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【ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁】 - (2013/02/19 (火) 11:37:46) の1つ前との変更点
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#contents(fromhere=true)
*概要
1992年9月27日(日)発売。
ナンバリングタイトルの5作目で、スーパーファミコン初の作品。
[[【天空シリーズ】]]の2作目で、前作[[【ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】]]より数百年後の世界が舞台。
SFCにプラットホームが移った事で、グラフィックやサウンドが一段と向上した。
主人公が子供から大人になっていく成長の過程を追う、ナンバリングタイトルでは珍しいタイプの作品。
ストーリーは少年時代、青年時代前半、青年時代後半の3部に分かれている。
旧作のように最初からプレイヤーに魔王を倒す使命が与えられているわけではなく、人や物を探して見つけ出す、という要素が強い。
ただし、やはり最後には魔王との対決が待っている。
最大のポイントとして挙げられるのが、なんと言ってもモンスターを仲間にするというシステムだろう。
これは次作Ⅵにも引き継がれ、外伝のモンスターズシリーズの原点とも言える作品となった。
Ⅶでも[[【モンスターパーク】]]や[[【モンスター職】]]、Ⅷでは[[【スカウトモンスター】]]として、形やシステムは変えながらも登場した。
また、物語の中で主人公は複数の女性の中から結婚相手を選ぶ事になる。もちろん、このシステムがあるのは本作のみである。
「主人公=勇者」という概念を覆した初の作品でもある。
天空の剣を主人公に持たせたのだが、装備できない疑問を多くのプレイヤーに抱かせるのだが、ストーリーを進めていくとその疑問は解ける事になり、またその結果にもプレイヤーは驚いた事だろう。
ワールドマップは、人間の世界、妖精の世界、暗黒の世界(魔界)の3つに分かれている。
エニックスは1991年の年賀状にDQ5の製作を発表した。この時はすでにメインキャラのグラフィックが完成しているので、おそらくSFC発売前にもう製作開始したのではないかと伺える。
*主要キャラクター
|CENTER:&bold(){名前}|CENTER:&bold(){紹介}|
|CENTER:[[【主人公(Ⅴ)】]]|ご存じ、作品のトップ的存在でありプレイヤー自身。&br()心優しき少年で、紫色のターバンを頭に常に巻いている。|
|CENTER:[[【パパス】]]|主人公の父親。とても強く逞しい男だが、その正体は…。|
|CENTER:[[【ビアンカ】]]|サンタローズの隣町アルカパに住む女の子。金髪。&br()主人公が幼いころから一緒に遊んでいたようだが…?|
|CENTER:[[【フローラ】]]|富豪ルドマンの娘。青髪。一時期は修道女として、とある修道院に仕えていた。|
|CENTER:[[【サンチョ】]]|主人公とパパスに仕える召使い。横に広い体型が特徴的な、世話好きの男。|
|CENTER:[[【ベラ】]]|妖精の女の子。&br()とある事情を抱え人間界に助けを求めて来るが、主人公以外の人間には認識されない。|
*ストーリー
まだ年端いかない子供である主人公は、父パパスと共に船での長旅を終え、ビスタ港からサンタローズの村に辿り着く。
そこで召使いのサンチョと幼馴染のビアンカと再会。
その後、隣町のアルカパでいじめられていた後にとある魔物と判明する動物を助ける為に、ビアンカと一緒にレヌール城へおばけを退治しに向かうのだが…。
*新システム
-メッセージウィンドウで、漢字が使用されるようになった(戦闘中を除く)。
-Ⅱ〜Ⅳでは真っ暗であった、戦闘画面の背景が復活。
-[[【仲間モンスター】]]システムの導入。これに伴い、人間キャラが使えない特技が味方が使えるものとして本格的に導入(炎や吹雪の息等)。&br()モンスターの種類により、仲間になる確率(1/2〜1/256の7段階)、耐性、初期・最大のレベルの違い等がある。
-味方の行動の際に、呪文や特技のエフェクトがアニメーションで表現されるようになった。
-戦闘参加人数が3人に減少。
