対する厳しい対応を求めている |
(7/14)欧州に展開した同盟統合海軍がシェラルド艦隊と交戦。戦線は野放図に拡大中 |
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シェラルドのメディテラネア侵攻に端を発する戦争は、世界各地で連鎖的な衝突を引き起こし、参戦勢力だけで言えばレグルス戦争に比肩するほどの規模へ拡大した 侵攻に伴い欧州で再度成立した対仏大同盟とシェラルドの全面的衝突に至ったほか、東欧では親シェラルド国家のルーシー帝国と共産圏諸国も戦端を開くに至り、欧州は火の海と化しつつある さらに中東では、シェラルドによるシナイ半島奪取の禍根を遠因としてOFCと共産主義勢力の戦争が勃発、状況は沈静化するどころかますます悪化している 新大陸諸国も傍観者ではいられない。シェラルドが戦勝によって獲得していたルイジアナは大規模動員の影響で手薄となっており、この隙をついたラエリア軍が侵攻を開始した これに対しシェラルド率いるフランス連邦加盟国であるエルドランド・コロンビア両国がラエリア及び蒼星に対し宣戦を布告、新大陸においても大規模な戦争が発生してしまった かつてない戦線拡大の背景には、シェラルドが世界各地を侵略し禍根を残していたことが挙げられる。それらがシェラルドのメディテラネア侵攻によって一気に爆発したのである メディテラネア側に立っての参戦を見送り、人道支援などに留めていた同盟連邦政府だが、既に静観が許されない状況となっていることは言うまでもない CELTO加盟国である蒼星との戦争や、頭脳国家の台頭によってクラフタリアの勢力基盤は脅かされつつあり、状況を打破するための行動が求められるだろう |
(7/10)シェラルドのメディテラネア侵攻、同盟連邦政府は非難するも介入は見送りか |
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先日、突如としてシェラルド軍が隣国メディテラネアへと侵攻を開始した この侵攻は国際社会でも厳しく非難されており、周辺諸国の幾つかはメディテラネアの支持を表明し、既にシェラルド及びフランス連邦に対して一歩も引かない姿勢を見せている しかし同盟連邦政府内ではこの一件に関する意見が分かれている。その主な要因はメディテラネアがシェラルド同様の絶対君主制国家であり、クラフタリアとは相いれないイデオロギーを持つ国家だからである 議会においても「潜在的な敵国であるメディテラネアを助けるのか」「イデオロギーを問わず、侵略行為には相応の報復が必要だ」と論戦が繰り返されているが、確たる結論には未だ辿り着いていない なお現時点では同盟統合軍の欧州派遣の準備は整っておらず、同盟統合軍は介入可能となるのは最短で一ヶ月後であると発表している いずれにせよ、この戦争においてクラフタリアは当分様子見をせざるを得ない状況と言えるだろう |
(5/23)同盟統合軍と蒼星軍の戦闘激化。既に平和的な問題解決は絶望的に |
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最初の戦いから数日間、同盟統合軍と蒼星軍の戦闘は比較的小規模かつ散発的に発生していた。 しかし同盟統合軍の早期警戒/偵察機であるES-16が蒼星本土に接近、蒼星空軍のAFB-53戦闘爆撃機と交戦の末被弾、撤退してからは蒼星軍の攻撃も大規模なものとなった。 その数時間後、同盟統合軍のCMF-90 8機と蒼星軍のAF-27 6機による戦闘機同士の空中戦が発生した。同盟統合軍側はAF-27を2機撃墜したものの、逆にCMF-90を3機喪失した模様である。 さらに同盟統合軍艦隊は蒼星軍の偵察機と遭遇、これを艦載機で速やかに撃墜したものの、一連の戦闘で艦隊の位置を蒼星軍に知られてしまい、数時間後に大規模な攻撃を受けることとなった。 蒼星軍はAFB-53やCVF-88からなる多数の航空機とコルベット・海防戦艦で構成された艦隊複数を同盟統合軍艦隊へと差し向け、これを迎え撃つ同盟統合軍艦隊との間で大規模な戦闘が生起したのである。 同盟統合軍艦隊を指揮するチャバリア准将は水上艦隊の接近阻止を優先し、直掩の艦数隻を残して護衛艦隊を蒼星軍水上艦隊の迎撃へ向かわせた。 ●時●分、同盟統合海軍のフリゲート「イビルジョー」が蒼星海軍のクインハガック級海防戦艦と思わしき艦影をレーダーで捉え、ハルバード対艦ミサイル6発を発射したことで戦闘は開始された。 この攻撃でクインハガック級はミサイル1-2発を被弾したものとみられ、戦線からの離脱が確認された。一方で、蒼星軍のミサイル艇による攻撃もほぼ同時に行われた。 蒼星ミサイル艇は複数隻によるミサイル飽和攻撃を実施、これによって同盟統合海軍のフリゲート「ソーナンス」がミサイルを被弾、航行不能となってしまった。 艦砲やミサイル、航空機での反撃によって蒼星軍ミサイル艇複数の撃沈もしくは大破が確認されたものの、以後も小規模な攻撃が数度にわたって実施された(両軍に被害確認できず)。 時を少し置いた〇時〇分、蒼星航空部隊による同盟統合軍空母への攻撃が開始された。同盟統合軍はES-16による敵機捕捉からの艦載機・艦対空ミサイルによる迎撃で複数の攻撃機を撃墜したが、数十発の対艦ミサイル発射を許してしまう。 世界有数の防空能力を誇る同盟統合海軍護衛艦隊は全力でこれを迎撃したが、〇時□分、ついに空母「ティタニス」が3発の対艦ミサイルを被弾、飛行甲板の損傷で航空機の発着艦が不可能となった。 一方の同盟統合軍も黙ってやられていたわけではない。対艦ミサイル被弾前にZFA-92 戦闘攻撃機12機を発艦させ、直前に発見した蒼星軍エナンティオルニス級空母への反撃を敢行したのである。 12機のZFA-92はハルバード対艦ミサイルを発射、多数が迎撃されたものの2発が蒼星軍エナンティオルニス級に到達、これを大破させることに成功した。 一連の戦闘はほぼ痛み分けに終わり、蒼星軍に大きな損害を与えた一方同盟統合軍の被害もまた甚大であり、戦力の再編は不可避となった。 同盟統合軍は大破した「ティタニス」と「ソーナンス」を本土へ回航し、代わりに最も近い場所を航行していたディアトリマ級空母を護衛艦隊と共に呼び寄せており、近いうちに作戦を再開するものとみられている。 なおこの一連の戦闘を同盟統合軍内では「アラスカ湾海戦」と呼称している模様である。 |
(5/17)同盟統合軍と蒼星軍との戦闘は続く。CELTO加盟国同士の全面戦争への懸念から穏健派による交渉が続くも、難航中 |
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蒼星軍との戦闘は、小規模かつ散発的ながらも未だに続いている。 同盟統合軍は蒼星側の戦力が想定を上回ったことにより、当初の作戦を変更し首都アンカレッジ付近への直接上陸を断念した。 現在は別の上陸地点を策定しているとのことだが、本格的に上陸して蒼星国内の過激派を排除、クラフタリア人の保護を行うにはまだ時間がかかる模様である。 一方の蒼星軍も戦力面での優位にもかかわらず本格的な攻勢には出ていない。 蒼星連邦国はDICE加盟国であると同時にCELTOの加盟国でもある。CELTO加盟国同士の戦争がこれ以上続くことは望ましくない。 盟連邦政府内の穏健派は講和の糸口を探っており、おそらく蒼星でもそれは同様である。だが今のところ、講和への見通しは全く立っていない。 ここ数日の急激な戦線拡大により今後DICEとクラフタリアの全面戦争に発展することも予想され、一刻も早い講和が求められている。 |
(5/13)蒼星への派兵に対しDICE諸国は即時撤退を要求する共同声明を発表。極東方面でも親DICE諸国の動きが活発化 |
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同盟統合軍と蒼星軍の戦闘は、CMF-90撃墜事件の後も散発的に続いている。一方で蒼星以外のDICE諸国も、クラフタリアへ様々な対抗措置を取り始めた。 蒼星に加え、瑞州・月の谷・ラエリアのDICE加盟国はクラフタリアの派兵を「宣戦布告なしの武力攻撃」であるとして激しく非難、経済制裁を開始したのみならず、武力の行使も仄めかしている 同盟連邦政府は「蒼星への派兵は邦人保護のための平和的な軍事作戦である。我々の敵は蒼星全体ではなく一部の過激派のみだ」と主張したものの、DICE諸国の反発は大きくなるばかりである。 DICE諸国軍の動きも活発化している。 瑞州海軍の大型空母複数を含む大規模な艦隊が出撃し瑞州近海の大西洋岸に展開したのにはじまり、月の谷とラエリアも大規模な艦隊を大西洋へと派遣し臨戦態勢を整えつつある。 これらDICE4カ国は、同盟統合軍の即時撤退を要求する共同声明を発表し、「もし撤退しないのであればDICE全体との戦争になるだろう」と警告した。 クラフタリアはDICEとの全面戦争の危機に直面しているが、一方で極東方面でもこれに関連した衝突が発生した模様である。 蒼星へ向かうクラフタリア艦隊を、親DICE国家の大日本王国が阻止しようと2個艦隊を差し向けたのである。 これに対し、CELTO加盟国であるパルミシア連邦共和国はクラフタリアへこれを知らせると、航空部隊を出撃させ太平洋上で大日本艦隊を迎え撃った。 屋久島及び口之島付近で勃発した艦対空戦闘の結果、パルミシア軍は燃料が尽きたことで撤退したものの、艦隊の展開を察知され奇襲効果がないと判断した大日本艦隊もまた撤退した。 これによってクラフタリア艦隊が大日本艦隊の襲撃を受け、蒼星軍と挟撃されるという最悪の事態は回避されたものの、紛争の規模は一気に拡大してしまった。 同盟連邦政府はパルミシア政府に対し感謝の意を伝えたが、CELTO加盟国同士の衝突でもある以上、他の加盟国からの直接的支援は期待できないだろう。 久方ぶりの大国難に対し同盟連邦政府は有効な対策を講じることが出来るのか。今後も情勢を注視していく必要がある。 |
(5/4)同盟統合軍戦闘機CMF-90 2機が被撃墜。蒼星軍の反撃は想定外の速さと規模か |
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アンカレッジへ向かう同盟統合軍艦隊が本日未明、蒼星軍と交戦していたことが判明した。 蒼星領海へと接近した空母「ティタニス」は搭載するCMF-90戦闘機を各方面に飛ばして警戒態勢を取っていたが、そのうち4機が蒼星空軍の戦闘機と交戦し、2機が一方的に撃墜された模様だ。 なお蒼星側の戦闘機はクラフタリア製のCVF-88であり、エナンティオルニス級空母と共に輸出された機体である。IFF(敵味方識別装置)の更新こそ行われていたものの、誤認を恐れて再確認したところ、不意を突かれたものとみられる。 攻撃に使われたCVF-88の航続距離を考慮すると、アンカレッジ付近の海域には空母が展開しているものとみられ、蒼星側の戦力は同盟統合軍の予想を大きく上回ることがほぼ確実となった。 首都防衛にあたる部隊の大多数がショーパン純愛派の影響下にあるものとみられ、戦力差を考慮すると同盟統合軍はアンカレッジの港への直接上陸を断念せざるを得ないだろう。 詳細は機密指定されているものの、同盟統合軍は既に当初の作戦を破棄し、別の方法での上陸を試みるものとみられている。 |
(4/25)邦人保護を目的とした蒼星への派兵が決定。武力衝突の懸念が強まる |
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蒼星連邦国内では、一部過激派による在蒼クラフタリア人に対する暴行や窃盗などの犯罪が後を絶たない状況だ。 現在、蒼星政府ではDICE支持の過激派(ショーパン純愛派)が強い影響力を持っており、彼らはクラフタリア人に対する犯罪を「純愛以外を肯定した報いだ」としてむしろ煽る有様である。 蒼星政府の穏健派は、過激で暴力的なショーパン純愛派を恐れ、同盟国人の保護という人道的行為の実行を躊躇っている。 もはや交渉による平和的解決は不可能な状況であり、現地の軍や政府を頼れない以上同盟統合軍を蒼星国内へと展開させ、在留邦人を直接保護するしかない。 しかしそれはクラフタリアと蒼星、CELTO加盟国同士の全面戦争に発展しかねない極めてリスクの多い手段である。どんな理由であれ、他国領内に自国軍を展開すれば侵略であると受け取られる可能性は高いからだ。 それでも、世論は邦人保護のための派兵を強く支持した。同盟連邦政府は遂に決断し、多大なリスクを伴えども確実な事態解決を期待できる方法を選択したのである 輸送艦6隻に分乗した同盟統合陸軍即応展開部隊2個連隊、空母2隻(ティタニス級・エナンティオルニス級各1隻)とそれらを護衛する2個護衛艦隊8隻が出撃し、太平洋を北上し蒼星へ向かっている。 蒼星首都アンカレッジに上陸後、政府中枢を制圧しショーパン純愛派を拘束した上で蒼星全国にクラフタリア人保護を要請、以後は同盟統合軍も加わり保護活動に努める予定とされた。 なお派兵される戦力は蒼星を刺激しないよう、アンカレッジ周辺の防衛部隊に対し優勢を確保できる必要最小限のものとした。 予定通りショーパン純愛派の排除と邦人保護に成功するのか、それともCELTO誕生以来初となる加盟国間戦争となってしまうのか。その結果は現時点では神にすら分からないだろう。 |
