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【ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】 - (2014/01/21 (火) 21:48:56) のソース

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*概要
1990年2月11日にファミリーコンピュータ向けソフトとして発売。[[【天空シリーズ】]]の1作目。
開発は[[【チュンソフト】]]。FC最後のDQ作品となった。
容量は前作Ⅲからまたまた倍(Ⅱの4倍、Ⅰの8倍)の4メガビット。

Ⅲの発売日に平日にも関わらず学生たちが昼間から販売店に殺到した件を考慮し、本作からはナンバリングタイトルの発売日はすべて土日の休日に定められている。 

前作Ⅲでシステム的に一応完成したが、今作では更にAI戦闘や馬車による仲間の入れ替えなどの新システムを導入。
またキャラクターの個性を打ち出したいという考えから、ストーリーを全5章に分割。
四章までは勇者の仲間となるキャラクター視点で、それぞれの異なる理由での旅立ちが書かれ、
五章で初めてプレイヤーの分身である勇者の視点で物語が進み、旅を続ける中で四章までのキャラクターが導かれるように勇者の下に集結していく。 

ラスボス[[【デスピサロ】]]に関してもキャラクターの個性が強く打ち出されている。
当初は名前だけが出てくるだけだが、五章中盤から断片的にその悲劇的なキャラクターが描かれていき、
最終的にはイケメン魔族の王から姿を変え、記憶を失った異形の化け物と化す。

約11年半後の2001年11月22日にはプレイステーションで、また2007年11月22日にはニンテンドーDSでリメイクされた。
2014年以降にはスマホでの配信も予定されている。

海外ではFC(NES)版が "DRAGON WARRIOR IV"、DS版が "DRAGON QUEST IV Chapters of the Chosen" のタイトルで発売された。

*従来作からの変更点(FC版)
**全般
-[[【序曲】]]のイントロが変更。以降、Ⅷまで引き継がれる。
-冒険の書選択&名前入力画面で流れるBGM[[【間奏曲】]]が初登場。
-アイテム名とモンスター名が最大7文字から9文字に拡張。
-セーブ施設が城から[[【教会】]]に変更。セーブを行うキャラは王から神父となった。
**キャラクター関連
-[[【馬車】]]によるキャラ入れ替えシステムが初登場。馬車内外合わせて最大10人パーティで冒険できる。
--馬車の外に出せるのは4人までで、そのメンバーのみが戦闘に参加できる。
--町や一部のダンジョンでは馬車が切り離され、入れ替えができない。場所によっては馬車キャラのアイテムや呪文も使えず、経験値も得られない。
-冒険の途中に一時的に共に行動する[[【NPC】]]の仲間が登場。命令やアイテム所持はできず、成長も無し。
**移動中
-城の外観など、一部の建物のグラフィックが立体化。
-タンスや壺からアイテムを入手できるようになった。
-[[【とびら】]]コマンドが復活。鍵をいちいち選ぶ必要がなくなった。鍵なしで開く扉も初登場。
-AIの作戦やゲームの各種設定などの変更を行う【さくせん】コマンドが初登場。
-ルーラやキメラのつばさ、リレミトを使ったときのアニメーションが追加(洞窟などでルーラすると頭をぶつける)。
-一部の町の人などが規則的な動きをするようになった。カウンターの前に立つと飛んでくる店主など。
**戦闘
-[[【AI】]]戦闘が初登場。五章にて戦闘指示を行えるのは主人公のみ。他のキャラは作戦に基づいて自主行動。
--作戦は[[【みんながんばれ】]][[【ガンガンいこうぜ】]][[【じゅもんせつやく】]][[【じゅもんつかうな】]][[【いのちだいじに】]][[【いろいろやろうぜ】]]。
-個人のコマンド入力の前に全体コマンド(たたかう・さくせん・いれかえ・にげる)が出る形式になった。これに伴い物理攻撃のコマンドが「たたかう」から「こうげき」に変更。
--後の作品と違い、入れ替えはターンの中で行われる。
-一部のモンスターに限り、アニメーションで動きを見せるようになった(合体スライムなど)。 また[[【モシャス】]]を使う、体の色を変えるなど新たな趣向のモンスターが登場。
**アイテム関連
-武器屋と防具屋が分離。またこれらの店でもアイテムを売れるようになった(以前は道具屋でのみ売却可能)。
-武器・防具を買うときに誰が装備できるかわかるようになった。
-[[【たからのちず】]]により、世界地図で現在位置を確認できるようになった。
-重要アイテム発見時にSEが流れるようになった。
**おまけ要素
-世界中に隠された[[【ちいさなメダル】]]が登場。集めると貴重なアイテムと交換できる。 
-モンスター格闘場に加えてスロットやポーカーの揃った本格的な[[【カジノ】]]が初登場。

