パタゴニア頭脳王国

国家情報

パタゴニア頭脳王国
国名 パタゴニア頭脳王国(旧:パタゴニア王国臨時政府)
略号 PBK
漢字表記  
元首 シェラルド皇帝/宰相(現:アルベール・ド・トゥナン)
政治体制 外見的立憲君主制
言語 フランス語 スペイン語
宗教
首都 リオ・グランデ(第二首都 ウシュアイア)
人口 約180万人(脳人含む)+培養頭脳多数
種族 人間 脳人
通貨  
GDP 約180億エメラルド(年平均成長率:6.5% 一人当たり:9999エメラルド)
時間帯 UTC -3(夏時間無し)
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCWc6h3RiZQuix7U4Cced8fg/featured?disable_polymer=1
Twitter https://twitter.com/genius_1237to
個人wiki https://www65.atwiki.jp/craftaliafederation/


政体スライダー

民主的 ----■ 独裁的
右派 ---■- 左派
解放社会 ----■ 閉鎖社会
自由経済 ■---- 計画経済
常備軍 --■-- 徴兵軍
タカ派 ■---- ハト派
犬派 ■---- 猫派
介入主義 ---■- 孤立主義

ニュース



概要

パタゴニア頭脳王国は、南米大陸南端に位置するフエゴ島を実効支配する君主制国家である。
統一歴150年/標準歴3043年にクラフタリアにて蜂起した「パタゴニア王国臨時政府」を母体としており、建国時の政府主要メンバーの多くはクラフタリア議会にて議席を有していた議員含む、クラフタリア王政党の親シェラルド派構成員となっている。
帝政シェラルドを中核とする同君連合(フランス連邦)を構成する国家の一つであり、名目上シェラルド皇帝を君主とするが、内部的には宰相が議会そのものを超えた実権を有する独裁者として振る舞っている。
常人議会・頭脳議会の二つからなる二院制の議会を有しており、また相対的にはこれら議会以上の権力をシェラルド皇帝(名目上)及びその代弁者たる宰相が有しているため、厳密には異なるものの外見的立憲君主制国家として分類される。
その基本的な国家モデルはベイカー政権時代の舞羅帝国を模倣しながらも、シェラルドと同君連合を組むという条件に適合させたものとなっている。

肉体を捨て頭脳のみになった人々(パタゴニア王国では「脳人」と呼称される)の存在を前提としていることも大きな特徴であり、脳人に合わせた社会インフラが整備されていることは勿論、脳人によって構成される議会も存在している。
建国当初に存在した脳人の多くはベイカー政権時代に脳化された舞羅人であったが、後述の適性試験もしくは自分の意志で脳人となる非舞羅人も年月と共に増加しつつある。
元々がクラフタリアの反乱勢力であったこと、舞羅やシェラルドといった反クラフタリア国家と強い結びつきを持つという特性から、国民の反クラフタリア感情は非常に強く、また政策面でもクラフタリアのそれを反面教師として立案・実行されるものが多い。

国民

建国時点でパタゴニア頭脳王国の国民のうち3割強を先述した脳人が占めており、ベイカー政権時代の舞羅と並ぶ世界トップの脳人比率を誇っている。
一般的な肉体を有する人々は肉体人と呼ばれ脳人と共生しているが、両者は出生後の幾度かによる適性試験、及び納税額によって複雑な階級に分けられることとなる。

パタゴニア頭脳王国における階級早見表

階級 階級名 解説
特級 特級肉体人 肉体を持つ人の最上位階級。議員への立候補資格などの権利を有する  
特級 特級頭脳人 頭脳のみとなった人の最上位階級。議員への立候補資格などの権利を有する  
          
一級 一級肉体人 肉体を持つ人の上位階級。大資本家などの高額納税者及び研究者などの知的労働者、加えて肉体人の場合スポーツ選手など肉体的に優れている場合も該当する
国家への忠誠もしくは一定額の納税、あるいは非凡な能力を示すことで特級肉体人へと昇格する
 
一級 一級頭脳人 頭脳のみとなった人の上位階級。大資本家などの高額納税者及び研究者などの知的労働者が該当する
国家への忠誠もしくは一定額の納税、あるいは非凡な能力を示すことで特級頭脳人へと昇格する
 
          
二級 二級肉体人 肉体を持つ人の中位階級。肉体人の大半はこの二級肉体人である。幅広い人々が属することで同じ二級人でも能力・納税額は幅広い。
それ故制度面では二級人同士であれば同等とされるものの、国民意識的にはさらに細分化されているという認識が強い
 
二級 二級頭脳人 頭脳のみとなった人の中位階級。脳人の大半はこの二級頭脳人である。幅広い人々が属することで同じ二級人でも能力・納税額は幅広い。
肉体人同様他の階級と比べて様々な職に就く者が多いのが特徴
 
          
三級 三級肉体人 肉体を持つ人の下位階級。後述の適性試験において頭脳能力が著しく劣ると判断された人が分類される。
パタゴニア王国における事実上の最下層階級であり職業選択の自由はほぼ無いが、兵士として従軍し一定の功績を挙げれば二級肉体人へと昇格可能
 
          
四級 四級頭脳 適性試験で能力が著しく低いとされた脳人、及び選別品の上位クローン頭脳が該当する。
大規模生体コンピュータの中核頭脳などの用途に用いられ、脳人であっても「人間」とはみなされなくなる
 
          
五級 五級頭脳 大半のクローン頭脳が該当する。無人兵器の制御や生体コンピュータなど、幅広い分野で活用される。
犯罪を犯した脳人もしくは肉体人が五級頭脳同等の扱いをうけるという刑罰も存在する
 
          
六級 六級頭脳/劣級頭脳 ベチャッ!(廃棄処分)  

基本的に同等の階級であれば脳人と肉体人の間で区別はされない。5歳から20歳までの間で5年ごとに行われる適性試験の結果、及びそれ以降は納税額によって階級が決定する。
その性質上同じ人物が階級間を移動することは珍しいことではないが、好成績と莫大な納税額が双方要求される特級、懲罰的要素の強い四級以下は例外的にほぼ固定化されている。
肉体人が脳人になることは階級を問わず認められており、自由なタイミングに無料で脳化手術を受けることが可能。なお現状では脳人が肉体人に戻るのは困難である。
人種構成面では、建国時点で肉体人はクラフタリア人とシェラルド人、脳人は舞羅人が大半を占めていたが、その他の外国人も多く受け入れたことで多民族国家となりつつある。


