サイプレス


1:名前


サイプレス

2: 年齢


8歳。見た目は10代前半程の少年or20代前半程の青年

3: 性別


男性型

4: 種族


【付喪神・悪魔】
故郷、レヴェリア島の一件にての力の半分ほどを取り込んだことで霊質が上昇し、最下級レベルの魔神の類になっている。
しかし平時は能力の大半を制限しており、霊質も普通の魔物のそれとなっている。

5: 外見


長身痩躯。病的かつ生気の感じられぬ白肌。耽美系の顔立ち。
どこか人形に似たいかにも不健康そうな少年の姿。

青い長髪を布を巻いてきつく束ねており、目は水宝石の単眼。縦に引かれた光のラインのように見える瞳が特徴。
顔の左半分を長い前髪で隠し、左半身には血管を思わせる赤黒い文様がびっしり彫りこまれている。
かつ隻腕で、右腕が肩口から存在しない。その為黒鉄の義手を装着している。

彼の姿は自身の実親に当たるシセラを模したもので、シセラの遠い親族であるシトロの面影も多少見られる。
顔立ちも彼らに似ているがより細くて白くて生気が感じられない。

力を解放することで、メッキ加工により白金色に染まった布できつく束ねた長髪。紺色の単眼。2m近い長身かつ華奢な青年の姿に変身する。
顔立ちはシセラやシトロに似たものから軽く面影を感じさせるようなものに変化し、左半身の文様は禍々しい光を湛え続ける。

本体はプラチナメッキが施された水宝玉の宝珠と菫青石の大きな魔宝石が埋め込まれた巨大な十字架。
全体に血管のような赤黒い光のラインが走り、明点し続けている。

服装


平時はこどもサイズの黒いゴシックコートにインナー、ストレッチパンツに黒エナメルのニーハイブーツ。
こんな歳なのにどこぞのミュージシャンのような格好をしているが、完全に本人の趣味である。
もう少しラフな格好をすることもあるが、やはりモノトーン+赤のゴシック寄りの大人びた服装を好む。

戦闘において力を解放すると霊力により精製された戦闘装束一式を形成する。
白の詰襟シャツにチャコールグレーのストレッチパンツ。その上に深いスリットの入った漆黒の牧師服を着用。
靴は黒革のニーハイブーツであり、手袋も黒革と全身黒ずくめ。僧衣の下には胴体、腕、足と鎖が巻き付いている。

身長/体重


【身長】 『少年態』150cm 『青年態』195cm
【体重】 『少年態』50kgくらい 『青年態』80kg以上

6: 性格


社会性が強く慇懃で忠実。出自を考慮するとだいぶ温厚で理性的で沈着。
典型的な働き者の下僕気質であり、人の上に立てない、人に命令できない性格。
我慢強く柔軟で周囲に流されやすく、世渡りの上手い調子のいいタイプ。

しかしその内面は、負の要素から生まれた宿命からは逃れられず冷淡、残忍、好戦的な面を有すサディストかつエゴイスト。
彼のエゴイズムはその下僕気質から、自身のことよりも自身の敬愛する人物を中心に発揮される。
とはいえ基本的には理性が強い人物であるため、自身の趣味をひけらかしても本能に身を任せることは少ない。

聖職者のような見た目、宗教絡みの出自に反して宗教、神仏嫌い。
他にも楽園に居た頃は人間たちに対しても強い嫌悪感と反抗心を抱いていた。流されやすい性格が裏目にでた結果と言える。
現在はそれこそ当初はひどくネガティブな肯定であったものの、人間たちに対する嫌悪感はだいぶ薄れて(中和されて)いる。

流されやすいとはいえ、宗教嫌いなのは自身の経験則からによるもの。それに当てはまらない個人や教義にはそれなりに寛容。
結果育ての親や身内同然に育った楽園勢やスケルトン教の関連者たちに対してはだいぶフレンドリーであるし、アイギスらにも懐いている。
その反面、過去に因縁のあるイシュナに対しては底知れぬ恐れと嫌悪を抱き、実父であるシセラに対しては愛情や敬愛は皆無で非常に強い嫌悪と憎悪、恐怖を抱いていた。
幽霊島での事件を解決し、シセラを再び殺害して彼の魂の一部を取り込むことで認識は変わったが、未だに実父としては認められない模様。