-[[【便利ボタン】]]の導入。これにより冒険がよりスムーズに進められるようになった。
-[[【複数攻撃武器】]](鞭、ブーメラン等)の導入。
-一部の呪文の仕様が変更。&br()ヒャダインとマヒャドが統合され、マヒャドがダメージはほぼそのままで対象が敵全体に。&br()ライデインが全体対象、ギガデインとラリホーマがグループ対象に。&br()HP全体回復の効果(ベホマラー、ベホマズン、賢者の石)が馬車内の仲間にも有効に。&br()一部の呪文の消費MPが変更。
-[[【キメラのつばさ】]]の仕様がⅡと同様のものに退化(主人公がイベントで呪文を覚えるため)。
-カジノに[[【スライムレース】]]が登場。
-中ボス専用の戦闘BGM(今作は[[【不死身の敵に挑む】]])が登場。
*リメイク版
**プレイステーション2版
2004年3月25日(木)発売。本作初のリメイク版。
PS2にハードが移り、2Dから3Dになった事でグラフィック等が大幅に向上した。
ちなみに、エニックスがスクウェアと合併し「スクウェア・エニックス」に商号変更後に、初めて発売されたドラクエ作品である。
この8カ月後に発売された、当時の本編最新作の[[Ⅷ>【ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君】]]のプロモーション映像を収録したDVDが特典として付属していた。
グラフィックの向上などや、すごろくの出目、ステータスの上昇値のランダム化、新たな仲間モンスターの使い勝手の良し悪しについて等、初のリメイクとなったPS2版には賛否両論の意見がある。
特にゲマの仕様変更に対しては、現在も特に議論がなされている。
それに加え、発売前の雑誌の情報ではあった内容が実際にはなくなっている事についての不満もあった。
また、有名な裏技として[[【オープントレイ技】]]がある。
詳しい事についてはサイト検索をすれば出てくるが、あくまでも自己責任で行ってほしい。
***システム、設定面の変更点
****キャラクター
-ベラが[[【NPC】]]になり、命令出来なくなった。
-青年時代前半では、フローラがNPCではなく、命令出来るようになり、レベル上限も廃止(SFC版はLv10までしか上がらない)。
****戦闘、モンスター
-マップや戦闘画面、キャラのグラフィックがポリゴンで表示されるようになった。&br()戦闘時のモンスターの攻撃アクションがアニメーションで表現されるようになった。&br()戦闘時のズームイン、ズームアウトにより迫力が向上。&br()味方のHP・MPの表示が画面の下に移動。
-作戦がⅦと同じ仕様に変更。&br()個人別に作戦が指示できるようになり、指示種類もⅦに準じたものになった。&br()「じゅもんせつやく」が廃止、「おれにまかせろ」が追加。&br()「みんながんばれ」が「バッチリがんばれ」に変更。
-戦闘コマンドがPS版Ⅳに準じたものに変更。[[【個人逃げ】]]のテクニックが使用可能に。
-戦闘参加人数が他作品と同じ4人に。
-ゲマの設定が「一見イブールに仕えているが、実は魔王に忠誠を誓っていた」に変更され、ボブルの塔とエビルマウンテンとで、計2回戦うことに。&br()また、行動も1回目と2回目で多少異なる。
-少年時代のレヌール城に出現する敵が、青年時代後半の一部の地域で出現する。
-コロボックル族4種、プチット族4種(いずれもⅦより)が登場。これらを仲間にする事も可能。
-仲間に出来るモンスターの種類が42種から70種に増加。&br()上記8種の他、特定の条件を満たすと仲間になる新たな個体も登場。
-一部の仲間モンスターの3匹目、4匹目の名前が変更。
-モンスターじいさんに仲間を無制限に預けられるようになり、倒して仲間にできるモンスターの上限が廃止(同じ個体は3匹まで)。
-SFC版でボスキャラクターと同じカラーだった通常モンスターは、カラーリングが変更された。
****その他
-[[【袋システム】]]が登場、預かり所は廃止、ゴールド銀行が新設(Ⅵ以降と同じシステムに)。
-[[【会話システム】]]が導入(Ⅶ以降、PS版Ⅳより)。&br()移動中に「はなす」を選択すると、主人公にキャラが話し掛けてくれる。
-一部の場面やマップで使われるBGMが変更(ボブルの塔の地下階等)。
-BGMが一部を除いてNHK交響楽団によるフルオーケストラに。
-カジノにポーカーが追加。
