概要
Ⅲ以降に登場するモンスター。宝箱に化けており、宝物を狙う冒険者を驚異的な攻撃力で襲う。
以後広まることになるトラップモンスターの元祖だが、本編ではⅢのインパクトにかなうものはないだろう。
同じような種族に
【ミミック】、
【パンドラボックス】がいる。
『
ドラゴンクエスト モンスター物語』によれば、
生前頭の良かった
【くさったしたい】が、自分の体が腐りきって動けなくなる前に、
箱の中に入ることで形を変えながらも生き延びようとした結果らしい。
同じ箱の中に生息するミミックと同種と思われているが全くの異種であるとのこと。
元々はⅡに登場予定であり、発売前のⅡのチラシにはコイツの姿が堂々と描かれている。
だが例によって容量不足のためコイツは削除され、代わりに
罠の宝箱が設置されたらしい。
WiiのDQⅠ・Ⅱ・Ⅲに収録されているⅡの資料でもコイツのイラストが確認できる。
DQⅢ
ボストロール以上の攻撃力200に加え、甘い息や痛恨の一撃で容赦なくパーティを全滅に追い込む。
【ピラミッド】の1Fにはコイツが多数配置されており、初突入時(恐らくはLv10台)に宝箱を開けたらほぼアウト。
こういう無体な設定もⅢの魅力の一つであるのだが。
リメイクでも珍しく弱体化がされておらず、インパクトが薄れることはなかった。
かなり効きにくいが、ラリホーかマヌーサで暴走を抑えたい。
落とすアイテムはFC版はひのきのぼうだが、確率は恐ろしく低い。リメイク版では何も所持していない。
GBC版ではモンスターメダルの関係上、氷の洞窟でミミックとコンビで普通に出現する。
DQⅣ
大灯台とパデキアの洞窟に配置されている。攻撃力は140に下がったが特徴は相変わらずで、やはり強い。
おたけびも覚えたが、コレを使うと隙だらけになるので対処はやや楽になった。
リメイク版ではトラップモンスターとしては大灯台のものが削除されたので影が薄くなった。
その代わり、5章の古井戸の底でたまに普通に出るようになった。
落とすアイテムはFC版はひのきのぼう(やはり確率は低い)、リメイク版はくさりかたびら。
DQⅤ
魔物のすみかとグランバニアへの洞窟に配置。
モデルチェンジしてザキ、メラミ、マホトラとミミックの下位互換みたいな能力に。
しかし、初期MPは3とマホトラでMPを吸い取らない限り攻撃呪文が使えなくなったため、大幅に弱体化。
むしろ、ちいさなメダルを落とすことがあるので積極的に倒される運命にある。
DQⅥ
最初から呪文が使えるようになり、ムドーの島で開けてザキでチャモロ死亡…がよくあるパターン。
が、同じエリアにザキ使いのマッドロンがいるせいかインパクトが薄い。
しかも、DS版では初期MPが0になりマホトラ以外使えなくなった上に、素早さの種を必ず落とすようになった。
もはやトラップとして機能していない…。
DQⅦ
再度モデルチェンジしてギラ、甘い息、痛恨の一撃とⅢの頃に近い特技に。
初登場は過去フォロッド編のからくり兵団拠点。出現時期が早いので痛恨の一撃には気をつけないといけない。
またグリンフレーク西の洞窟にて、洞窟魔人のそばにある宝箱の一つがコイツだったりする。
所持ゴールドが100Gとけっこう金持ち。
後に、大灯台や発掘現場の洞窟で普通に出現する。
この時点ではステータス的には雑魚なのだが、痛恨の一撃のダメージがそこそこ痛い。
落とすアイテムはちからのたね。
DQⅧ
初登場は旧修道院跡地と、今回も序盤で出会うことになる。また、地図に無い小島に普通に出現する。
行動はⅦと全く同じであり、同時期の敵に毛が生えた程度の強さなので、よほどのことが無い限り負けない。
所持ゴールドは110Gと、今回もけっこう金持ち。落とすアイテムは鉄のクギ、もしくはおなべのふた。
また、トロデーン城近くのフィールドで待ちかまえているコイツの向かい側にスカモンの
【バックル】がいる演出あり。
DQⅨ
トラップモンスターの仕様変更などもあって、やや凶悪化した。
初登場の可能性があるのはダーマの塔4階の青宝箱。
通常攻撃、痛恨の一撃、甘い息とⅢの頃に加えてⅥ以来となるザキも使ってくる。
ただし痛恨とザキの使用頻度はあまり高くない。
しかし攻撃力自体かなり高いので、ダーマの塔時点だと50前後のダメージを喰ってしまう。
