シトロ
1: 名前
シトロ=セダーウッド
(本名:シトロ=メルディン)
2: 年齢
【人間換算】15歳
【実年齢】30歳
3: 性別
女性
4: 種族
5: 外見
ローズピンクの毛先にゆるくウェーブをかけた細いくせ毛を肩甲骨ほどまで伸ばしている。
平時は邪魔にならないよう髪留めを使って右サイドでゆるく束ねて下ろしている。
瞳の色はライトブラウン。まつ毛が長い。
髪で覆い隠せるほどの短いエルフ耳。耳には植物モチーフのイヤリング(デザインはいろいろ)をつけていることが多い。
色白で体型は痩身。女性的な起伏は控えめでスレンダー。
美容やファッションに興味が疎いのか常に地味な服装にノーメイク、女の子の中でもぱっとして目立たない地味子。
見るものに素朴かつ控えめ、大人しそうな印象を与える。
しかしよく見ると美少女である。
服装
戦場に出ているときは、ダークグリーンの全身を覆う薄手のフード付きローブ。
その上に同色の袖のなく両側面に腰までの深いスリットの入ったワンピースのような上着と羽飾りの留め具をつけたフード付きケープを羽織る。
黒の魔獣の毛で造ったタイツに膝上丈の編み上げレザーブーツ。
大きな羽飾り、植物の意匠の装飾をつけたつばの大きなダークオリーブグリーンの帽子、眼鏡をかけた鳥を模した白い不気味なマスクを着用。
この不気味な装束は彼女の住んでいる地域にて言い伝えの残る難病患者の治療を行ったとされる呪医の装束をモデルにしており、死神や悪魔のものではない。
人から人へと伝染していく災厄から身を守るべく自分は人間ではなく人外(それこそ悪魔や死神)であると仮装をし主張するのである。
このようなホラー映画にでも出てきそうな装束を医療関係者ではないシトロが好んで着用している理由は呪術的な願掛けが主な理由。
平時は打って変わって女性らしい服装を好み、丈の長いワンピースやロングスカートに編み上げブーツ姿をしていることが多い。
身長/体重
【身長】155cm
【体重】46kg
6: 性格
大人しそうで儚げな見た目通り大人しく言葉数も少なく、目立たない。
思わず守ってあげたくなるような可細さを持つが、実際は芯の強く度胸の据わった逞しい性格をしている。
勇敢で自分の手を汚すことも危険に飛び込むことも厭わず、他人から疎まれようとも何言われても信念を貫こうとする頑強な精神を持ち合わせる。
その思想はネガティブ寄りであるが良くも悪くも現実的。夢を描き想いを馳せるならば自分の目で見て、手で触れて共感することを重要視する。
自分はどこにでもいる平凡な町娘と自己評価は低くく謙虚で卑屈。自分に出来ることだけに全力を注ぐスタンスを貫き、高望みはしないタイプ。
現実的な思考故のドライさやシビアさを持ち合わせているが、堅実な性格をしているとも言える。
常識的かつ良心と慈愛を持ち合わせ、様々な偏見も薄く、基本的には罪を憎み人は憎まぬ性格である。
悪人に対してもそういった姿勢は変わらないが、ただ無条件で甘いわけではない。
相手の殺害は出来れば避けたいと思っているが、それが最良と判断すれば躊躇いはない。
本人は頑なに一般人、平凡な人間と言い張るもののメンタル面もかなり常人離れしている。しかたないね。
7: 過去
ある村に少女がいた。少女は村の裏にある広大な森で拾われた亜人(エルフ)の捨子だった。
この大陸のエルフは希少な種族で、砂漠の中のオアシスにある宗教国家にしか住んでいないはずの珍しい存在だった。
少女には自慢の育て親である村人から賢者や名呪医と讃えられる女性が居た。
薬学や魔術、呪いに長け、そこらへんにある植物を用いてあっというような薬を作ったり処置をしてしまう。
そんなおとぎ話の魔法使いのような優しく博識な彼女が大好きだった。
育ての親である女性に憧れを抱いていた少女はいつか彼女のようになれるようにと思いつつ知識や技術、そして魔術を習いながら大事に育てられた。
