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【ミストバーン】 - (2012/07/06 (金) 10:56:42) のソース

漫画[[【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】]]に登場する[[【大魔王バーン】]]率いる魔王軍六団長の一人でバーンの側近中の側近。
[[【ガスト】]]や[[【さまようよろい】]]等といったモンスターで構成される魔影軍団を任されていた。
だが後に超魔生物となり親衛騎団王になったハドラーに委任される形で魔軍司令の座に就くことになる。

普段は自らの武器にも使う暗黒闘気を「闇の衣」として身に纏い、素顔と正体を隠している。 
自分の素顔は頑なに隠しており、バレるような事態には普段の冷静さを失って取り乱す場面も見られる。
[[【大魔王バーン】]]に対する「…大魔王さまのお言葉はすべてに優先する…」という作中の台詞からもわかるとおりバーンにたいする高い忠誠心から、
例えそれがかつての仲間だったとしても彼の命令ならば平気で切り捨てる冷酷な一面を持っており、事実、彼の命令でハドラーを(渋々とはいえ)切り捨てる場面が見られる。


自身を鍛えて強くなった相手には敵味方を問わず敬意を払い尊敬する。 
だが、その逆や卑怯な者には軽蔑を露わにする(これは後述の正体にも関わってくる) 
またバーンに泥を塗ったロン・ベルク相手や失態が有った際など感情を露わにしている。 
更に幼い頃のヒュンケルに暗黒闘気の扱いを教えた闇の師であるためか、比較的饒舌になったり感情的になる場面は多い。

本来の姿を見せるのに大魔王バーンの許可が必要、強大な力と威圧感、傷一つ負わない無敵の体など、 
何かバーンの秘密について重大な秘密を知っているようだが…? 

なお余談ではあるが彼の素顔は美形の男性魔族である。

***ネタバレ
#region(ネタバレ注意)
その正体は[[【あやしいかげ】]]や[[【シャドー】]]といったモンスター達の王とも呼ぶべき存在[[【ミスト】]]と呼ばれるモンスターが
「凍れる時の秘法」が施された「バーンの若さと力のみを残した肉体」=バーンの抜け殻纏わりつくようにして憑依した姿であった。

ミストバーンという名前も「大魔王バーンを覆い隠す影(ミスト)のバーン」、つまりバーンの分身、代理人という意味である。
また、[[【キルバーン】]]の素性を周りに隠すための「主人と同じバーンの名前を貰った腹心の部下(幹部)」という表向きの理由を作るための名でもある。
普段はバーンの抜け殻纏わりつくようにして憑依しているが、緊急時には肉体に入り込み、それを操る事により超絶なパワーを発揮する。

ミストはエネルギー生命体のため実態がなく、物理攻撃を受け付けないが自身も相手を攻撃できないため生物に摂り付き、魂を破壊することで完全に傀儡とし
それに憑依し戦う事を覚え、強い相手に摂り付くことで簡単に強くなることが出来たが、そんな自分の力を忌み嫌い、その手の侮辱に対しては激しい怒りを見せ、
また自らの力、鍛練により強くなる事に恋焦がれており、その反動で、自身を鍛えて強くなった強者を敵味方とはず、例え裏切り者に成ろうとも、
袂を分かちようとも尊敬し、その逆のものは侮蔑し軽蔑していた。
ミストバーンが自身を鍛えて強くなった相手には敵味方を問わず敬意を払い尊敬したり、ザボエラがハドラーを侮辱した時や禁呪法により生まれたヒムが
彼の生まれ変わりを主張した際は激怒したのはそのため。

ただし、何事とにもイレギュラーが存在するように全く正反対のド外道、キルバーンとは初めて会ったとき
(初対面で魔界最強と謳われたバーンの御前でも一歩もたじろがず、「バーンの抹殺」という本来の任務を見抜かれても態度を変えなかった様子に感心し、
その後も何故か気が有った為)以来の親友でお互いに「キル」、「ミスト」と呼び合う仲である。

前述のように相手に「乗り移る」事により簡単に強くなれる自身の能力を呪わしく思っていたが、そんな能力に目を付け「バーンの若さと力のみを残した肉体」を
守るという自分にしか出来ない任務と生きる理由を見つけてくれた大魔王バーンに絶対的な忠誠を誓い、以降、彼に自分の全てを捧げる事を誓う事になる。

バーンより「バーンの若さと力のみを残した肉体」を守る任務を任されていたため、彼の肉体を借りている真実を隠すためバーンの声をむやみに
周囲に利かせないようにするため極端に口数が少ない理由や素顔を見せる事を極端に避けている。
素顔を見せたがらないのも万が一バーンに慕しい人物ならば、多くの共通点から正体が看破される可能性があるためで、
バーンの許可なく力をふるったりする事がタブーの理由はそこである。
なお、フェニックスウィングというバーンの技も使えるがこれの使用ももちろんタブーである。

バーンから預かった肉体は彼によって「凍れる時の秘法」と呼ばれる魔術が掛けられており、いわば常に[[【アストロン】]]が掛っている状態で[[【メドローア】]]以外の攻撃は全て
無効出来るというチート級はまさに脅威(この事実は死刑宣告にも等しい)。

彼が素顔や真の力を発揮する際、不特定多数の人物と会話する時は本来の力では勝てないような強敵を確実に仕留める時、いわば死刑執行と同等の意味である。

また、ヒュンケルの師匠を買って出たのは自分が現在使用しているのはあくまでもバーンの物であるため、万が一、本体である「老バーン」に
肉体を返すような緊急事態に陥った時のスペア兼メインボディとして自身の性質にあった最強の武器として鍛えるためであったという相手の人格を
否定するという背徳行為という衝撃の事実か終盤で明らかとなる。

物語の終盤にてホップ達に追い詰められ、本来の力で戦おうとするも、ダイとの戦闘に苦戦する彼に許可をもらうことが出来なかったため、
仕方なく彼の許可なく使用する羽目になるがバーンもダイに追い詰めれた非常時だったため、不問とされた。

肉体を返還後、自身はバーンの為に最後の戦いを挑み、ヒュンケルの肉体に憑依するために陽動のためまずマァムの肉体に憑依、
その後、計画通り自身の最強武器であるヒュンケルの肉体に憑依する。
そして完全に我が物にするため魂を砕こうとするも、事前にそれを察知していたヒュンケルは既に魂に大量の光の闘気を集束させてため込んでおり、
それに呑み込まれて消滅するという、ある意味自身の願い(自らが鍛えぬいた肉体の中で最後を迎える)が叶うという最期を迎えた。

それはヒュンケルの忌まわしい因縁の終わりをも意味していた…。