(4/21)スティーヴン・ジンデル議員の失言によるDICE諸国の反発、瞬く間に最高潮へ。蒼星連邦国における暴行・略奪に対し同盟連邦政府の対応は後手に |
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スティーヴン・ジンデル議員がクラフタリア議会で行った演説「愛の形とは」に対するDICE諸国の反発は、瞬く間に最高潮へ達し、DICE諸国内では反クラフタリアデモが活発に行われている。 事の発端は、「愛の形とは」においてジンデル議員が「純愛は尊い。しかし愛の形は純愛だけでなく多様であるべきであり、それ以外の愛の在り方も尊重されるべきなのだ」と発言したことであった。 これは純愛を否定する意図を含まないものの、純愛至上主義者であるDICE諸国においては、「純愛以外の愛の在り方」が肯定されたものとして、激しい反発を招いたのである。 ジンデル議員本人は早急に謝罪会見を開き、辞職の意向を示したものの、クラフタリア与党自由経済党は要職に就くジンデル議員の後任が決まるまでは辞職を受け入れないとし、これがますます火に油を注ぐ結果となった。 特にクラフタリアと関係の深い蒼星連邦国においては激しい抗議活動が行われていたが、これがさらにエスカレートし、一部ではクラフタリア人に対する暴行・略奪が横行した。 さらに真偽不明ではあるものの、「蒼星首都アンカレッジでクラフタリア人の旅行者数名が純愛過激派の蒼星人に殺害された」という情報がインターネットに出回ったことで、クラフタリア人の反感もまた無尽蔵に大きくなったのである。 クラフタリア国内でもこの一件に対するデモが複数個所で実施され、蒼星大使館前では大量のショートパンツを燃やす抗議活動が行われた。 同盟連邦政府は蒼星政府に対し、在留邦人の保護を要請したものの、政府の中核を占める純愛派はこれを拒絶、両国の関係は瞬く間に著しく悪化してしまい、もはや早期の関係修復は絶望的である。 関係悪化に慌てた自由経済党は方針転換しジンデル議員をすぐに辞職させたが、交渉再開の見通しは全く立っていない。 同盟連邦政府内では、野党共産党を始めとするタカ派が「ただちに蒼星領内へ同盟統合軍を派遣し、在留邦人保護に努めるべきだ」と主張、一方ハト派の立憲王政党は粘り強い交渉を続けるべきと主張し、意見が割れている。 蒼星国内への派兵などの強硬策を取れば、CELTO加盟国同士の戦争という最悪の事態へ発展しかねないが、一方で平和的な話し合いが行き詰まりを見せているのもまた確かである。 今後、クラフタリアと蒼星を始めとするDICE諸国の関係はどうなっていくのか。今は情勢の変化を注視するほかにないだろう。 |
(3/31)火星の有人探査計画カプダルス/KPDLS(Kvara planedo de la sunsistemo)始動。クラフタリアも参加決定 |
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破滅的な北連最終戦争を経てもなお、世界から戦乱が消えることは無い。 だがその一方で、平和的かつ壮大な多国籍プロジェクトも複数開始され、イデオロギーの枠を超えて世界各国が共同で一つの目標を目指している。 史上最大規模とされるサハリン・セヴェリア共和国主導の火星有人探査計画「KPDLS」もこのひとつであり、この計画の始動とともに、クラフタリアの参加も発表された。 カプダルス計画とも称されるこの計画は、超大型の探査船を火星に送り込み長期滞在及び大規模な各種調査を行うものであり、現時点で10か国の参加が決まっている。 クラフタリアは宇宙飛行士1名を参加させるとともに、船外作業用AMU及び探査船の航法システム含む電子機器類の全面的な開発を担当することとなった。 前者にはクラフタリア製小型AMU「LAMU-301 ピリジャー」の低重力下作業仕様派生型、後者には開発中の空中艦・航宙艦向けシステムが採用されることとなり、いずれも開発の最終段階に入ったという。 平和的な宇宙開発には科学的成果とともに、対立する各国の関係改善と深化も期待される。いずれにせよカプダルス計画が我々にもたらすものは大きいだろう。 |
(1/27)同盟統合軍、ラティアンス共和国に大規模な海軍・空軍戦力を展開することを決定。日本列島諸国への牽制が目的か |
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本日同盟連邦政府は、同盟統合海軍・空軍の大規模部隊を極東のCELTO加盟国であるラティアンス共和国に展開することが決定したと発表した。 北連最終戦争後、CELTOの勢力圏が大きく減じたため、同盟連邦政府は自国周辺の安定化を志向して、思想的に対立しかねなかったヴァラキア帝国との同盟締結などの外交活動に邁進してきた。 軍事面においても、当面の仮想敵を頭脳主義勢力(舞羅及びパタゴニア)とフランス連邦に絞り、それ以外の勢力との衝突を極力避けるという方針を取っていた。 このような方針を選択した背景には、亡命北連人受け入れに伴う混乱が収束していないことや、北米のCELTO加盟国が北連最終戦争で致命的被害を受けたという背景もある。 しかし世界、特に極東の情勢は大きな動きを見せていた。 日本列島の これを受けてCELTO首脳部は比較的軍備に余力があるクラフタリア同盟連邦軍の極東への展開を要請したが、同盟連邦政府は「対舞羅用の戦力が足りなくなる」と一時これを拒否していた。 結局、同盟連邦政府は舞羅やフランス連邦に対し大きく優位に立ち余力のある海空の戦力のみをラティアンス共和国へ展開することを決定した。 同盟統合軍のラティアンス派遣戦力は以下のとおりであり、これらの部隊は「第6方面軍(第6艦隊)」と呼称される。 |
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(12/31)「クラフタリア-ヴァラキア準同盟平和条約」の締結。南米の安定化にまた一歩近づく |
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同盟連邦政府は本日、南米大陸北部に位置するヴァラキア帝国との間で「クラフタリア-ヴァラキア準同盟平和条約」が締結したと発表した。 ヴァラキアは南米における超大国のひとつであるが、現体制発足時より絶対君主制を採用していたため、クラフタリアとの衝突が懸念されていた。 今回の条約は事実上の軍事同盟に近い内容であり、相互不可侵や一定の軍事的・経済的協力体制の構築などが含まれているが、両国の体制の違いから全面的な融和は困難であると考えられたため、限定的な範囲での同盟に近い形での条約締結が選択された。 北連最終戦争後、世界的に自由主義勢力は勢力圏を大きく後退させた。そのため、クラフタリアにとってはまず直近の地域での政治基盤安定化が急務であった。 今回の条約締結によって、南米における大きな懸念の一つであったクラフタリア・ヴァラキア間の衝突の可能性はほぼなくなり、南米地域全体の安定化に一歩近づいたと言えるだろう。 |
(12/12)アムステルダム条約の成立。戦争はCELTO側の敗北という形で終結 |
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奇跡の北連脱出作戦は成功をおさめ、多くの北連人が君主主義者の手を逃れて脱出することに成功する。 しかし同時にインフラを破壊する焦土作戦が行われていたこともあり、極寒地に残存ずる北連人たちの生命に危機が迫っていた。また、これによりフランス連邦の補給と攻勢も限界を迎えていた。 イレイヤフ陥落時には、フランス連邦側は莫大な賠償金のみならず、CELTO機構軍の解散やイットリカンのエルドランド併合など、到底呑める筈もない苛烈な要求をCELTO側に突き付けた。 確かに北連全土の7割を失い、イットリカン軍が壊滅するなど陸戦での劣勢が明らかなCELTO側であったが、未だ蒼星陸軍及びクラフタリア・クラフティンの海軍戦力は大半が健在であり、継戦能力を残していた。 一方フランス連邦側も中核たるシェラルドでは1年以上続く戦争の重税や労働力の不足で経済を疲弊させており、彼らの消耗もまた深刻なものだったのである。 過酷な要求を突きつけるフランス連邦側に対し、報復としてイレイヤフ陥落後クラフタリアに逃れ、整備を受けて再建されつつあったデモクラシー級大型戦艦を始めとするイットリカン/北連海軍に加え、 パタゴニア頭脳王国の散発的テロを鎮圧させつつあったクラフタリア・クラフティンの戦艦や空母を投入した、フランス連邦海軍撃滅及び本土攻撃作戦までもが計画される状況であり、両者一歩も引かない構えを見せていた。 しかし北連脱出作戦の成功と冬の到来は、双方の急速な歩み寄りをもたらすこととなり、平行線を辿っていた和平交渉も急展開を迎えた。 CELTO側としては、数千万の北連人を凍死させてしまうことは何としても避けたく、またフランス連邦側としても、食糧や戦費の枯渇などの深刻な問題を、出来るだけ早期に解決させる必要があった。 また、健在なラヴクラフト級3隻及びデモクラシー級2隻、多数の超大型空母を始めとする大戦力と、疲弊した海軍が衝突することはフランス連邦側にとってリスキーであり、シェラルド海軍省はその出撃前に戦争を終わらせるべきと主張した。 結果交渉は一気に妥協点への探り合いへと進展、難航しつつも粘り強く続けられた。 最終的に、CELTO側が北連全土のフランス連邦への割譲、賠償金支払い及び抵当としての一部拠点割譲、捕虜交換、不平等条約、そして残存北連人のCELTO加盟国への移動費用を全面的に負担するという条件を呑み、条約は締結された。 賠償金の負担は相応のものとなり、北連を失ったことはCELTOにとって非常に手痛い。しかし何はともあれ、戦争は終わったのである。 |
(12/11)無謀かに思われた史上空前の脱出作戦、北連海軍の犠牲により奇跡的な成功を収める |
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不可解な構成の艦隊派遣、その真の目的がクラフタリア国民に明かされたのは、艦隊が出発した直後だった。 その目的は驚くべきことに「軍民を問わない、可能な限り多くの北連人を船でクラフタリアへと脱出させる」というあまりにも無謀で壮大なものだった。 同盟統合海軍は機構軍のファーランド級及びカナダ級各2隻に加え、多数の揚陸艦や輸送艦、徴用した民間貨客船をこの作戦へ投入、最終的に大きな犠牲を払ったものの脱出作戦は見事成功を収めることとなった。 クラフタリアを出港した艦隊は予定通りモスクワ港へと到着し、あらかじめ集結していた数百万人もの北連人を船へと載せる作業を進めた。 余りの大人数であったため作業は予定よりも大きく遅れたが、なんとか予定していた人数を収容すると、速やかにクラフタリアへと進路をとった。 しかし、北連へ向かう際に遭遇、撃墜したフランス連邦軍無人偵察機に艦隊は捕捉されており、帰途で超大型戦艦ガリアを始めとするフランス連邦艦隊の迎撃を受けることになる。 クラフタリアから随伴した護衛は少数の巡洋艦クラス以下の艦艇のみ、空母や揚陸艦の艦載機は無いという状況での戦艦複数を擁する敵艦隊との遭遇は、文字通り絶体絶命の危機であった。 その危機を救ったのが、モスクワ出航後に合流した戦艦ヴォールナ以下北連精鋭艦隊の戦艦3隻であった。追撃を行うフランス連邦艦隊との間に割って入り、フランス艦の進路を妨害した。 旗艦のヴォールナは単艦でフランス連邦艦隊へ向かっていき、混乱するフランス連邦艦隊と交戦、次々と敵艦を葬り去っていく。そこで生じた隙をつき、ファーランド以下の艦艇は戦域からの離脱に成功する。 その後、シェラルド海軍軍人になったであろう「裏切者」モンタルバンが錯乱して総攻撃を命じる通信を傍受したこと、ガリア級の波動砲のものと思われる強烈な閃光が艦隊後方で確認されたことなどから、 ヴォールナは奮戦しフランス連邦艦隊を食い止めるも、最終的にはガリアの波動砲の直撃によって撃沈されたものと推定された ともあれ、北連の象徴的戦艦ヴォールナとその乗組員の尊い犠牲によって、数百万の北連人は無事クラフタリアの土を踏むことが出来たのである。 今回脱出させることの出来た北連人は全体のごく一部に過ぎない。そのため第二次・第三次の脱出作戦も計画されたが、未だパタゴニア頭脳王国によるテロが散発的に発生する状況下では実現は困難であった。 艦隊のクラフタリア到着と同時にクラフタリアにて北連亡命政権が樹立、すでに北連全土及びイットリカンの主要拠点の多くが失陥した状況ではもはやこの戦争の敗北は避けられないことが明らかである。 しかしCELTO側と同様にフランス連邦側もこの戦争で疲弊しており、水面下では和平の準備が進められているという。中立国ヴァルキアの首都アムステルダムでは交渉が再開され、近いうちに和平条約が結ばれるだろう。 |