よそ者で、ワケありで。歳を取るのだって常人よりもずっと遅くありながらその不幸な境遇への同情か、それとも彼女を拾った『賢者』への絶対の信頼か。
友人は居なかったが、村には魔族や獣人もいたし例えひと握りであろうとも理解者に恵まれた少女は平凡で平穏な生活を送っていた。
年頃になった少女はもうすっかりおばあちゃんになってしまった女性に恩返しをしようと収入を得るべく村を出て街に出た。
医療の道を目指すことも考えたし魔法が使えることを活かして就職への敷居の低い傭兵になろうかとも考えたしヤマを当てればおいしい冒険者になろうとも考えた。
しかし結果は女性に習った知識と技術、生まれついて持っていた能力を活かして香や香水を作り、呪香屋を営むこととなる。
少女は地味な容姿をしていたが、人当たりはそれなりに良かったのでよく生活に困らない程度の収入には恵まれた。
彼女には常人にはない能力があった。動植物との念話という対話能力である。
この不思議な能力は少女が物心ついた時から自然と持っているものであったが、この能力のせいで親から気味悪がられて捨てられたと理解していた。
それでも少女は自分が育てている植物の声を聞き、店先の路地に住まう猫たちと触れ合い、鳥たちとおしゃべりをすることが日々の楽しみであった。
少女が仕事を初めて数年の後、ふと自宅で育てている植物たちに異変が起きた。
突然枯れてしまったり、おかしな形に変形してしまったり、はたまた種が勝手に発芽してしまい家を侵食していたり……。
おかしな事件もあるものね。と思っていた少女であったが、ふとまたどこからか泣き叫ぶような声が聞こえた。
程なくして住んでいる街から程遠くないところである武装集団によるテロが起きたのであった。
これは予兆であったのか。
どこまでも続くと思っていた日常。平和で平凡な日々は呆気なく壊れてしまう。新聞でしか知らない非日常は裏と表のようにすぐ近くに潜んでいるんだ。
そして自身のこの対話能力はその予兆を察知できる能力であったのかもしれないと少女は思うようになる。
結果として武装集団はある傭兵たちの活躍もあり制圧され、少女が住む街へ戦火が届くことはなかったが、被害にあった街のことはしこりとして残るままであった。
それからひと月ほど後のことだ、友達の一人がこういった。
『花咲かユーレイって知ってる?!』と。
勢いというものは怖いものだ。
ひょんなことからその幽霊騒ぎを確かめに行くこととなった彼女たちは、その噂話が出た夜にこっそりと街を抜け出した。
暗闇をランタン一つで進み、廃墟と化した隣町の付近に差し掛かったところでふと前方、街の方角が眩い光を発したのだ。
眩しい光の中目を開けると、少女たちは樹木や植物に覆われた街に、降り立った人が眩い光とともに無数の花を咲かせていく奇跡を目の当たりにしたのであった。
まるで神様がこの世に居るのではないかと錯覚するような幻想的かつ美しい光景だったが、少女にはまたおかしな声が聞こえるのだ。
死者を蘇らせる奇跡のような、慈愛のような、償いのような。友人たちとは異なり、少女はこの奇跡にただぞっとするような恐ろしさだけを感じていた。
少女は勇気をだして人についていこうとするが、友達がそれを止め、少女たちは騒ぎを見ていた衛兵たちに保護され説教をうけることとなった。
その後ある時期を境に幽霊の話はぴたりと止んでしまったが、自分が知らなかった非日常に強い関心を持ち出した少女は、更なる混迷を極める世界情勢を憂い、嘆くようになる。
それから少女の身に再び何度目かの事件が降りかかる。今度は彼女が住む街が賊の襲撃を受けた。
少女は勇気を出して逃げ惑う人を、傷ついた人を助けようと知識と技術と能力を使って懸命に奔走した。
多くの人命が無残にも失われる中、少女の行動により助けられた命もまた存在していて、少女は悲しみの中に自分でも何かできることがあるという実感を覚えていた。
