*概要 DQシリーズにおいては人間だけでなくモンスターも仲間になることがある。 本編Ⅳにおいて[[【ホイミン】>【ホイミン(キャラクター)】]]、[[【ドラン】]]がNPCとして仲間になるのが始まり。 続くⅤにおいて本格的に導入された。 ここでは仲間モンスターのシステム面についての解説を行う。 仲間モンスターの一覧は[[こちら>仲間モンスター]]を参照。 余談だが、仲間モンスターを「仲魔」と呼ぶこともある。 これはモンスターを仲間にして育成するゲームの先駆者である「女神転生」シリーズの用語で、 DQのみを扱うスレよりはRPG全般を扱うスレなどで見かけることが多い。 さらに余談だが、女神転生シリーズには2体以上の仲魔を掛け合わせ、能力を継承しながら新しい悪魔を生み出す 「悪魔合体」というシステムがあり、モンスターズの[[【配合】]]はこれが元になっていると思われる。 *基本事項 まず本編シリーズでの前提としては、「全てのモンスターが仲間になるわけではない」ことである。 仲間になるモンスターは非常に限られており、全盛期のⅤであっても40種を少し超えるくらい(リメイクでは70種)である。 また、モンスターを仲間にできるようにするためには、ある程度ストーリーを進める必要がある(Ⅴでは「馬車を購入する」、Ⅵでは「魔物使いが戦闘に参加する」)。 なお、いくつかの例外はあるが、基本的に同じ種類のモンスターは3匹まで仲間にできる。ただし、2匹目以降は仲間になる確率が大きく低下する。 モンスターを仲間にする条件として、「仲間になるモンスターの中で、最後に倒すこと」がある。 例えば「ドラゴンキッズ(仲間になる)、イエティ(仲間になる)、アウルベアー(仲間にならない)」が同時に出現した時、 ドラゴンキッズを仲間にしたいのであれば、イエティよりも後に倒す必要がある。ドラゴンキッズを先に倒すと、ドラゴンキッズは決して起き上がらない。 イエティを仲間にしたい場合も同様で、ドラゴンキッズよりも後に倒す必要がある。 一方で、仲間にならないモンスターを倒すタイミングは判定には全く関係が無く、アウルベアーは好きなタイミングで倒せば良い。アウルベアーを最後に倒しても問題は無い。 この条件を満たした時、勝利後に該当のモンスターが特定の確率で起き上がってくれる。 仲間になる確率は、「1/2、1/4、1/16、1/32、1/64、1/256、0」の7段階があり、なぜか1/8は存在しない。 また、2匹目以降は「1/1024」の確率になるモンスターもいる。 1/2と1/4は、数回戦えばすぐに起き上がってくれる。1回目の戦闘で仲間にできることも多い。 1/16はちょっと粘る必要があるが、いつまで経っても仲間にならないということは少ないだろう。 1/32と1/64は、結構な粘りを必要とする。仲間にするために戦い続け、気付いたら相当先までヌルゲーになるくらいレベルが上がっていたということも多い。だが、粘れば何とかなるレベルではある。 1/256は破格の低確率で、当然ながら256回条件を満たし勝利して1回仲間になる程度の確率である。運が悪いと300~400回戦っても仲間にならない場合があり、この戦闘回数は普通にストーリーを進めた場合の戦闘回数の1/3程度に相当する。基本的にやり込みプレイヤー以外は狙わないのが無難だろう。 なお、256回試行時に1/256の現象が実際に起こる確率は、63.2%程度である。 1/256の確率だからといって256回勝利して仲間にできる確率は、実は2/3程度であり、残りの1/3の場合は、256回戦っても仲間にできないのである。 *DQⅤ SFC版では42種、PS2版では70種、DS版では72種のモンスターが仲間になる。 仲間になった後は人間と同等の事が行え、装備品を装備して戦いに参加することが可能。 呪文を使える種族もいたりする他、特技を使えたり、一部の種族は人間が持っていない耐性まで備えている。 戦闘時は「じゅもん」の代わりに「とくぎ」欄が表示されており、呪文もここで扱う。 これは、SFC版取扱説明書によると、呪文もモンスターにとっては特技の一つであるというコンセプトによるらしい。 成長に関しては、人間キャラと同様にLv99まで上がる種族もいるが全体的に少なく、ほとんどの種族はLv99より前に[[【最大レベル】]]に達してしまう。 強さは[[【ピエール】]]のように誰もが愛用するようなモンスターはもちろんのこと、[[【マウス】]]のようにコレクターの領域を出ないものまで幅広い。 青年時代前半では、ニセたいこう戦後のヘンリー離脱〜山奥の村でのビアンカ加入までと、 グランバニア城での妻おめでたによる離脱〜青年時代前半終了までは人間が主人公1人。 それ以外でも2人しかいないので否応が無しに仲間モンスターに頼ることになる。 最終的には人間は最大6人になるが、それでも仲間モンスターがいないと馬車を埋めることはできない。 モンスターを仲間にするには、まずはオラクルベリーで[[【モンスターじいさん】]]の話を聞こう。 