宗教(珀路)


概要


輝石大陸 ステルディアでは主にを信仰の対象としたアミニズム的な宗教が多い。
その性質により小規模な土着信仰や秘教が多く、精霊などを信仰する宗教も大体ここに行き着く。
しかし、霊場そのものを信仰対象にしたりするケースもないわけじゃない。

主な宗教


ルフト教


祭神は光の神霊であるルフト。
ヴューステ聖教国を総本山とする宗教で、大陸の中では一番勢力が大きい。
天体と朝を尊び光と星を重要視し、シャリム大陸アルテアリス王国の影響を強く受けている。
不死者の存在はかつての過ちであるという認識が強く、救済(浄化)を行うことを勤めとしている。
他にも邪教とみなした存在への対応は凄まじく、温厚なイメージに反して過激な部分もある。

信者は満月と新月の日に、聖地の方向を向いて祈りを捧げる。

黒い黎明(アウローラ・ネロ)


ルフト教から派生した大規模カルト教団の一つで、派生カルトの中では随一の勢力を持っていた教団。
ルフト教が信望する天体の闇の側面を信仰し、闇と星を重要視して秩序よりも自由、欲望に身を任せることを美徳とする。
その結果墜落しきった欲に塗れた者たちが集う邪教団が誕生した。
とはいえ彼らは外部に危害を加えることを良しとしない。供犠を伴い、墜落していても自分たちの中で全て完結していたのであった。
他所に迷惑をかけないとはいえ供犠を用い、ルフト教のイメージを大幅に損なうこのカルト教団は本教から目の敵にされていた。

それゆえに今より8年前、ルフト本教の侵攻を受け壊滅。信者たちは老若男女問わず十字架に処されたという。
その凄惨さは今でも処刑場跡には邪教徒の断末魔が響き渡ると噂されるほどである。
この時に執行官及び僧兵として侵攻した修道騎士の一人がまだ善良な神の信徒であったウルスラである。

なお、余談であるがその際に用いられた刑具の十字架が一本消えたという都市伝説が残っている。
現在でもどこかに残党がいるかもしれない。

雷鳥信仰


祭神は空の神霊であるノルド
カミラ領の一部で信仰されている宗教で、シャリム大陸のジルコン国の侵攻で大陸南へ追いやられていった遊牧民の影響を強く受けている。
現在の聖地はティンミウクプクの里を有するランギヌイ山。

彼らの中では雷は雷鳥さまの一部、神聖なものとして扱われている。
信者は空の民であるハルピュイアが多い。

霊場信仰


パワースポットそのものを聖地と崇め奉る宗教。

戦神信仰


祭神は阿修羅。
現在鬼である阿修羅の一部にて現代もなお続いている祖霊信仰の一種。

雨神信仰


祭神はネナウニル。
ヴァルヴォート領の大河リヴァイタン周辺でひっそり信仰されているドマイナーな土着宗教。カルト。
水霊の一種たる雨神を奉っており、彼らにとっては降り注ぐ雨は神聖なものとして取り扱われている。
彼らの教えの一つとして、“雨神さまが降らせる雨は現世の不浄を洗い流して下さっている”というものがある。
その為、雨が多いとこの世界に不浄が多いから雨神さまがそれを洗い流そうとして雨が多くなるんだ。と解釈されている。
彼らは雨や水による被害を防ぐべく、不浄をよその旅人になすりつけて『浄罪の泉』へ贄として放り込み、水神に雨を減らしてもらうよう祈祷を執り行うのだ。
その裏では効率の良い生贄確保のためアングラな犯罪組織とのパイプを持っている。

祈祷が行われる場所はヴァルヴォート奥地の樹海内に佇む「ユーラ・メァーディス」内部に存在する。
自身らがいつものように儀式を行った際にセドナを生み出してしまい、その儀式を行った祭司達は全滅。
ヴァルヴォートと同盟関係にあるカミラの傭兵達による正式な調査によって真相が暴かれたことにより、上層部は混乱。
長らくヴァルヴォート政府が手をこまねいていた矢先、地元の宗教戦争にて倒されて教団が壊滅。他の宗教に鞍替えした信者も珍しくない。

古代樹木信仰


かつてシャリム大陸に存在した宗教の一つで、現在は邪教と認定され廃れきった信仰。
聖なる樹木であるオークやヤドリギなどを初め樹木や魔草に神を見出し信仰する。
樹木信仰の僧侶はドルイドと呼ばれ、自然や命を尊び守る担い手となる。
その役割は祭祀、占い、製造、伝聞等と多岐に渡り、神官というよりは教団を取り仕切る知識層と言っても良い存在。
彼らは自らの森を守っていたり賢者として活動していることもあるが、全ての命を尊ぶ彼らは文明への侵攻を好まない。
現在では数々の凄惨な儀式を執り行う悪魔信仰として認識されている。

新樹木信仰


古代樹木信仰の一部の信者たちが離反し、立ち上げた信仰でこちらは現在でも少数民族を中心に細々と残っている。
樹木や草花などの信仰対象や知識層であるドルイド僧が教団を仕切っているのは同じだが、供儀を行わない。
他にも様々な違いが見られるというが、古代樹木信仰の文献が全然残っておらず教団の全容が掴めないので真相は不明。
また古代樹木信仰は口伝や歌によりその教義や秘術を保存し、受け継いでいたがこちらはきちんと書物を用いたりしている。

ちなみに


  • どうにも雨神教のようなカルト宗教も珍しくはなく、地方にはアングラな宗教組織がひっそりと活動していることも多い。
  • 樹木信仰の元ネタはケルトのドルイド教。

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最終更新:2014年10月28日 02:12