(12/8)北米戦線の戦況悪化は顕著なものに。北連、大規模なとある計画を準備との噂 |
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北米でのフランス連邦軍との戦いはますます厳しさを増しており、北連首都ペルトツィエの陥落以後その傾向は顕著になっている。 クラフタリア同盟統合軍派遣軍ジョセフ・ウジョア中将も参戦し実施されたイレイヤフ防衛戦では、敵の弱点を突く戦術とイットリカン・北連兵の勇猛な戦いによって一時フランス連邦軍を圧倒したものの、 犠牲を恐れず猛然と攻勢を仕掛けるフランス連邦軍に対し、アルアビト地区の陥落以後は再び劣勢となりつつあるようだ。 クラフタリアも少ないながらも精鋭部隊の派兵に加え、兵器から食料や弾薬などの消耗品まで、各種支援物資を送って支援してはいるものの、戦局打開へは至ってはいない。 そんな中、本土の三分の二を既に失陥した北連で、驚くべき計画が進められているという情報を入手した。 万が一の場合に備え、クラフタリアでは戦争開始直後に北連・イットリカン亡命政府の受け入れ準備が行われていた。当然ながらこれは恐ろしく低い確率での本土完全失陥に備えたものである。 しかし、このうち北連亡命政府に関して、本格的な政府機能移転の準備が進められているのである。すでに北連政府はクラフタリアへの亡命を前提として動いていると予測される。 また、北連海軍は大小30隻の艦艇で構成された艦隊を出撃させたが、これは起死回生のフランス連邦本土攻撃に見せかけた●●●●であると考えられ、これに呼応して同盟統合海軍も動き始めている。 氷山空母「ファーランド」「イオン・ファゼカス」の2隻を中核とした大艦隊を、再び北連・イットリカンの支援のため出撃させる準備を進めており、間もなくそれは完了するという。 しかし、不可解な点もある。氷山空母2隻は「艦載機抜き」の状態で出撃準備を進めている。これらの艦が本来搭載するB-15やAB-7はフランス連邦のガリア級やシャルルマーニュ級を 撃沈至らしめるだけの攻撃力を持ち、形勢逆転の切り札になりうるにもかかわらず、である。艦載機なしの氷山空母など、ただの氷でできた移動式標的に等しい。 また、その随伴艦も巡洋艦や駆逐艦・フリゲートが占める割合が著しく低く、その代わりにクラフタリア級やヘネラル・メンドーサ級などの輸送艦や、民間の徴用貨客船を多数従えて出撃することとなる。 不可解な構成の北連派遣艦隊は何を意味するのか。しかしいずれにせよ、その真相が明らかとなる日は近いだろう。 |
(9/3)画期的な親技術を満載したコマブロタンク「MBT-54 スティーブCⅢ」配備開始されるも、少数配備に留まる |
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予てより開発が進められてきた新型戦車「XMBT-54」だったが、あらゆる要素技術が最新のものであるがゆえに開発は難航していた。 しかしようやく、その実戦配備モデルである「MBT-54 スティーブCⅢ」の量産配備がついに開始された模様である。 「MBT-31 ヘロブラインⅤ」の開発完了後、クラフタリア初の完全コマブロ兵装を採用した「XMBT-33 ヘロブラインX6」や超砂砲を採用した「XMBT-39」などの戦車の開発が行われた。 しかしそれらの戦車は様々な理由から開発が断念され、長い間クラフタリアの戦車開発は停滞することとなる。 一方で非MBTの軽戦車であるLBT-37やMCV-50といった車両の開発は積極的に進められていたため、これら軽戦車向け技術を発展させる形で開発されたのがMBT-54である。 軽戦車用主砲の拡大型を主兵装とし、装甲は完全新規開発されたコマブロ水流装甲展開システムが採用された。 こうして完成したMBT-54は高いポテンシャルを秘めていることが実証されたものの、新規開発の水流装甲展開システムは信頼性に欠け、さらなる技術の成熟を必要とした。 それゆえ、MBT-54の配備は少数で打ち切られることとなり、期待されていたMBT-23等在来戦車の更新は見送られることが決定した。 なお、旧式戦車の更新用として大量配備するべくMBT-54の発展型の開発は現在も進められているという。 |
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(11/30)ラブラドル海にてCELTOとフランス連邦両海軍による大規模な艦隊決戦が発生。CELTO側がまさかの優勢喪失か |
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同盟統合海軍は出撃可能な状態にあったラヴクラフト級戦艦「オーガスト・ダーレス」、カストロ級戦艦「カミロ・シエンフェゴス」など戦艦4隻と空母複数を中核とする艦隊を、激戦の続く北米CELTO加盟国を支援すべく出撃させた。 出撃した同盟統合海軍艦隊は流氷が減少しつつあったラブラドル海に展開、イットリカン・北連海軍と合流し防衛線を築いたのである。 一方のフランス連邦海軍は北連への侵攻を本格化させるべく、その総力をもってこの防衛線の突破を図った。その結果、CELTOにとってはレグルス戦争以来となる大規模海戦の幕が開けた。 CELTO側は「オーガスト・ダーレス」及びデモクラシー級2隻の計3隻の巨大戦艦で敵艦隊の進路をふさぎ、後方に展開したディアトリマ級やカナダ級の艦載機の支援下で、高速戦艦に敵艦隊突入するというレグルス戦争以来の戦法で迎え撃った。 フランス連邦側もシャルルマーニュ級戦艦やサン=ルイ級空母など主要艦艇の多くが確認され、まさに総力戦といった形となった。 この第二次ラブラドル海海戦においては、航空戦力の優勢と各国間の連携の練度をもって当初CELTO側が優位に立った。戦闘開始直後に航空攻撃で陣形が乱れ、突出したシャルルマーニュ級1隻をデモクラシー級2隻の集中砲火が葬り去った。 その僚艦であるもう1隻のシャルルマーニュ級は「オーガスト・ダーレス」と空母「ディアトリマ」艦載機の連携攻撃で、さらにもう1隻がクラフタリア・北連合同の高速戦艦部隊との砲戦に敗れ海の藻屑となった。 立て続けにフランス連邦側の巨大戦艦を撃破したことで勢いに乗るCELTO側だったが、以後戦況は急激に劣勢へと転じることとなる。 フランス連邦側は北米侵攻に用意した大半の戦闘艦をこの海戦に投じていたが、対するCELTO側は相次ぐ出撃の妨害、港湾封鎖、フランス連邦関係国の奇襲などで総戦力の1割程度しか投入できていなかった。 すなわち、両者の戦力は逆転していたのである。「エリック1世」を始めとしたフランス連邦高速中型戦艦は陣形を立て直し、潜水艦やミサイル艦も含めた数的優位を背景にCELTO側の高速戦艦部隊へ致命的な総攻撃を加えた。 シャルルマーニュ級を葬り去った高速戦艦部隊は、旗艦だった「カミロ・シエンフェゴス」「パリディスカヤ・コンムナⅡ」を立て続けに撃沈され、それ以外の艦も少なからず被害を受け潰走。 奇しくも撃沈された2艦はシェラルド首都攻撃を行った武勲艦であった。以後、度重なる戦艦の砲撃やミサイルの飽和攻撃に晒されたCELTO側海軍は、撤退を余儀なくされてしまった。 世界でもトップクラスとされたCELTO海軍であったが、フランス連邦の巧妙な戦略・戦術と一点集中された戦力の前に敗れ去ってしまった。 その後フランス連邦陸軍の上陸成功によって戦いは陸戦へと移行し、クラフタリアも支援の主な内容を艦隊派遣から装備品・物資のレンドリースへ切り替えた。しかし、戦況は日増しに悪化していると言わざるを得ない。 歴史的な敗北は、終わりの始まりなのだろうか…? |
(11/28)パタゴニア頭脳王国への報復攻撃は苛烈を極める。なお国内世論はパタゴニアへの直接侵攻等さらに強硬な対応を支持 |
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フランス連邦の北米侵攻とともに始まったフランス連邦とCELTOの全面戦争だったが、便乗したパタゴニア頭脳王国の奇襲によってクラフタリア南部の都市と港湾設備は致命的とさえいえる被害を受けた。 人道など顧みない愚か者には、徹底的な報復あるのみである。すぐさまクラフティンやヴァルキアと合同で報復作戦の詳細が決定され、速やかに実行へと移された。 当初陸上侵攻からの全土制圧、パタゴニア頭脳王国そのものの解体が検討されたものの、反頭脳主義・反パタゴニアでありながら、フランス連邦との関係が名目上中立のヴァルキアはシェラルドから圧力を掛けられ、 クラフタリア・クラフティンもパタゴニアの背後にいる舞羅が全面戦争を示唆したため、最終的には侵攻を伴わない報復攻撃が実行されることとなった。 攻撃は主に海上の艦艇からの艦砲及び艦対地ミサイルと、航空機による爆弾・各種ミサイルによって行われ、その規模はパタゴニアの行った愚かな奇襲作戦への報復へふさわしい、極めて大規模なものとなった。 海上からの攻撃にはラヴクラフト級やバステト級、「フリングホルニ」などの戦艦計9隻、アルミランテ・シノノメ級やネオトピア級など大型巡洋艦計8隻に加え多数の駆逐艦やフリゲートが投入、 航空戦力としてはB-15やCMB-3(ヒトラント重爆)にAB-7などの大型爆撃機50機以上、無数の戦闘攻撃機や攻撃ヘリまで投入され、ありとあらゆる兵器がありとあらゆる場所へと叩き込まれた。 その攻撃は期限切れ寸前の弾薬の一斉在庫処分もかねて驚くべき規模で行われ、無人の山岳地帯にも爆弾が投下されたほか、面白半分で便器に信管と炸薬を充填した爆弾(?)までもが使用された模様である。 さらにはゾンビ肉などの生ゴミやバキュームカーの中身、クリーパーなどの敵性mobにマグマブロックなどありとあらゆる物が(嫌がらせもかねて)投下されるなど、クラフタリア側の憎悪の大きさを表すかのような報復攻撃となった。 結果、パタゴニアの軍事力とインフラは壊滅的なダメージを受けて継戦能力は失われた。また同時に行われた通商破壊作戦によって物資不足も深刻化しているようであり、もはやパタゴニアは壊滅寸前と言える。 舞羅の参戦を防ぎつつも報復を果たした南米戦線は事実上終戦したと言えるが、より大規模な戦意が繰り広げられている北米戦線では、CELTO側が劣勢へと転じつつあるという。 海軍の全力出撃を巧妙に阻害されたCELTO側に対し、フランス連邦側のガリア級やスピリット級、シャルルマーニュ級といった超大型戦艦は対地・対艦戦闘にて絶大な威力を発揮し、CELTO側を苦しめている。 同盟連邦政府は、これらの戦艦に対抗可能な能力を持つ貴重な戦闘艦であるラヴクラフト級戦艦を中核とした艦隊の派遣を決定したが、 パタゴニアの攻撃と、それ以後も断続的に続くクラフタリア・クラフティンの軍関連施設へのテロ攻撃による影響で、出撃可能なラヴクラフト級が1隻に留まるなど、万全な状態とは言い難いのもまた現状である。 |
(11/25)【緊急速報】パタゴニアの侵攻は海からも。同盟統合海軍が各国軍と共に応戦。攻撃によりリオ・ガレゴス軍港の被害甚大 |
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CELTOとフランス連邦の全面的衝突に乗じたパタゴニアの侵略は、海からも行われている。 同盟統合軍は先日朝にリオ・グランデ及びウシュアイアの軍港から出撃したパタゴニア王立親衛隊艦隊を捕捉、これをクラフティン・ヴァルキア海軍と共に迎え撃った。 最初の戦いはパラモ・チコ沖で発生した。防空駆逐艦3隻と小型戦闘艇47隻からなるパタゴニア艦隊に対し、同盟統合空軍のCMF-65・SDA-72・ZFA-92・ZMA-94といった攻撃機のべ80機が空対艦ミサイルでの攻撃を試みたのである。 しかし、護衛部隊がパタゴニアの戦闘機部隊(舞羅製の頭脳戦闘機と推測される未確認の新型機を含んでいた)に苦戦、航空優勢の確保に手間取ったため、実際にミサイルを発射したのは23機、75発に留まった。 ミサイルの大半はパタゴニアの防空艦に迎撃され、戦果は小型戦闘艇3隻の不確実な撃破に留まった。続いて無人戦闘艦アザレア級を先頭に、同盟統合海軍のアスンシオン級/ネウケン級コルベットで構成される艦隊が、 クラフティンのゴーティア級フリゲートで構成される護衛艦隊と共に迎撃を開始、パタゴニアの頭脳戦闘艇相手にアザレア級4隻は歯が立たず瞬く間に撃沈されたが、有人艦との戦闘が開始されると戦況が一変する。 クラフタリアやクラフティンの有人艦と比較すると遥かに貧弱な装備しか持たないパタゴニアの戦闘艇を、次々と撃沈することに成功、一隻の被害も出すことなく戦闘艇の撃破数は13隻に達した。 並行して厄介な防空艦の排除も試みられた。パタゴニアの防空艦はアルフォンス・ドロール級1隻とアンヘレス・イサーク級2隻で構成されており、双方ともにクラフタリアで設計された艦級である。 いずれも非常に高い対空・対潜戦闘能力を持つため、潜水艦や航空機での対抗は相当の戦力を結集させなければ困難であると判断され、水上艦による排除が試みられた。 