人外、それも無生物であるという自覚は強く持っているが誕生時に得た知識からその手の事象に関しては経験豊富感を曝け出す。
ただ実践経験皆無の耳年増で、できるし解るというだけでまともに人を愛したことなどなく、彼の愛情表現はただ痛めつけて苦しめたいという非常にサディスティックで歪んだもの。
自身が好きなかわいいマスコットに対する感情が歪んでいない本来の愛情であることにすら気づいていない。

総じて無自覚な矛盾の塊と言える性格。
要因は度々の魂喰いや自我が確立していない状態での浸蝕による外部からの思念浸蝕等を含め、数々の思念が当人の中でごちゃまぜになって一つになってしまった為である。
現在は霊石の精神制御により躁を引き起こす以前よりも沈着になり安定しているが、一度制御を外れればこのような矛盾や思考の支離滅裂さに支配されてしまう。

7: 過去


誕生~木霊事変まで


8年ほど前まで存在したとされるルフト教派生の大規模カルト「黒の黎明」(アウローラ・ネロ)。
彼らはルフト本教との宗教戦争にて敗北し、邪教徒として粛清された。その際に用いられた十字架の内の一本が彼の素性である。
現人神とされる教祖の息子、「シセラ」を拘束していたが為に彼の血肉と霊気を啜ったことで唯一自我を持つ付喪神となった。

3月の後、役目を終えた彼は他の仲間同様処分されそうになるものの、怨念から得た瘴気を操る力を無意識に奮い、修道士達の隙をついてシセラの姿に化けて逃走。
その姿がたまたま目に止まったメリアスの手により発狂寸前+満身創痍の状態で保護されることとなった。

保護されても刻み込まれたトラウマは消えず、当初は正気を失い暴走状態になることもままあり、拘束状態にあった。
他人を無差別に傷つける自身の能力、瘴気の炎の制御能力を身に着けたことで正式に民として迎えられ、ようやく夢に見た穏やかな日々を手に入れる。
しかし、穏やかな日々の影で人類の闇を彼らとともに見聞きし続け、抱いてきた絶望を深めていってしまう。

そして混迷を極める現世への絶望と嘆き、怒りが振り切れてしまった楽園の主たるメリアスによる人類への反逆事件が起きてしまう。
事件の際は他の強硬派の一員、計画の中枢の一人として聖域へ侵攻、人類に対し無差別な破壊活動を行う。
しかし一行との衝突により、ユリウスローマに敗北。ローマのレガシーグローブに保管され捕縛された。
そのまま強硬派首魁たるメリアスらの敗北、死亡、そして楽園の崩壊を経て穏健派が実権を握ることとなり、他の面々と共に解放。

穏健派が実権を握ってからは木霊達の個体数確保のために生かされた状態で、戦闘用及び反逆防止の為に改造を受ける。
そして女王コノハナの密偵の一人として現世の情勢調査に加え、強硬派残党の駆逐などの任務に就任。


マステマの孤島~現在


密偵(殺し屋)としての生活にも慣れ、人類への認識も変貌し、現世に溶け込んでいた矢先のことである。
きっかけは一人の少女であった。少女は無謀で浅はかな友人の為彼の故郷のことを調べていた。
これが止まっていた時計の針を動かす潤滑油となったのか、少女と一行と共に逃げ出した故郷にまつわる事件に巻き込まれていく。

再び神殺しをする決意と準備を固めていた矢先、傭兵たちと共に幽霊島(レヴェリア島)に漂着してしまう。
一行を脱出させるべく、そして神を打倒するべく島民を相手にしながらも島を奔走。
たどり着いた島の丘の上で呪いの元凶たるシセラとの対峙を経て、ブーストの要領でマステマの力を自身の体内に取り込み循環、制御するという奇策を持って対抗。
自身の制御能力を遥かに上回る呪いの侵食に最後まで抗い苦しむも媒体である魔石の破壊、浄化、そして水の霊石……一行の活躍によりシセラがついに弱体化。
その隙に力を奪い取って、彼を蹴落とし代わりにその座について神の力を失った彼を介錯。目的であった神殺しを完遂する。