経済

政治的には宰相が独裁者として振る舞い国家機能が一元的に統制される半面、経済面では逆に小さな政府路線を徹底し自由競争を奨励している。
パタゴニア頭脳王国では累進課税制度が導入されておらず、クラフタリア等周辺国と比較して特に富裕層に対する税金が圧倒的に安い。
またフランス連邦諸国を中心に外資の誘致も積極的に行っており、パタゴニア頭脳王国へ資産を移動させる富裕層は多い。
このような政策は迅速な経済成長によって、周辺国に対抗しうる国力を早期に得ることを目的に実施されているが、これによって「世界一経済活動の自由がある国」とも呼ばれている。
徹底的な自由競争と外資導入を背景に急激な経済成長を遂げているものの、極めて限定的な社会保障制度と相まって貧富の格差拡大など深刻な社会問題をも発生させている。
経済の主軸はフランス連邦諸国への製品輸出であり、クラフタリアとは対照的に貿易に強く依存する経済構造である。

国土

赤 :パタゴニア実効支配地域
薄赤:パタゴニア領有主張地域
黄 :首都リオ・グランデ
南米最南端のフエゴ島東部を舞羅帝国から租借し、実効支配している。
名目上はパタゴニア地域(南米大陸の南緯40度以南。現在のクラフタリア全土と舞羅南部)全域の領有を主張しているが、クラフタリア領内には全く支配が及んでおらず、舞羅方面に関しても政治上の問題からフエゴ島東部以外の領有主張を凍結しているため、今後の領土拡張は見込まれない。
租借地内最大の都市リオ・グランデは貿易港・経済特区として整備され、パタゴニア政府の司法・立法機関が置かれていることもあって、事実上の首都として機能している。
その一方で、租借地内最南端の都市ウシュアイアには行政を司る宰相府や軍の総司令部はに置かれており、同市が第二首都かつパタゴニア最大の軍事拠点となっている。

国際関係

フランス連邦加盟国の一部やベイカー政権時代の舞羅帝国から独立国家として承認されているが、国際的には未承認国家とみなされている。
特にクラフタリアをはじめとするCELTO諸国は、脳人政策などの人道問題をめぐってパタゴニアの独立に強く反対しており、国境付近では散発的な武力衝突が起こっている。
一方、民間での経済交流は活発であり、フランスや舞羅はもとより、ヨーロッパやロシア地域、さらには一部のCELTO諸国までもが交易関係を持っている。
取引は民間物資に限らず、違法薬物や兵器の密輸すら横行しており、パタゴニアのブラックマーケットでは金さえあれば何でも手に入るといわれている。
第三次舞羅内戦の直前頃には、当時台頭しつつあった企業国家との結びつきを強め、終戦後にはクラフタリアと不可侵条約を締結、同国の一部企業が進出するなど、新大陸と欧州を結ぶ貿易拠点として存在感を増しつつある。

パタゴニア頭脳王国を国家承認している国・地域

国名 備考
舞羅帝国
パタゴニア政府にフエゴ島東部を貸し出している。
パタゴニア軍の統帥権に影響力を持つ。

軍備

パタゴニア王国軍は反乱組織時代の名称を引き継ぎ、パタゴニア王立親衛隊と呼称され陸海空の三軍で構成される。
軍事予算はGDP比10%、国家予算の実に50%を占める。設立当時はあらゆる戦力が著しく不足していたものの、豊富な資金力を背景に世界各国からの兵器導入を進めており急速に戦力が増強されつつある。
隣国である舞羅やクラフタリア・クラフティン製の兵器に関しては大半のものに関してほぼ完全な生産・整備体制を有しており、数の上ではこれらの国で開発された兵器が主力。
徴兵制が存在し、男女及び肉体人か脳人かを問わず一律3年間の兵役の義務が課せられる。
脳人やクローン頭脳を用いた無人(?)兵器が普及しており、陸軍歩兵など一部を除いて無人化が推し進められているのが特徴で、小規模国家ながら戦力面は非常に充実している。
第三次舞羅内戦後の軍備再編で頭脳兵器率100%を達成、すべての兵士がブレインソルジャーに置き換わったことで、世界初の脳人のみによって編成される軍隊となった。

王立親衛隊陸軍


正式名称 パタゴニア王立親衛隊陸軍
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総人員数 約15万人
モットー 地に足を付けた頭脳は万物を凌駕する
ひとこと特徴

隣国への対抗上、最も重点的に戦力増強が進められている。徴兵された人員や軍事予算の多くはここへつぎ込まれる。
人員数は約15万人と国家の規模に比して大きく、そのうえで車両操縦・火砲操作・兵站などの要員は多くが脳人やクローン頭脳で賄われることから、実質的な兵力面ではクラフタリアを凌ぐ。
基本的に本土防衛を最大の目的としており、大半の戦力がクラフタリアとの国境地帯に配備される。

戦車







ADL-12 "レウコクロリディウムP”頭脳軽戦車
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モレラ製のレウコクロリディウム無人軽戦車のパタゴニア頭脳王国仕様
パタゴニア頭脳王国仕様の車両は武装が20mm機関砲から73mm低圧砲(標準仕様の車両)に換装され火力が向上しており、舞羅/パタゴニア式頭脳の搭載に対応した改設計が施されている
なお武装に関してはオリジナルの20mm機関砲を維持している車両、30mm機関砲や90mm砲、対戦車ミサイルを搭載した車両など多種多様のバリエーションが存在する

小型ゆえに仮想敵クラフタリアの主力戦車に対し攻撃力・防御力では劣ったものの、軽戦車に対しては十分な能力を持ち、高い機動性を活かせば十分に渡り合える性能があると評価された

価格も安く、同じ頭脳戦車であるADL-1 ペサール重頭脳戦車より完成度が高く、使い勝手の良い車両であるため、開発が遅延したADL-13軽戦車を補完する形で多数の車両が配備されている







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ADL-13 "パタゴンⅠ”頭脳軽戦車
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デュプレクス=ラパタヤ工廠(ADL)がパタゴニア王立親衛隊陸軍向けに開発した小型の頭脳戦車
乗員として脳人のみを想定した結果、大幅な乗員用スペースの圧縮に成功。大きめの軽戦車程度の車体規模ながら、MBTや中戦車に迫る攻撃力と防御力を有している

搭載頭脳は車長兼砲手と操縦手の2個で、双方ともに車体側に搭載された。特徴的な揺動式砲塔は完全無人化されており、120mm砲と重機関銃を備えている
モレラから輸入された軽戦車ADL-12と比較すると、攻撃力と防御力は勝るものの機動力が劣り、軽戦車本来の用途に関してはADL-12の方が優れているとも評価された
しかしその戦闘能力はクラフタリア製軽戦車LBT-37をほぼすべての面で上回り、第三次舞羅内戦では不足する主力戦車を補完しつつ、ADL-12と共に威力偵察などの任務に用いられた

