イベント:マスター、ご命令を

あなたが拠点に辿り着くと、一人の少女が横たわっている。
見るからに生気がなく、周囲の人間たちもまだ幼いであろう少女の死を悲しんでいた。

「可哀想に……」
「全く、自警団は何をやってるんだ」
「それより、誰がここに運んだの?」

口々に騒ぐ民衆をよそに、あなたは少女に近づいていく。
そして服の中に手を入れ――カチリ。スイッチを押す。

「……メンテナンスモード起動」

~~~

「いやぁ、マスター。 ありがとうございます。 一時はどうなる事かと」

暫く後。倒れていた少女は、やや機械的な喋り方であなたを「マスター」と呼んでいた。
この少女の名は“ピコ・ナインティ”。あなたが偶然手に入れた、アンドロイド・メンテナンスという冊子に書かれていた
アンドロイドの人工メイデンであり、表紙に写真があった為あなたは迷わず近寄り、冊子の手順でメンテナンスを実行できたのだ。

(あるいは、あなたは機械音痴でメンテナンスできないかもしれない。
 その場合、連れていたり拠点に残しているメイデンが代わりに修理するだろう。
 他のメイデン達が頼りなかったとしても、少なくとも冊子を見たスプリング・デイの指示に従えば猿でもできる。)

何にせよ、ピコはあなたをマスターと認識し、今後の探索を共にする事となった。

「ではマスター、ご命令を」



最終更新:2016年06月02日 09:28