-カジノのスライムレースに、自分の仲間のスライムを出場させる事が出来る。
-[[【福引き】]]が新設。Ⅱのものとは違い、出てきた玉の色(全6色)によって商品が貰える。但しはずれもある。
-[[【名産博物館】]]が新設。名産品を集めて展示すると、その状況によって評価される(つよさ→ぜんいんで確認出来る)。
-[[【すごろく場】]]が新設。&br()オラクルベリー、カジノ船、氷の館(跡地)、エビルマウンテンの南、謎の洞窟(クリア後)の計5箇所。&br()これにより、アイテムに「すごろくけん」が登場した。
-アイテムの売値が、買値の75%から50%に減少。
-レベルアップの際、ステータスの上昇値がランダムに。
-一部の敵のステータスが変更(カンダタ、ジャミ、ブオーン等)。
-ラスボスの行動とステータスが変更。
-幼年期終了時のセーブデータの表示が、空欄から「古代の遺跡」に変更された。
***ストーリーの変更点
-少年時代に、フローラと会うイベントが追加された。
-青年時代前半、サンタローズの洞窟で天空の剣を入手するイベントを終えないと、ラインハットに行けなくなった。
-試練の洞窟の謎解きの内容が変更。
-主人公と妻の石化をゲマが行う(SFC版ではジャミが死ぬ寸前に行っていた)。
-主人公の石像の売値が2000Gから10倍の20000Gに。
***呪文、特技の変更点
-スカラとスクルトの上昇値に違いが付き、味方が使うと少なくなり、敵が使うと多くなる。
-マホトーン、マヌーサ、マホカンタの効果がターン経過で消滅(Ⅶ以降と同じ仕様)。
-ベホマラーが移動中に使える。
-ヒャドが味方も使える(女の子とコロマージが使用可)。
-ポートセルミでルーラが使える(何故かSFC版では使えなかった)。
-テルパドール、メダル王の城、名産博物館にルーラで行ける。
***マップの変更点
-カジノ船が新設。&br()フローラを妻に選ぶと、結婚式はここで行われる。特別室で[[無料宿泊>【タダ宿】]]が可能(こちらは妻が誰かは問わない)で、教会も併設。
-レヌール城、トロッコ洞窟(地下遺跡の洞窟)、ボブルの塔、エルヘブン、ジャハンナの構造が変更。
-青年時代後半に、妖精の世界のフィールドを歩けるようになった。&br()氷の館の跡地は、すごろく場になる。
-石像のオークションの会場となる場所が新設。
***アイテムの変更点
-女の子の持っているストロスのつえが、青年時代後半のスタート時に消失する。&br()これにより、女の子の初期装備がストロスのつえからまふうじのつえに変更。
-暗黒世界のほこらを出る際に、賢者の石を強制的に入手(SFC版は無視出来た)。
-ジャハンナのカンダタこぶんが持っているアイテムが変更。
-名産品の一部はキャラによって装備出来たり、戦闘中に道具として使う事も出来る。
-一部のSFC版では自分にしか使えなかったアイテムが、他人に対して使えるようになった。
-[[【ときのすな】]]と[[【やまびこのぼうし】]]が削除(データ上は存在するが、通常プレイでは入手出来ない)。
-モンスターボックスが登場。攻撃アクションや倒した数、ドロップアイテムや経験値、取得ゴールドを確認出来る。
**ニンテンドーDS版
2008年7月17日(木)発売。2度目のリメイク版。
基本的にPS2版のシステムが基となっているが、2007年11月に発売されたDS版Ⅳのシステムも、一部を除き継承されている。
新たな花嫁デボラの登場が発表された際にはプレイヤーから驚きの声が上がった他、彼女の存在をめぐって賛否が巻き起こった。
***システム、設定面の変更点
****キャラクター
-新花嫁[[【デボラ】]]が登場。彼女を妻に選ぶと結婚式はカジノ船で行われ(初期レベルは10)、生まれてくる子供は彼女と同じ黒髪になる。
-ビアンカが猫を飼えない理由と、マリアが奴隷になった理由が変更。
-ビアンカ(大人)の再加入のLvが幼年期のLv+10に。
-フローラの初期レベルが8に。
****戦闘、モンスター
-[[【ライフゲージ】]]の導入。
-敵のグラフィックがⅦに準じたものに(DS版天空編全作品で共通)。
-プリズニャンとアークデーモンが新たに登場(いずれもⅧより)。これらを仲間にすることも可能。
-敵としてのベビーパンサーが削除(但し、格闘場には出てくる)。