同工廠が独自開発した戦車としては「ADL-1 "ペサールⅠ"重頭脳戦車」に次いで登場したが、その完成度はより高く技術の進歩が垣間見える








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ADL-22 "デスタン”頭脳主力戦車
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大中華製の主力戦車「68-2式」をベースに、パタゴニア王立親衛隊の要求に合わせ頭脳戦車化した派生型。
車体重量46tとパタゴニア王立親衛隊が運用する主力戦車の中では最も軽量であり、他の主力戦車と軽戦車ADL-13の丁度中間の規模となっている。
愛称の「デスタン」は北連最終戦争でパタゴニア王立親衛隊陸軍の指揮を執った、ロバート・デスタン頭脳中将に由来する。

第三次舞羅内戦直前に導入が決定された三種の主力戦車のうちのひとつであり、配備開始は第三次舞羅内戦の終結後となった。
パタゴニア初の国産重戦車ADL-1の後継車両として、主にクラフタリアと国境を接する大西洋岸の部隊への配備が進められている。



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ADL-23 "バラデュール”頭脳主力戦車
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ラティアンスを構成する企業国家の一つである白鋒重工/バルト重工が開発した94式戦車の輸出用廉価型(E型)をベースに、パタゴニア王立親衛隊の要求に合わせ頭脳戦車化した派生型。
原型となった94式と比較すると、一部の装備を削った廉価版であり性能は劣るものの、圧倒的な低コストを誇り、なおかつパタゴニア国内で唯一量産可能な外国製戦車である。
愛称の「バラデュール」は第三次舞羅内戦でパタゴニア王立親衛隊陸軍の指揮を執った、エミール・バラデュール頭脳大将に由来する。

第三次舞羅内戦直前に導入が決定された三種の主力戦車のうちのひとつであり、配備は第三次舞羅内戦最末期に開始された。
主に29式2PK型主力戦車の後継車両として配備が進められ、同世代の外国製戦車としては最多の生産数を誇っている。
主な配備先は最も脅威度の高い西部の舞羅-パタゴニア国境地帯であり、クラフタリア陸軍より強力な舞羅陸軍の侵攻を防ぐための中核的装備と見做されている。

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ADL-24 "ドミンゴ”頭脳主力戦車
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イベリア製主力戦車「TIM.140」をベースに、パタゴニア王立親衛隊の要求に合わせ頭脳戦車化した派生型。
TIM.140は山岳地帯・高地での運用に適した安価な主力戦車として開発され、特に側面部の防御力に難があるものの、機動性と整備性に優れた車両である。
愛称の「ドミンゴ」は第三次舞羅内戦でデスペディダ要塞を死守し、キングスレイヤー軌道迫撃砲の砲撃で基地諸共爆死した元クラフタリア人の脳将軍、カロリーナ・ドミンゴ頭脳中将に由来する。

第三次舞羅内戦直前に導入が決定された三種の主力戦車のうちのひとつであり、その中では最も配備時期が遅い。
パタゴニア国産の軽戦車「パタゴン」と共に山岳地帯の部隊へと配備され、山岳地帯向け戦車に関しては旧式なものしか保有しないクラフタリア・舞羅両軍に対する優位を確立した。
本車は「TIM.140PA」の型番が与えられた脳人対応・装甲強化型であるが、改修によりコストが高騰したため、同時期に配備された頭脳戦車の中では最も配備数が少ない。










退役済み

+ ...
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29式主力戦車2PK型
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舞羅で永らく運用されている主力戦車29式のパタゴニア王立親衛隊陸軍配備型

クラフタリアの主力戦車ヘロブラインⅢ/Ⅴのデータをもとに装甲の改良を行っており、防御力は原型から大きく向上した。
その一方でベースが29式の中でも開発時点ですでに旧式化した2型であるためか、主砲の火力は最新戦車と比べると心もとない。
舞羅の29式後期生産型やクラフタリアのヘロブラインⅢ/Ⅴには総合的な性能で一歩劣ると評価されているものの、
比較的運用・整備が容易な上部品調達が国内ですべて賄えることから、主力戦車としては最も配備数が多い。






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ADL-1 "ペサールⅠ"重頭脳戦車(PessardⅠ)
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パタゴニア頭脳王国親衛隊陸軍向けに、同国の「デュプレクス=ラパタヤ工廠(ADL)」が開発した重戦車
パタゴニア頭脳王国初の国産戦車であるため開発時にはノウハウが不足しており、そのためクラフタリアで開発されていたMBT-54/59のデータが参考にされている
技術不足による性能低下を「車体そのものの大型化」で補うというコンセプトは、戦車の小型化に過度な拘りを見せるクラフタリアとは対照的なものである

親衛隊陸軍の代表的戦車である舞羅製の29式2PK型は優秀な戦車であったが、29式の比較的初期のモデルがベースであったため、改良を重ねたクラフタリアのMBT-23やMBT-31に対してはやや力不足であった
この状況に対応すべく、親衛隊上層部は舞羅から最新モデルの29式7型のライセンス生産権購入の交渉を進めるとともに、初の国産戦車であるADL-1を開発した

大柄な車体にふさわしい強力な攻撃力・防御力をカタログ性能上は備えているものの、一部装甲の強度が不足していることや重量過大な車体に比してエンジン出力が不足しているなど、初めて設計された戦車ゆえに問題点も少なくない






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歩行戦車/AMU

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AMU善行者PK型
- ベイカー政権時代の舞羅帝国が開発した全高11mの小型AMU。
舞羅帝国仕様の機体は原子力機関を搭載するが、パタゴニア政府の抗議により、PK型では性能を犠牲にしてバッテリー駆動となっている。
兵装は股間部に大型主砲「パタゴニアキャノン」を1門装備している。このキャノンには銃剣を装着可能であり、敵AMUの関節部(主に股関節)等の脆弱な箇所に挿入しキャノンをブチ込む運用が想定されている。
コックピットはパタゴニアキャノンの付け根部分にあり、世界的にも採用例の少ない脳人専用股間部並列複座配置(通称:in脳)が採用されている。
簡素なつくりで余分な装甲もないため大量生産が可能である。また、男なら本能的に使用方法を理解できる構造のため、パイロット育成にも手間がかからない。
その特徴からブレインソルジャーに次ぐ大量配備が実現されており、パタゴニア軍の対AMU戦力の根幹をなしている。






歩兵装備

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ブレインソルジャー
- ベイカー政権時代の舞羅帝国が歩兵の代替として開発した人型戦闘兵器。
一見して、弱点の脳が露出しているように見えるが、実は単に脳を積載しただけの遠隔操作ロボットである(所謂ハカイダー方式)。
積載された脳人は無辜の一般市民であり、敵兵を精神的に追い詰める姑息な人質として機能する。
主にシランナ製M-69小銃で武装しており、パタゴニア軍の基本的な狙撃兵ユニットとして運用される。