また、艦隊戦で大きな被害を出したパタゴニア艦隊は交戦を避けるべく座礁しないギリギリの沿岸部を航行し始めたため、地形の都合上レーダーでの捕捉が困難になってしまった。 やむを得ず同盟統合海軍艦隊はクラフティン・ヴァルキア艦隊と共にリオ・ガレゴス付近の海域で背水の陣の構えで迎え撃つこととなった。 同日昼ごろ、パタゴニアの防空艦アルフォンス・ドロール級と思われる艦影をレーダーが捕捉、これに対し水上艦及び地対艦ミサイル・沿岸砲台が一隻に攻撃を開始した。 突出したアルフォンス・ドロール級は同盟統合海軍フリゲート「ゴグマジオス」と一騎打ちの形で交戦、結果「ゴグマジオス」はアルフォンス・ドロール級を見事撃沈、アンヘレス・イサーク級2隻も被弾・損傷し戦域を離脱していった。 防空艦を失ったパタゴニア艦隊だったが、この時点でもまだ恐るべき脅威を秘めていた。残存した30隻ほどの戦闘艇はすべて頭脳戦闘艇だったらしく、驚くほど高度な艦隊行動をとりつつ同盟統合海軍艦隊の突破を図ったのである。 戦艦の「フリングホルニ」、大型巡洋艦のアルミランテ・ブラウン級やネオトピア級といった大型艦艇は浅い沿岸海域では満足に動けず、追撃したフリゲート以下の小型艦艇群もパタゴニアの頭脳戦闘艇の高機動性に翻弄されてしまった そう、結果として数隻の戦闘艇によるリオ・ガレゴス軍港侵入を許してしまったのである。 軍港内へと侵入したパタゴニア戦闘艇は停泊する艦艇や基地施設へ向けてミサイルと魚雷を乱射した後、戦艦や空母などの大型艦艇へ向けて突入、自爆攻撃を行った。これによる被害は非常に大きなものとなった。おもに深刻な被害を受けた艦艇を列挙する。 ・転覆沈没(修復困難) 戦艦「ヌギル=コーラス」「イドーラ」/空母「フィロプテルス」 /フリゲート「ランターン」「ポリゴン2」/ 哨戒護衛艦「サン・ハビエル」 ・大破着底(修復に相当の期間を要する) 戦艦「H・P・ラヴクラフト」/空母「ガストルニス」「パタゴルニス」/フリゲート「ギギネブラ」 /哨戒護衛艦「バイーア・クリーク」 その他、港湾設備にも深刻な被害を受けた。艦艇の被害も併せて、完全な復旧には3年以上の期間を要するとも指摘されている。 無論、復旧と合わせてこのような被害をもたらしたパタゴニア頭脳王国に対する、徹底的かつ圧倒的な報復が必要なのは言うまでもない。 |
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▲パタゴニア艦隊へ向けて発射される同盟統合陸軍のシランナ製自走地対艦ミサイル |
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▲パタゴニア頭脳王国王立親衛隊海軍の「ワトー級2等頭脳水雷艇」の自爆攻撃で撃破された戦艦「ヌギル=コーラス」「イドーラ」 |
(11/23)【緊急速報】パタゴニア頭脳王国親衛隊、クラフタリア領内へと侵入し総攻撃、被害は甚大なるも既に鎮圧完了 |
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CELTOとフランス連邦の戦争が機構間の全面戦争へと発展して以後、クラフタリアにとって最悪の事態が発生した。 なんと悪逆非道にして厚顔無恥のパタゴニア頭脳王国親衛隊を名乗る軍隊のような組織が、陸海空からクラフタリアへ侵攻したのである。 敵は総力を結集し同盟統合陸軍の防衛網を電撃作戦にて突破、南部の都市リオ・ガレゴスをはじめ複数の都市へとなだれ込み、破壊と殺戮の限りを尽くした。 同盟統合陸軍はクラフティン陸軍や北連陸軍、機構陸軍と共にこの脅威に対処したが、避難してくる民間人による渋滞などの要因で対処は後手に回ってしまった。 なお本日未明には陸軍戦力の展開が完了、装備・練度ともに劣るパタゴニア頭脳王国親衛隊は瞬く間に都市部から放逐されていった。 ガイポン基地付近で発生した戦車同士の戦いでは、同盟統合陸軍のヘロブラインⅢ主力戦車がパタゴニアの29式2PK型戦車を圧倒、市街地戦ではクラフタリア市民のエンチャント剣による反撃で返り討ちにされるパタゴニア兵も確認された。 パタゴニアは舞羅製と思われる短距離弾道ミサイルによる首都攻撃も計画していたようだが、これはミサイル発射機がヴァルキアの潜水艦から発射された巡航ミサイルで破壊されたことで、未然に防ぐことができた。 さらにクラフティンや北連、機構軍が参戦すると趨勢は決定的なものとなり、パタゴニア兵は次々と倒されるか捕虜となり、戦いは3日とかからず終結した。しかし民間人の被害は大きく、確認されているだけで5000人以上が犠牲となってしまった。 パタゴニア将兵は戦時国際法に基づく捕虜としての扱いを主張したが、クラフタリア側からすれば単なるテロリストであり、民間人殺戮に関わったことが分かった者を中心に、ほとんどのパタゴニア将兵はその場で射殺された模様である。 なおパタゴニア兵の中には舞羅製と思われる機械化兵士「ブレインソルジャー」も確認されたが、やはり大半がクラフタリア人のツルハシや斧でボコボコに破壊され、引きずり出された「脳」は焼却などの方法で処分された。 なお海上での戦いは航空戦も含め継続中であるが、詳しい情報が入り次第詳細を報道する。 |
(11/23)フランス連邦との衝突が海上でも本格化。CELTO側は戦力の集中運用が出来ず苦戦中 |
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クラフタリア海軍とも交戦したフランス連邦海軍は、北連・イットリカン海軍とも戦火を交えた。 フランス連邦海軍は機雷や潜水艦による海上封鎖を巧みに行い、イットリカン・北連両海軍(以後、CELTO側と表記)の行動を抑制、CELTO側は思いもよらない苦戦を強いられている。 ついにラブラドル海にて大規模な艦隊決戦が生起したが、優位な戦力を有していたはずのCELTO側は潜水艦と機雷の攻撃で消耗、海戦は次第にフランス連邦海軍の優勢に傾いていった。 北連艦隊旗艦「ヴォールナ」がフランス連邦艦隊旗艦「シャルルマーニュ」との交戦で撃退されたことで、あわや敗走というところまで追いつめられた。 しかしラブラドル海海戦勃発の直前、本来コルシカ奪還作戦のために投入されるはずだったCELTO機構海軍所属の氷山空母「ファーランド」を北連・イットリカンの救援へ向かわせることが決定されており、 クラフタリアのLCF系高速フリゲート、及びクラフティンのゴーティア級及び八重潮型を中核とする臨時編成の高速護衛艦隊と共に、機関出力全開で急行したのである。 「ファーランド」は搭載していたAB-7 「サイレントダガー」艦上戦略攻撃機及びB-15C「フレスベルグ」戦略爆撃機を発艦させ、これらの攻撃部隊は速やかにフランス連邦艦隊へのミサイル飽和攻撃を行った。 この攻撃によってフランス連邦艦隊に大きな打撃を与えた模様で、フランス連邦艦隊はまもなくハリファックスへと撤退、CELTO側はギリギリのところでなんとか勝利を収めることになった。 しかし、無理矢理に高速を発揮させられた「ファーランド」は機関が故障し航行不能となり、護衛艦隊に曳航されての撤退を余儀なくされた。 再び主戦場は陸へと移りつつあるが、陸戦においては一進一退の攻防が続いている。蒼星軍の本格参戦で戦況はやや好転しつつあるようだが、依然として厳しい戦いが続いている。 なお、クラフタリアの隣国にしてフランス連邦加盟国、パタゴニア頭脳王国の親衛隊陸軍も不穏な動きを見せているようで、こちらにも最大限の警戒が必要だろう。 |
(11/21)戦火は瞬く間に拡大。もはやCELTOとフランス連邦の全面戦争は不可避か |
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コルシカ島へと侵攻したシェラルド以下フランス連邦軍であったが、エルドランドに集結していた部隊も会談決裂後即座にイットリカン領へと侵攻を開始した。 コルシカ島においては駐留するCELTO機構軍が現地軍と共同で防衛戦を行っているが、戦艦による砲撃から空爆までを交えた苛烈な攻撃によって次第に劣勢へと転じつつある。もはや敗北は時間の問題だろう。 また占領地におけるフランス連邦軍の振る舞いはまさに蛮族であり、共和主義者の拷問や殺害が平然と行われ地獄絵図と化しているという。 一方イットリカンへと侵攻したフランス連邦軍部隊はイットリカン及び機構軍と一進一退の攻防を繰り広げており、コルシカ島はもちろんこちらへも支援が必要な状況となっている。 同盟統合軍は当初コルシカ島への援軍として戦艦や空母複数を含む大艦隊を派遣する予定であったが、散発的に出現するシェラルド潜水艦・水上艦・航空機の対処に追われ、未だ出発すらしていない。 シェラルド潜水艦は軍民問わずクラフタリア船籍の船を襲撃しており、これに対し海軍が誇るデルフィオルニス級対潜艦を中核とした対潜掃討部隊が対応している。 しかし敵は強力な対潜戦闘能力を持つ同盟統合海軍艦艇との戦闘を避け、ヒットアンドアウェイに徹しているため未だに敵潜水艦の撃沈には成功していない、 それによって艦隊が足止めされる状況が続いていたが、突如としてシェラルドの高速戦艦3隻を中核とした艦隊が対潜掃討部隊を奇襲、対潜空母「マランビオルニス」が砲撃し損傷するという事態が発生した。 これに対し装甲巡洋艦「アルミランテ・ストルニ」「アルミランテ・シノノメ」を中核とする護衛艦隊が急行し応戦、シェラルド戦艦に損傷を与えたものの、先手を打たれ、損傷した対潜空母を護衛しながらの砲戦は不利であると判断し撤退を選択、初めてクラフタリアがシェラルドに海戦で敗北することとなってしまった。 なお真偽は不明だが、この艦隊を指揮していたのが流刑に処したモンタルパン元王政党議員(元海軍軍人で、ラヴクラフト級戦艦等の指揮を経験)であるとの噂も流れている。 ともあれ、既にコルシカの戦いは挽回が不可能な状態となってしまった。同盟統合軍はコルシカの奪還を断念し、活動の主体を共和主義者の脱出支援へとシフトせざるを得なくなっている。 イットリカンの戦線も決して楽観できない状況であり、同盟統合軍は可能な限りの支援を行う必要があるだろう。 |
(11/19)フランス連邦軍のコルシカ島への侵攻準備を確認、同盟統合軍は対応を開始するも終始後手に回る |
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シェラルド率いるフランス連邦が、コルシカ島への大規模な侵攻を計画していることは、数日前の時点でもはや疑いようがなくなっていた。 それどころかフランス連邦加盟国であるエルドランド・コロンビア、そしてパタゴニア頭脳王国でも軍の動きが活発化し、CELTOへの全面侵攻すらあり得る状況である。 同盟統合軍をはじめ機構軍、各加盟国軍も動員を開始したが、コルシカ以外ではどこへ侵攻するかが全く読めず、対応は終始後手へと回っている。 また予てより過熱していたこの「コルシカ問題」の解消を目的とした会談が中立国ヴァルキアで行われたが、コルシカ島への侵攻を示唆し強硬な姿勢をとるフランス連邦側に対し、CELTO側は譲歩できる点が見つからず、会談は平行線のまま終了した。 フランス連邦側は会談の最中にもコルシカ島への海上封鎖を実施し、陸軍を上陸させるなど正気の沙汰とは思えない強硬な対応を繰り返し、その結果既に両陣営の開戦は避けられなくなりつつあった。 クラフタリアをはじめCELTO各国の首脳陣も「開戦やむなし」との意見が主流を占めるようになっており、つい先ほど宣戦布告が行われるに至った。 コルシカ島の民主共和勢力を、武力をもって弾圧しようとする極悪非道の独裁国家シェラルド、そしてそれに与するフランス連邦へは正義の鉄槌を下すほかないと、穏健派のCELTO諸国も悟ったのである。 なおその一方で、先述したように対応は後手に回っていると言わざるを得ない。コルシカ島への戦力派遣も開始されたが、シェラルド軍が全島を占領するまでに間に合うのだろうか…? |
(11/16)日本列島諸国との戦いは遂に終戦へ。なおリグ爆破の犯人は無国籍のテロリストだった模様 |
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北マリアナを巡る戦いは諸島部を巡る大乱戦へと発展し、機構側と日本列島諸国側双方に甚大な被害をもたらした。 同盟統合海軍の被害も甚大であり、戦艦「クトゥルフⅡ」が轟沈し戦艦「シュド=メル」とフリゲート「エアームド」が大破後に放棄されたほか、 戦艦「オーガスト・ダーレス」空母「ブロントルニス」が被弾し損傷するなどしたが、最終的には日本列島勢に対し戦術的な勝利を収めることができた。 とはいえ、その被害の大きさから日本本土侵攻は断念せざるを得ず、双方痛み分けとなったことで講和を図る動きが活発化、中立国瑞州にて「御陵下平和条約」が締結された。 御陵下平和条約の締結によって機構側は日本列島諸国への経済制裁解除と賠償の請求放棄をせざるを得なくなったが、日本列島付近での資源開発が認められることとなった。 なお、中立リグ爆破の犯人は調査が進められた結果、旧レグルス残党によるものであると判明し、日本列島諸国によるものでは無いとわかった。CELTOとOFCの面目は丸つぶれである。 戦術的な側面でも、この戦争はクラフタリアにとって教訓を残したと言える。 永らく標準戦艦として運用が続けられてきたバステト級(発展型のハスター級含む)は奮戦したものの日本列島諸国の戦艦に対しては総じて力不足であり、最終的に2隻の喪失に至っている。 一方で超大型戦艦ラヴクラフト級は狭い海域での戦闘に向かず、乱戦へと発展した戦争の最終局面では支援に徹することを余儀なくされた。 今後の同盟統合海軍にとって、「ラヴクラフト級より小型でバステト級より強く、量産可能な戦艦」の建造が必要なことは明白だが、 航空主兵論者を政治的に説き伏せて建造に着手できるかという問題は、戦訓を反映した艦艇の建造に対する最大の障害になるだろう。 |