-モンスター出現時の変更点&br()PS2版で採用された戦闘画面のズームが削除。&br()これにより、一部の例外を除いてモンスターの最大出現数が抑制された。&br()その代わりとして、複数グループ時の1グループあたりの出現数は上昇。&br()この影響か、ゆうれいせんちょう等の2体以上のグループを組まなかった一部のモンスターも、グループを組むようになった。&br()固定の組み合わせで出現する各モンスターの出現数が全て固定された。&br()例:まほうつかい1体&スカルサーペント4〜5体→まほうつかい1体・スカルサーペント5体で固定。
-モンスターじいさんに預けられる個体が80匹に減少。倒して仲間にできるモンスターは76匹までに。
-一部の敵の名前や取得経験値が変更。
-一部の仲間モンスターの3匹目、4匹目の名前が再び変更。
-モンスターが起き上がる際に[[【▼】]]のマークが表示されなくなった。アイテムドロップの時は表示。
-ラスボスの行動内容、パターンが再び変更。
****その他
-画面がDSの上下2画面を生かしたスタイルに(DS版天空編全作品で共通)。
-BGMがオーケストラから通常のものに。
-名産博物館の仕様が変更。&br()オリジナルの名産品を作れる部屋と展示する部屋が地下1階に追加され、すれちがい通信によるオリジナル名産品の交換機能が登場。&br()入口の左側にいるプチマージの台詞が変更。&br()管理者の名前も「ゆうじい」から「デスじい」に変更。宿屋と教会も新たに併設。&br()博物館の数値評価が削除された。進捗状況等はデスじいの日記で見ることができる。
-中断セーブが可能に。
-戦闘時のコマンドが、SFC版のものに戻った。&br()個別コマンドから「にげる」が削除。これにより、個人逃げのテクニックが使えなくなった。&br()PS2版でいう「そうび」(装備品の変更)は、「どうぐ」のコマンドから行う。
-すごろくに好きな出目を選べるマスが追加され、難易度が若干下がった。
-一部のすごろくのゴール時の景品が変更。
-奴隷時代に道具を使ったり捨てたりしてもメッセージが表示されて無効になる。
-幼年期終了時のセーブデータの表示が、「古代の遺跡」から「父との別れ」に変更された。
-レベルアップ時のステータス上昇が悪い(低い)方向に偏らなくなった。&br()例:12上がる場合、PS2版は9〜15だったがDS版は12〜15。
-タッチペンを使用するミニゲーム[[【スライムタッチ】]]が登場。このゲーム専用のBGMも新たに登場した。
-HPが0になった時のメッセージが「しんでしまった!」から「ちからつきた!」に変更。&br()ザキ、ザラキ、メガンテによる一撃死の場合は「しんでしまった!」で変更なし。
-ちいさなメダルがアイテムとしてではなく、取得数のみがカウントされるようになった。&br()現在の枚数は「つよさ」の馬車アイコンで確認可能。
-ビアンカが水門を操作して開ける際のムービーが削除。
***ストーリーの変更点
-少年時代にフローラと会うイベントに、デボラも登場。
***呪文、特技の変更点
-仲間のうち誰かがインパスを習得していれば、MP消費なしで道具の鑑定が可能に。
-敵がイオラ(ばくだんいし)を使ったときのダメージが減少。
-特技「みなごろし」の仕様が変更。ザキ系が効かない相手には、敵味方問わずダメージが1またはミスになる。
-ドラゴラムでドラゴンに変身すると、ギラ・炎系に対する完全耐性が付くが、そのキャラ固有の耐性が無くなる。&br()例:イエティがドラゴン化すると、ギラ・炎系が効かなくなるが、本来完全耐性を持っているヒャド・冷気系には弱くなってしまう。
-パルプンテで[[【光り輝く竜】]]に変身すると、ギラ・ヒャド・炎・冷気系に対する完全耐性が付く。
***マップの変更点
-ルドマンの邸宅が2階建てから3階建てになり、3階がデボラの部屋に。
-ポートセルミの福引所が、地下に移動。
-天空への塔の構造が、DS版Ⅳに準じたものに変更。
-迷いの森の構造も再度変更され、ようせいのけんの位置も同じく変更。
-暗黒世界のフィールドの構造が、SFC版に準じたものに変更。
***アイテムの変更点
-デボラ専用の武器・防具が登場。
-モンスターボックスがモンスターずかんに変更。
-ふうじんのたての効果が、ザキ系からニフラムに変更。
-こおりのやいばの効果が、バギ系からヒャド系に変更。
-ときのすなが復活、やまびこのぼうしは復活できず。
-地面に落ちているアイテムが最初から光っているようになったが、一部の物は拾えなくなった。