『 私は医者でも聖職者でも力のある戦士や傭兵でもないけれど、この力と知識を使って誰かの役に立てるなら。
世界に蔓延する様々な災厄に自分なりに立ち向かい、こんなちっぽけな私でも苦しんでいる人を救えるのなら。 』
少女は避難先で呪香屋を再開しつつ、昔祖母が読んでいた本に出てくる『黒衣の医師』の呪詛装束を願掛けとして身にまとった。
そして、彼女が過ごしていた平和な世界のすぐ近くで深淵の如く広がっている非日常に足を踏み入れることを決意したのであった。
傭兵業の手伝いとして奔走する中、友人
チェレーレの悪い癖を止めようと彼女が興味を持つ
幽霊島の情報を独自に調査し始める。
調査を進めるにあたってチェレーレをより一層強く止めようと決意を固めるシトロであったが、その矢先、何かに導かれるようにしてその曰くつきの島に漂着してしまう。
島に導かれた彼女たちは、島を脱出するために島の呪いの元凶たる少年と対峙することとなってしまう。
一行の活躍あって
シセラを撃破したことで呪いが解けたことで彼女も他の面々同様無事に生還した。
生還した後はチェレーレに調査の結果を伝えつつ、共にマーレクレア港に献花の為お参りにきている。
幽霊島の一件で自身の厄介事に手を差し伸べたくなる性分に葛藤を覚えながらも、少女は己の信念の為傭兵たちと共に有り続けるのであった。
傭兵稼業に慣れてきて徐々にその存在が認知し始められたのか、単なるお手伝いさんじゃなく衛生兵としてクラスアップしたらしい。
8: 職業
【呪香屋『シプレ』店主】
とある街にある小さな香水や香を売る小さなお店の店主。
ちょっとした呪いがかけられた香には魔法のような不思議な力が宿るという。
原材料は自己調達。シトロが色んなところから調達してくるらしく、中には原材料自体が魔力や呪術的な力を持つ物も多い。
少々値は張るがオーダーメイドも承っている。
【白魔女】
豊富な知識と技術を持ち合わせる善き魔女。
占いや呪いで危険を予知したり、呪術を用いた治療行為を行う。
反面呪いに対する適正は非常に低い。
9: 口調
落ち着いた様子の口調。「~ね」、「~よ」、「~だよ」、「~だね」と女性らしいものも中性的かつ子供っぽいものもどちらも含んでいる。
口数は少ないが決して無口ではない。一度口を開けば饒舌なほう。
あまりトーンを張り上げない抑揚の薄いぼそぼそとした声が特徴だが、いざという時はきっぱりと物を申す。
上品さはあまりなく、どちらかというと口は悪い。敬語は苦手。
会話例
「シトロ=セダーウッド。シトロでいいよ」
「なんだかちょっと不思議。傭兵のみんなって御伽噺の英雄みたいで私たちとは別の世界の人たちみたいに思ってたけど、そんなことないんだって」
「お母さんは凄い人だった。本物の賢者様みたいで、病気の人もたちまち治しちゃうし、なんでも出来たし、私にも色んなこと教えてくれた」
「ねえ……退いてよ。この人達すぐ医者に見せないと死んじゃうわ。道を開けて」
「あんたは生きたい?それとも死んで楽になりたいの?どっち?」
「あなたたちみたいに強くなんかないけど、誰かを守りたいって思ったからこそこの世界に飛び込んだの。自分に出来ることで少しでも誰かの力になりたい。それが私の願いよ」
「私は巫女なんかじゃない、ただの町娘よ。称賛される人間なんかじゃないわ」
「少しだけ自分を誇ってもいいかな……?ううん、ちょっと思っただけよ」
「あんたにとっては命なんて簡単に無くなっちゃうものかもしれないし命が平等だとは言わないよ。だけど、この人たちにも家族がいるし友達もいる」
「悲しむ人を少しでも減らしたいって思うのは傲慢なのかしらね……」
「この世に救いなんてあるのか解らないけど、私は……あるかないか解らない存在に祈るよりも少しでも手を動かしていたい」
