リリちゃん――!邪魔をしないでください!リリちゃんっ......!
こっちの世界を普通のわたしにすると、ですって......!
はい......!裏世界のお城にある、「世界の自動生成プログラム」。それを使って――
きっと私は、普通になれますから......!
かつて現実の世界でわたしを助けた事......!忘れるわけ、ないじゃないですか。
おばあちゃんが、○んで、しばらくした頃......年の近いリリちゃんが、お友だちになってくれて、
わたし、どれだけ救われたか......
あの頃わたしに、憧れを抱いた......!?事故にあったリリちゃんを、私の力で癒したわたしが、優れた方......!?
わたしが深い苦しみに苛まれていたことが想像できない......!?
そのため怒りに腸が煮えくり返るなんて......!回復役を押し付けていたことを誤っている!?
わたしはアネモネさんや、他の皆を傷つけてまで無理無体なことを押し付けるはずがない......!?
押していきます!リリちゃん――やっぱりわたしのこと、わかってくれて、ないじゃないですかぁっ......!
わたしそんな、そんな良い子じゃないんです!普通の......ううん、ぜんぜん、ひどい子なんですよ!だって――!!
(まあ深域で活躍できるし、ひどい子じゃないんですが!)
リリちゃんたちがアバターを改造されてわたしは「レーテ」として、たくさんのプレイヤーを○しちゃったの――わたしのせい、なんですよ......!!
【アルターメイデン】の、最初の冒険で。ゲーム内の異常で、急に強い魔物が出てきたとき......
わたし、回復魔法使うの、サボっちゃったんです。
別に、リリちゃんに任された事が嫌だったとかじゃ......いえ。
それも少し、ありましたけど。でも、あのときちゃんと、わたしが回復魔法を使っていれば、
少なくとも全滅はしなかった。
ロストしなければ......わたしたち、エリスさんたちに、「端末」にされることもなかった。
だから......わたしのせい、なんです。リリちゃんが、罪悪感に苦しんで......
毎晩悪夢にうなされてるのも、プレシアちゃんが目の前でお父さんが殺されることになったのも......
それだけじゃ、ありません。あぁ......これを言葉にしてしまったら、本当に、もう終わり。
たとえリリちゃんの次でも、お兄さんに触れてもらう資格もなくなる――
――......ううん、こんなこと、しちゃったんだし。その資格はもうとっくに、わたしには......、......ない、よね。
......エリスさんの「端末」として。
たくさんのプレイヤーを傷つけて、殺して、ロストさせてしまったこと。
わたしは、罪悪感まみれになってしまったリリちゃんと、違って――
――ちょっとだけ、嬉しかったんです。
......そうですね。本当に、最悪なことだと思います。でも......
......だって。こんな、血だらけの手になったわたしのこと――もう誰も、聖女さまなんて、呼べないですから......♪
あはっ......、あはははっ......♪わかってくれましたか、リリちゃん?
わたし――ぜんぜん良い子なんかじゃない、って......!
何?わたしは常に周りの誰かを幸せにするために行動する方?
その人が苦しむなら周りに間違いがあった!?
わたしが辛そうに泣き腫らして......お兄さんならわたしを助けてくれるはず!?
お、押されています......!
リリちゃんの......分からず屋さんっ......!
わたしが秘め事を抱えすぎ!?
しょうがないじゃないですかっ!
わたし、こんなふうに生まれちゃったんですから......!
リリちゃんっ――
つばぜり合いです!リリちゃんのシャドウが現れたけど、すぐに消えて......
......ミソラさんが、言ってましたよね?リリちゃん――
シャドウっていうのは、魂のかけら――正確には、情報のコピーらしいですけど。
何度も何度もコピーを繰り返して、しかもコピーを壊すと、本体の方もかすれて......最後には、消えてしまうそうです。
リリちゃんの身体が、ほつれていくのはそのためです。
ただのロストなら、シェフィさんのように戻ってこれる可能性がありますけど、そうなったら――ロストじゃない。本当の、魂の消滅です......
わたしも......!?あははっ。そうですね......リリちゃんに負けず劣らず、
わたしもこの姿で、たくさん戦ってきましたから。
【アルターメイデン】は、いつも戦ってきました。なら――このまま、一緒に消えちゃうのも......いいかもしれませんね。リリちゃん。
リリちゃんと一緒なら、きっとさびしく、ないですし。プレシアちゃんには、悪いですけど――
お兄さん、わたしたち最後に抱きしめてもらいたかったな......
リアさんもわたしも、お兄さんのことが大好きなんです。
そんなところも、そっくりですね――わたしたち。家に縛られて、世間知らずで。
助けてくれた人を、好きになって――
̸̡͍̰̘͍̩́̅͡˙̵̡͉̱͓͗͆̀̀̀͡ǝ̵̧̪̙̈͑̋̉̐͠ɔ͉̣͗҇̚̚͜҈ı̶̣̣͉͈̳͒͂̾͜͞ô̵̧̞̯̫̳͍͗̐̅͡ɥ̶̲̘̌̊̇͐҇͢Ɔ ̵̢̛͖̠̣̽͊ɹ̸̧̗̟̂̑̂̕n̵̢̪͙͓͒̾̚̕ỏ̷̥̦̉̐̂̕͢⅄ ̸̣͉̦̭̔͒̎̎̔͢͡ʇ̷̨̥͎̐̔͗͠ɔ̸̨͎̱̀̇̎̑̀҇ͅǝ̵̡͎̜͌̇͆̿͞ן̶̨͕͓͙̾͛̀̚͞ǝ̸̢̛͇͉͇̇̍̽́S
存在しないものが存在する時、
あなたはとある判断を迫られる。
Cum nulla sit;
Cogeris iudicium facere.
深淵を覗く時、
深淵もまたこちらを覗いているのだ。
cum in abyssum irent;
Abyssus etiam in nos procedit.
わたしはリリちゃんに何かをかけました。
わたしの力。普通の回復魔法じゃ、治せないものでも......効果あるみたいなんです。だから――最後に。
あなたの魂が、消えないように――癒します。リリちゃん。
さっきまでとは一緒に?ふふふっ......♪うそ、ついちゃいました......♪
ああ、でも......もっとちゃんと、練習しておかなきゃ.......でしたね......そうしたら......
リリちゃんも......もっと、きちんと......助けられた、かも......なのに......
......さよなら、みんな。ごめん、なさい―――
―――そして勇者は眠りにつく。
―――et ad somnum fortes.
―――R.I.P. Hero.
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幸せ 天国で幸せ
もうどこにも見えないけど どこでも一緒にいられるよ
幸せ 天国で幸せ
もう誰にも邪魔されない二人がいる空で
幸せ 天国で幸せ
もうどこにも見えないけど どこでも一緒にいられるね
幸せ 天国で幸せ
もうずっとずっと二人きりで 楽しく踊り明かそう
引用 天国へ行こう/きくお
豁」隗」?
繧ケ繝??繧ク8 繧ッ繝ェ繧「?
Original reproduction Ending
普通の末路
一緒に、消滅しましょう。
リリもなんで......?と言っています。
だってさみしくないですから。
こうして二人は消滅しました。
Another Ending
仲良4