ここでは、記録したTASのムービーを、実際にマルチメディアファイル(*.avi, *.wav)として録画・録音する方法を解説します。
TASのムービーの記録方法は、ムービーの作成で説明しています。
Dolphin内ではフレームダンプとかいうやや遠回しな言い方をしていますが、要するにゲーム画面の映像をAVIファイルとして録画します。
Dolphinのバージョンによって、録画方法が異なるので、お使いのDolphinに合わせて読んでください。
なお、Dolphinの再現性の問題の影響か、録画した映像の尺が、ムービー側のフレーム数に一致しないという問題があります。次の表を参考にしてください。
通常、XFBを設定せず、OpenGLで録画するのが 最も安全です。
Dolphinのバージョン | 評価項目 | XFB | BBox | |||
なし | Virtual | Real | なし | あり | ||
Dolphin 4.0初期 ~ Dolphin 4.0中期 (おおむね7000番台まで) |
動作安定性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
尺の正確さ | × | × | × | × | × | |
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
Dolphin 4.0後期 (おおむね8000番台以降) ~ Dolphin 5.0-84 |
動作安定性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
尺の正確さ | × | × | × | × | × | |
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
Dolphin 5.0-86以降 | 動作安定性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
尺の正確さ | × | × | × | × | × | |
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
補足
1. XFBなし、XFB-Realの場合、出力映像はDolphinで実際に録画したフレーム数よりも長い。
2. XFB-Virtualの場合、出力映像はDolphinで実際に録画したフレーム数よりも短い。
3. XFB-Realでは高解像度化はできない。
Dolphinのバージョン | 評価項目 | XFB | BBox | |||
なし | Virtual | Real | なし | あり | ||
Dolphin 4.0初期 ~ Dolphin 4.0中期 (おおむね7000番台まで) |
動作安定性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
尺の正確さ | × | × | × | × | × | |
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
映像品質 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Dolphin 4.0後期 (おおむね8000番台以降) ~ Dolphin 5.0-84 |
動作安定性 | × | × | × | × | × |
尺の正確さ | 評価不能 | |||||
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
映像品質 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
Dolphin 5.0-86以降 | 動作安定性 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
尺の正確さ | × | 評価不能 | △ | × | × | |
高解像度化 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
映像品質 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
補足
1. Dolphin 4.0後期~Dolphin
5.0-84では、D3Dでの録画は非常に不安定で、BBoxを使用する場合、出力映像は崩壊する。
(全く録画できないわけではないが、ほとんどの場合、録画中などにエラー落ちする)
2. XFBなしの場合、出力映像はDolphinで実際に録画したフレーム数よりも長い。
3. XFB-Virtualの場合、出力映像はDolphinで実際に録画したフレーム数よりもおそらく短い。
4.
XFB-Virtualの場合、出力が非常に細切れになる上に解像度が異常であったり破損したファイルを出力するため実用不能。
5. XFB-Realの場合、出力映像は確認した限りではDolphinで実際に録画したフレーム数にほぼ一致するが、数フレーム長い場合がある。
6. XFB-Realでは高解像度化はできない。
さらに補足
最近の版のDolphinでは、またビデオ周りの仕様変更が行われた関係で、[設定]→[表示]→[オンスクリーンメッセージを表示]にチェックを入れなければフレームカウンタなどが表示されません。そのうえ、XFBを有効にしてビデオを録画した場合、オンスクリーンメッセージをオフにするか、フレームカウンタなどの表示をオフにしなければ、録画した映像にこれらの文字が黒文字で映り込む問題が発生します。(XFBを使用しない場合はこの問題は発生しません)
Dolphin内ではサウンドダンプとかいうやや遠回しな言い方をしていますが、要するにゲーム音声をWAVファイルとして録音します。
Dolphinのバージョンによって、録画方法が異なるので、お使いのDolphinに合わせて読んでください。
なお、Dolphin 4.0-3595以降しばらくの間(Dolphin 4.0中期前半ごろ)と、Dolphin 4.0後期以降は、AV-sync化されているため、基本的に音ズレの問題は発生しませんが、NANDデータが入っている場合など、特定の場合において、音ズレが発生する場合があります。セーブデータを使用する必要がある場合など、やむを得ない事情がある場合を除いて、TASの作成の際は実機NANDを導入することや、セーブデータを残しておくことは控えておくことをお勧めします。