「正義だ悪だ、罪だ罰だ、偽善だはどうでもいい。目の前に困っている人を見過ごし、見捨てる方がよほど苦しいもの」
「やめないって言うなら、戦うしかない。悲しいことだけど、あんた達のこと見過ごせないから」
「恨まれる覚悟なんて、こうして非日常に身を置くって選択をした時に決めたもの」
「こんなに小さい子だって頑張ってるのに、私たちが何もしないわけにはいかないでしょ?」
「いつまでもうじうじするなっ!」
10: 一人称、二人称
【一人称】 私
【二人称】 あなた、あんた/~さん、呼び捨て
11: 好きなもの
フローラル系のアロマ、動植物とのお話、山ぶどうのコンポート、ベルガモット風味の紅茶
12: 嫌いなもの
現実逃避、慢心、油断、臭気の強すぎるもの
13: 好きな人
とくにいない
14: パートナー
とくになし
15: 属性
木、光、聖
16: 苦手な属性
空、闇
17: 戦闘スタイル
自作の香を振りまいてサポートを行ったり、魔法を使いつつメイスと盾で武装した中~後衛。
魔法は主に自然魔法を得意としているが、戦闘訓練不足で魔力量もそう高い方ではないため呪符を使っている。
その為実戦経験のない素人でありながら熟練の傭兵や戦士のように矢継ぎ早に魔法を使うことが可能である。
術は便利に使えるものを好み、火力とかそういったものは二の次にするタイプ。
符術なくとも魔法を使うのは得意であるし、ただの町娘の割には身体能力もそこそこ高い。
しかしまともな戦闘訓練を受けているわけではないため歴戦の戦士と比べ見劣りは否めない。
ただポテンシャルは十分でメンタルも強いので爆発的に伸びる素質を秘めている。才覚溢れる大器晩成、覚醒型。
特性や装備品により搦手や特殊技には非常に強いが純粋な力量差を覆すには至らずガチンコは苦手。
戦闘の最前線には立てないが落ち着いて機転を利かせながら無茶しないように立ち回るタイプ。堅実である。
もしも負傷者や避難民がいれば戦闘よりも彼らの救助や治療、避難を優先しようとする。
18: 精神力
地味で大人しそうな見た目、その通りの大人しい性格をしているが、心は強く肝が据わっていると言える。
あんまり諦めないし自分を見失わないのが取り柄と本人談。
土壇場の底力も凄まじい逞しい娘さんである。
精神攻撃への耐性はかなり高い。
19: 戦闘熟練度
★☆☆☆☆
20: 技や魔法
呪術芳香
シトロの所持している魔法の香料による技。
香料自体が不思議な力を持ち、様々な治療効果や補助効果を振りまく。
「バイタルアップ」
嗅いだ者の脳のリミッターを少しだけ外す刺激的かつ強烈な香り。
身体能力(腕力、素早さ、防御力)を上昇させる効果がある。
「セイントウッド」
木漏れ日に似た暖かさと安心さを授ける暖かくも清々しい気持ちになれる香り。
不浄を打ち払う浄化の効果があり、上手く使えば簡易結界も作れる。
不浄を浄化し退ける他、嗅いだものの肉体を浄化し肉体系状態異常を治癒する効果がある。
「ハーバシャスライフ」
薬効を持つ植物の中でも特に香りのよいものを厳選したちょっとアクの強く、薬っぽい香り。
嗅いだものの代謝能力を大幅強化する効果があり、リジェネ効果を齎す。
しかし外傷の治療は不可能で、あくまで失った体力と生命力を回復し続けるのみである。
負傷者がちゃんとした治療を受けられるようにするまでに時間稼ぎ、少しでも元気づけるものである。
「スイートデイドリーム」
特殊な魔植物を調合した香で、甘い洋菓子のようなバニラの香りがする。
嗅いだものに強烈な睡魔を植え付け眠らせてしまう。
安眠間違いなし。
「フルールトリップ」
特殊な魔植物を調合した香で、心地よいあまりに意識がふわふわとしてしまうようなフローラルな香りがする。
嗅いだものの集中力を奪い、酒に酔わせたようにしてしまい幻惑する。