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"ブレインソルジャーⅡ"頭脳搭載型機械兵士

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統一歴150年代初頭より、舞羅及びパタゴニアで運用されてきた機械兵士"ブレインソルジャー"の後継機として開発された、頭脳搭載型機械兵士

初代ブレインソルジャーは遠隔操縦式の初期型、そして搭載頭脳によって制御される自律式の後期型が存在するが、特に後期型では制御に携わる頭脳がむき出しであるという致命的な弱点を抱えていた
そこで本機ブレインソルジャーⅡでは脳を装甲化された胴体内に格納、さらに機体そのものの防御力強化を図ることで、生存率が大きく向上している

防御力のみならず出力と稼働時間、関節部の可動域も大きく向上しており、基本性能においては先に登場したクラフタリア製高性能機械兵士「SX-1 ウィザースケルトン・ウォードロイド」を凌ぐほどであるという
主兵装としては初代ブレソルに引き続きシランナ製AKシリーズ(M-69.M-75.M-80)が使用可能であるが、本機と同時期に開発された新型小銃「MAU-22」シリーズの運用が前提とされている
シランナ製AKよりも有効射程と命中精度が向上したMAU-22の性能を活かせるだけの強力なセンサーと射撃管制装置を搭載しており、400m程度の距離での模擬戦では、初代ブレソル一個分隊を全滅させたとされている

最初の実戦投入は第三次舞羅内戦の末期であり、10機程度生産された初期型のうち1機をエミール・バラデュール頭脳大将が用い、クラフタリアの鉄道連隊の侵攻阻止を図るものの、同連隊の装甲車に轢かれ撃破されている
製造コストは相応に高くなってしまったものの、性能面は非常に高く評価されたため、初代ブレインソルジャーを全面的に置き変えつつ多数が配備された






小火器類


装甲車

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ADL-31A "ボルテール4×4”頭脳装輪装甲車
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舞羅製ブレインソルジャーやラティアンス製戦闘用汎用人形など、機械兵士の輸送を想定して開発されたパタゴニア頭脳王国製の装甲車
疲労しない機械兵士はスペース効率の良い直立状態で搭載できるため、小柄な車体ながら1台で1個分隊10人の輸送が可能となっている

開発はパタゴニア頭脳王国の陸戦兵器開発を一手に引き受けるデュプレクス=ラパタヤ工廠(ADL)が担当、同社初の装輪車両となった
クラフタリアのWAPC-44 装輪装甲車と比較すると正面装甲は劣るが他の部位の装甲はより堅牢で、不整地走破性能及び最高速度など機動力の面ではより優れた性能を示した
製造コストもより安価で大量生産に適している







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ADL-31B "ボルテール6×6”頭脳歩兵戦闘車
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装輪装甲車ボルテール4×4の拡大発展型として開発された歩兵戦闘車
ボルテール4×4は機械兵士の搭乗を前提に極めて効率的な設計が行われており、小型でありながら大きなペイロードと防御力を有するのが特徴であるが
ボルテール6×6では兵員輸送能力を維持したまま、30mm機関砲塔の搭載によって攻撃力が大幅に向上した

開発は引き続きデュプレクス=ラパタヤ工廠(ADL)が担当、安価なボルテール4×4と比較すれば相対的に高価な車両ではあるが、やはり多数が生産された
より大型で拡張性が高いため、本車をベースに各種の派生型も開発されている





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ADL-13 VTT "パタゴン”頭脳装軌装甲車
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自走砲/牽引砲


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ADL-32 MGS"ボルテール6×6"頭脳機動砲システム
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ボルテール6×6 頭脳歩兵戦闘車をベースに、ADL-13"パタゴン"頭脳軽戦車の砲塔を丸ごと搭載した自走砲もしくは装輪戦車。
一般的にはボルテールMGSと呼称され、原型車両の配備が開始された統一歴165年頃から少数が生産されていた。

第三次舞羅内戦勃発以後、"パタゴン"軽戦車の砲塔と車体、それぞれを生産していた工場間の輸送路が不安定になり、"パタゴン"軽戦車の生産が困難となった。
そこで"パタゴン"軽戦車の砲塔を、付近の工場で生産されていたボルテール6×6 頭脳歩兵戦闘車に搭載、"パタゴン"軽戦車の不足を補う代用兵器として大量生産が実施された。

車体・砲塔共に優秀な設計であったため攻撃力と防御力は比較的優れていたものの、過大な重量の砲塔を搭載したためバランスが悪く、特に不整地走破性能には難があるなど、舞羅やクラフタリアの装輪戦車と比べお世辞にも完成度が高いとは言えない。
とはいえ、既存兵器の代用品としては十分すぎる存在であり、第三次舞羅内戦中後期には各地の戦線で活躍した。


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ADL-41"ピラートル/Pilâtre" 自走榴弾砲
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トンガ帝国の自走砲TSPH priusをベースに、脳人の搭乗・運用を想定して改設計された装軌式自走榴弾砲。
トンガから輸入したA型とパタゴニアでライセンス生産したB型が存在しているが、基本的な性能に差異は無い。

パタゴニア王立親衛隊陸軍への導入は統一歴166年より開始されており、第三次舞羅内戦ではパタゴニア砲兵の主力装備として活躍した。

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ADL-42 ゴメス/Gómez 自走榴弾砲
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イベリア製自走榴弾砲「UG,110」をベースに、パタゴニア王立親衛隊の要求に合わせ頭脳自走砲化した派生型。
UG,110はごく標準的な性能を持つ装軌式自走榴弾砲であるが、多くの国に輸出された実績があり、頭脳自走砲への改修も比較的容易であった。
愛称の「ゴメス」は第三次舞羅内戦で活躍したブラス・ゴメス頭脳少将に由来する。

第三次舞羅内戦以前からパタゴニア軍ではトンガ製の装軌式自走榴弾砲ADL-41が唯一の砲兵装備として運用されてきたが、第三次舞羅内戦において多くの車両を喪失したため、その穴を埋めるべく導入された。
ADL-41との性能差は殆どなく、砲弾や一部消耗品を共有可能な仕様となっているため、両者は混成運用されるケースが多い。
同じくイベリア製の主力戦車ADL-24がコスト高騰などの要因で比較的少数の配備に留まったのに対し、ADL-42は多数が導入され、ADL-41と共に極めて有力な砲兵部隊を構成している。










ミサイル

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プリオンⅠ頭脳防空システム
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パタゴニア王立親衛隊陸軍がパタゴンⅠ頭脳軽戦車をベースに開発した短距離防空用地対空ミサイルシステム。
パタゴンの車体に舞羅製艦載ミサイルランチャーと追尾レーダーを配置したシンプルな構造であり、索敵は統制AIから提供される地上レーダーの情報と乗員の脳力に頼っている。

