「Spring-day!」
いやに流暢な「スプリング・デイ」が聞こえると共に、
当の本人であるスプリング・デイの機嫌が目に見えて悪くなる。
「……普通に呼べんのか」
「HAHA、いいじゃねェか。お前とオレ様の仲だろ?」
やって来たのは、アロハシャツを羽織りサングラスを掛けたサメのメイデン。
「知らん。どんな仲でもない。
それより、さっさと行くぞ。……力を貸せ」
スプリング・デイは最後の一言をいかにも不服、といった様子で吐き捨てる。
「OK! お前の頼みならいくらでも力を貸すぜ、ブラザー?」
「……。」
最終更新:2016年07月25日 23:24