(11/11)日本列島諸国との戦争は激化の一途をたどる。フィリピンを巡る戦いの次はマリアナでも |
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ミッドウェーでの戦いの後、予てより反OFCの傾向が強かった朝日皇国の宣戦布告は、トンガを中心に機構側諸国に大きな混乱をもたらした。 とはいえ、朝日皇国のトンガ侵攻計画は同盟統合海軍の大艦隊が展開したことによって頓挫、辛うじて戦線の崩壊を防ぐことが出来た。 続いて機構側はラティアンス(フィリピン)を日本列島侵攻の橋頭保とすべく占領することを計画、速やかに作戦を開始した。 これに対しラティアンスを支援する日本列島諸国との間で再び大規模な戦闘が発生、同盟統合海軍も最前線へ投入されることとなる。 ラティアンス沖で発生した海戦では、戦艦をはじめとした水上艦戦力で勝り、先手を打った日本列島諸国に後れを取った。 この戦いで同盟統合海軍のフリゲート「ファガン」が沈没、巡洋艦「シモン・ボリーバル」フリゲート「ハプルボッカ」が損傷するなど少なくない被害が出たが、 少し遅れて、機構側は同盟統合海軍の空母4隻を始めとした圧倒的優位な航空戦力を投入、不利を悟った日本列島諸国海軍は撤退を始めた。 続くラティアンス上陸作戦では、機構側陸軍がネグロス島へと上陸した。しかし、ラティアンス陸軍の激しい抵抗に加え 日本列島諸国海軍の艦隊が再び出現し、その艦砲射撃にも見舞われたことで撤退を余儀なくされ、作戦は失敗してしまった。 なお機構側はすみやかに作戦を修正、占領された北マリアナ諸島の奪還へ向けて作戦立案及び戦力の終結を進めているという。 |
(11/8)同盟統合軍、日本列島諸国との交戦を開始。一方でCELTOとOFC両機構の足並みはそろわず |
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日本列島諸国の侵攻に備えるべく。同盟統合海軍はハワイへの展開を進めている。 既にOFC側のラエリア海軍は幾度となく実戦を経験し、大きな被害と引き換えにそれ以上の戦果を挙げ、日本列島諸国の艦隊を大いに苦しめている。 同盟統合海軍も大型空母「ブロントルニス」「プシロプテルス」軽空母「エナンティオルニス」「イベロメソルニス」からなる航空部隊に加え、 ラヴクラフト級超大型戦艦2隻とハスター級高速戦艦3隻を中核とする大艦隊を投入し、ごく短期間ではあったが実戦へと参加した。 その結果、多国籍の戦艦部隊と共にラエリアの空母艦載機部隊と連携、ミッドウェー島北方の海戦で日本列島諸国の艦隊を撃退することに成功した。 この戦いで同盟統合海軍は高速戦艦「グラーキⅡ」が損傷するなど少なくない被害を受けたが、航空機及び護衛艦隊のミサイルと戦艦の主砲による攻撃は敵に大きな打撃を与えた。 これによって大東方帝國の高速戦艦と思われる戦艦複数を撃沈もしくは損傷させ、その攻勢を阻止するのに大いに貢献したという。 戦況は少しずつ好転しつつあるが、一方でCELTOとOFC双方の勢力の足並みは乱れたままであり、優勢に戦いを進めながらも日本列島諸国海軍の艦隊の包囲殲滅はかなわなかった。 想定をはるかに上回る日本列島諸国の軍事力に両機構の連携の不徹底、この戦いは大きな不安要素を抱えたまま進行している。 |
(11/3)CELTO及びOFC諸国は中立リグ爆破を日本列島諸国によるものと断定、制裁を開始するも思わぬ反撃に |
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中立リグ爆破事件は、資源開発の進展に反発した日本列島諸国によって引き起こされたものであると結論付けられた CELTO及びOFC諸国は、日本列島諸国がこの事件に対する謝罪と賠償を行うまで経済制裁を継続に行うとした「モントレー共同宣言」によって、日本列島諸国との全面的対決状態へと突入した。 一方の日本列島諸国は「モントレー共同宣言」の成立直後に組織的な軍事活動を開始、驚くべきことにCELTOとOFCの両機構に対し宣戦布告を行ったのである。 全盛期を過ぎたとはいえ、かつて世界を二分した大機構に極東の小勢力が宣戦布告するのは、両機構の加盟国にとっては想定外の動きだった。 既に日本列島諸国は数百隻の艦艇と無数の航空機を投入、両機構の想定をはるかに上回る勢力でトンガ・ハワイ方面に進出を始めている。 両機構は日本列島諸国の軍事力をあまりにも過小評価していた。それゆえに十分な戦力の動員を早期に完了することはもはや絶望的となってしまった。 クラフタリア同盟統合軍は艦艇80隻を中核とする戦力をハワイ・トンガ防衛に投入する準備を進めているが、既に対応の遅れは顕著となっていると言わざるを得ない。 |
(10/31)OFC諸国と共同で建造された小笠原諸島沖中立リグ、何者かに爆破される |
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舞鷹戦争後、太平洋方面においてはCELTOとOFCの緊張緩和が進み、共同での海洋資源開発が積極的に行われている。 小笠原諸島沖の中立リグは非武装の資源開発施設として、それを象徴するものであったが、先日未明突如このリグが爆破されるという事件が発生した。 CELTOとOFCは共同で調査団を結成し、事件の調査にあたっていたが、不発となったと思われる爆薬が発見されたことで事態は急変した。 その爆薬はCELTO及びOFC諸国ではほぼ見かけないものであり詳細は不明だが、日本語で文字が記載されていたのである。 ここから、近年資源開発を巡りCELTO及びOFCと対立状態にある日本列島諸国による犯行であるとの可能性が強まった。 調査の進展次第では、然るべき対応を必要とするかもしれない。 |
(10/16)同盟連邦政府、悪辣な絶対君主制信奉者の追放を進める一方、君主国で迫害される共和主義者の受け入れも |
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同盟連邦政府は世論の強い後押しを受けて、絶対君主制を支持する人や組織の追放を行う「ロイヤリスト・パージ」運動を積極的に推し進めている。 統一歴150年のシェラルドの侵攻、それに便乗した王政党の蜂起によって、絶対君主制の支持者は国民の生命と財産を他国の君主へ売り渡そうとする売国奴であることが明らかになった。 このような悪辣な思想・勢力はクラフタリアから追放されなくてはいけない。穏健な立憲君主主義以外の君主主義思想は、国家と国民を危機にさらす。 特に先月、文字通りの「流刑」となった元王政党議員アルフォンソ・デ・モンタルバンは、熱烈な絶対君主制の支持者であり、同時にシェラルドの走狗であった。 彼のような人間には極刑すら生ぬるい。飢えと渇きで絶望のなか苦しんで死ぬべきである。そのような意図をもって、同盟連邦政府は彼をボートに乗せて大西洋へと放流した。 「ロイヤリスト・パージ」運動が行われる一方で、同盟連邦政府はシェラルド等絶対君主制国家で迫害される共和主義者の保護に力を入れている。 先述の追放と時を同じくして、共和主義者であるというだけで迫害、追放されたシェラルド陸軍元帥ジョセフ・ウジョア氏をはじめ、亡命シェラルド人を多数保護している。 彼らは皆、共和主義を愛しているというだけで迫害の対象となっていた。このような不条理をこの世界からなくすため、同盟連邦政府は絶対君主制との全面対決を辞さないだろう。 |
▲配備が開始された新型戦車「MBT-54 スティーブCⅢ」。革新的技術を多数採用したものの、それが仇となり信頼性に欠ける兵器となってしまった。 |
(6/5)新型装甲巡洋艦「アルミランテ・シノノメ級」量産配備は順調に進行。統一歴152年度までに6隻の配備を完了予定 |
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かつてスィヴェールヌイ諸島共和国から輸入したゾ=カラール級戦艦及びナス=ホルトハース級戦艦は、その高速性から高く評価されていたものの、設計寿命の短さもあって老朽化が進行していた。 このうちナス=ホルトハース級の2隻がレグルス戦争で失われたことや、エスメラルダⅡ級やコルネリオ・サアベドラ級等巡洋艦の一部も老朽化していたことから、これらの代替艦の建造が計画された。 紆余曲折の末、戦没した戦艦2隻及びエスメラルダⅡ級1・2番艦、コルネリオ・サアベドラ級を更新する目的で開発されたのが「C4200型/アルミランテ・シノノメ級」である。 エスメラルダⅡ級やH・P・ラヴクラフト級と同様の三胴船型が特徴で、これらの艦の建造経験を踏まえて設計されたため、より洗練された仕様となった。 新型の4連装コマブロ砲は画期的な無水式TNTキャノンであり、コンパクトな制御系と高い信頼性を特徴としている。 初期建造艦においては水平線下の目標を探知可能な飛行型レーダーが新規開発され搭載されたものの、不具合が多かったため後期建造艦では搭載が見送られた。 現在は同型艦建造が進められており、近いうちに全艦の配備が完了する予定である。 |
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(5/31)次世代型ヘリコプターの配備計画に一段落。ひとまずは全機種の選定が完了し配備開始へ |
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難航していたCMH-7初期型、及びCMH-5Cといった老朽化した輸送ヘリを置き換える事業だったが、ある種禁じ手と言える方法で解決を見た。 純国産機であり、既存機種の発展型である「CUH-5M」とクラフティン製の機体をベースとする「UH-02SC」は双方ともに非の打ちどころがなく、 それ故、どちらも要求を満たしているのにもかかわらず選定が難航するという状況にあった。 CUH-05Mはクラフタリアで永らく運用されているH-5シリーズの最新型で、新設計のメインローターや大出力エンジン、ダクテッドファンを採用、 UH-02Cを参考とした機体構造の見直しなど、従来型とは別物レベルに進化した機体である。 一方のUH-02SCは隣国クラフティンのH-5同等機であるUH-02Cをベースに、クラフタリア独自の改良を施した発展型である。 CUH-05Mと同様のエンジンやローター、アビオニクスを備え、後発の機体ゆえにより優れた内部レイアウトと発展性を有している。 前者は純国産ゆえに国内産業への貢献度が高く、後者はベース機が新しいために将来的な発展性に優れるという長所があったが、 結局のところ、艦載機としての適性からCUH-5Mが艦艇運用を行う部隊、総合的な性能の高さからUH-02SCが陸上運用の部隊に配備されることとなった。 先述の通りエンジンやローター、アビオニクスの大部分などにおいて両者共通の部分も多いため、運用上は特に問題ない模様である。 SH-20Dに代わる新鋭哨戒ヘリコプターについても当初はCUH-12複合ヘリの派生型やCSH-7の最新型などが検討されていたものの、 結局は運用面と性能を重視してSH-20Dと同系統の機体として、クラフティン製のSH-20Kにクラフタリア製対潜兵器を搭載したK(S)型が選定された。 なお先代のSH-20D同様、高性能な分高価で数を揃えるのが困難であるため、対潜空母や軽空母のみでの運用が想定されている。 |
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▲1枚目はCUH-5M「モーガウル」、2枚目はUH-02SC「スターレットGTS」。いずれも甲乙つけがたく選定は難航した。 3枚目はSH-20K(S)。置き換え対象のSH-20D同様クラフティン製で、クラフタリア製の対潜兵器も相まってその能力は非常に高い。 |
(5/16)次世代型ヘリコプターの配備計画進む。一部では機種選定が難航中 |
