拠点でとある依頼を受けたあなたは、学校へとやって来ていた。
そしてそこで、驚くべき光景を目の当たりにする。
なんとチアガール衣装の女生徒たち――要救助者が、
ある一人のメイデンにより統率され、全員無傷でゾンビたちから生存していたのだ。
それも、楽しげにゾンビたちを狩りながら。
「ああ、良かった! やっと救助が来たのね。」
女生徒たちを統率していた狼のメイデン、ワーウルフは、安堵の表情でそう言った。
顔立ちが狼そのものだと言う事もあって最初はさすがに怖がられていたそうだが、
ここで女生徒たちを守るうちに打ち解けていったのだそうだ。
「……うん、ありがとうね。」
女生徒たちを拠点に送り届けた後、拠点の前で見送りそのまま待っていたワーウルフがあなたに礼を言う。
最初は女生徒たちに延々と引き止められていたのだが、ただでさえ危険視される事の多いメイデンだけに、
狼に近い姿をしている自分では間違いなく拠点には受け入れてもらえないだろう、と見越しての事だった。
「それじゃ、せっかくだしあなたの力に――」
ワーウルフがそう言った時だった。
拠点の方から、大きな声が聞こえてくる。
「W! O! L! F!
Let's GO! WOLF!」
「……もう、あの子たちったら」
拠点の中から聞こえてくる大きな声のエールには、
『離れていても一緒だ』と言う想いが込められているかのようだった。
最終更新:2016年07月26日 00:29