搭載するミサイルはトライデント多目的ミサイルをベースに開発されたSABM01である。このミサイルは終端誘導に使い捨て頭脳を採用しており、チャフや電波妨害等各種ジャミングに臨機応変に対応できる。

第三次舞羅内戦では圧倒的航空劣勢を補うため、首都リオ・グランデやウシュアイアの司令部周辺に集中配備され、反体制側連合軍の空爆阻止に威力を発揮した。



王立親衛隊海軍


正式名称 パタゴニア王立親衛隊海軍
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総人員数 約2万人
モットー 海統べる頭脳は万物を凌駕する
ひとこと特徴

予算が限られる一方、クラフタリアやクラフティンなど圧倒的な海軍戦力を有する対立国を抱える事情から、独特な戦力整備方針を特徴としている。
フリゲート以上の艦艇の保有数は極めて限られているが、ミサイル艇や魚雷艇など小型戦闘艇の配備を重点的に進めており、これによって沿岸防衛に特化した戦力を有することが特徴。
さらにそれら小型艦艇の大半が脳人やクローン頭脳によって操縦される頭脳戦闘艦であることも特徴で、各艦艇の等級が搭載された頭脳の数によって決定されるなど特徴的な運用思想を持つ。

戦艦

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セレブラム級高速頭脳戦艦
2隻

パタゴニア頭脳王国の造船企業「オシオン・グループ」が同国海軍向けに建造した高速戦艦
ラティアンス・レフタニア技巧連合の「ドールベアリード級自立無人戦闘艦」をベースに頭脳搭載型とした設計で、建造時点では世界最大の頭脳戦闘艦だった
パタゴニアにおける最大・最強の戦闘艦でもあり、クラフタリアやクラフティンの艦隊と互角以上に渡り合える数少ない戦闘艦である

頭脳搭載数は特1級から5級まで6等級150個にもなり、当然ながらパタゴニア最多の頭脳搭載数である
汎用人工知能「SAKURA」もしくは「CEREZO」の指揮下での活動も想定し、クラフタリアの「改ニャルラトホテプ級電子攻撃戦艦」に比肩するデータリンク・索敵・情報処理機能を備えている
そのため、アルフォンス・ドロール級駆逐艦に代わって艦隊旗艦として運用されることとなった

主砲はパタゴニア独自開発の60cm速射砲であり、砲門数こそ少ないものの一定時間当たりの投射弾量はクラフタリアの「クトゥルフⅢ級戦艦」に比肩する水準にある
副砲もパタゴニア標準の76mm速射砲へと換装されているが、VLSを始めとしたそれ以外の各種兵装はオリジナルのものをそのまま採用した




同型艦
・BBB-01「セレブラム」
・BBB-02「セルボー」
・BBB-03「セルヴェッロ」(イースター島沖海戦にて戦没)
・BBB-04「セレブロ」(リオグランデ港襲撃の際に大破・除籍)
・BBB-05(建造中止)
・BBB-06(建造中止)



駆逐艦



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ポール・ランベール級大型頭脳汎用駆逐艦
4隻

ラティアンス製の「ラブラコチャ級対潜駆逐艦」のパタゴニア王立親衛隊海軍向け仕様。
北連最終戦争・第三次舞羅内戦で保有する駆逐艦の大半を立て続けに喪失したパタゴニア海軍が、それらの代替艦としてラティアンスの造船会社に発注した艦級である。

主砲は76mm砲1門と貧弱な反面、96セルの艦対空ミサイル用VLSに6基の対潜迫撃砲など、対空・対潜兵器を多数搭載し、クラフタリアや舞羅の駆逐艦よりも大型・重武装である。
パタゴニアでは駆逐艦は防空任務のみに特化するものとされていたが、第三次舞羅内戦ではクラフタリア・ヴァルキアの潜水艦によって2隻の駆逐艦を撃沈されており、その戦訓から本級では対潜能力を最重要とした。
その一方で対空戦闘能力も高く、96セルのVLSには長距離用のBKP60 SAMと短距離用のBKP15 SAMを搭載、防空艦としての能力もパタゴニア艦としては最高峰の水準にある。

1番艦「ランベール」と2番艦「アルドワン」は第三次舞羅内戦以前の統一歴166年に進水していたとされるが、パタゴニアへ引き渡されたのは戦中となった。
数年遅れて整備された3番艦と4番艦は、第三次舞羅内戦後期に戦没艦の代替艦として追加発注されており、パタゴニア初の駆逐艦アルフォンス・ドロール級(全艦戦没)から艦名を受け継いでいる。

同型艦
・D-07 ポール・ランベール(Paul Lambert)
・D-08 グザヴィエ・アルドワン(Xavier Ardouin)
・D-09 アルフォンス・ドロール(Alphonse Delors)
・D-10 ノエル・セリュリエ(Noël Sérurier)



退役済み

+ ...
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アルフォンス・ドロール級駆逐艦
0/2隻

クラフタリアのアステラ級駆逐艦を鹵獲、小規模な改造の後配備した艦級
クラフタリアにおいては比較的旧式な艦ではあったものの、対空・対潜戦闘能力に関しては新鋭艦と比べても見劣りしない。
弾道ミサイル迎撃も可能なMD艦であり、海軍創設当初は数少ない大型艦であることから旗艦としても積極的に運用された。
2隻とも艦名は王政党蜂起事件時に活躍したシェラルド軍将校の名から取られている。


同型艦
・D-1 「アルフォンス・ドロール」(戦没)
・D-2「ノエル・セリュリエ」(戦没)

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ジェラルド・モレル級駆逐艦
0/2隻

クラフティン海軍を退役したあかさき型汎用護衛艦が、他国に売却後巡り巡ってパタゴニア頭脳王国によって購入されたもの
1番艦の艦名はクラフティン出身の高名な脳研究者から取られている
兵装はクラフタリア艦準拠のものに置き換わり、VLSの増設やレーダーの更新など、防空艦としての装備を増強している
パタゴニア頭脳王国の王立親衛隊海軍は、防空能力の貧弱な水雷艇やミサイル艇を主戦力としているため、同時期に導入されたアンヘレス・イサーク級と共にエアカバーを提供する防空艦として用いられる
原型艦からの艦齢は既に半世紀を優に超えているものの、元来の頑丈な構造から老朽化などの問題は発生していないようだ

第三次舞羅内戦の時期までパタゴニア海軍の防空の中枢を担ってきたが、第二次イースター島沖海戦にて2隻とも戦没している。

パタゴニア王国名物:入手経路が謎な艦その1

同型艦
・D-3 「ジェラルド・モレル」(第二次イースター島沖海戦で戦没)
・D-4「バリウス」(第二次イースター島沖海戦で戦没)

