この命尽きるまで

セシルは息を切らしようやくレーベの村に辿り着く、もう時間が無い、急がねば・・・・・
そのとき建物の影からだしぬけに1人の人物が現れる
「一足違いだったな、貴様の仲間はすでに行ってしまったよ」
その人物には見覚えがある・・・・エビルマージ!!

「貴様!!」
セシルはエビルマージに踊りかかろうとするが、エビルマージが手をかざした瞬間
彼の身体は石のように重くなる。
「まぁ、待て少し話をしようではないか?・・貴様は恋人の仇を討ちたいのだろう?」
エビルマージが手にした水晶玉にローザが殺される瞬間が写る
そしてまた様々な光景が映り、最後にローザを殺した男が死に至る場面でそれは終わった

「くくっ・・・貴様の恋人を殺した男はもういない、さぁどうする?」
セシルはエビルマージの嘲りはもう耳に入っていないらしい・・・・呆然とした表情で水晶玉を見つめている
この様子なら思ったよりも話は上手く行くかもしれんな・・・・エビルマージは覆面の下でそう考えると
本題を切り出した
「恋人が・・・ローザが恋しいか?その手に取り戻したいか?・・・方法が無いわけでもないぞ」
セシルはそれを聞いてもまだ、生きる意志を失ったように動こうとはしない

それにはかまわずエビルマージは話を続ける。
「簡単な話だ、お前が勝利者になればいい、さすればお前の最愛の恋人は甦るだろう」
「そんな話、だれが!!」
さすがにその言葉を聞いて黙ってはいられない
動きを封じられてなお、前に進もうとするセシルにエビルマージは決定的な一言をかける

「この話、信じる信じないはお前次第だ・・・・闇の中果て無き慟哭を続けるか、それとも一縷の希望にかけるか」
この一言にセシルの肩がぴくんっ!!と刎ねあがる
かかった・・・・エビルマージは覆面の中でほくそ笑み、手にした武具を差し出す。

セシルは恐る恐る手を伸ばし・・それを受け取る
「本当だな・・・・・・」
「ああ、本当だとも、大魔王の命によって約束しよう・・・ただし逆らえばどうなるか・・・・」
セシルの首輪が乾いた音を立てる
「とりあえずその証としてまずはこの2人を殺してもらおうか、無論誰を殺しても別にかまわんがな」
水晶玉に2人の男が写る その2人とは大神官ハーゴンエドガーだった
「少々気に入らん動きをしているのでな・・・・・とりあえず1人消せばさらなる力を貴様にくれてやろう」

セシルは皮肉な笑顔を浮かべてそれに応じる
この魔術師が言っている事が本当だとはとても思えない、それでも彼は一縷の可能性にかけたかったのだ
そう・・・・ローザを失いさらにその仇すらすでにいないのだ・・・・ならばいっそ奴らの走狗となってこの命尽きるまで
殺戮を続けるのもいいではないか、例え願いが叶わなくとも

セシルは先程までとは違いしっかりとした足取りで扉へと向かう
その顔には翳りはあれど、もはや迷いは無かった。
ちなみにそのわずか数分前、村の中ではようやく回復したアリーナと共にリディアとギルバードが扉をくぐっていた。
もうすこし早く村に到着していれば彼の運命も変っていたかもしれない・・・・・・・

【アリーナ・リディア・ギルバート 新フィールドへ】

【セシル 所持品:暗黒騎士の鎧 ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング
 最終行動方針:皆殺し(ハーゴンorエドガーを最優先 ただし遭遇すれば他のキャラでも殺す)】
【現在位置:新フィールドへ】


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最終更新:2011年07月18日 08:05
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