香りの中にいればいるほどその影響は強くなる。倉庫の中を延々と歩き回ることもあるかもしれない。
「エクソシズムメントール」
古来より農村部で愛用されてきた魔物避けの香に着想を得て作ったもの。
特殊な魔植物を調合した香で、人類にとってはすっきりとしたメントール風の香りに感じるものの魔物が先天的に嫌がる香りがする。
香りが強ければ強いほど効果が見込める他、人間よりも嗅覚に優れる魔獣には効果覿面。
魔物よけの結界を作ることもできる。
「プレザントムスク」
嗅いだものの心を落ち着かせ、興奮や恐怖を鎮静する精神安定の香。
イオンたちが常備しているのはコレである。
精神系状態異常回復と軽い精神浄化の効果がある。
「タンデゥルプワゾン」
嗅いだものの神経に作用する甘い甘い毒の香。
嗅いでいると気だるさを覚えて、徐々に運動能力が阻害されていく。
最終的には体がまったく動かない状態にしてしまう。
段階性の麻痺の効果がある。
「ベネノモルタル」
嗅いだものを汚染する毒草と毒花を集めて作られた瘴気の腐毒。
嗅いでいると徐々に肉体が瘴気に汚染され、猛毒を始めとして心身に関連する様々な状態異常を誘発するようになる。
強力な効果を持つものの、浄化、聖属性による攻撃で祓うことが可能。
魔術
呪符を使った魔術。輝石大陸のルーンを用いている。
攻撃から結界までその種類は様々。
主に2節ルーンを使うが、それよりもコストの軽い単一ルーンも扱える。
しかし札は基本的に消耗品。回数制限有り。
ここでは代表的なものを幾つか記載。
「光明の呪法」
【属性】炎
【詠唱】「篝火よ」
小さな紋章からバスケットボールサイズの炎球を発生させる。
そのまま放ったり、明かりにしたり。
「静寂の呪法」
【属性】水(氷)
【詠唱】「薄氷よ」
小さな紋章から冷気を発生させる。
人間や魔物を凍結させるほどのものではないが、水から氷を生み出すことはできる。
冷却の魔法。
「大地の呪法」
【属性】地
【詠唱】「実りを」
周囲に振りまいた植物の種を急速に成長させて妨害や攻撃に転用する。
謂わば急成長の魔術であり、種さえあれば色々育てられる。
しかし種がないと真価が発揮できない。
「言葉の呪法」
【属性】霊
【詠唱】「想い伝えて」
この呪法が記された一対のルーンカードを持つ者同士での念話が可能になる。
通信用の魔法。
「転化の呪法」
【属性】霊
【詠唱】「前へ進め」
瞬間的に自身の脚力を飛躍的に上昇させる速度強化の魔術。
ごくごく短時間限定であるがすごく早くなれる。
「勇気の灯陽」
【属性】炎
【詠唱】「潰えぬ希望、勇猛なる力 我掲げるは清き灯」
魔法陣から大きめの火球を放つ攻撃術式。
飛来スピードはそこそこだが、着弾すると暫くの間停滞し燃焼する。
「綺羅星の導き」
【属性】光(聖)
【詠唱】「薄闇に輝く星、彷徨えし御霊 迷い子を有明に誘え」
光球をその場に打ち上げ、周囲を浄化の光で照らす範囲魔法。
そこそこのダメージに浄化効果を持つ強力な魔法。
信号弾やフラッシュ替わりにもなる。
「衝撞の奔雷」
【属性】光,空(雷)
【詠唱】「怒れる衝動、霹靂の巨人 閃光よ射抜け」
紋章から槍のような大きさの雷属性の光矢を放つ攻撃術式。
飛来スピードに優れ、発射音が聞こえた瞬間には相手の近くに届いているほど。
「破滅の閃耀」
【属性】光
【詠唱】「陽光の裁き、閃光の棘 汝蒼天に平伏せよ」
紋章の魔法陣から強力な光属性のビームを放つ攻撃術式。
火力、スピード共に優秀な攻撃魔法である。
光属性であるが浄化効果はない。
「拒絶の神風」
【属性】霊,空(風)
【詠唱】「吹き荒ぶ霊風、拒絶の咆哮 迫る災禍を迎え撃て」
紋章を配置し、紋章を中心に轟音を伴う強い衝撃波を発し、吹き飛ばす。
いざという時の奇襲攻撃。防御にも転用できる。
また自身の香をより広範囲に拡散させることもできる。
「氷霜の翠嵐」
【属性】水(氷),空(風)
