エナドロモス・コーポレーション - ここだけ異能集う海上都市

エナドロモス・コーポレーション（Anadromous Corp）

概要

かつて薬用化粧品や健康食品を提供していた製薬会社。鱒をモチーフとしたロゴが特徴。その名前が示す通り、「遡上」と呼称される原状回復の技術を取り扱っていた。19年前に本社と工場で発生した詳細不明の事故により、主要な関係者は失踪しており、関連施設は遡上の影響を受けた怪物や暴走した機械がうろつく魔窟と化している。
現在エナドロモスを名乗っているのは旧エナ社に勤めていた研究員や役員が中心となって形成された新生団体であり、僅かに持ち出した技術と集めた戦力を用いて新たなビジネスを展開している。それと並行して旧エナ社の技術遺産に対する正当な権利を主張して旧工場や本社跡に調査員を送り続けており、危険な技術を確保しようとする公機関や同じく遺産狙いの非合法組織などと諍いになることもしばしば。

• ACN部門

航行部門（Anadromous Corp Navigation Department）。
新エナ社の首脳部。大きなものの行く末を左右することを舵取りや航海に喩えるのは、それ自体が巨大船舶であるフロア・セントラル独自の言い回しである。

• ACH部門

継承者部門（Anadromous Corp Heritage Department）。
新エナ社の保有する私設傭兵部隊であり、対外的な活動の主軸となる集団。旧エナ社を調査するために外部から募集された戦力である。軍事に関連した集団にしては募集要項と規律が緩いことが特徴で、大手での採用は叶わなかった力の弱い異能者や無能力者が割合多い。その加入条件の最も重要な事柄は「何を投げ打ってでも元に戻したい過去がある」ことであり、彼らは任務を達成した暁には、旧エナ社の遺産を用いてその過去を「遡上」することが契約によって約束されている。
所属メンバーにはエナ社の技術を用いた装備が支給されている。怪我した箇所を修復したり、逆に敵の身体を修復して体内に劇物を埋め込んだりといったことが可能。

• ACK部門

情報部門（Anadromous Corp Knowledge Department）。
新たな技術の研究開発や旧エナ社の遺産のリバースエンジニアリングを行う部門。ある意味では最も本質的な業務に従事している。

• ACS部門

安全管理部門（Anadromous Corp Safety Department）。
旧エナ社により設計した実験施設、『ステュクス』の管理を行う部門。
遡上技術と複数の能力者の管理によって、外部の保護と内部の保持を行っており、中で発生した事象を巻き戻すことができる。元々危険を伴う実験のために使用されていたが、致命傷に近い傷も内部でなら原状回復を行える性質を利用して戦闘訓練場に転用された。実験協力の名目で民間にも開放されている。

• ACC部門

評価部門（Anadromous Corp Censor Department）。
会計や渉外などの雑務を担当する。ACHに採用する際の面接もここ。

所属メンバー

• ACN部門

• ACH部門

高瀬川 霞

• ACK部門

• ACS部門

画題「カーリュー川遠景」

• ACC部門