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#contents(fromhere=true)
*概要
1992年9月27日(日)発売。
ナンバリングタイトルの5作目で、スーパーファミコン初の作品。
[[【天空シリーズ】]]の2作目で、前作[[【ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】]]より数百年後の世界が舞台。
SFCにプラットホームが移った事で、グラフィックやサウンドが一段と向上した。
主人公が子供から大人になっていく成長の過程を追う、ナンバリングタイトルでは珍しいタイプの作品。
ストーリーは少年時代、青年時代前半、青年時代後半の3部に分かれている。
旧作のように最初からプレイヤーに魔王を倒す使命が与えられているわけではなく、人や物を探して見つけ出す、という要素が強い。
ただし、やはり最後には魔王との対決が待っている。
最大のポイントとして挙げられるのが、なんと言ってもモンスターを仲間にするというシステムだろう。
これは次作Ⅵにも引き継がれ、外伝のモンスターズシリーズの原点とも言える作品となった。
Ⅶでも[[【モンスターパーク】]]や[[【モンスター職】]]、Ⅷでは[[【スカウトモンスター】]]として、形やシステムは変えながらも登場した。
また、物語の中で主人公は複数の女性の中から結婚相手を選ぶ事になる。もちろん、このシステムがあるのは本作のみである。
「主人公=勇者」という概念を覆した初の作品でもある。
天空の剣を主人公に持たせたのだが、装備できない疑問を多くのプレイヤーに抱かせるのだが、ストーリーを進めていくとその疑問は解ける事になり、またその結果にもプレイヤーは驚いた事だろう。
ワールドマップは、人間の世界、妖精の世界、暗黒の世界(魔界)の3つに分かれている。
エニックスは1991年の年賀状にDQ5の製作を発表した。この時はすでにメインキャラのグラフィックが完成しているので、おそらくSFC発売前にもう製作開始したのではないかと伺える。
*主要キャラクター
|CENTER:&bold(){名前}|CENTER:&bold(){紹介}|
|CENTER:[[【主人公(Ⅴ)】]]|ご存じ、作品のトップ的存在でありプレイヤー自身。&br()心優しき少年で、紫色のターバンを頭に常に巻いている。|
|CENTER:[[【パパス】]]|主人公の父親。とても強く逞しい男だが、その正体は…。|
|CENTER:[[【ビアンカ】]]|サンタローズの隣町アルカパに住む女の子。金髪。&br()主人公が幼いころから一緒に遊んでいたようだが…?|
|CENTER:[[【フローラ】]]|富豪ルドマンの娘。青髪。一時期は修道女として、とある修道院に仕えていた。|
|CENTER:[[【サンチョ】]]|主人公とパパスに仕える召使い。横に広い体型が特徴的な、世話好きの男。|
|CENTER:[[【ベラ】]]|妖精の女の子。&br()とある事情を抱え人間界に助けを求めて来るが、主人公以外の人間には認識されない。|
*ストーリー
まだ年端いかない子供である主人公は、父パパスと共に船での長旅を終え、ビスタ港からサンタローズの村に辿り着く。
そこで召使いのサンチョと幼馴染のビアンカと再会。
その後、隣町のアルカパでいじめられていた後にとある魔物と判明する動物を助ける為に、ビアンカと一緒にレヌール城へおばけを退治しに向かうのだが…。
*新システム
-メッセージウィンドウで、漢字が使用されるようになった(戦闘中を除く)。
-Ⅱ〜Ⅳでは真っ暗であった、戦闘画面の背景が復活。
-[[【仲間モンスター】]]システムの導入。これに伴い、人間キャラが使えない特技が味方が使えるものとして本格的に導入(炎や吹雪の息等)。&br()モンスターの種類により、仲間になる確率(1/2〜1/256の7段階)、耐性、初期・最大のレベルの違い等がある。
-味方の行動の際に、呪文や特技のエフェクトがアニメーションで表現されるようになった。
-戦闘参加人数が3人に減少。
-[[【便利ボタン】]]の導入。これにより冒険がよりスムーズに進められるようになった。
-[[【複数攻撃武器】]](鞭、ブーメラン等)の導入。
-一部の呪文の仕様が変更。&br()ヒャダインとマヒャドが統合され、マヒャドがダメージはほぼそのままで対象が敵全体に。&br()ライデインが全体対象、ギガデインとラリホーマがグループ対象に。&br()HP全体回復の効果(ベホマラー、ベホマズン、賢者の石)が馬車内の仲間にも有効に。&br()一部の呪文の消費MPが変更。
