大聖杯
三度の因縁
例えば、それは――『欲望からの混沌』
人理継続保障機関・カルデアの物語は、異端の神話を堰き止める偉業を以って完結した。
レイシフトは封じられ、二年の戦いを共にした英霊達との別れが既に始まっている中――突如としてカルデアより、二柱の神霊が消失する。
善神ケツァル・コアトル。金星神イシュタル。二柱を追い、立香達は突如出現した異界"ヴァルハラ"に反則技でのレイシフトを敢行。
連れ立ったのは四騎。
冥界のランサー、エレシュキガル。鉄心のアーチャー、エミヤ・オルタ。
拳聖のアサシン、燕青。そしてもう一騎、蛇呪のアサシン、望月千代女。
これぞ立香が誇るカルデアの精鋭達。恐れるものなど何もない。自分達はこれまで、あれだけの特異点を超えてきたのだから――。
……そう、思っていた。
ヴァルハラと呼ばれる異形の大地。
執行される天変地異。乱れ舞うは、神の威光なり。
これぞ六つの神話が喰らい合う地獄篇。
天帝陵墓。神聖冥府。四終。熾天の冠。アバドン。そして最新の救済神話、カルデア。
神々の黄昏は今――"再演"される。
本編
マテリアル・幕間
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最終更新:2018年05月19日 02:37