【詠唱】「雹轢の嵐、氷結の庭 冬の女王の慈愛」
紋章を配置し、紋章を中心に強烈な雹の礫を含んだ冷気の渦を発生させる。
渦に巻き込んだ相手を雹で傷つけて凍結させることができる。
「大地の呪詛」
【属性】地,炎
【詠唱】「染みつき悪意、湧き上がる激情 叫べ大地よ」
紋章を放ち、触れた部分を爆破し衝撃と痛み(ダメージ)を与える攻撃魔術。
部位破壊、障害物の除去などにも使える。
「森厳の封印」
【属性】地
【詠唱】「蔓延る悪風、暴虐の魔人 汝封ずは森の蝕腕」
紋章から無数の蔦を伸ばして相手を包み封印する封魔術。
捉えられてしまった相手は金縛りにかかった状態となり、魔法を使うこともできなくなる。
魔法防御の高い相手には効きづらい。
「地祇の聲」
【属性】地,霊
【詠唱】「途切れぬ心音、深淵の吐息 耳を澄ますは大地の言葉」
紋章を召喚し、大地を伝って音を集め隠れているものの探知を行う。
地に足をついていないものの探知を行うことはできないが、地中の探知をすることはできる。
地下水脈を発見したり、ダウジングに近いこともできる。
この探知は紋章を召喚している間のみ使用可能。
「氷結晶の盾」
【属性】水(氷)
【詠唱】「聳える氷壁、魔結晶の煌き 慈悲を持って我らを護れ」
周囲に氷の結晶のような魔法の盾を生み出す防御術式。
盾に触れた攻撃を一度だけ無効化できる。
連続攻撃とか余波はどうにもならない。みがわり
「守護の凱風」
【属性】空(風)
【詠唱】「曇天の空、守護の陣風 広げるは矢雨凌ぐ傘」
紋章を中心に周囲に魔力力場(フィールド)を発生させる防御術式。
魔力力場の力により紋章に近づいてきた飛び道具(魔法、兵器など種類は問わず)を弾いて退ける。
矢避けの呪法。
その他
「シールドバッシュ」
盾を構えつつ相手を突き、怯ませる技。
「破魔の鉄槌」
浄化の魔力を纏わせたメイスによる打撃攻撃。
他にもいろいろあるようだ。
21: 特殊能力・特殊技能
特殊能力
「エルフ」
輝石大陸の亜人の一種。光の霊素の影響を強く受けた者たち。
身体能力・霊的素養共に平凡であるものの生命力が豊富でエネルギッシュ。
亜人に特別な効果を持つ技や魔法、能力の影響を受ける。
「地属性耐性」
地・木属性に強い耐性を有する。
「光属性耐性」
光属性にとても強い耐性を有する。
「聖属性耐性」
聖属性にとても強い耐性を有する。
「闇属性弱化」
闇属性にとても弱い。
「死属性弱化」
死属性にとても弱い。
マスクを身につけていれば対策可能だが生身だと危険。
「空属性弱化」
空属性に弱い。
「異常嗅覚」
嗅覚に優れる。
様々な匂いを嗅ぎ分けたり、微かな匂いも逃さない。
香草を詰め、香水を含ませたマスクをつけていても常人以上の嗅覚を発揮できるほど。
「素質」
巫女としての素質に優れる。
本人は至って平凡であると思っているが実際は天才肌タイプである。
「対話能力」
動植物と念話という形で対話することができる。
読心能力や霊能力があるというわけではないようだ。
「代謝能力」
エルフの血の恩恵で代謝能力が高い。
自身の負傷や病気、状態異常の自然治癒が常人よりも早い。
特殊技能
「応急手当」
応急手当の技術を有する。
育ての親である老婆から教わった技術のひとつ。
「調香」
様々な香料を扱う知識と技術。
自作の香水なんても作ることが出来る。
修行の傍ら趣味で始めたものだが、民間療法と異常嗅覚のお陰もあってか腕はいい。
現在では職を持てるほどになった。
「民間療法」
生薬の知識など民間の間で受け継がれる医療の知識が豊富。
よくある風邪をひいたらショウガ湯を飲むとかそんな感じのものである。
「植物知識」
毒草や薬草などの知識がある。
専門ではないが、身近にあるものならば判別可能。
「呪術」
ほんの少しだけではあるが呪術、呪い(まじない)の知識・技能を持ち合わせる。
