まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」
07話 - 友達をつくろう!
最終更新:
f29m1
-
view
クサイハナの部屋から戻ると、ゴーリキーのゴリ子は泣き腫らした目でオレを睨んだ。オレのワキガ発言で泣いてやがったのか? オレは逃げるように別の場所に向かった。
ゴウカザル
「頼むよ、一度でいいんだ、クサイハナと話してみてくれよ。いい奴だぜ、あいつ」
スカンプー
「だから何であたしなの? 他の子に頼めばいいでしょ」
ゴウカザル
「いやいや、お前が適任だって。お前の屁、スゲーらしいじゃん。ここは臭いもん同士だな……」
スカンプー
「失礼ねッ!」
スカンプーはデカい屁をオレに喰らわせて逃げた。オレはその場で5分間失神した。……そうか、いじめられる原因は、臭いじゃなくて性格なんだな……。薄れゆく意識の中でそう確信した。
ゴウカザル
「なあ、頼むよ。フレンドリーな感じでいきゃあ、あいつも害はねえんだから」
ゴニョニョ
「ご……、ゴニョ~……(拒否)」
ゴウカザル
「んなこと言うなよ、ちょっとだけ、ちょっとだけでイイんだ」
ゴニョニョ
「ゴニョ~!」
ドゴーム
「あたしの妹に何してんだァ!? このロリコン猿!」
げッ! 姉貴がいやがったのか! つうか何を勘違いしてやがるんだ。
仕方ねえ、ややこしくなる前に逃げるぜ。
仕方ねえ、ややこしくなる前に逃げるぜ。
ゴウカザル
「なあ、ハナさん……。どうすれば、あいつに友達を作ってやれると思う」
ダイノーズ
「そうねぇ……。無理にお友達を作ろうとしても、ますます心を閉ざしちゃうんじゃないかしら。まず、あの子に心を開いてもらわなきゃあ、ね」
ゴウカザル
「心を開く……か」
それは単純で、かつ最も大切なことだった。だが難しい。クサイハナの心を開くための窓口が必要だ。今の所それが出来るのは……、やっぱオレしかいねえ、よな……。