*舞台
ロト伝説シリーズは前作で完結し、今作は全く新しい世界が舞台となる。

世界の広さは前作までと変わらないが、各章ごとに舞台となる地域が異なり、全世界をまわる第五章ではそれらの地域も再び訪問することになる(エンドールに至っては二・三・五章と3つの章で登場)。
これらの地域に関しては、四章以前と五章とで町などの構造こそ変わらないが、
町の人の台詞や出現モンスターが変化し、以前の章では行けなかった場所に行けるようになっていたりする。

乗り物は[[【船】]]と、前作のラーミアに代わる空の乗り物として[[【気球】]]が登場する。
気球で世界の中央付近にある浅瀬に囲まれた島に上陸すると拡大マップに切り替わり、その島からは[[【マスタードラゴン】]]の治める[[【天空城】]]や、ラスボスとの決戦の場となる[[【闇の世界】]]へ行くことができる。

*ストーリー
詳細は各章の記事を参照。

[[【第一章 王宮の戦士たち】]]
バトランドの王宮戦士[[【ライアン】]]が、次々と起こる子供の失踪事件の解決のため旅立つ。 

[[【第二章 おてんば姫の冒険】]]
力試しの旅に出たいサントハイムの姫[[【アリーナ】]]が、城を飛び出した彼女を心配して追いかけてきた神官[[【クリフト】]]、教育係の[[【ブライ】]]と共に旅立つ。 

[[【第三章 武器屋トルネコ】]]
妻子持ちの武器屋見習いの男[[【トルネコ】]]が、世界一の商人を目指し旅立つ。

[[【第四章 モンバーバラの姉妹】]]
踊り子[[【マーニャ】]]と占い師[[【ミネア】]]の姉妹が、錬金術師だった父エドガンを殺害したバルザックに復讐を果たすべく二人は探す旅に出る。 

[[【第五章 導かれし者たち】]]
名もなき村で育てられ、平和に暮らしていた[[【主人公】>【主人公(Ⅳ)】]](勇者)。だがある日、[[【デスピサロ】]]率いる魔物の軍団が来襲、村は壊滅する。
ただ一人生き残った主人公は運命に導かれた7人の仲間たちと共に旅を続け、天空に由来する自分の生い立ちを知り、デスピサロへと立ち向かっていく。 

なお、二章は城の関係者が全員行方不明、四章は親の仇討に失敗し敗走というアンハッピーな結末である。

自由度に関してはロト3部作に比べると全体的に低くなっている。
とりわけ四章までの各章では行動範囲が狭く、ほぼすべての町・ダンジョンを必ず訪れなくてはならない。
五章では行かなくても良い町なども多く存在し、本来は後半に訪れる[[【ロザリーヒル】]]や[[【リバーサイド】]]に船入手直後からも行けてしまうなど自由度が高くなるが、
乗り物や鍵の関係上、仲間を集める順番は決まっており、従来の紋章やオーブ集めのようにフリーではない。
したがって、船入手後から気球入手後までの間のいつでも入手可能な[[【てんくうのかぶと】]]関連を除けば、ストーリー展開はほぼ一本道となる。

*リメイク
**PS版
開発は[[【ハートビート】]]・[[【アルテピアッツァ】]]。
グラフィックや基本的なインターフェースは前年に発売されたPS版Ⅶに基づいているほか、
システム面でもⅥやⅦ、リメイクⅢなどの要素がフィードバックされている。

武器防具が大量に追加され、序盤から複数攻撃武器が多く登場したりしたⅢとは打って変わり、
今作では追加された武器防具は少なく、複数攻撃武器も終盤にならないと登場しないため、FC時代のバランスがある程度保たれている。