簡単な呪詛ならば解呪することができるかもしれない。
「魔術」
専門的な魔術師というわけではないが、魔法を使うのはそこそこ得意。
基礎は習ったが詳しい仕組みはわかっていない。
「符術」
ラケルタ島で生まれた符術の知識・技能である符術を好んで使用している。
しかし彼女が使うものはレインフォースに輸入された後に同じ媒体魔術であるルーンと結びついたレインフォース式のものである。
符術特有の魔力コストの大幅削減、媒体魔術特有の術行使の安定はそのままであるが発動には特定の詠唱(起動キー)を必要とする。
自作もできるがめんどくさい時は市販品を買ってくる。
「ルーン」
媒体魔術、ルーンの知識や技能。
育ての親から習っていたというのもあるが自分で使う呪符を作るにあたって勉強中。
今のところ2節ほどまでなら使用可能。
「追跡」
高い嗅覚を利用した追跡が可能。
22: 必殺技
「ヒーリングサンクチュオ」
強力な魔除けと癒しの香各種を振りまき、結界を生み出す。
魔物や不浄を退け内部に居る者を無条件で癒すそれは、まさに聖域とも言える。
結界内に居るだけで状態異常への強い耐性と、リジェネ効果を。
そして結界内に侵入しようとする災厄を聖なる香りの壁が蝕み、阻み、浄化する。
23: 能力
体力:B
魔力:C++
魔法攻撃力:B~A+
魔法防御力:B+
精神力:A
精神防御:A
腕力:C
物理攻撃力:C
物理防御力:C++
知力:C++
素早さ:B++
命中:C
※上記パラメータは装備品の補正を含む数値である
24: 武器やアイテム
「呪医のマスク(ドクトル・マスク)」
【装備効果】 死属性耐性、状態異常自動治癒(いずれも芳香の効果)
【特殊能力】 医術芳香(くちばしの部分に特殊な呪術芳香を仕込んでいる)
輝石大陸ではないどこかでかつて疫病という災厄が蔓延した時、患者たちを救うべく立ち上がったとされる呪医が身につけた鳥を模した仮面。
魔除けの香の香りを漂わせ、疫病の原因とされた瘴気を打ち払ったと逸話が残されている。
原始的なガスマスクとも呼ばれるそれには、人外に成りすますということによる呪術的な魔除けの効果があったようだ。
嘴の部分には香料や香草を仕込む部分があり、シトロも言い伝えにならい、特殊な呪術香を仕込んでいる。
これにより瘴気に対する強い耐性と状態異常に対する強い耐性を得ている。
シトロ曰くどうやら香の香り自体に呪いが込められている様子。
「ウィッチローブ」
【装備効果】 物魔防御上昇【中】
【特殊能力】 防御魔術(簡易の防御魔術を付与している)
シトロの戦闘装束。薄手のフード付きミニスカ丈ローブとケープ、上着、帽子の組み合わせ。
各所には羽飾りをあしらい、女性的でありながら不気味な異装は死神や悪魔を思わせる。
こちらはそれっぽい呪術師、魔術師用の装備品を服飾店で購入し着用している。
戦場に出る術師用である為魔力伝導のよい魔物の糸と繊維状にしたミスリルを仕込んでおり、高い防御力を持つ。
更に簡易な防御魔術が付与されているようだ。
「ミスリルフレイル」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 霊媒(優秀な魔術媒体になる)
シトロが持ち歩く魔術師用の扱いやすいメイス。盾を使用するようになった為片手でも持ち歩きやすいものに変更した。
そして何故か杖ではなくより攻撃性能の高い鈍器に装備を変えた様子。
ミスリル製の為魔術の伝導率も高く、見た目以上に硬いし痛い。
「ルーン石のお守り」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 危険予知(持ち主に迫る危険や邪気を知らせてくれる。かなり精密でちいさな驚異も見逃さない)
とある遺跡の宝物庫から手に入れたお宝。ルーン文字が彫り込まれた魔石の埋め込まれたブレスレットの形のしたアミュレット。