素早さもかなり高く(メタルスライム以上)、先制されることもしばしば。
しかし、1ターン休み系の特技の効き目が抜群。何とか動きを止めよう。ついでにマホトーンも効く。
慣れれば、かなり高い確率で入手できるちいさなメダル目当てでやはり狩られる立場になってしまう…。
レアドロップはきんのロザリオ。
トルネコ2
トルネコ1では出番がなかったが、ミミックの後を追う形で上位種として登場。
ミミックと同様、アイテムに化けていて拾おうとすると襲い掛かってくる。
しかし出るフロアが深層のため、こちらもその分強くなっており、対処はむしろミミックより楽。
魔法使いは打撃が怖いのと、一部の宝部屋にハズレとして設置されているのが嫌らしいぐらい。
なお、ミミック同様に拾うことができるが、拾った場合のアイテム名は「ミミック」で、
持ち帰ると
【冒険の記録】に載るのも同じだが、正体はちゃんと人食い箱のままである。
トルネコ3
文字通り大化けする。どうやら3作品目が全盛となるらしい。
おそらく嫌いなモンスター投票でもしたらぶっちぎりで1位だろう。
その能力とは、「アイテムに化けていて、使おうとしたりすると襲いかかってくる」というもの。
ミミックと違い、拾っただけでは正体がわからないのが曲者。
猛威を振るうのは主に異世界の迷宮(6階以降)で、壺などに化けているとマジでへこむ。
コイツが化けているアイテムを使ったターンも行動したとみなされるため、
ピンチで使う→
シャアア!!(出現)?→敵に殴られて死亡、などの事故死も起こりえる。
特筆すべきは世界樹の葉に化けている場合であり、
死亡→世界樹の葉があるから大丈夫だぜ!→ひとくいばこだった!→復活できず・・・
という嫌がらせで多くのプレイヤーを発狂させている。
他にもこいつが化けてる飛び道具をまとめると人食い箱でないものまで人食い箱になったり、
宝物庫でレア指輪に化けていたりと、とにかくむかつくモンスター。
しかも、HPや防御力は低いが攻撃力が高く、異世界序盤だと一撃で死ねる。
もしも出てきたら(コイツ自身は出現後の行動はないため)アイテムを使って動きを封じて倒そう。
経験値は高いため、稼げる。
アイテムに化けているか否かを判別する方法は、以下の通り。
- 事前に使用する(杖なら振る、壺なら入れる等)
- インパスの巻物などで識別する
- 合成の壺に入れてみる(ひとくいばこであれば、壺に入ることなく正体を現す)
- 事前に人食い箱をニフラムの巻物で消す
ちなみにニフラムで消すと何故か偽物も本物になる。
宝物庫のレアアイテムがコイツだった場合、ニフラムするといいだろう。
トルネコ2と同様
【冒険の履歴】にも絡んでおり、人食い箱を買ったり、
満腹度が0の状態で人食い箱に化けたパンを食べたりすると履歴に載る。
少年ヤンガス
擬態しなくなり、魔弾反射とメラミ(50ダメージ)で単純な強敵。
盗賊王の迷宮の秘密の通路に大量に出現。浅いフロアで下手にケンカを売るとメラミで返り討ちにあう。
幸い、必ず寝ているので自信が無ければそっとしておこう。
15階の盗賊王の大宮殿の入り口の周りにはコイツが8匹もいる。集団でメラミを撃たれて死なないように。
魔弾反射持ちの仲間を前に立たせておくと、勝手に自滅してくれてちょっと笑える。
魔弾反射は貴重なので、配合で主力に受け継がせるのも悪くないだろう。
そこそこ強敵なのだが、トルネコ3よりはマシに思える…か。
DQMJ
モンスターズシリーズではミミックの陰に隠れてしまっていたが、ジョーカーで初登場。
茶色の宝箱にまれに化けているほか、デオドラン島のダンジョンの4階の一角に普通に2匹いる。
ザキを使ってくるが、成功率はそれ程高くないのでさほど恐れなくても良い。
仲間としてはMP、賢さがあまり伸びないので打撃系メインで戦わせたい。配合方法はおどるほうせき×2。
スキルは「ホラー」。配合ではトラップボックスを生み出すための4体配合のうちの1体になる。
DQMBシリーズ
第2章から登場。
ステータスはHP:528 力:100 賢:78 守:37 速:50。
使える技はまるかじりとギラ。
前者は敵1体に噛み付く技で、会心の一撃が出やすい。後者は灼熱の呪文で敵全員を攻撃。
他の箱型モンスターと比べると攻撃に特化している。
Ⅱでは主人公の職業が魔法使いだとギラがメラミに変わる。