シセラの消滅と共に神殺しと下克上の代償を受け、燃え尽きるように意識を失い危篤状態となるも、アレキアら一行によって救出。
そしてサジェスらが見つけた「水の霊石」により容態が安定。一行と共に島を取り巻く呪いに終止符を打った。

事件後は水の霊石の力によりマステマの力を封印。鎮静の力の副作用で業務に支障が出ているため、現在は休職中。
リハビリがてらイオンの仕事の手伝いをしたり、体を動かしたりしている。

8: 職業


本職は密偵の元木霊強硬派構成員。こども。

9: 口調


味方に対しては「~です」、「~ます」と敬語だが、時折言い回しが変になるなんちゃって敬語。
素の口調は「~だ」、「~だぞ」と落ち着いており声に抑揚もない。冷淡。
とはいえ全体的に物騒かつサディスティックな言動を好み、暴力的な性質が表れている。

会話例


「僕、糸杉。サイプレス。今日はよろしくお願いします」
アレキアさん、あんまり頑張りすぎるとロー……げふげふロゥさんが心配するですよ。めっです」
「もー。イオンさま、あんまりおいたがすぎると僕だって怒ります。おしりぺんぺんですよ」
マウロごめんなさい、僕心配かけてばかりで。でももう大丈夫です」
「僕らは自分たちの行いで、一番大事なものを無くしました。楽園を、そして平穏を失ったんです。そしてそれは、二度と僕らの手に戻ることはない」
「僕は、あなたの傍にいてもいいんですか?いつか、あなたを殺してしまうかもしれないのに」
「神なんて嫌いです。だいっきらいです。でも、なんででしょう。あなたは平気なんです。神なんて、皆殺しにしてしまいたいくらい憎いはずなのに」
「敵は殺せばいい、痛めつければいい。敵だから、邪悪な連中だから、悪いヤツだから、どれだけ痛めつけても許されるし、良心など痛まない。僕はずっと、そう思ってきました」
「まだ、受けるべきものがある。背負うべきものがある。だから、戻ってきました」
「困りました……。こんな格好をしているっていうのに、鎮魂の方法も解らないなんて。復讐する他にどうやって魂を宥めればいいのか、検討もつかないんです」
「シセラは僕の本当の父だが、今でも父親とは思えない。こうなったことであいつの一部は理解出来たけれど、遺されたのは行き場のない憎悪だけだ」
「僕は呪いを背負うもの。この呪いも、僕が撒き散らした呪いも業も。全て、全て、この身に。だって、僕は十字架だから」

「我が呪いに溶ける数多の魂、絶対なる力への憎悪を燃やせ!!来い、“憎悪の天使”(マステマ)ッッ!!!!
我が名はマステマ。お前達を憎み、滅す呪いの神……!!!
憎い……憎い、お前達が憎い!!!その全てを焼き尽くしても足りないくらいだ!!!!
跪いて命乞いでもしてみるか!許してやってもいいですよ!!!
その化けの皮を剥いで地面に擦り付けてやります!!!
………さて、お遊びはここまで。執行!!!!!
お前は、刑だッッ!!!!!!

10: 一人称、二人称


【一人称】 僕
【二人称】 あなた、お前、貴様/~さん、呼び捨て、~おにーさん、~おねーさん、~おじさんなど

※(イオン、コノハナなど→~さま、ミュルグレス→おじさま)

11: 好きなもの


エ○ネタ、荒事(自覚なし)、闘争(自覚なし)、SM、鮮度ある恐怖、静謐、小動物(マスコット)

12: 嫌いなもの


権力、神仏、宗教、無心、湿気、潔癖、聖人、修羅場、水辺

13: 好きな人


なし

14: パートナー


イオン=ジェルバ(上司。もとい悪ガキ)
ミラクス(元同僚)
サンダルウッド(現同僚)
アレキアロゥと名乗る男から預かっている)


15: 属性


死(闇)、炎、地(木)