-[[【キメラのつばさ】]]の仕様がⅡと同様のものに退化(主人公がイベントで呪文を覚えるため)。
-カジノに[[【スライムレース】]]が登場。
-中ボス専用の戦闘BGM(今作は[[【不死身の敵に挑む】]])が登場。
*リメイク版
**プレイステーション2版
2004年3月25日(木)発売。本作初のリメイク版。
PS2にハードが移り、2Dから3Dになった事でグラフィック等が大幅に向上した。
ちなみに、エニックスがスクウェアと合併し「スクウェア・エニックス」に商号変更後に、初めて発売されたドラクエ作品である。
リメイク版DQの中では最も売れたソフトで売上数は161万本。昔DQ5を買わなかった人が多かったため、(大長編ではないDQ1・DQ2、通信が主でないDQ10を除く原作作品の中で唯一300万本以上売れていない)売上が高かったと予測される。
この8カ月後に発売された、当時の本編最新作の[[Ⅷ>【ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君】]]のプロモーション映像を収録したDVDが特典として付属していた。
グラフィックの向上などや、すごろくの出目、ステータスの上昇値のランダム化、新たな仲間モンスターの使い勝手の良し悪しについて等、初のリメイクとなったPS2版には賛否両論の意見がある。
特にゲマの仕様変更に対しては、現在も特に議論がなされている。
それに加え、発売前の雑誌の情報ではあった内容が実際にはなくなっている事についての不満もあった。
また、有名な裏技として[[【オープントレイ技】]]がある。
詳しい事についてはサイト検索をすれば出てくるが、あくまでも自己責任で行ってほしい。
***システム、設定面の変更点
****キャラクター
-ベラが[[【NPC】]]になり、命令出来なくなった。
-青年時代前半では、フローラがNPCではなく、命令出来るようになり、レベル上限も廃止(SFC版はLv10までしか上がらない)。
****戦闘、モンスター
-マップや戦闘画面、キャラのグラフィックがポリゴンで表示されるようになった。&br()戦闘時のモンスターの攻撃アクションがアニメーションで表現されるようになった。&br()戦闘時のズームイン、ズームアウトにより迫力が向上。&br()味方のHP・MPの表示が画面の下に移動。
-作戦がⅦと同じ仕様に変更。&br()個人別に作戦が指示できるようになり、指示種類もⅦに準じたものになった。&br()「じゅもんせつやく」が廃止、「おれにまかせろ」が追加。&br()「みんながんばれ」が「バッチリがんばれ」に変更。
-戦闘コマンドがPS版Ⅳに準じたものに変更。[[【個人逃げ】]]のテクニックが使用可能に。
-戦闘参加人数が他作品と同じ4人に。
-ゲマの設定が「一見イブールに仕えているが、実は魔王に忠誠を誓っていた」に変更され、ボブルの塔とエビルマウンテンとで、計2回戦うことに。&br()また、行動も1回目と2回目で多少異なる。
-少年時代のレヌール城に出現する敵が、青年時代後半の一部の地域で出現する。
-コロボックル族4種、プチット族4種(いずれもⅦより)が登場。これらを仲間にする事も可能。
-仲間に出来るモンスターの種類が42種から70種に増加。&br()上記8種の他、特定の条件を満たすと仲間になる新たな個体も登場。
-一部の仲間モンスターの3匹目、4匹目の名前が変更。
-モンスターじいさんに仲間を無制限に預けられるようになり、倒して仲間にできるモンスターの上限が廃止(同じ個体は3匹まで)。
-SFC版でボスキャラクターと同じカラーだった通常モンスターは、カラーリングが変更された。
****その他
-[[【袋システム】]]が登場、預かり所は廃止、ゴールド銀行が新設(Ⅵ以降と同じシステムに)。
-[[【会話システム】]]が導入(Ⅶ以降、PS版Ⅳより)。&br()移動中に「はなす」を選択すると、主人公にキャラが話し掛けてくれる。
-一部の場面やマップで使われるBGMが変更(ボブルの塔の地下階等)。
-BGMが一部を除いてNHK交響楽団によるフルオーケストラに。
-カジノにポーカーが追加。
-カジノのスライムレースに、自分の仲間のスライムを出場させる事が出来る。