FC版からの主な変更点は以下の通り。 
-キャラクター関連
--主人公の習得呪文からモシャス削除、[[【ギガソード】]]追加。
--トルネコが移動中の特技を覚えるようになった。
-移動中
--[[【便利ボタン】]]の導入。
--マップがポリゴン表示となり、視点回転や持ち上げアクションを搭載。
--仲間との[[【会話システム】]]導入。
--仲間NPCの呪文を移動中にも使えるようになった。
--城・町の夜用のBGMが追加。
-戦闘・モンスター関連
--戦闘時の背景・呪文エフェクト・モンスターアクションが追加。
--作戦がⅦと同じ仕様に変更。個人別に作戦が指示可能になり、「じゅもんせつやく」「いろいろやろうぜ」廃止、[[【めいれいさせろ】]][[【おれにまかせろ】]]が追加。また主人公が女の場合は作戦名が女性言葉になる。
--入れ替えシステムがⅤ・Ⅵの仕様に変更。「そうがえ」が登場し、また入れ替えが完了した状態で戦闘再開できる。
--[[【個人逃げ】]]が使用可能に。
--パーティアタックが削除。
--マホトーン、マヌーサ、マホカンタの効果がターン経過で消滅。
--FC版での没案の海のモンスターが普通に出現するようになった。
-アイテム関連
--[[【袋システム】]]が登場(第五章以降)、預かり所が[[【ゴールド銀行】]]に変更。
--複数攻撃武器との区別のため、「ブーメラン」など一部の武器が差し替えられた。
--アイテムの売値が、買値の75%から50%に減少。
-マップ・シナリオ関連
--オープニングデモで各章冒頭のエピソードが追加された。 
--第一章の前に序章が追加(第五章以前の主人公のエピソード)。
--仲間NPCの離脱タイミングが一部変更。
--[[【天空への塔】]]の構造が変更。
-おまけ要素
--[[【移民システム】]]をⅦから継承。主人公たちと関わりのあったキャラも再登場する。
--シリーズ初の[[【戦歴】]]システムの追加。戦闘数、勝利数、逃走数、一撃最大ダメージなどや、現在の状況に応じた[[【称号】]]が表示される。
--[[【モンスター図鑑】>【モンスターずかん】]]が登場。
--ちいさなメダルのシステムが累計制に変更。枚数と交換できる品も変更。

この他大きな変更として、本編クリア後の[[【第六章】]]の追加がある。
敵であった[[【ピサロ】]]が仲間として加入し、本当の黒幕と戦うストーリーである。
これに伴い[[【謎のダンジョン】]](構造は本作やⅦのマップの一部の使いまわし、モンスターもⅦから追加されたもの)やピサロ用の呪文・特技・武具、BGM、隠しボスが追加されている。
この第六章の追加は、ストーリーを根底から覆してしまうものであるため、これの是非については現在でも議論の的となっている。 

**DS版
Ⅸの発表に合わせた天空三部作のDS展開の一環として発売。
開発はアルテピアッツァ。
基本的にPS版を継承しているため、PS版との違いについて述べる。 

-ステータスの「たいりょく」が廃止され、「みのまもり」が追加。 
-フィールド移動中は上画面に地図が表示される。
-持ち上げアクションが廃止され、壺や樽は調べるとその場で壊す仕様に変更。
-落下アイテムがレミラーマを使わなくても常に光っているようになった。 
-戦闘中は上画面に仲間キャラの顔とステータス、下画面にモンスターとメッセージが表示される。 [[【ライフゲージ】]]を導入。モンスターは待機中でも一定の動きをしているようになった。 
-四章以前でもふくろが使え、五章では各キャラがパーティに加入した時に各章のふくろの中身が追加されるようになった。 
-ちいさなメダルが道具ではなくなり、「つよさ」で確認できるようになった。 
-移民の町のシステムが変更。すれちがい通信機能を使った「すれちがい大使」の導入。 
-「謎のダンジョン」の構造がオリジナルのものに変更。 
-各章のオープニングエピソードが廃止。
など

また、この後発売されたDS版Ⅴ・Ⅵは、DS版Ⅳのシステムの一部を継承している。
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