16: 苦手な属性


水、聖(光)、空

17: 戦闘スタイル


杖と全身に仕込んだ鎖や武具を併用した体術と魔術をメインとした魔戦士系インファイターで強力な破壊効果を持つ死気(呪い)を操る能力を持つ。
俊敏かつ耐久面に優れ、元からのものに加えて自己再生と死気による減衰効果も相まって非常に頑丈。
他にも霊力制御技能に優れ、死気は勿論魔法の扱いは安定している他魔力の隠蔽も得意。

死気使いの宿命か浄化には弱く、主に取り扱う呪いの性質上水属性…というより致命的に水が苦手。
全く泳げない上に暫く水に浸かっただけでも体調不良を起こし、長く水中に晒されれば命の危険すらある程である。
アンデッドと勘違いされやすいが器物の化生である為、生物に対して効果を発揮する回復行為を一切受け付けず回復が面倒。
また呪いの性質から精霊や神仏の加護や干渉を弾いてしまう為、精霊や神仏絡みの補助効果とすこぶる相性が悪い。

マステマ化をすることでシセラから奪った超越者の力を最大限発揮できるようになるが、呪いの力により常時スリップダメージ+精神侵食が発生するようになる。
ダメージ量も自己再生込でも無視できるものではない為マステマ化した状態では長く戦えない。
また自己再生能力をスリップダメージの回復に回してしまうため負傷の再生が追いつかなくなる(つまり再生能力が使えない)。

18: 精神力


本人は人外であることを強く認識しているが精神構造は人間に近い。そこそこ高めで根性もある。
一時期は鮮烈なトラウマの表層化による不安定な状態が目立ったが、現在は呪いにより落ち着いている上に不安定になっても回復は早い方。
ちなみに幽霊島での一件での底力は極度の精神負担が引き起こした半ばバサーク状態のようなものによる偶然の産物である。

総じて中の上くらい。

19: 戦闘熟練度


★★★☆☆

20: 技や魔法


死の炎


怨念、呪いなどマイナスの霊気である死気を炎として操る能力を用いた技。
強力な陰性霊気が引き起こす霊障(呪い)の一種であり、魔法扱い。

炎の見た目を取るが純粋な怨念、呪いによる攻撃となる。炎属性は持たない。

「リジェクトフレア」
【属性】 ) 攻撃
死気を炎として具現し相手に放つ技。
触れた物質、エネルギーなどを破壊し打ち消してしまう。
青年態は火力が大幅上昇+神仏及び精霊などに対する特効付与。

「スカーレットファントム
【属性】 ) 防御
指定した対象を取り囲むように死気を薄く展開、陽炎として展開。
触れた物質、エネルギーなどを破壊、中和するバリアとして機能する。
難点は膜として展開させる都合上、瘴気が拡散しており、一点に力を絞った攻撃に弱いこと。

青年態では素の出力・強度が大幅上昇+神仏及び精霊などによる攻撃に対し強度上昇。

「ルストフレイム」
【属性】 ) 攻撃
死気で生み出された火の粉を放つ。
火の粉は指向性操作が可能で予め放つ方向や規模を制御可能だがぶっぱすることもある。
平時はそこまで強い侵食・風化能力は持たず、風や衝撃で簡単に離散し浸蝕を止めてしまう。

青年態では威力も少々上昇。効果範囲が拡大するが、周囲の妨害をより強く受けやすくなる。
こちらには特効効果はないようだ。

「ルーインズペイン」
【属性】 ) 補助
死気を炎として操り、武具や自身に纏わせる。
死気により相手の装甲や防具・障壁を劣化させたり破壊してしまう。
青年態では出力が大幅上昇+神仏及び精霊などに対する特効付与。

「デスペラートレイ」
【属性】 ) 攻撃
死気により生み出された漆黒の熱線を放つ。
シセラの「ダークプロミネンス」のサイプレス版。オリジナルのような器用さはないが、なぎ払いビームは可能。
ビーム型に形成し貫通力を重視することで、周囲に拡散する性質は失われ、かつ軌道は直線に限定されるようになる。
青年態では出力上昇+神仏及び精霊などに対する特効付与。

