Lua入門 - Luaの特徴

公式Dolphinは現状ではLuaをサポートしていませんが、Cheat Engineや、非公式ビルドなどでLuaが利用可能で、Luaを覚えておくことでTAS制作においても便利なことが多いのが実際です。そういったわけで、Luaの基礎を解説していきます。

Luaの概要

Luaは移植性に優れた高速なスクリプト言語で、簡易な文法で幅広い処理を行える特長があります。
また、元々C言語プログラムに組み込まれることを目的として設計された言語のため、CやC++との連携を非常に簡単かつ効率よく行えるようになっています。

 

Luaの特徴

上述したように、Luaは組込用途に特化した移植性に優れた高速なスクリプト言語ですが、他にも以下のような特徴があります。

クロスプラットフォーム
Luaは、WindowsやMacなど、OSを問わず同じソースコードを同じように動作させることが出来ます。

動的型付け
LuaはCやJavaなどの多くのプログラミング言語とは異なり、変数の型を指定する必要がありません。変数にはどのような型の値も代入することが出来ます。
※Luaに型が存在しないわけではありません。文字列型や実数型などの型自体は存在します。

平易な構文
Luaの構文は単純明快で、複雑な構文は一切ありません。

協調的マルチタスク
コルーチンをサポートしており、簡単な構文でマルチタスクを実装することができる

オブジェクト指向
Lua自体はオブジェクト指向を表向きにはサポートしていませんが、Luaの基本機能を利用してクラスやポリモーフィズムなどを実現することができ、実質的にオブジェクト指向プログラミングも可能です。

メモリ管理が不要
Luaはガベージコレクションを実装しているため、Luaのランタイムが一括してメモリ管理を行い、適切なタイミングで不要なメモリを解放するため、ユーザーはメモリ管理を気にかける必要はありません。
 

最終更新:2016年11月27日 02:14