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同盟統合空軍ではヘリコプターの配備に注力しており、統一歴110年前後には隣国クラフティンより対潜哨戒ヘリSH-20Dを輸入、国内独自の派生型である輸送/攻撃型MH-21も開発された。 また、大型で高価なこれらの機種を補完すべく、並行してより小型のH-5「サーペント」の開発も行われ、丁度よい機体規模から今なお生産の続くベストセラーとなった。 統一歴120年代前半にはALTO(当時)の標準装備とすべくクラフティンのH-20シリーズと同規模のH-7「イエティ」も開発、能力のわりに安価であることから輸出品としても成功を収めた。 これらの機種は様々な派生型が登場、輸送や哨戒など様々な分野で現在も活躍しているが、多くの機材が製造後30年前後経過し、老朽化が進んでいる感は否めない。 特にクラフティンから輸入したSH-20とその派生型、及びH-5シリーズは深刻な状況であり、早急な後継機への交代が必要とされている。 そこでこれらの機種を代替すべく、新型ヘリの開発が進められることとなった。この計画の中で最初に開発されたのが「CUH-12 ヒバゴン」複合ヘリコプターである。 高速飛行に適した二重反転式ABCローターと推進式プロペラを有し、400km/h以上という従来のヘリを大きく上回る高速飛行が可能であり、航続距離も長い。 機体規模は次期ヘリとして競合したH-20シリーズ及びH-7シリーズと同等であり、艦載機としての運用にも対応している。 候補となった機種の中では突出した速度性能が評価され採用に至ったが、機体コストが候補機種の一つで、高価高性能に定評があるクラフティンの新鋭輸送ヘリUH-25Fに匹敵する高級機種となった。 それでも、MH-21やH-7シリーズ初期型の更新は急務であったため、輸送型とその派生型を重点的に生産し、置き換えを進めている。 ただし、SH-20Dを置き換える哨戒型については輸送型の生産が優先されており、哨戒型の生産は数年先になること、さらなるコスト高騰の懸念があることから見送られ、 クラフティンからSH-20シリーズの最新型を輸入する、もしくはH-7シリーズの最新型を導入する方向性で計画が進められている。 また、H-5シリーズを置き換える小型ヘリの導入計画も進められているものの、現時点では選定作業が大きく難航しているという。 |
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▲国内開発された高速複合ヘリコプターであるCUH-12シリーズ各種。画像1枚目は基本的な輸送型であるA/B型、2枚目は特殊作戦用強襲輸送型のC型、3枚目は軽空母向け艦載輸送機型のCCH-13 CVOD |
(8/8)シェラルド・ヴァルキア間で発生した戦争(第二次低地戦争)、一時押されるもヴァルキア側優位で進行中。 クラフタリア国内では「トリコロール・プラン」の実施計画も具体化 |
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開戦後、戦力の優位を確保しきれないシェラルド軍に対し快進撃を続けたCELTO軍だったが、シェラルド皇帝の巧みな指示とシェラルド軍の粘り強い抵抗によって、一時期劣勢に陥っていた。 しかし、状況は僅か一発の銃弾で激変した。乱戦の最中、イットリカン兵の放った銃弾がシェラルド皇帝の尻を直撃したのである。 銃創と持病の痔のダブルパンチによってシェラルド皇帝は指揮が不可能となり、指導力を欠いたシェラルド軍は再び劣勢に陥ったうえ、スミトラント・アストリア両国がヴァルキア側で参戦、ヴァルキア側の優位は確固たるものとなりつつあった。 精強なシェラルド軍はそれでも激しく抵抗、シェラルド皇帝もお尻の激痛を押して戦線復帰するも、非常に指揮の高い蒼星軍と交戦した際戦闘中に落馬、そのまま捕虜になった。 クラフタリア陸軍はヴァルキア・クラフティン軍を苦戦させていたシェラルド新鋭戦車に対しヘロブラインⅤ主力戦車を投入し戦線を維持、蒼星軍やイットリカン軍の兵站支援を行うなど地味ながら要所要所で重要な役割を果たしている。 戦況は明確にヴァルキア側優位となりつつあり、スミトラント・アストリア両国の参戦以後は戦力面でも優位に立ったこともあり、「もはやシェラルドの敗戦は確定」との楽観論も政府や軍の内部では広がりつつある。 これに合わせ、予てより存在が噂されてきた「トリコロール・プラン(シェラルドを軍事的に屈服させ、民主共和政に移行させる壮大な計画)」が正式に発表され、実現へ向けた動きも始まっている模様である。 クラフタリアの激しい反シェラルド感情のもと生まれた「トリコロール・プラン」は本来非現実的な計画であったが、そのトリガーとなる「シェラルドの敗戦」の可能性が見えたことで、実現の可能性は少なからずあると判断された。 しかし、たとえCELTO含むヴァルキア側勢力がシェラルドに勝利しても、この計画実行は難しいかもしれない。 この計画はクラフタリア単独で進めているが、あくまでクラフタリアは1参戦国に過ぎず、戦後統治をその裁量で自由に行える可能性は低いというのが最大の理由である。 そもそも、現時点では優勢であるとはいえ、シェラルドのクラフタリア侵攻の事例を見ればわかるように、シェラルド軍は極めて精強で、戦力的劣勢を覆しうる実力を有している。 共和制の象徴たる三色旗を掲げ、凱旋門に凱旋するという反シェラルド派が抱く野望が実現する可能性は、まだまだ低いと言えるだろう。 |
(8/5)シェラルド・ヴァルキア間で武力衝突発生、同盟統合軍もヴァルキア支援のため参戦か |
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関係各国首脳がブリュッセルで会議を行ったものの、交渉は決裂しシェラルド・ヴァルキアは戦争状態へと突入した。 同盟連邦政府は即座に派兵を決定し、最新のナディア・コロナード級高速車両貨物輸送艦を投入して2個師団規模の兵力をヴァルキア支援に送り出した。 この派遣部隊は、ヘロブラインⅤ主力戦車やLAMU-301 軽歩行戦車といった装備を有する強力な機甲・機械化歩兵部隊を中心に、他国軍も含めて支援可能な兵站部隊などで構成される。 クラフティン・イットリカン・北連に比して初動は遅れたものの、機動力に優れた高速車両貨物輸送艦が威力を発揮し、最初の攻勢までに同盟統合陸軍の展開は完了した。 なおシェラルド海軍による迎撃を警戒し、カストロ級戦艦「カミロ・シエンフェゴス」やディアトリマ級空母「ガストルニス」など戦艦・空母各3隻を中核とする艦隊を派遣したものの、 シェラルド海軍の活動はどういうわけか非常に消極的であり、同盟統合海軍及びCELTO側参戦国の海軍がシェラルド海軍と交戦することはなかった。 開戦前の戦力分析によると、航空戦力はヴァルキア単独でシェラルドを凌駕するとされたものの、陸上戦力はヴァルキア側全参戦国を合わせてもシェラルドに及ばないとみられていた。 だがシェラルド軍は開戦準備が間に合わなかったようで、投入される戦力は予想を大きく下回っている。 この機を逃すまいとヴァルキアの航空戦力とイットリカンの陸上戦力を中心に攻勢を掛け、今のところ戦況はヴァルキア側優位で推移しつつあるという。 |
(8/1)シェラルド、ヴァルキアへの侵攻を示唆か。欧州に再び戦乱の予感 |
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「フランス連邦」の成立とともに再び勢力圏拡大を進めるシェラルドはヴァルキア国境近くの地域に大軍を展開した。 これは対アストリア・スミトラントを意識したものであると公表されているが、一部ではCELTOオブザーバー国であるヴァルキアに、再びシェラルドが侵攻する可能性を示唆するものである、との見方も広がっている。 既にCELTO加盟国であり、ヴァルキアの歴史的な同盟国であるクラフティンは一個師団規模の陸軍を派遣しており、また同じくCELTO加盟国であるイットリカンも追随する姿勢を見せている。 10年以上前、シェラルドとヴァルキアの間で発生した低地戦争ではクラフタリアはシェラルド側の支援を表明し、クラフティンと対立する一歩手前の状況にまで陥った。 しかし今回は、クラフタリアもヴァルキア支持を表明している。クラフタリア国内の反シェラルド感情は最高潮に達しており、世論は概ね派兵しヴァルキアを支援、シェラルドとの全面戦争も辞さないという強硬な意見一色となった。 また政府内では極秘裏にシェラルドの現体制を打倒し、共和制へと移行させるという大胆な計画が存在していると専らの噂であるが、 同盟連邦政府はシェラルドがヴァルキアに侵攻した場合には、投入可能な同盟統合軍の戦力を大規模に投入、全面戦争となってでもヴァルキア防衛に尽力することを明言しており、 シェラルドが融和的な方針に転換しない限り、大規模な戦争に発展することは避けられないだろう。 |
(7/21)衝撃のCELTO加盟国独裁化。同盟連邦政府は異例の対抗姿勢。あとアッシリア人は人間扱いすることに |
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CELTO加盟国のひとつであるワームズ共和国において行われた憲法改正は、その体制の独裁化を確定的なものとした。 予てより過激な反共国家であった同国は既に共産主義・社会主義諸国と激しく対立していたものの、とある政府高官の発言によって、さらに敵を増やすこととなった。 憲法改正後のワームズ政府は、敵対国の多くに弾道ミサイルの照準を合わせているとし、その対象にはなんとクラフタリアをはじめとした社会民主主義国家までもが含まれていたのである。 この発言を受けて直ちに対策が検討され、縮小傾向にあったBMD戦力の再増強、さらに対抗措置として超大型ミサイル戦艦ラヴクラフト級の北極海配置が決定した。 合計4隻のラヴクラフト級が北連のバンクス島海軍基地に常時1隻展開し、展開する艦にはポラリスA3 BLBM(戦艦発射型弾道ミサイル)及びレギュラスA4 BLCM(戦艦発射型巡航ミサイル)各20-40発が搭載される CELTO加盟国に対する異例の対応は物議を醸しているが、共産党書記長レオニート・ドルグーシンは「社会主義者を抑圧する腐敗したブルジョワどもには、今すぐ砲弾とミサイルをくれてやってもいいくらいだ」と発言、 流石に先制攻撃は想定していないものの、CELTO加盟国と言えど危険な国家であることは疑いようがなく、対策そのものは必要な措置と言える。 なお、クラフタリア同盟連邦政府によって人間と見做されていなかったアッシリア(レグルス)人であるが、政府は抗議を受けてこの主張を撤回、 エンダーマン種などと同様の亜人種(ホモ・サピエンス・レグルス)であるとして、人間と同様の権利を持つ存在とみなすと再度宣言した。 |
(7/8)戦争終結 |
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シェラルドとの戦争はようやく終結を迎えた。最も、結果としては持久戦に根負けしたクラフタリア側が、シェラルド側の要求を呑むという結末によって、である。 これは事実上の敗戦といって良く、シェラルドの要求した「パタゴニア王国臨時政府との停戦」「退去料の支払い」双方を受け入れざるを得なかった。 首都セントラルシティを占拠したシェラルド軍に対し、当初同盟統合軍は攻め手を欠いており、時折発生する攻勢に手を焼いていた。 しかし小型AMUの投入数が増えていくと、これを主軸にシェラルド軍に対し攻勢に転じることとなり、少しずつ戦線を押し返していった。 戦争末期のシェラルド軍は、物資の不足や疫病の蔓延、小型AMUに対し十分な対抗策を持たなかったことからジリ貧となりつつあったが、 それでも粘り強い抵抗を見せ、最後までクラフタリア側はシェラルド軍を撃滅することが出来なかったのである。 籠城戦が長期化するにつれて、シェラルド軍だけでなく首都に取り残された市民も物資の不足から飢え始めていた。 クラフタリア側は最終的に首都に通じる殆どの道路や鉄道を抑え、シェラルド軍を完全に飢えさせて壊滅させることも可能であったのだが、 その場合100万人以上が取り残されていた首都市民もまた、飢え死にすることとなる。 シェラルド軍の撃滅を対価としても、全く割に合わないほどの市民の犠牲を甘受することは出来なかった。 従って、クラフタリア同盟連邦政府は、シェラルド側の要求を全面的に受け入れるしかなかったのである。 しかし、首都市民を除くクラフタリア人の大半にとって、このような「事実上の敗戦」は受け入れがたい結果だった。 ただでさえ、王政党とその関係者を通じ坊主憎けりゃ袈裟まで憎い理論で嫌われていたシェラルドは、さらにクラフタリア人から敵視されることとなる。 終戦後行われた選挙では、反シェラルドを前面に押し出した共産党が王政党の抜けた穴を埋めるかのように議席を増やし、第三の巨大政党に躍進した。 |
(6/25)戦線、膠着 |
