1603■米大統領予備選 ヒラリー・クリントン対ドナルド・トランプへ - dunpoo @Wiki

1603■米大統領予備選　ヒラリー・クリントン対ドナルド・トランプへ
　米大統領選予備選の序盤の山場であるスーパーチューズデー（3月2日）では、共和党はドナルド・トランプ、民主党はヒラリー・クリントンが優勢という結果が出た。クリントンは順当であったが、当初泡沫候補と見られていたトランプの勢いは驚きであった。
　民主党ではクリントンが、元ファーストレディ、元国務長官としてのキャリアと知名度を活かし、また万全な資金力と組織力で終始リードした。ただ、それが「エスタブリッシュメント」の象徴と映り反感も与えたことは、「社会主義者」を自称する候補バーニー・サンダースが、若者中心に支持を広げる健闘で伺えた。7月の民主党党大会でサンダースはクリントンへの支持を表明、民主党内の結束を呼びかけた。クリントンは副大統領候補にバージニア州選出の上院議員ティム・ケインを起用することを発表し、大統領候補に指名された。
　不動産王ドナルド・トランプは、選挙戦当初から移民排斥のために国境の壁建設など過激な政策を語り、予備選のライバルたちを笑いものにし、ヒラリー・クリントンを猛烈に攻撃した。こうした言動から共和党主流派はトランプに対して反感を持ったが、派手な彼の言動を前に他の候補者は埋没してしまった。本命視されていたジェブ・ブッシュ（カリフォルニア州知事で元大統領のジョージ・W・ブッシュの弟）はじめ他候補は、トランプが党大会までに過半数を獲得することが確実となったため党指名争いから撤退し、早くも5月にトランプの指名獲得が確定した。トランプは副大統領候補にインディアナ州知事のマイク・ペンスを起用することを発表、7月の共和党全国大会で大統領候補に指名された。
★２０１６年