-[[【福引き】]]が新設。Ⅱのものとは違い、出てきた玉の色(全6色)によって商品が貰える。但しはずれもある。
-[[【名産博物館】]]が新設。名産品を集めて展示すると、その状況によって評価される(つよさ→ぜんいんで確認出来る)。
-[[【すごろく場】]]が新設。&br()オラクルベリー、カジノ船、氷の館(跡地)、エビルマウンテンの南、謎の洞窟(クリア後)の計5箇所。&br()これにより、アイテムに「すごろくけん」が登場した。
-アイテムの売値が、買値の75%から50%に減少。
-レベルアップの際、ステータスの上昇値がランダムに。
-一部の敵のステータスが変更(カンダタ、ジャミ、ブオーン等)。
-ラスボスの行動とステータスが変更。
-幼年期終了時のセーブデータの表示が、空欄から「古代の遺跡」に変更された。
***ストーリーの変更点
-少年時代に、フローラと会うイベントが追加された。
-青年時代前半、サンタローズの洞窟で天空の剣を入手するイベントを終えないと、ラインハットに行けなくなった。
-試練の洞窟の謎解きの内容が変更。
-主人公と妻の石化をゲマが行う(SFC版ではジャミが死ぬ寸前に行っていた)。
-主人公の石像の売値が2000Gから10倍の20000Gに。
***呪文、特技の変更点
-スカラとスクルトの上昇値に違いが付き、味方が使うと少なくなり、敵が使うと多くなる。
-マホトーン、マヌーサ、マホカンタの効果がターン経過で消滅(Ⅶ以降と同じ仕様)。
-ベホマラーが移動中に使える。
-ヒャドが味方も使える(女の子とコロマージが使用可)。
-ポートセルミでルーラが使える(何故かSFC版では使えなかった)。
-テルパドール、メダル王の城、名産博物館にルーラで行ける。
***マップの変更点
-カジノ船が新設。&br()フローラを妻に選ぶと、結婚式はここで行われる。特別室で[[無料宿泊>【タダ宿】]]が可能(こちらは妻が誰かは問わない)で、教会も併設。
-レヌール城、トロッコ洞窟(地下遺跡の洞窟)、ボブルの塔、エルヘブン、ジャハンナの構造が変更。
-青年時代後半に、妖精の世界のフィールドを歩けるようになった。&br()氷の館の跡地は、すごろく場になる。
-石像のオークションの会場となる場所が新設。
***アイテムの変更点
-女の子の持っているストロスのつえが、青年時代後半のスタート時に消失する。&br()これにより、女の子の初期装備がストロスのつえからまふうじのつえに変更。
-暗黒世界のほこらを出る際に、賢者の石を強制的に入手(SFC版は無視出来た)。
-ジャハンナのカンダタこぶんが持っているアイテムが変更。
-名産品の一部はキャラによって装備出来たり、戦闘中に道具として使う事も出来る。
-一部のSFC版では自分にしか使えなかったアイテムが、他人に対して使えるようになった。
-[[【ときのすな】]]と[[【やまびこのぼうし】]]が削除(データ上は存在するが、通常プレイでは入手出来ない)。
-モンスターボックスが登場。攻撃アクションや倒した数、ドロップアイテムや経験値、取得ゴールドを確認出来る。
**ニンテンドーDS版
2008年7月17日(木)発売。2度目のリメイク版。
基本的にPS2版のシステムが基となっているが、2007年11月に発売されたDS版Ⅳのシステムも、一部を除き継承されている。
新たな花嫁デボラの登場が発表された際にはプレイヤーから驚きの声が上がった他、彼女の存在をめぐって賛否が巻き起こった。
***システム、設定面の変更点
****キャラクター
-新花嫁[[【デボラ】]]が登場。彼女を妻に選ぶと結婚式はカジノ船で行われ(初期レベルは10)、生まれてくる子供は彼女と同じ黒髪になる。
-ビアンカが猫を飼えない理由と、マリアが奴隷になった理由が変更。
-ビアンカ(大人)の再加入のLvが幼年期のLv+10に。
-フローラの初期レベルが8に。
****戦闘、モンスター
-[[【ライフゲージ】]]の導入。
-敵のグラフィックがⅦに準じたものに(DS版天空編全作品で共通)。
-プリズニャンとアークデーモンが新たに登場(いずれもⅧより)。これらを仲間にすることも可能。
-敵としてのベビーパンサーが削除(但し、格闘場には出てくる)。