その後は夜の[[【オラクル屋】]]で馬車を300Gで購入する必要がある。 特に仲間になりにくい5匹のモンスターは通称[[【5強】]]と呼ばれる。 なお設定上は主人公の特殊能力によって改心させているとのことだが、別に主人公が死亡中だったり馬車待機だったりして戦闘参加してなくても問題なく仲間になる。 ただし[[【大神殿】]]と[[【エビルマウンテン】]]では、光の教団や魔王の直属の部下のためか、決して仲間にならない。 *DQⅥ **SFC版 Ⅴより規模は縮小されたが継続。18種(+[[【ドランゴ】]]、[[【ルーキー】]])のモンスターを仲間にできる。 Ⅴとは違い、仲間にするには[[【魔物使い】]]が戦闘に参加している必要がある。 ちなみに熟練度が上がるにつれて仲間になる種族が増加し、マスターすると全ての種族が仲間にできるようになる。 人間・モンスター共に転職が可能なため、Ⅴよりも「モンスターでなければできない事」はかなり減少してしまったが、 [[【ホイミン】]]のベホマズンなど仲間モンスターしか使えない呪文・特技も一部存在する。 本作では、人間キャラも特技を覚えられる為、「じゅもん」と「とくぎ」が完全に別個になり、その意味では人間キャラと仲間モンスターの区別は無くなった。 なお、Ⅴと同じく絶対に仲間にできない場所がある([[【夢見の洞窟】]]と[[【はざまの世界】]]が該当する)ので注意。 特に前者でピエールを仲間にしようとして無駄な苦労をする人は多い。 **DS版 仲間になるモンスターの種類は大幅に縮小され、ドランゴを除くと8種類のスライム系のみとなった。 魔物使いの職業は[[【魔物マスター】]]という名前に変更され、モンスターを仲間にする特殊能力は備わっていない。 マップ上にいるスライムたちに話しかけるだけ、戦闘なしで条件を満たしていれば仲間にすることができる。 しかもピエール以外は攻略ストーリーとは全然関係ないところにいるので見つけるのが大変。 これには発売前に発表されるや否や大きな話題となり、特に[[【ロビン2】]]、[[【カダブウ】]]の2回行動コンビが使えなくなってしまったことに対する不満は大きい。 リメイクでは1人ずつ作戦が設定できるのでさらに使い勝手は良くなるはずだったのだが…。 DQシリーズでリメイクの際に(Ⅲの性格など)大幅な改変が加えられることはあったものの、 「オリジナル版でできたこと」がより便利になることが主であり、 ここまで大規模に「オリジナル版でできたこと」ができなくなったことも珍しいことである。 ちなみに、SFC版と違って仲間になったモンスターは耐性が敵のときと同じ、という仕様に変更されている。 同時に、人間キャラは全員問答無用に耐性カットされているので、この点では仲間モンスターは使いやすくなったともいえる。 特に、ドランゴはバトルレックス本来の強力な耐性を引き継ぎ、歴代プレイヤーキャラの中でも名実ともに最強キャラとなっている。 この改変に関して「今思えば、Ⅴで好評だったから、中途半端に残してしまっていた。 リメイクでは会話システムを楽しんでほしいこと、開発期間、容量などの関係でカットさせてもらった。 仲間モンスターを楽しみにしていたファンには申し訳ないが、「ジョーカー」などで楽しんでもらえれば」との旨を堀井氏がコメントしている。 *DQⅧ Ⅶで一度廃止されたが、代わって登場した[[【モンスターパーク】]]が不評だったのかⅧで若干形を変えて復活。 詳細は[[スカウトモンスター]]の項目を参照。 *DQM モンスターズシリーズはこの仲間モンスターシステムを前面に押し出したシリーズである。 実際には起き上がる確率はかなり低いが、各種の肉を使う事で確率を上げることができる。 [[【配合】]]システムもあるので、かなりモンスターを自由にカスタマイズできるといえる。 *トルネコ3 不思議のダンジョンシリーズでもトルネコ3と少年ヤンガスで採用された。 トルネコ3ではポポロ編においてモンスターを仲間にできる。 一部を除きポポロが倒したモンスターが一定確率で起き上がって仲間にすることができる。 [[【スライム】]]のように簡単に仲間にできるモンスターもたくさんいれば、[[【キングスライム】]]など仲間にするのに極めて厳しい条件が必要なモンスターもいる。 さらに[[【ダースドラゴン】]]など仲間になりづらさはもちろんのこと、出現フロアにたどり着くことすら困難という、 マニア向けのモンスターもおり、千差万別でプレイヤーの挑戦意欲を掻き立てる。 尚、話しかけると残りHPに応じていろいろしゃべってくれる。 他にはレベルアップ時にもしゃべる。セリフ内容は千差万別でこれに萌える人も多いようである。 *少年ヤンガス 少年ヤンガスでは本格的に採用された。配合システムまで導入されており、さながらモンスターズシリーズのようである。 こちらでは基本的に[[【モリーの壷】]]を使って捕獲することになる。 セリフも健在で、信頼度や性別に応じてセリフが変わる。 一部のセリフがトルネコ3から流用されているのが少々惜しまれる。 ----