*DQⅦ [[【化石の発掘現場】]]で出土した[[【古代の化石】]]の発掘調査をしている学者。 最初に会った時は、化石を調べようとすると「触るな」と怒鳴って来て取り付く島もない。 これだけならその辺に居る名前の無いモブキャラの1人に過ぎないのだが、この学者は後にストーリー上重要な役割を担うことになる。 砂漠地方の過去で彼が発掘した化石が[[【ティラノス】]]の骨ではないかと目星をつけた主人公一行は、現代に戻ってこの骨を過去に持っていこうとする。しかしながら、貴重な研究資料である化石を学者は当然渡そうとはしない。 だが、主人公らが過去の[[【砂漠の村】]]で貰った[[【さばくのお守り】]]を見ると態度が一変、このお守りが数百年前に作られたものであることを見抜き、主人公たちが現代と過去を行き来していることを信じてくれる。 出土したホネは恐竜の骨っぽいので古生物学者かと思いきや、実は考古学にも詳しい万能な人だった。 そして「自分も過去に連れて行ってほしい」としてそのまま付いて来てしまう。 名前の無いキャラのくせにパーティにくっついて時間移動するという超幸せもの。 パーティメンバー以外で石版による時間移動を行ったキャラは他には[[【木こり】]]くらいである。 パーティにいる期間は非常に短く、発掘現場を出るとオートで過去に行ってしまい、すぐに離脱してしまう。 過去についた学者は[[【砂漠の城】]]の大威容に大興奮。 脇目もふらずに調査を開始するので置いて行くことになるのだが、周りは魔物だらけだというのにどうやって調べているのだろうか。 余談だが、[[【謎の遺跡】]]でも興奮して宥めるのが大変だったらしい。 結局彼は事件解決後も過去の砂漠の城に残ることを選び、主人公たちは彼を置いて現代へ戻ることになる。 さて、舞台は現代の砂漠の城に移る。 現代と過去では数百年の隔たりがあるので、過去に訪れた城や村を訪れても、せいぜい「言い伝えに残ってる人と似てる」程度の反応しか示されないのが普通。 だが砂漠の城地域だけは異なり、数百年という人間が生きているはずが無い年月を経過した後でも「救い主さま本人が再び訪れて下さった」として盛大な歓迎を受ける。 これは過去からこうした言い伝えが残っていたからだが、主人公たちが元々過去の時代に生きている普通の人間ではない事、未来から時間移動をしてきた人間である事を知っていない限り、そんな言い伝えを残さないはずである。 過去の砂漠の城にいる人間で、主人公たちが未来から来た人間であると知っているのは、同じく未来から来た学者だけである。 彼がその後どのような人生を送ったのかについては定かではないが、時を超えた恩返しに彼が一枚噛んでいるのは想像に難くない。 また現代の[[【大地の精霊像】]]には彼そっくりな子孫と思われる人物がいる。 暗いストーリーの多いDQⅦの登場人物には、不幸な人生を送る者、行くべき道を違える者、性格の歪んだ者なども多い。 だが、彼は自らの知的好奇心が命じるままに進みたい道を選び、無類の幸運と幸福に恵まれ、そして同時に好人物であった。 彼こそがⅦでもっとも幸せな[[キャラクター]]なのかもしれない。 さて、学者を失った現代の発掘現場であるが、彼を抜きにして発掘は続行された。 やはり人間的にできた人物だったようで、現場で働くあらくれから「せんせぇ」と呼ばれ慕われていたようだ。 だが、後にこの地下から[[【発掘現場の洞窟】]]が出現、内部から現れた魔物によって多くの作業員が犠牲となってしまう。 学者は過去へ移住したことで結果的に難を逃れており、この辺りも彼の幸運と言うほかない。 ちなみに、[[彼は増殖して主人公たちを詰ませることがあるので注意。>【学者増殖バグ】]] ----