多層防御
1つの防御に頼らず、性質の違う防御を何重にも重ねて、1つが破られても被害を止めるという設計の原則です(英語では defense in depth)。
定義
NIST SP 800-160 Vol. 1 Rev. 1(2022年11月)は、設計の原則の一つとして、多層防御に次の3つの柱を挙げています。
- 損失に至る筋道に沿って、防御の線や障壁を複数置く
- 損失を防ぐのに、単一の防御の要素に頼らない
- 続く障壁は性質の違うものにし、技術的・運用的・組織的な障壁を含める
同じ文書は、最初の防御の線は損失を防ぎ、後の線は損失の拡大を止めて封じ込めるのが理想だとしています。
例
つまずきやすい点
- 同じ弱点を共有する層:同じ製品・同じ設定の誤り・同じ認証情報に依存する層は、まとめて破られる。3つ目の柱(性質の違い)はこのためにある
- 層が異常を隠す:SP 800-160 は、設計の悪い防御の線が、危険な状態の兆しを(特に人から)隠してしまう例があると注意している。層を重ねても、何が起きているかが見えなくなっては逆効果
- 層の数で安心する:層を重ねても、すべての層を通り抜ける筋道が1本でも残れば足りない。損失に至る筋道ごとに確かめる
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出典
確認日:2026年10月15日
最終更新:2026年10月15日 14:38