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首都セントラルシティを占領、籠城するシェラルド軍に対し、同盟統合陸軍は有効な対応をとれずにいる。 シェラルド軍の総戦力は約5万人、数は多くないとはいえ機甲・砲兵戦力も有しており、親シェラルド派義勇軍や傭兵も含めると最大で総勢約10万人と推定された。 対するクラフタリア側は、同盟統合陸軍が10万人、空挺軍1万人、駐留北連軍8万人、CELTO機構陸軍5万人と3倍近い規模であり、戦車800両、火砲1000門と戦力面で圧倒している。 とはいえ、対抗するシェラルド軍も敵ながら驚嘆する練度を見せつけている。ただ籠城するのみならず、頻繁に攻勢に転じクラフタリア側部隊に大きな損害を与えているのだ。 シェラルド軍の攻撃を避け、首都市民に被害が出ることをさけるためクラフタリア側は積極的攻勢に出ることが出来ず、緩やかな大規模包囲に移行をせざるを得なくなっている。 シェラルド軍の当初の目的は、パタゴニア王国臨時政府と連携した現政権の打倒と傀儡政権樹立であったと考えられるが、これはパタゴニア王国臨時政府が舞羅へ逃亡した事でとん挫した。 つまりシェラルド側も戦略的な目標達成はもはや不可能な状態であるのだが、一方クラフタリア側も籠城するシェラルド軍を排除する目途が全く立っていない。 戦線は明らかに膠着状態であり、持久戦の様相を呈している。 シェラルド軍のクラフタリア市民に対する対応は融和的であり、世論もいたずらに被害が拡大する戦争継続に懐疑的となりつつある。 同盟連邦政府内でもシェラルド軍への対応の方向性は割れており、自由党や共産党の議員が徹底抗戦を主張する一方、保守党議員の多くは不利な条件でも早期講和すべきと主張している。 同盟統合軍も、新鋭小型AMU「LAMU-301 ピリジャー」を緊急的に生産された原型の技術実証機「XLAMU-01」と共に投入し始めたが、一定の戦果を挙げる一方で、数の少なさ故に戦局に影響を与えるには至っていない。 |
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▲同盟統合陸軍陸戦歩兵と6m級小型AMU「LAMU-301A ピリジャー」。12機のLAMU-301が急遽生産された原型のXLAMU-01 8機と共に実戦投入され一定の戦果を挙げたが、数の少なさ故戦局の好転には至っていない。 |
(6/22)同盟統合軍、パタゴニア王立親衛隊の撃破に成功。シェラルド軍は首都へ籠城中 |
記事の内容 |
敗戦続きだったクラフタリアに、ついに戦勝のニュースがもたらされた。 同盟統合軍はRFV-124C ナガン改12機からなるAMU中隊をエル・カラファテ攻防戦に投入、士気と連携を欠いたパタゴニア王立親衛隊を蹴散らし、エル・カラファテは再びクラフタリアの手に戻ったのである。 同盟統合陸軍は数日前、迷子になっていたシェラルド軍兵士を捕虜としたのだが、なんとこの兵士はシェラルド軍とパタゴニア王国臨時政府の間で情報をやり取りしていた伝令だった。 両勢力が連携していたことを知った同盟統合軍司令部はこれを逆手にとり、パタゴニア王国臨時政府に対して「シェラルド軍快進撃、エル・カラファテ目前。支援求む」と嘘の情報を流した。 これを信じたアルベール・トゥナンはパタゴニア王立親衛隊に総攻撃を命令したが、同盟統合軍もこれに合わせて総攻撃を実施、パタゴニア王立親衛隊は壊滅した。残存勢力は舞羅領フエゴ島へと撤退した模様である。 しかし一方のシェラルド軍は首都セントラルシティへ籠城、複雑に入り組んだ大都市で市民を人質として籠城しているため、同盟統合軍は全く手が出せない状況にある。 舞羅領内へと撤退したパタゴニア王国臨時政府の掃討を諦めた同盟統合軍は、駐留北連軍やCELTO軍をも含めた投入可能戦力全てを首都包囲へと投入する予定であるが、 シェラルド軍は頻繁に攻勢を仕掛け包囲を妨害しているため、首都包囲作戦は思うように進んでいないのが現状である。 |
(6/18)シェラルド軍の猛攻によってついに首都陥落、政府閣僚の大半は脱出に成功するも防衛部隊は壊滅的打撃を受け撤退。 |
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シェラルド軍の進撃に対して同盟統合陸軍は成すすべなく敗戦を繰り返し、ついには首都の失陥に至った。 当初、首都に籠城し増援部隊の集結を待つことも考えられたが、どうやらシェラルド側はそれを見越してある作戦に出たようである。 その作戦とは、アナトリアにおける籠城戦の惨状について記されたパンフレットをばら撒くというものであった。 散布を行っていたシェラルド軍UAV数機を即座に撃墜したものの、その内容に戦争慣れしていない市民たちはパニック状態に陥ってしまった。 市民たちは籠城に強く反対、やむなく同盟統合陸軍は攻勢に出たものの、歴戦のシェラルド軍の前に壊滅的被害を受けた。 そして、志願した一部市民と軍の部隊による決死の防衛戦が行われた結果、大きな被害を受けたものの、大統領など首脳陣は首都を脱出することに成功。 なお、南部で蜂起したパタゴニア王立親衛隊は、エル・カラファテ市内へと後退しつつあり、まもなく掃討が完了する見込みである。 |
(6/17)進撃のシェラルド軍、パンパ=サラマンカの防衛線を突破。同盟統合軍は劣勢 |
記事の内容 |
シェラルド軍の侵攻に対し、同盟統合陸軍はパンパ=サラマンカにて防衛線を構築、シェラルド軍主力部隊を迎撃した。 とはいえ敵の精鋭5万人超に対し、同盟統合陸軍の投入可能戦力は2万人程度にとどまり、装備面でもzis-12榴弾砲やWAPC-96装甲車、MBT-22主力戦車など旧式兵器が大半であった。 それでも交戦開始直後は火力で圧倒、敵軍の突撃を阻止していたものの、最終的には敵の巧みな偽装退却に引っかかって部隊は分断、各個撃破されてしまった。 これによって同盟統合陸軍部隊は壊滅的打撃を受け、撤退を余儀なくされた。なお、火砲など装備の多くは敵に鹵獲された模様である。 惨憺たる状況の同盟統合陸軍であるが、これまでの対舞羅を重視し、国境付近に有力な部隊を集中配備するという判断が裏目に出た形となる。 首都付近まで敵部隊が進行してくる可能性は低いと考えられていたことから、陸海空いずれも一部除いて少数の2線級部隊しか配置していなかったのである。 なお、シェラルド軍侵攻に先立って蜂起した「パタゴニア王立親衛隊」であるが、こちらは同盟統合陸軍が優勢な状況にあり、敵部隊は撤退しつつあるという。 全国規模で非常事態宣言が発令され、戦時状態に突入したクラフタリアだが、今後は一刻も早くパタゴニア王立親衛隊を撃破し、対シェラルド軍に戦力を集中しなくてはならない。 |
(6/12)【速報】シェラルド軍が突如としてクラフタリアへ上陸。突然の事態に同盟統合軍の対応は間に合わず |
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シェラルド軍によるサルデーニャ占領に続き、衝撃的な事態が発生した。なんと、シェラルド陸軍が沿岸部の都市カマロネスへと上陸。侵攻を開始したのである。 同盟統合軍はシェラルド輸送船団の動きを察知していたものの、それがクラフタリア本土へ侵攻する上陸部隊だとは、誰もが夢にも思わなかったのだ。 つい先日発生した内陸の都市エル・カラファテにおける王政党党首アルベール・ド・トゥナンらによる大規模武装蜂起の対応に追われていたことや、 シェラルドとの関係は急速に悪化していたものの、武力による侵攻は予想だにしなかったことから、現在でも同盟統合軍は満足な対応ができているとは言い難い状況にある。 国内情勢の不安定化も、深刻な問題を引き起こしている。シェラルドへの経済制裁によって収入源を断たれた王政党関係者及び親シェラルド派企業関係者は、強い不満を抱いていた。 制裁開始直後より、不況下にあえぐ国民を扇動し暴動の発生を図ったことが確認されていたが、この試みはまもなく失敗に終わった模様である。 貿易によって得られる富を独占し、貧富の格差が小さいクラフタリアにあって「特権階級」とさえいえるほどに富を蓄積していた親シェラルド派は、大多数の国民から見れば「敵」であった。 レグルス戦争後の慢性的不況下にあって、潜在的に彼らは敵視されるようになっていたと考えられるが、ここへきてそれが顕在化した形だ。 そして国民の支持を失った王政党ら親シェラルド派は、その有り余る資金力を背景に傭兵をかき集め、王政派の学生などを引き込んでクラフタリア史上初となる武装蜂起に至ったのである。 彼らは「パタゴニア王国臨時政府」を名乗り、「パタゴニア王立親衛隊」なる軍を編成、南部の都市エル・カラファを占領した。 親シェラルド派の武装蜂起とシェラルド軍の侵攻、双方が一度に起こるという未曽有の事態を受けて、同盟連邦政府も混乱状態に陥っている。 舞羅国境を警備する部隊を除いた同盟統合陸軍・空挺軍、そして駐留する北連軍やCELTO機構軍を動員して対処にあたっているものの、侵攻するシェラルド軍を押しとどめるには至っていない。 現政府が成立して以後となる国家存亡の危機に、政府と軍、そして我々国民はどのように立ち向かっていくべきなのだろうか。 |
(6/11)シェラルド軍、サルデーニャ島を奇襲。瞬く間に島内全域が制圧される |
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クラフタリアの事実上の勢力圏であるサルデーニャ島に、突如としてシェラルド軍が侵攻した。 相次ぐ戦争で財政再建が急務となっていたシェラルドは、サルデーニャ島にシェラルド皇帝が貯めこんでいた「サルデーニャ財産」の回収を目的として 同島へ突如として侵攻、防衛していたクラフタリア陸軍部隊を撃破すると瞬く間に島内全域を占領下に置いた。 レグルス戦争後、シェラルドはモレラ及びユークバニアとともに「三位協定」を締結し、この三位協定軍はレグルス残党が存在するルークリアへ侵攻。 レグルス戦争終結後のパリ条約に違反した行為であることから、クラフタリア含むCELTO加盟国はこれに強く反発、三位協定締結国に経済制裁を実施した。 これによってブレスト条約締結後蜜月関係を築いてきたクラフタリア・シェラルド両国間には亀裂が生じ始めていたが、今回の一件でさらに関係悪化は加速したと言える。 同盟連邦政府はさらに経済制裁を拡大し対抗姿勢を見せており、国内世論もさらなる報復を求めて加熱しつつある。 一方でブレスト条約体制下で巨大な利益を得た王政党など親シェラルド派の議員・企業経営者は慎重な対応を求めており、国内でも制裁強化に対する是非は分かれている模様だ。 |
(5/12)レグルス第二帝国ついに無条件降伏。凄惨を極めた大戦争ついに終結 |
記事の内容 |
敗戦がほぼ決定的となってからも長期間に渡って抵抗を続けていたレグルス軍であったが、ついに無条件降伏し、凄惨な大戦争は終わりを告げた。 CELTO HRE BU 共産圏連合軍によるレグルス本土侵攻においては、レグルス全軍がありとあらゆる手段をもってこれに抵抗。 様々な CELTO機構陸軍に対してもMIRVや核搭載特攻機による核攻撃が行われ、占領したレグルス主要都市もろとも投入兵力の多くが蒸発、勝利は収めたものの機構直轄の遠征戦力は壊滅的打撃を受け、その戦力回復には長期間を必要とするものとみられる。 陸軍戦力派遣を見送り、航空戦力による支援に徹していた同盟統合軍も、本土攻撃開始直後に僅かに残った高射砲や地対空ミサイルの迎撃で爆撃機数機を喪失、以後は水上艦からの火力投射へと切り替えた。 なお超大型戦艦「ルルイエ」が発射した「レギュラス」対地巡航ミサイル(奇しくも、交戦国の国名を冠するミサイルであった)の数発が、レグルス軍の核ミサイル基地を破壊したとの情報もあるが確固たる証拠はない。 ともあれ、指導者であるクロムウェル総統の自決をもって、「自国領内で」核兵器300発以上が使用されるという人類史に例を見ない狂気の大戦争はようやく終わったのである。 連合国の占領統治下に置かれたレグルスは事実上消滅、OFC加盟国の中でも最も脅威度の高い国家の打倒に成功したと言えるものの、我々CELTO加盟国にとっての戦いが終わったわけではない。 当面はヒトラントや舞羅といった未だ残存する強力な軍事国家と、機構陸軍の能力を喪失した状態で向き合っていかなければならない。 太平洋における資源紛争の顕在化や欧州情勢の変化によるブレスト条約体制の揺らぎ、懸念は尽きない状況にある。 今後も引き続き、強い警戒が求められる時代は続くだろう。 |
(4/15)CELTO連合軍、エジプト解放作戦を成功裏に終了させる。アフリカ方面レグルス軍の敗戦はもはや決定的か |
記事の内容 |
機構陸軍およびイットリカン陸軍を中核とするCELTO加盟国連合軍はついに、エジプトをレグルスの支配から解放した。 補給線を断たれ指揮系統が混乱したレグルス軍はその戦闘力を満足に発揮することなく後退を繰り返し、カイロにおいて発生した大規模戦闘においては、各兵士が持つ小銃すら不足している有様であった。 クラフタリア同盟統合軍は陸上戦力派遣こそ見送ったものの、AB-7戦略攻撃機16機及びCMB-3戦略爆撃機4機を投入しレグルス軍に対する空爆作戦を展開、航空戦力を喪失しつつあったレグルス軍へ大打撃を与えた模様である。 CELTO連合軍はカイロ・アレクサンドリアなど主要都市のレグルス軍を放逐し、既にエジプト全土での勝利が決定的となった。 現在、CELTO連合軍はレグルス本土への侵攻作戦へ向けた準備を進めている。 |
