ムービーの作成


注意事項
 このWikiでは厳密に言葉を使い分けますので、以下の単語について、違いをよく理解しておいてください。

  ムービー … TASの入力を記録したファイルのこと。Dolphinで言えば*.dtmのファイル。
  動画 … 実際のゲーム画面をキャプチャした動画ファイルのこと。*.aviなど。
  記録 … TASのムービーを作成すること。Dolphinで言えば入力データのログを取って*.dtmを作る作業。
  録画 … 実際にゲーム画面をキャプチャして動画化する作業。*.aviを出力する作業。

ムービーの作成方法には、 ゲームを起動した時点から作成する方法と、ゲーム中の任意のタイミングから作成する方法の2種類があります。

一般的には、通しTASなどのふつうのTAS動画は、ゲームを起動した時点から作成することになりますが、検証用のTASや個別ステージTASなどでは任意のタイミングから作成することになります。そのため、どちらの方法も正しくできるようにしておくことがよいでしょう。


リセットスタートによる記録方法


リセットスタートとは、つまりゲームを起動した瞬間からTASのムービーを記録していく方法です。通常はこちらを使います。

  1. Dolphinを起動します。
  2. ゲームリストから、TASのムービーを記録したいゲームをシングルクリックして選択します。
  3. [ムービー]→[ムービーを録画]でTASの記録を開始します。この項目を選択したときにゲームが自動で起動し、入力データのログの記録が始まります。
  4. 適当に操作して入力データを作成します。
  5. 作業を終わる場合は、[ムービー]→[ムービーの保存]で保存してからDolphinを終了します。

ステートスタートによる記録方法


ステートスタートとは、つまりゲーム途中の任意のタイミングからTASのムービーを記録していく方法です。個別ステージTASや検証用ムービーなどにはこちらを使用するとよいでしょう。

  1. Dolphinを起動します。
  2. 適当にゲームを進めます。
  3. ムービーを記録し始めたいタイミングになったら、一旦ポーズしてから、[ムービー]→[ムービーを録画]でTASの記録を開始します。
  4. 適当に操作して入力データを作成します。
  5. 作業を終わる場合は、[ムービー]→[ムービーの保存]で保存してからDolphinを終了します。

ムービーの再生・途中再生・部分再生


ムービーを最初から再生する場合は、ゲームリストからゲームを選択し、[記録]→[ムービーを再生]からムービーファイルを選べば自動で再生が始まります。ステートスタートで作成したムービーも、この方法で自動保存されたステートを読み込んで正しく再生されます。

ムービーの途中から再生したい場合は、まずは最初から再生する方法に従ってムービーを再生し、次にムービー中の任意のステーを読み込みます。このとき、失敗テイクのステートなど、記録されているムービーのもの以外のステートを読み込んだ場合、Desyncが発生しますので、読み込むステートが正しいかどうかあらかじめ確認しておいてください。なお、誤って関係ないステートを読み込んだ場合、そのままいったんムービーの再生を中止して再度再生し始めれば問題なく再生できます。

TASの制作中に、ある短い区間を部分再生したい場合があります。そういった場合は、まず部分再生区間の終端よりも後ろでステートを取り、数フレーム進めてから[記録]→[読込専用]にチェックを入れます。次に、再生したい個所のステートを読み込みます。再生が終わって続きを記録したい場合は、読込専用のチェックを外してから、終端部分のステートを読み込んで入力を記録します。

部分再生時に関係ないステートを読み込んだ場合も、Desyncの原因になります。まず読込専用のチェックを外し、終端ステートを読み込んでから、数フレーム進めて読込専用にし、正しいステートを読み込んでください。

最終更新:2016年11月01日 00:34