持ち主に迫る危険を知らせ、それを警告する能力を持つ。
「ブルーリオンシールド」
【装備効果】 物魔共に防御力上昇
【特殊能力】 魔術障壁展開(呪文を唱えることで強力な防護用バリアを纏わせる)
同じくとある遺跡の宝物庫から手に入れた魔法盾。
ミスリル製でやや小型の片手で持てる形状をしている。また蔦や花、葉を思わせる不可思議な文様が刻まれている。
魔法金属であるミスリルを使用、更に強度を高めるため魔力を注いでおり、小型盾とは思えないほどの強度を持ち、魔法にも強い。
また、呪文を唱えることでエネルギー系攻撃を遮断する防護用のバリアを纏わせることができるため防御範囲はかなり広い。
「ルーンカード」
【効果】 様々な魔術を封入した呪符。魔法を使うときの媒体となる。
シトロの扱うマジックアイテム。呪符の一種でルーン魔術の刻印や紋章が刻まれている。
便利な魔法をタメもなく多数扱えるが制作には時間がかかるしお金もかかるから無駄遣いできない。
発動のし易さと魔力消費の大幅削減による継戦能力の高さは健在であるが符術の難点である火力不足も変わらず。
「ウィザードコロン」
【効果】 シトロが調香した呪術香。香り自体に魔法同等の効果が付与されている。
古くから呪術において儀式や祈祷の際に用いられてきた特殊な香。香水類。
香り自体に魔法の力を秘めており、様々な補助効果を発動する。
風と水の魔法で香りが霧状となり拡散するよう細工をした小瓶に詰め込んでおり、太もものホルスターに幾つか持ち歩いている。
持ち歩くものはその日次第。
「応急手当セット」
【効果】 応急手当を行うための簡易キット。
包帯や各種薬剤、折りたたみ式の担架などが入った応急手当キット。
「ハーバルポーション」
【効果】 負傷回復【中】、体力回復【中】
カミルレなど各種ハーブを調合してハチミツで飲みやすいよう味を整えた魔法薬。
治癒効果だけでなくスタミナ回復効果もあり、肉体の負傷と体力を回復する。
回復量は中程度。
「マジックチンキ」
【効果】 魔力回復【中】
ルナティックリーフなどの薬効植物を特殊な溶媒につけてエキスを抽出した魔法薬。
魔力回復の効果がある。回復量は中程度。
25: その他
「シトロの出自」
シトロの出自は先代メルディン家当主の実子。先代当主の娘のうちの一人で、正妻の子ではない。
熱狂的なルフト信者である両親にとってはルフトとの交信能力ではなく木霊や動物との交信能力を持つシトロは得体の知れない怪物のような存在であった。
身分の低い妾の子であることも災いして、彼女は生まれてすぐに遠い異国の地に捨てられたのである。
恐らくルフト教の間では神霊となる前のルフトが自ら掃討したとされる樹木信仰(木霊信仰)が邪教、異端であるという認識もあったのかもしれない。
幽霊島(レヴェリア)編のラスボス
シセラとは遠い親族という間柄。実は似てる。
ちなみにシセラがモデルである
サイプレス(青年態)にはそこまで似てない。
ただし素(?)の状態である少年態はシセラにクリソツなので似ている。
- 名前の由来はシトロ→熱帯アジア原産のイネ科の多年草シトロネラより。セダーウッド→針葉樹を中心とする広い範囲の樹木を指す概念。材木や精油に利用される。
- ヨーロッパのペスト医師(検索注意)+白魔女(所謂呪い師、呪医、占い師)がモデルなので姓名共にアロマ関連で統一。香油として用いられる植物が由来。
- コンセプトは変身ヒロイン+女主人公+地味子。神聖な巫女や聖女というよりは民間の白魔女、呪い師のようなイメージ。
- 戦闘時がヒロインとかけ離れたホラーで中身は地味で儚げな子というのは割とすんなり決まったところ。
- 普通の子と言い張るけど決してそんなことはないと思う。
- 随時更新予定
最終更新:2015年05月27日 05:16