「カルヴァリーロアー」
【属性】 ) 攻撃
強烈な怨念を咆哮(バインドボイス)に乗せて放つ亡者の叫喚。
凄まじい亡者の怨念により、聞いた者を恐怖状態に陥れる。
青年態では出力上昇+攻撃範囲共に上昇。

「ディプラヴィティブレイズ」
【属性】  補助
対象に加護を与え、自身の操る死気や霊障による悪影響を弾く防護膜を展開する。
ただし防護膜の対象となるものは霊障「死の炎」によるもののみ。
これにより周囲に二次被害を出すことなく相手のみを焼き尽くし、滅ぼすことができる。
しかしながら、サイプレスのごく近くにあるものにしか識別効果は適応されず、範囲攻撃や遠距離攻撃には付与することができない。

「エコーズトラジディア」
【属性】 ) 補助
周囲の特定の感情を抱く怨念との共振することで一時的に死の炎の力を増強する。
共振する怨念の数が多ければ多いほど、怨念がより強烈であればあるほど強化される。
怨念があまりに強すぎると自分でも炎が制御できない為、限度はある。

精霊魔術


輝石大陸の精霊魔術。炎、闇属性の魔術を中心に少々使える。

「フレアクローク」
【属性】  補助
武具や自身に炎を纏わせる。死気の炎との相違点は炎の色。
鎖や体術、ナイフなどで炎属性攻撃が可能。

「ダークアームズ」
【属性】 ,  錬金
ごくごく微量の闇の魔力を精製し、短剣や針、小型の鎌などの暗器や手錠、ロープなどの拘束具を生み出す。
他にも使用している鎖の先に振り子刃やら高速回転するバズソーやらを形成することもできたりするがちょっと魔力コストが大きい。
得意の霊力制御により周囲に気取られないよう精製でき、術発動のラグもなく僧衣の中やら指先にやらと手品のように出てくる。
なお、錬金術の特性で生み出された物品による攻撃は闇属性・物理攻撃扱いとなる。

執行


俊敏さを生かした体術。
他にも鎖や十字架による束縛攻撃など本体である処刑器具さながらの凶悪なスタイル。

「ペンデュラムエッジ」
地面に片手をつき、側転や片手倒立の要領で円を描くよう足を思い切り振り上げながら相手を強打する変則キック。
リーチもさながら遠心力を利用するため火力もなかなか。
死気と併用すればさながら大斧による渾身の切り上げの火力にも匹敵する。

「ハーフムーンエッジ」
体をバネのようにぐっと縮めてから体を捻りつつ放たれる渾身のムーンサルトキック。
相手を思い切り蹴りつけながら仰向けに引っ倒したり、予備動作で相手の上段攻撃をスカすこともできる。

「イグニッションハイ」
自身の動きに合わせ瞬間的な脚力ブーストを行い、加速する移動術。

「チェーンバイト」
本体による肉弾戦に合わせ服の中に仕込んだ武具で奇襲、追撃する。
鎖や拘束具による捕縛を狙ったり、「ダークアームズ」で生み出した暗器により急所を突く。

「コードカルネージ」
全身に仕込んだ鎖を伸ばし、大量の死気を纏わせ鞭のように振るって叩きつける。
頑張れば大地を容赦なく削り取り、死気の効果も相まって大岩や分厚い鉄板をも切り裂くほどの火力も出せる。
鎖の先に高速回転するバズソーやら振り子刃やらを取り付け、破壊力を上昇させることもできる。

「サーペントケイジ」
全身に仕込んだ鎖で相手を取り囲み、逃げ場を奪いつつ結界(檻)を生み出す。
鎖と鎖の間には魔力の壁が紡がれ、隙間からの脱出は困難。結界内部を派手に爆破しようとも周囲に影響がでることもない。
ただし結界を構築している鎖の一つでも破壊されてしまうと結界は成り立たなくなるので鎖を狙うべし。

他にもいろいろあるらしい。

21: 特殊能力・特殊技能


能力


「付喪神・悪魔」
魔物・悪魔に特別な効果のある技・魔法・能力の影響を受ける。
かなりしぶとい魔物であり、霊魂が完全に浄化されるか本体が木っ端微塵になるかしないとくたばらない。
ちなみに通常の食事を必要としない彼の主食は恐怖心である。

