ルクサンドラ・フレイル


セラフィム候補生の一人で、候補生の中では最年長。みさき達のリーダー的存在で、実力も高く、最も正規隊員に近いと噂される程。
元はギムナジウムの理論物理コースに在籍し、天文学者を志す学生だったが、7年前にセミナーの一環として中型惑星間宇宙船で木星に向かう途中、小惑星の破片が船首都に直撃し、怪我を負う。
小惑星に付着していたウイルスに感染する者が現れ、現場は深刻な状況に立たされたが、抗生物質を届けに来た宇宙船のパイロット(ライアー)によって事態は事なきを得る。
事故後、そのパイロットの名を知り、当初は否定的な印象だった軍人に対する考えを改める事となった。
以来、ライアーに対しては、尊敬と憧れの眼差しを向けており、それが彼女のセラフィム志望動機となっている。
(CV:高木礼子)

プロフィール

年齢:23歳
出身:メキシコ
身長:170㎝
スリーサイズ:B95/W60/H89
特技:絵描き
弱点:注射
階級:候補生

性格・人物像

候補生の中ではトップの実力を誇るが、本人は自分の能力の高さを鼻に掛けるような事はしない。
強面な容姿とは裏腹に深い包容力を持つ女性で、訓練で失敗を繰り返すみさきに対しても、幾度も励ましの言葉をかけ、手を差し伸べている。
リーダーシップの高さは士官学校生だった時から既に表れており、自他共に認めるリーダー格として他の生徒達の中でも飛びぬけた存在だった。
ちなみに、同じく候補生に選抜されたスサーナキリとは士官学校生時代からの付き合い。

上記の理由から、候補生の姉御的ポジションにあり、みさきからは憧れの対象として、キリからはライバルとして見られている。
大抵の事には動じないが、注射が唯一の弱点。「身を切り裂かれるような思いがする」とは本人の弁で、血液検査の度に皆からからかわれる事もしばしば。
顔の傷は、7年前の事故で負ったもので、医療技術で消す事も可能なのだが、当時の決意を忘れぬようにと敢えて残している。

+ ...

ダイバージェンス・イヴにおける立ち位置

スサーナの正規隊員選出に悔しさを滲ませる一方、彼女が適合実験に失敗した事を内心喜んでいた事で自己嫌悪に陥る事もあった。
(作中でそれを吐露されたキリ自身も、彼女と同様の心情を抱いていたと告白している)
正規隊員選出後は、戦闘部隊の第一小隊に配属。自分だけでなくみさきやキリも選ばれた事を喜んでおり、3人で任官祝いとしてうどんを食べている。
いつも明るく振舞うみさきに対して、ある種の強さを見出しており、スサーナ離脱により落ち込んでいた自分を励ましてくれたと感じている。
みさきがネストから脱走しようとした時は、キリと共に、同僚としてだけでなく、友達として彼女の説得にあたった。
しかし、量子障壁システムに起きた障害で、完全体に近い実体化率で出現したグールの迎撃任務中に、眼前に現われたグールと接触し、生きながら食い殺されてしまう。
その恐怖の感情は、インテグラルシステムを通じてみさきにも伝わり、自身の死自体も彼女に大きなショックを与える事になる。

みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~における立ち位置

『ダイバージェンス・イヴ』にて既に死亡しているため、本編には回想や他時空での姿(士官学校生及び野戦訓練時)を除いて殆ど登場しない。
ルクサンドラを失ったみさきの悲しみの影響によるものなのか、三浦五十鈴が彼女の容姿に酷似している(CVも同じ)。
尚、時間改変後の世界では、任務中に起きた事故で殉職した事になっている。
最終話のみさきの作り出した新世界では、生まれも育ちも違う(と思われる)ものの、同じ容姿を持つ人物がキリと共に登場している。

小説版

戦闘訓練に、以前ライアーが用いた戦術を取り入れたり、インテグラルシステムのシミュレーションを行ったりする等、努力家な一面が表れている。
最終更新:2009年04月17日 23:23