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アンヘレス・イサーク級駆逐艦
0/2隻

フエゴ島への亡命時、王政党関係者が設計データを持ち出した当時の新鋭フリゲート「LCFⅣ/ケチャワチャ級」の一部仕様を変更したうえで建造された艦級
1番艦の艦名はクラフタリア出身の高名な脳研究者から取られている
こちらも防空艦としての運用を想定し装備の更新を行っており、建造時既にLCFⅣの後継艦であるLCFⅦの就役が始まっていたものの、これに引けを取らない防空能力を獲得している
同型艦はこちらも2隻、3番艦以降の建造も構想されたが、クラフタリア製の一部パーツの供給が不足する恐れがあったため、増備は断念された
ジェラルド・モレル級同様に、アルフォンス・ドロール級と共に防空艦隊を編成して運用される

第三次舞羅内戦の時期までパタゴニア海軍の防空の中枢を担ってきたが、第二次イースター島沖海戦で2番艦が、クラフタリア軍のリオ・グランデ襲撃の際に1番艦が戦没している。

パタゴニア王国名物:入手経路が謎な艦その2

同型艦
・D-5 「アンヘレス・イサーク」(リオ・グランデ港にて沈没)
・D-6「リチャード・ボウズ」(第二次イースター島沖海戦で戦没)



フリゲート


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クレール・ジラルデ級頭脳汎用フリゲート
2隻

トンガ帝国のフリゲート「ドロデンドロン級」の派生型で、パタゴニア王立親衛隊海軍向けに頭脳戦闘艦仕様としたもの。
主砲やCIWS、一部センサー類がパタゴニア規格となっているものの、外観上は原型艦と大きな差はない。
ジェラルド・モレル級(旧あかさき型)・アンヘレス・イサーク級(LCFⅣ型)駆逐艦の後継艦として調達され、対艦ミサイルとヘリコプター運用設備を有している。

ランベール級駆逐艦と同様に第三次舞羅内戦以前から建造が進んでいたものの、パタゴニアへの引き渡しと就役は戦中となった。なお第三次舞羅内戦での戦没艦はない。
機動性やレーダー等の性能など、戦闘艦としての基本性能は優れているものの、長距離対空兵器の欠如や対潜戦闘がヘリ頼みであるなど、パタゴニアの要求には合わない部分も少なからず存在する艦級である。
同型艦は2隻が配備され、以後はラティアンス製のロートレック級2隻の調達を行い、さらに純国産フリゲートの導入へと繋がっている。

同型艦
・F-01 クレール・ジラルデ(Clair Girardet)
・F-02 セリーヌ・モンターニュ(Céline Montagne)

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ロラン・ロートレック級頭脳ミサイルフリゲート
2隻

パタゴニア王立親衛隊海軍が、ラティアンスの造船会社に発注した頭脳護衛艦。
単装の艦対空ミサイル発射機に8連装対潜ロケット砲、8発の対艦ミサイルと一通りの兵装を備えており、ジェラルド・モレル級やアンヘレス・イサーク級といった駆逐艦、及びアダン級等一部の頭脳水雷艇の任務を代替することが可能である。
同規模のトンガ製頭脳フリゲート「クレール・ジラルデ級」と比較すると、航空機運用能力が無い等見劣りする点もあるが、よりパタゴニアの国情とドクトリンに合致した艦級と言える。

ジラルデ級と同様に第三次舞羅内戦以前から建造が進められ、戦中にパタゴニアへと引き渡された。なお実戦への参加は経験していない。
立て続けに戦没した駆逐艦と大型頭脳水雷艇の穴を埋める形で運用され、少数配備ながらジラルデ級と共に戦争末期から戦後にかけてのパタゴニア海軍を支えた。
本級とジラルデ級の運用データは、以後のパタゴニア製艦艇の設計に大きな影響を与えている。



同型艦
・F-03 ロラン・ロートレック(Roland Lautrec)
・F-04 グラシアン・カルノー(Gratien Carnot)

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ルイーズ・ラファルグ級頭脳ミサイルフリゲート
4隻

パタゴニア頭脳王国が国内で設計・建造まで行った初の純国産フリゲート。
トンガ製のジラルデ級、ラティアンス製のロートレック級を参考に設計されており、パタゴニアにとってはクラフタリア式の設計から完全に脱却した初の艦級となった。
国産フリゲートの建造計画である「PBFX」計画に基づいて整備が進められ、計画名は「PBFX-GA」である。

対潜・対空兵器に関しては、先行するラティアンス製のロートレック級フリゲートを概ね踏襲し、旋回式の単装ミサイル発射機(装弾数24発。VLSも検討された)と8連装対潜ロケット砲(予備弾16発)を装備した。
頭脳水雷艇と共に敵艦隊へ突入する運用を想定されたことから、対艦長魚雷の3連装発射管を2基備えるが、対艦ミサイルへの換装も可能。主砲は新型の軽量型138mm速射砲を装備、砲戦能力はクラフタリア製フリゲートを凌駕する。

船体規模はジラルデ級やロートレック級よりやや大型であるが、高出力なガスタービンエンジンとディーゼルエンジン(CODAG方式を採用)の搭載によって、速力と運動性に関しては両艦級を凌ぐ。
第三次舞羅内戦の末期には既に就役していたものの、決戦に備えてウシュアイアの地下基地に秘匿されていたため、実戦には参加していない。


同型艦
・F-05 ルイーズ・ラファルグ(Louise Lafargue)
・F-06 ジェローム・ラングロワ(Jérôme Langlois)
・F-07 アロイス・プラスロー(Aloïs Plasseraud)
・F-08 アネット・プラスロー(Annette Plasseraud)





フランシス・イヴェール級頭脳ミサイルフリゲート
8隻

パタゴニア国産フリゲートの建造計画である「PBFX」計画に基づいて整備が進められた小型フリゲート。計画名は「PBFX-GB」である。
初の「PBFX」計画艦であるルイーズ・ラファルグ級に続いて建造され、兵装を変更した以外は概ね同等の仕様となった。

ルイーズ・ラファルグ級同様主兵装はラティアンス系で統一されているが、対空ミサイル用の単装発射機を廃した代わりに16セルのVLSを搭載、対艦魚雷の3連装発射機2基も4連装対艦ミサイル発射筒2基へと置き換えられた。
引き続き軽量型138mm速射砲を装備、小柄な船体ながら砲戦能力はクラフタリア製フリゲートを凌駕する。
総じて完成度はルイーズ・ラファルグ級より高く、パタゴニア製フリゲートの最初の到達点ともいえる艦級である。同型艦は8隻が建造され、数的主力を占める防空艦として運用された。