-モンスター出現時の変更点&br()PS2版で採用された戦闘画面のズームが削除。&br()これにより、一部の例外を除いてモンスターの最大出現数が抑制された。&br()その代わりとして、複数グループ時の1グループあたりの出現数は上昇。&br()この影響か、ゆうれいせんちょう等の2体以上のグループを組まなかった一部のモンスターも、グループを組むようになった。&br()固定の組み合わせで出現する各モンスターの出現数が全て固定された。&br()例:まほうつかい1体&スカルサーペント4〜5体→まほうつかい1体・スカルサーペント5体で固定。
-モンスターじいさんに預けられる個体が80匹に減少。倒して仲間にできるモンスターは76匹までに。
-一部の敵の名前や取得経験値が変更。
-一部の仲間モンスターの3匹目、4匹目の名前が再び変更。
-モンスターが起き上がる際に[[【▼】]]のマークが表示されなくなった。アイテムドロップの時は表示。
-ラスボスの行動内容、パターンが再び変更。
****その他
-画面がDSの上下2画面を生かしたスタイルに(DS版天空編全作品で共通)。
-BGMがオーケストラから通常のものに。
-名産博物館の仕様が変更。&br()オリジナルの名産品を作れる部屋と展示する部屋が地下1階に追加され、すれちがい通信によるオリジナル名産品の交換機能が登場。&br()入口の左側にいるプチマージの台詞が変更。&br()管理者の名前も「ゆうじい」から「デスじい」に変更。宿屋と教会も新たに併設。&br()博物館の数値評価が削除された。進捗状況等はデスじいの日記で見ることができる。
-中断セーブが可能に。
-戦闘時のコマンドが、SFC版のものに戻った。&br()個別コマンドから「にげる」が削除。これにより、個人逃げのテクニックが使えなくなった。&br()PS2版でいう「そうび」(装備品の変更)は、「どうぐ」のコマンドから行う。
-すごろくに好きな出目を選べるマスが追加され、難易度が若干下がった。
-一部のすごろくのゴール時の景品が変更。
-奴隷時代に道具を使ったり捨てたりしてもメッセージが表示されて無効になる。
-幼年期終了時のセーブデータの表示が、「古代の遺跡」から「父との別れ」に変更された。
-レベルアップ時のステータス上昇が悪い(低い)方向に偏らなくなった。&br()例:12上がる場合、PS2版は9〜15だったがDS版は12〜15。
-タッチペンを使用するミニゲーム[[【スライムタッチ】]]が登場。このゲーム専用のBGMも新たに登場した。
-HPが0になった時のメッセージが「しんでしまった!」から「ちからつきた!」に変更。&br()ザキ、ザラキ、メガンテによる一撃死の場合は「しんでしまった!」で変更なし。
-ちいさなメダルがアイテムとしてではなく、取得数のみがカウントされるようになった。&br()現在の枚数は「つよさ」の馬車アイコンで確認可能。
-ビアンカが水門を操作して開ける際のムービーが削除。
***ストーリーの変更点
-少年時代にフローラと会うイベントに、デボラも登場。
***呪文、特技の変更点
-仲間のうち誰かがインパスを習得していれば、MP消費なしで道具の鑑定が可能に。
-敵がイオラ(ばくだんいし)を使ったときのダメージが減少。
-特技「みなごろし」の仕様が変更。ザキ系が効かない相手には、敵味方問わずダメージが1またはミスになる。
-ドラゴラムでドラゴンに変身すると、ギラ・炎系に対する完全耐性が付くが、そのキャラ固有の耐性が無くなる。&br()例:イエティがドラゴン化すると、ギラ・炎系が効かなくなるが、本来完全耐性を持っているヒャド・冷気系には弱くなってしまう。
-パルプンテで[[【光り輝く竜】]]に変身すると、ギラ・ヒャド・炎・冷気系に対する完全耐性が付く。
***マップの変更点
-ルドマンの邸宅が2階建てから3階建てになり、3階がデボラの部屋に。
-ポートセルミの福引所が、地下に移動。
-天空への塔の構造が、DS版Ⅳに準じたものに変更。
-迷いの森の構造も再度変更され、ようせいのけんの位置も同じく変更。
-暗黒世界のフィールドの構造が、SFC版に準じたものに変更。
***アイテムの変更点
-デボラ専用の武器・防具が登場。
-モンスターボックスがモンスターずかんに変更。
-ふうじんのたての効果が、ザキ系からニフラムに変更。
-こおりのやいばの効果が、バギ系からヒャド系に変更。
-ときのすなが復活、やまびこのぼうしは復活できず。
-地面に落ちているアイテムが最初から光っているようになったが、一部の物は拾えなくなった。
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