訪れた拠点から近い場所に教会があるのを発見したあなたは、興味本位で足を踏み入れる。
そこで待っていたのは、一人のシスターだった。
「……あら。人間サん。お祈りでスか?」
しかし、修道服から伸びる尻尾と長く伸び枝分かれした舌が、
目の前の彼女が人間ではない事を物語っている。
「わたくシはシスター・パイソン。
エンジェル・ハイロゥ様を侵攻スるシスターであり、アラクネ様に仕えるメイデンでス」
パイソンと名乗ったシスターは、恭しくお辞儀をする。
「……サて、色々とお話を伺いたいのでスが、その前に――」
パイソンは懐から二丁の銃を取り出し、あなた――ではなく、あなたの背後に向ける。
「おじゃま虫サんには、天使とラブ・ソングでも歌って頂きまシょう」
そう言って引き金を引くと、あなたの背後に居た2匹のゾンビの頭部は跡形もなく吹き飛んだ。
「……では、積もる話は拠点の方で――」
最終更新:2016年07月26日 00:11