同型艦
・F-09 フランシス・イヴェール(Hivert)
・F-10 ベルナール・イヴェール(Bernard Hivert)
・F-11 アラン・アラン(Alan Allain)
・F-12 グレゴワール・バリエ(Grégoire Barrier)
・F-13 ルイ・バレーヌ(Louis Barraine)
・F-14 ギヨーム・ル・ナン(Guillaume Le Nain)
・F-15 ケヴィン・キニャール(Kévin Quignard)
・F-16 シルヴェストル・ルルー(Sylvestre Leroux)




コルベット




退役済み

+ ...
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アダン級一等頭脳水雷艇
0/20隻(一部艦は戦没)

クラフタリアのアザレア級無人コルベットの設計をベースとして開発された初の頭脳戦闘艦。
1つの2級頭脳人と2つの4級頭脳、合計3つの脳を搭載することで無人艦としては破格の柔軟かつ独立した運用を可能とする。
武装もアザレア級と比較して格段に強化されており、中距離艦対空ミサイルの8連装発射機や機関砲が装備されている。そのため、戦闘力は比較にならない程高い。
各艦の艦名は王政党蜂起事件で活躍した傭兵から取られている。

就役以来、北連最終戦争で4隻、第三次舞羅内戦で7隻を喪失しながらも最古参の艦として現役だったが、第三次舞羅内戦末期には性能的限界と酷使による老朽化から、残存艦も全て運用を離脱した。
代替艦としては、より大型のルイーズ・ラファルグ級フリゲートが導入されている。
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ベランジェ級一等頭脳水雷艇
12隻

パタゴニア王立親衛隊海軍が建造した大型の頭脳水雷艇。かつてクラフタリアで試作された「XCTB-1012 試作艦隊水雷艇"カルロフォルテ"」をベースとして設計されている
兵装は固定式3連装魚雷発射管4基12門に4連装旋回式魚雷発射管1基の計16門(予備魚雷32発)、対空レーザー砲と連装機関砲各2基に加え、8連装僚艦防空用ミサイル発射機を搭載した
先代のアダン級を凌ぐ重武装が特徴であり、頭脳搭載数はアダン級同様2級頭脳人1人と4級頭脳2個の、合計3個となっている

さらには最高速力がパタゴニア最速の45ノットに達するなど、非常に優れた性能を持つ戦闘艇ではあるものの、建造コストの高さから数を揃えにくく、ややトップヘビーであるなど欠点も少なくない
アダン級の後継艦として開発されたものの、上記の問題点から完全に代替するには至らず、就役直後の第三次舞羅内戦においてはアダン級と共に運用されていた




戦闘艇



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ワトーⅡ級二等頭脳水雷艇
24/106隻

北連最終戦争の際、大きな損害を被りながらもクラフタリアのリオ・ガレゴス軍港を襲撃し多大な損害を与えたワトー級頭脳水雷艇の発展型
貧弱な対空兵装故に航空攻撃で多数の艦を喪失したワトー級の戦訓を鑑み、新型のレーザーCIWSを搭載したほか、
魚雷発射管はより簡素な構造で軽量・安価な固定式となり、建造コストが低減されたのみならず魚雷の搭載量が9発から12発に増加している

ワトー級は北連最終戦争の時点で能力不足が指摘されていたが、性能とコストのバランスがパタゴニア頭脳王国の頭脳水雷艇で最も良好であるため、改良を受けたうえで第三次舞羅内戦の時代になっても量産が継続された
パタゴニア頭脳王国海軍では、ワトー級を基幹戦力と位置づけ、アダン級後継の一等頭脳水雷艇とより簡素な三等頭脳水雷艇を組み合わせ、水上打撃戦力を構築するものとしている






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622P型/バロー級二等頭脳ミサイル艇
22/36隻

トンガ帝国製の622型ミサイル艇をパタゴニア王立親衛隊海軍仕様とした派生型
主砲がパタゴニア軍標準の76mm砲へと換装されパタゴニア製レーザーCIWSが追加装備されているものの、主兵装たる対艦ミサイルは原型艦同様トンガ製である
船体規模や頭脳搭載数はパタゴニア海軍の数的主力艦「ワト―級」と同等であり、二等頭脳戦闘艇に分類されている

従来は強力な防空能力を有するクラフタリア/クラフティン艦隊相手に対艦ミサイル攻撃は効果があまりないと考えられていたが、
戦訓から奇襲的な運用であれば十分な効果を発揮することが判明、パタゴニア初のミサイル艇である本級はワトー級ほどではないものの、多数が量産されることとなった








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ヴィレットT級二等頭脳水雷艇
42隻

パタゴニア王立親衛隊海軍向けに開発された頭脳戦闘艇。
ヴィレットT級は、20年近くに渡って150隻以上が建造されたベストセラー戦闘艇「ワトー級」の後継艇として、第三次舞羅内戦後期より建造が進められた。
前級にあたるワトーⅡ級と比較すると、電子戦装備の充実と個艦防空能力の向上、さらなる高速化が図られており、建造コストは量産効果で低価格化したワトーⅡ級の1.5倍とやや高価なものの、総合的な性能は大幅に向上している。

戦訓を反映し、ワトー級と比較して大幅な性能向上を果たした本級は、ポスト第三次舞羅内戦期におけるパタゴニア海軍の中核を成す有力な艦艇として誕生した。
しかし先述したように建造コストがやや高いため、本級の就役が開始されて数年の間は、ワトーⅡ級及びその改良型も建造が続けられている。








ヴィレットM級二等頭脳ミサイル艇
64隻

パタゴニア王立親衛隊海軍向けに開発された頭脳戦闘艇。
やや先行して建造が始まった頭脳水雷艇ヴィレットT級の対艦ミサイル搭載型で、こちらはバロー級二等頭脳ミサイル艇(トンガ製622P型)の後継艇として位置づけられている。
バロー級は長射程のミサイルを主兵装とし、規模に比して電子戦装備も優れているためワトー級と比べれば更新の必要性は低いものの、より高い攻撃力と射程を求めたパタゴニア海軍上層部によって調達が決定された。

主兵装としてラティアンス製対艦ミサイル発射筒16基を備えており、それ以外の艦砲や自衛用装備はヴィレットT級と共通である。
第三次舞羅内戦後、パタゴニア海軍内では魚雷を用いた肉薄攻撃よりも安全圏からの対艦ミサイル攻撃が効率的であるとの考えがある程度主流となったことから、バロー級と比較して多数が調達されることとなった。






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ジスカール級三等頭脳水雷艇
80/240隻

パタゴニア王立親衛隊海軍の中でも最小クラスの頭脳戦闘艇。
搭載頭脳は4級頭脳1個であり、武装も簡易発射機に備え付けられた魚雷4本のみと非常にシンプル。当然ながら建造コストは極めて低く、搭載された4本の魚雷の方が本体より高価であると言われるほどである。