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▲カナリア諸島沖に展開した空母「エピオルニス」から発艦するAB-7 サイレントダガー戦略攻撃機。アフリカ沿岸部の基地に展開したCMB-3爆撃機と共にレグルス軍への空爆を行った。 |
(4/15)CELTO軍の北アフリカ上陸作戦は成功を収めるも、またもや被害甚大 |
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第二次大西洋海戦から時を置かずして、CELTOの対レグルス戦争は急速に次の局面へと移行しつつある。 現在、CELTO加盟国合同で、機構陸軍を中核戦力としたレグルス勢力圏下の北アフリカへの上陸作戦が実行されている。 第二次大西洋海戦で甚大な被害を受けたクラフタリア海軍は投入戦力を予定より減じ、戦闘艦は大型空母1 巡洋艦3 駆逐艦2 フリゲート6と比較的少数であるものの、 機構陸軍部隊を輸送するため、クラフタリア級大型強襲揚陸艦2隻とAKR-1/2型車両貨物輸送艦8隻を投入した。 侵攻するCELTO艦隊に対し、空母を中核として再編されたレグルス艦隊はカナリア諸島沖で迎撃を実行、双方の洋上航空戦力による大規模戦闘が発生した。 レグルス航空隊の攻撃は予想以上に苛烈であり、クラフタリア海軍所属艦もフリゲート「ラギアクルスⅡ」が沈没、大型強襲揚陸艦「パタゴニア」が中破するなど少なくない被害を出した。 とはいえ、航空戦力そのものはCELTO側が優勢であり、再編が追い付いていなかったレグルス艦隊に致命的打撃を与えることに成功したとみられている。 クラフタリア含むCELTO側も多数の航空機を失い、艦艇にも少なからず被害を出した一方でレグルス艦隊の空母3隻を撃沈もしくは撃破、組織的抵抗力を喪失至らしめた。 続く北アフリカ上陸作戦では、当初レグルス陸空軍による反撃は皆無であったものの、上陸部隊を乗せた輸送艦が接近したところ突如として熾烈な反撃を受けた。 無数の砲弾やミサイルを撃ち込まれた輸送艦は多くが搭載した人員や陸戦兵器共々海の藻屑と化し、その甚大な被害は司令部が一時作戦中止を検討するほどであった。 しかし、最終的にはこれも空爆と艦砲射撃によって鎮圧することに成功、なんとか部隊の上陸には成功した。 これまでの激しい抵抗から、CELTO側陸上部隊を上回るとみられるレグルス陸軍との戦闘は非常に厳しいものと予想されたが、その予想はまもなく覆った。 補給が切れつつあるレグルス陸軍の抵抗はその戦力規模に対して小規模であり、戦闘はCELTO側優位で推移しつつあるという。 なお、クラフタリア製輸送艦は脆弱な構造と老朽化によって4隻を喪失、陸上部隊の被害を拡大させたことから この問題を同盟統合軍上層部は深刻に受け止め、何らかの対策を検討している模様である。 |
(3/6)新型装輪装甲車ファミリー「WAPC/WIFV-44 エンダーマン」配備開始。従来型装甲車の更新が進められる |
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同盟統合陸軍が半世紀ほど前に開発し、長らく配備されてきた装輪装甲車「WAPC-96 ピッグマン」は高い防御力を有していたが、設置圧の高さから不整地走破性能が低く、小型ゆえに搭載量が不足していた。 それから10数年後の統一歴110年代には当時のALTO(アンヘレス自由主義条約機構)の共通装備として「WAPC-10 ワイルドキャット」が開発された。 WAPC-96より大型で十分な搭載量を持ち、多数の派生型が開発可能な拡張性は高い評価を得ていたが、一方で水流装甲を持たない点から防御力では劣っていた。 周辺諸国がより高性能な新型装甲車を配備し、クラフタリアでも「APC-28 ブレイズⅡ」や「AAV-24 ガーディアン」といった高性能な装軌式装甲車が配備されつつある現状では、 WAPC-96及びWAPC-10、およびその派生型は相対的に陳腐化した存在になりつつあった。 そのような現状を踏まえた同盟統合陸軍は、WAPC-96と同等以上の防御力とWAPC-10ファミリーと同等以上の拡張性・輸送能力を両立した新型装輪装甲車を要求し、それにこたえて開発されたのが「WAPC/WIFV-44 エンダーマン」である。 基本的な設計面ではWAPC-96をベースとした拡大発展型であり、 嘗て同様のコンセプトで開発されながらもコストの高さから少数配備にとどまった「WAPC-07 ルーベン」と内部構造的には類似している。 WAPC-10と同様に高い拡張性を有しており、基本となる装甲兵員輸送車型や歩兵戦闘車型のみならず、野戦救急車型や自走迫撃砲型などの派生型も開発されている。 現時点ではWAPC-10に存在した指揮通信車型と戦闘工兵車型は開発されてないが、これは防御力の必要性が比較的低い派生型に関しては、当面既存の車両の運用を継続する方針によるもの(ただし将来的には置き換えの可能性はある) また、その他開発が進められている派生型としては、対戦車砲を搭載する装輪軽戦車型(戦車駆逐車型とも)が存在するが、 これは隣国舞羅の同種車両と比較して旧式な「MCV-16 ランドマスター」やWAPC-10の戦車駆逐車型を更新するものとみられている。 「WAPC/WIFV-44 エンダーマン」は総じて、従来運用されてきたWAPC-96とWAPC-10の「いいとこどり」に成功した新型装甲車であると言え、 本車両の大量配備によって、同盟統合陸軍の機械化・自動車化部隊の能力は仮想敵国である舞羅に対抗可能な水準まで引き上げられることとなった。 整備の負担が少ない装輪式であり、水流装甲もアクティブ装甲を用いない簡便な方式であることから、 同じく新型の装甲車であるAPC-28やAAV-24と比較して、維持費と整備の負担が小さく抑えられている点も強みの一つである。 「WAPC/WIFV-44 エンダーマン」及びその派生型の配備は、同盟統合陸軍が現在進める軍備拡張の中核的要素として位置づけられている。 |
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▲かつてALTO標準装備として開発された「WAPC-10 ワイルドキャット」の更新を意識し、基本となる装甲兵員輸送車型(1枚目)と歩兵戦闘車型(2枚目)に加え、 野戦救急車型(3枚目)や自走迫撃砲型(4枚目)など同様の派生型が開発された。 その他の派生型も計画中だとか |
(1/23)クラフタリア史上最大の超大型戦艦「B1200型/ハワード・フィリップス・ラヴクラフト級」就役開始 神をも凌駕する創造主の名を冠する巨艦は、OFCへの切り札となり得るか |
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南大西洋戦争における伊勢神艦隊との戦闘で敗北したことは、同盟統合軍の戦力に抜本的な改革が必要であることを示した。 艦隊決戦志向の超大型戦艦は、標準歴3008年(統一歴115年)に2隻建造されたヨス=トラゴン級以来長期間にわたって建造されなかった。 その背景には、欧州諸国の中型高速戦艦への対抗としたやはり中型高速なバステト級などの戦艦の建造が優先されたことや、 そもそも大型戦艦は建造コスト自体が非常に高く、さらに戦艦より空母と艦載機が優先されていた当時の情勢などが要因として挙げられる。 ヨグ=ソトース級が艦齢30年を超えて老朽化が進んでいたことから、のちのラヴクラフト級となる戦艦の構想が「ヨグ=ソトース級代艦」の名目で検討されていたが、 ヨグ=ソトース級自体の能力は当時の時点では陳腐化していないと考えられたこと、空母及び中小型艦艇の増備・更新を優先する方針から、計画は一度中断されていた。 しかし、南大西洋戦争において伊勢神皇国の誇る超大型戦艦とクラフタリア戦艦による戦闘が発生、 ヨグ=ソトース級2隻が撃沈されバステト級2隻が大破するという大損害を一方的に被ったことから、従来よりあった超大型三胴戦艦設計案を拡大する形で設計、誕生したのがラヴクラフト級である。 全長784m、幅235m、満載排水量1000000tを超える船体はOFC諸国の超大型戦艦群と比較してもかなり大型(全長こそ同等かやや短いが、幅は広く排水量は大きい)であり、 主砲の80cm連装電熱砲(7基)は確認されている限りでは就役時最大級の巨砲となっているほか、副砲の6連装41cm速射砲(14基)に超大型ミサイル用MPVLSなどもまた、強大な戦闘力を保証している。 また、航空戦艦リサリア級の代替も考慮されたことから、中型空母並みの航空機運用能力を有する航空戦艦としての側面も有している。 艦載機は長距離攻撃時に使用する無人弾着観測機を中心に、ヘリコプター及び垂直離着陸機を運用可能。艦載機を用いれば積極的な対空・対潜戦闘も行える。 大型の巡航ミサイルおよび弾道ミサイルの運用能力をも有しており、戦略兵器としての側面も持つ。 大型ミサイル潜水艦の建造計画が棄却されたことから、現状本級は航空機を除けばクラフタリア唯一の戦略兵器投射プラットフォームとなる。 配備先としては当初大西洋方面の艦隊が予定されていたが、南大西洋戦争後の平和条約によって大西洋方面への戦力展開が制限されたため、 当面は全艦が太平洋方面へ配置、周辺のOFC諸国をけん制するものとみられている。 |
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▲世界的にみても珍しい三胴戦艦にして、就役時世界最大・最強クラスの80cm主砲を備えたラヴクラフト級。 副砲・対艦ミサイル・艦載機による多彩な攻撃力も相まって、ヨグ=ソトース級など従来のクラフタリア戦艦を格段に上回る戦闘力を誇る。 |
(12/9)海と空を統べるクラフタリア最強の空母就役。その名はディアトリマ級 |
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長きにわたって建造が進められてきた同盟統合海軍の新鋭空母がついに就役を開始した。 ファーランド級に次ぐ超大型空母である「CVNM-8100型/ディアトリマ級超大型航空母艦」は、同時に配備が進む補助久保「CVA-8120型/プロメテウス級補助航空母艦」2隻との合体機構を持った特異な艦級である。 クラフタリアの超大型空母としては、氷山空母のファーランド級が代表的であるが、ファーランド級は飛行甲板レイアウトの非効率性に加え、 機動力に欠けることや建造・運用コストが極めて高額であるなどの欠点を抱えており、量産化は見送られていた。 従って後発の本級はファーランド級やティタニス級など従来の大型空母の能力を「いいとこどり」したうえで現実的な運用コストであることが求められていた。 この無理難題な要求ゆえに開発は難航、艦載機の開発遅延もあって就役は予定より遅れたが、本級は要求に完璧に応え、クラフタリア最強の空母として誕生した。 最大の特徴は先述したように、本級の存在を前提にしつつ戦時量産型空母の研究を兼ねて建造された量産型空母「プロメテウス級」との合体機構を備えているという点であり、 合体時にはただでさえ多い艦載機数がさらに増加し、効率的な飛行甲板レイアウトも相まって同時に複数の航空機を発着させることができる。 またC-29など一部の大型航空機を除いてファーランド級で運用可能な艦載機はほぼすべて搭載及び運用が可能となっており、無人機も併せれば搭載機数はなんと200機を超えるという。 本級での運用を前提とした艦載機の調達も進められており、イットリカン製のA1301をベースとした早期警戒管制機「E-14 オブザーバー」、 そしてOFC加盟国海軍の超大型戦艦をも撃破可能な大型対艦ミサイル/魚雷を運用できる戦略攻撃機「AB-7 サイレントダガー」が配備される予定である。 南大西洋戦争でOFC加盟国相手に手痛いダメージを負い、逆に有効打となり得る攻撃手段を持たなかった同盟統合海軍であるが、AB-7の存在はこの問題を瞬時に解消することとなった。 無論、多数の戦闘攻撃機やUCAVも満載しており、これまで以上に盤石な洋上での航空優勢確保が可能となっている。 驚異的とさえいえる能力を誇る本級は4隻が建造される予定であり、同盟統合海軍の切り札的存在として活躍することとなるであろう。 |
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▲新空母ディアトリマ級の全長は約700m。ファーランド級よりも船体は短いものの、2隻のプロメテウス級補助空母と合体すれば航空機運用能力で凌駕する。 (1枚目:合体時。疑似的な三胴船型を構成し、1隻で3隻分の航空機運用能力を確保する。) (2枚目:分離時。単独で見れば実はオーソドックスなスタイルが特徴的で、むしろ従来のファーランド級やティタニス級よりも堅実な設計である。 |