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E98 になし黒騎士分隊 攻撃1 - (2007/07/15 (日) 20:15:04) の1つ前との変更点
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*E98 になし黒騎士分隊 攻撃1
**作戦案
**イラスト
**SS・イラスト
どこからか聞こえてくる背中を押す声に導かれ、やっとここまで辿り着いた。
敵まではあと一呼吸。攻撃のチャンスは敵とはせ違うその一瞬のみ。
今までのどの敵よりも強力とされていた緑のオーマだが、敵の懐への侵入を果たした時点で、勝ちは五分と五分。あとはこちらの意思と、腕の問題だった。
鍛え上げた筋肉が軋みをあげ、汗が飛沫のように飛び散る。
脳裏によぎるのは祖国になし藩国に逗留していた黒の騎士、エイジャ兄弟。二人から剣の技と漢たる心意気を教わった身として、生半可な斬撃は許されなかった。
そして、黒騎士は全身の力を抜き、静かに思考を止めた。
攻撃動作に入った黒騎士には、もはや敵を倒すという思考すら無かった。
敵を倒す、その思考すらが究極の斬撃にとっては不要の長物。
深い考えも小細工も何もいらない。目の前の敵を倒すために、己の体に刻み込まれた技と、抱いてきた意思をただ自然のままに開放する。つまりは。
剣を振り上げて、そして全力で振り下ろす。ただそれだけのこと。
握りはあくまで優しく。
剣は腕で振るのではなく全身で。
足の先から湧き上がる力を膝を通して腰へと紡ぎ上げ、腰の捻りとともにさらに加速させる。それはさながら体内を巡る一匹の龍。そしてその顎は腕を介して剣へと達し。
敵を求めて暴れ出ようとするその力を一点に定め。
――――切ッ先に全てを注ぎ込む!
「この一撃―――――防げるものかああ!!!」
&ref(http://kurosakik.s263.xrea.com/cgi-bin/image/458.gif)
血みどろになるまで繰り返した鍛錬や、幾多の実戦が磨き上げた一撃。
黒い大剣が唸りを上げて敵へと振り下ろされる――――。
(文:刀岐乃、画:鴻屋心太)
*E98 になし黒騎士分隊 攻撃1
**作戦案
**SS・イラスト
どこからか聞こえてくる背中を押す声に導かれ、やっとここまで辿り着いた。
敵まではあと一呼吸。攻撃のチャンスは敵とはせ違うその一瞬のみ。
今までのどの敵よりも強力とされていた緑のオーマだが、敵の懐への侵入を果たした時点で、勝ちは五分と五分。あとはこちらの意思と、腕の問題だった。
鍛え上げた筋肉が軋みをあげ、汗が飛沫のように飛び散る。
脳裏によぎるのは祖国になし藩国に逗留していた黒の騎士、エイジャ兄弟。二人から剣の技と漢たる心意気を教わった身として、生半可な斬撃は許されなかった。
そして、黒騎士は全身の力を抜き、静かに思考を止めた。
攻撃動作に入った黒騎士には、もはや敵を倒すという思考すら無かった。
敵を倒す、その思考すらが究極の斬撃にとっては不要の長物。
深い考えも小細工も何もいらない。目の前の敵を倒すために、己の体に刻み込まれた技と、抱いてきた意思をただ自然のままに開放する。つまりは。
剣を振り上げて、そして全力で振り下ろす。ただそれだけのこと。
握りはあくまで優しく。
剣は腕で振るのではなく全身で。
足の先から湧き上がる力を膝を通して腰へと紡ぎ上げ、腰の捻りとともにさらに加速させる。それはさながら体内を巡る一匹の龍。そしてその顎は腕を介して剣へと達し。
敵を求めて暴れ出ようとするその力を一点に定め。
――――切ッ先に全てを注ぎ込む!
「この一撃―――――防げるものかああ!!!」
&ref(http://kurosakik.s263.xrea.com/cgi-bin/image/458.gif)
血みどろになるまで繰り返した鍛錬や、幾多の実戦が磨き上げた一撃。
黒い大剣が唸りを上げて敵へと振り下ろされる――――。
(文:刀岐乃、画:鴻屋心太)
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