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そいつは 逃げる私の服をつかみ左右に引き裂いた。 はずみで 私は地面にねころんでしまった。 なおも逃げようとするが 丸太のような そいつの腕が私をとらえ 抱きしめるかたちで自由をうばう。 たまらず 私は悲鳴をあげた。 「許してくれマチョー! もう二度と浮気なんかしないよ」 彼女 マチョーは 私をしめあげる腕に なおいっそうチカラをこめる。 うすれゆく意識の中で私は この女と別れようと決心した……。