パタゴニア海軍の主力兵器である頭脳戦闘艇は1等艇と2等艇が存在しており、特に2等艇のワトー級は性能とコストのバランスが良好なことから100隻以上が建造されるベストセラーとなった。
北連最終戦争におけるリオ・ガレゴス軍港襲撃においては魚雷・艦砲・そして自爆攻撃を織り交ぜた攻撃でクラフタリア海軍に甚大な損害を与えたが、このような使い捨て前提の運用には、ワトー級ですら高価に過ぎた。

そこで使い捨て運用を前提に建造されたのが本級である。先述の通り、戦闘艇としては異常極まりない低価格が特徴である。

初期型のジスカールⅠ級は機関も徹底的にコストを削減したため、最高速力28ノットとやや低速であった。しかし自爆攻撃や雷撃を行うには速力不足であり、続くジスカールⅡ級では速力が44ノットと大幅に向上している。
第三次舞羅内戦勃発時にはジスカールⅠ級24隻とジスカールⅡ級120隻が就役しており、クラフタリアやクラフティンの艦隊と激しい戦闘を繰り広げた。





退役済み

+ ...
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ワトー級二等頭脳水雷艇
0/85隻(戦没艦あり)

アダン級よりも小型で簡易化された装備を特徴とする頭脳水雷艇
圧倒的優勢な周辺諸国海軍に対抗すべく王立親衛隊海軍は多数の頭脳戦闘艇を必要としていたものの、建造コストがオリジナルのアザレア級の2倍近くまで高騰したアダン級は数を揃えるのが困難であった。
そこで開発されたワトー級は最低限の装備を備え、必要な頭脳も4級頭脳2つとしたことで建造コストをアダン級の4割未満まで抑えることに成功した。
各艦の艦名は引き続き王政党蜂起事件で活躍した傭兵から取られている。
統一歴157年の北連最終戦争に伴うクラフタリア領内への侵攻(第一次パタゴニア戦争)では大きな損害を出しつつも、大きな戦果を挙げた。
とはいえ同時に戦訓から対空兵装の貧弱さなども指摘され、統一歴160年以降の増備艦は後述のワトーⅡ級へと移行している。



潜水艦







ヴァソール級二等頭脳潜水艦
9/15隻

パタゴニア王立親衛隊海軍が初めて建造した頭脳攻撃潜水艦。
沿岸海域での活動を想定して設計されたため、クラフタリア等の攻撃型潜水艦と比較すると一回り小さく、航続距離や兵装搭載量もその分小さい。
さらにパタゴニアが初めて作った潜水艦なので耐圧殻の強度が足りておらず、150m以上潜ると船体ごとベチャァしてしまうという欠陥が存在する。

クラフタリアやクラフティンの対潜艦や哨戒機に対抗するには静粛性も全く足りていないが、第三次舞羅内戦における第二次マゼラン海峡西部の戦いでは、対潜艦や哨戒機を頭脳戦闘艇が引き付けたうえで同盟統合軍艦隊へ攻撃を敢行しており、多数の戦艦や巡洋艦を撃沈・大破させている。
完全な潜水艦ではなく可潜艦と言った方が正しい代物だが、大型の魚雷発射管2門(予備魚雷8発)を備えており、運用次第では海軍国にとっても脅威となる存在である。






エマール級三等三等頭脳特殊潜水艦
12隻

工作員の潜入支援や情報収集などの特殊任務を想定して、パタゴニア王立親衛隊海軍の発注によって建造された小型潜水艦
船体規模はパタゴニア初の頭脳潜水艦「ヴァソール級」と比較して一回り以上小型で、二等潜水艦に分類されるヴァソール級に対し、本級は三等潜水艦に分類される
想定される任務の性質上沿岸部での活動が想定されることや、相変わらず技術力不足で潜行深度が150m未満に制限されることから、敢えて旧時代の可潜艦的なスタイルを採用した

また本級は被発見時に敵対勢力へ情報が渡ることを防ぐため、自爆装置が搭載されている
この自爆装置は起動すると艦内にナパーム剤を撒いたうえでこれに着火、艦内を完全に焼却したのちに爆薬が起爆し艦を内側から爆砕するという特殊かつ複雑な作動メカニズムを有し、これにより完全な証拠隠滅が可能である
一部の艦では自爆用の核弾頭を搭載し、敵艦に近づいたうえでこれを起爆するという自爆攻撃が可能である。核兵器の搭載によって、かつて配備されていた頭脳核魚雷「NBT-1」の後継任務を限定的に肩代わりすることが可能となった

旧時代的なスタイルを採用したことで性能は極めて低くなったものの建造コストは抑えられ、高価な自爆装置の存在を考慮しても大量生産が容易な艦級である
クラフタリア・クラフティンの強力な対潜戦闘能力の前には如何なる高性能潜水艦も無意味であるため、割り切った設計となった本級だが、結果的にパタゴニアの国情に見合った艦となった
多数の同型艦が建造され、クラフタリア・クラフティン・舞羅に対する情報収集や破壊工作などの任務に従事する






王立親衛隊空軍


戦闘機

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RBA"ニューロン"Mk1

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パタゴニア頭脳王国王立親衛隊空軍向けに開発された、完全新規設計の頭脳戦闘機
1体もしくは2体の脳人が制御を行うことで、従来の無人機を凌ぐ判断能力と、有人機以上の高負荷な機動戦能力の双方を備えた、極めて有力な機体である

開発は統一歴150年代後半に開始され、当時は開発を担当したロイヤル・ブレイン・エアクラフト社において「モデル161-1」と呼称されていた
基礎設計はクラフタリアにて無人戦闘機「QAF-07 アルバトロス」後継機として開発されていた「XQAF-08」をベースとしており、
シェラルド製エンジン及びパタゴニア国産の頭脳航空機用アビオニクスへの適合など、大幅な改設計を行ったものとなっている

総合的な戦闘能力はAI制御の無人戦闘機および有人機の殆どを凌駕し、本機の存在はクラフタリア等周辺国の圧倒的な航空戦力に対して、パタゴニア領空及びその周辺での航空優勢確保を可能とした
空戦能力だけでなくペイロードも非常に大きく、大量の燃料・兵装による攻撃力と航続力は、登場時点では周辺諸国に対し大きな脅威を与えうるものであった

パタゴニア空軍では本機を要撃機・制空戦闘機として主に運用するが、近接航空支援などにおいても舞羅製無人攻撃機QA-1を補完する形で補助的に運用されるケースがあり、事実上のマルチロール機であると言える













兵器画像


アルフォンス・ドロール級駆逐艦


アダン級一等頭脳水雷艇


ワトー級二等頭脳水雷艇


ジェラルド・モレル級ミサイル駆逐艦(旧クラフティン海軍あかさき型)


アンヘレス・イサーク級ミサイル駆逐艦(LCFⅣ級派生型)

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最終更新:2025年01月27日 14:09