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バックアップ


データやシステムの複製を別に保管し、壊れたり失われたりしたときに戻せるようにすることです。可用性と完全性を守る最後の砦で、ランサムウェアへの備えの中心でもあります。

ランサムウェアを前提にしたバックアップ

米国の CISA などが共同で出した「#StopRansomware Guide」(2023年9月版)は、次のことを勧めています。
  • 重要なデータを、オフラインで、暗号化したバックアップとして持つ。多くのランサムウェアは、アクセスできるバックアップを探して削除・暗号化するため
  • バックアップの手順を定期的に試し、災害からの復旧の場面で、データが使えて壊れていないかを確かめる
  • 重要なシステムの「ゴールデンイメージ」(OS と業務アプリを設定済みのひな形)を保ち、更新し続ける。素早く作り直すため
  • インフラをコードで管理しているなら、そのテンプレートを版管理し、オフラインでも保管する
  • クラウドのデータは、頻繁にバックアップし、削除保護・オブジェクトロック・版管理を有効にする。同じ事業者のアカウントがまとめて影響を受ける事態に備え、別の事業者への保管も考える
  • 復元するときは、重要なサービスの優先順位に沿って戻し、きれいにしたシステムに再び感染させないよう注意する

設計の要点

  • 間隔:どこまで遡ってよいか(RPO)で、バックアップを取る間隔が決まる
  • 戻す速さ:どれだけの時間で戻すか(RTO)で、保管の方法(すぐ戻せる場所か、テープか)が決まる
  • 分けて持つ:本番と同じ場所・同じ権限で管理しない。「3つの複製を、2種類の媒体に、1つは別の場所に」という3-2-1の目安が一般に知られている
  • 戻せることを確かめる:取れていても戻せなければ意味がない。復元の試験を定期的に行う
  • 暗号鍵も守る:バックアップを暗号化したら、その鍵の保管と復旧の手順も用意する(鍵管理)
  • 管理を分ける:バックアップの仕組みの管理アカウントは本番の環境と分け、多要素認証をかける。管理の仕組みそのものが乗っ取られると、バックアップをまとめて消される
  • 世代を残す:侵入から発覚までの期間より長く、過去の世代を残す。短いと、感染する前の時点に戻せない
  • 戻す前に調べる:復元するデータに、マルウェアや攻撃者の仕掛けが残っていないかを確かめる

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出典

確認日:2026年10月14日
最終更新:2026年10月15日 09:54