「無機物」
その肉体構造は生物と大きく異なり、ゴーレムやアンデッドに近い木製の肉体をしている。
視覚、聴覚、触覚を持ち痛覚も存在するが、嗅覚や味覚は存在しておらず、生命維持の為の内蔵や血管もなければ体温も呼吸もない。
しかし生物における睡眠や休息行動は霊力回復、霊魂の調子を整える効果を伴う為、特殊な身の上である彼にとっても必要な行為である。
アンデッドと違い、痛覚が存在する以上負傷すれば痛みを伴い、修復が終わるまでそれに苛まれ続ける。

「叛逆の呪詛」
彼の生み出す呪いの力が産んだ特異体質。神仏からの攻撃や干渉への極めて強力な耐性。
良性悪性問わず反応するため厄介な性質で、相変わらず神仏や精霊がらみの契約や力の譲渡、憑依も弾く。
ちなみに耐性が高いというだけなので通るものは通るし無効化しきれないこともある。
傾向的に攻撃(物理・魔法問わず直接的な攻撃)は通しやすい傾向にあるようだ。

「鎮静の呪詛」
右目に埋め込んだ魔宝石が湛える呪詛。死の炎を鎮静する「水」、「無」属性の呪詛である。
制御が効いている間彼の持つ呪いの出力を抑え、なおかつ呪いの増幅に繋がる感情の昂ぶり(特に負の感情)を抑圧する。
抑圧効果により感情が昂ぶりそうになると眠気を発する作用があり、眠気で強制的に感情をリセットすることで精神制御を行っている。
その為ちょくちょく眠気に襲われ眠たそうにしている他、激昂しそうになる程の感情の揺れが見られるとそのまま眠り込んでしまう。

「死気の炎」
黒炎として発現する瘴気、霊障を操る能力。元はマステマシセラ)が生み出した神通力。
変則的とはいえ彼直属の眷属であり、シセラを初めとする犠牲者達の干渉を受け続けてきた誕生経緯から少しばかりの呪いの力とその操作能力を得た。
現在では主神であるシセラの力を奪い殺し成り代わったことで彼が呪いの権限を引き継いだ。

破壊に特化した瘴気であり、神仏や精霊など超越の力そのものや信仰心に過剰反応する性質を持つ。
呪いの持ち主であれどその例外にはならないが、耐性による軽減は可能で事件以前のサイプレスの如くほぼ害をなさない状態にすることも可能。
弱点は聖属性・浄化を受けると相反作用が起きて打ち消されてしまうことと、水属性を帯びたものには効力が低下すること。

普段は霊石の力により強力な制御(中和・弱毒効果)がされており、その力は以前同様微々たるものとなり、超越者殺しの特殊効果も発揮できない。
なお、彼がシセラから奪った力はごく一部。その為オリジナルの死気の炎よりだいぶ弱体化しているようだ。

「常夜の癒し」
シセラから奪い取った力。死属性を持つ者限定でリジェネ効果(回復量【微】、回復速度【遅】)を齎す加護を付与することができる。
神仏や精霊の加護を弾く特異体質のサイプレスが唯一受けることができる超常の加護である。
リジェネ効果は浄化攻撃を加護を与える者が直に受けることで一時遮断される(他人に分け与えたものも含む)。

「空音の衣」
死気の炎を紡いで自身の戦闘装束を生み出すことができる。
この能力を用いて生み出した装束は禍々しい死気の力を帯びており、聖・水属性を帯びた攻撃以外のダメージを軽減・相殺する防具となる。
精霊などの擬似肉体に近い仕組みの術式であるらしい。

「死属性無効」
死・闇属性への極めて高い耐性を持ち、無効化レベルにまで達している。

「炎属性耐性」
炎、熱への非常に高い耐性を持つ。全然燃えない。

「聖属性弱化」
聖、光属性に弱く、浄化攻撃にもひどく弱い。
死の炎と相反し、防具である僧衣をも貫通するため非常に危険。

「水属性弱化」
水、氷属性にすごく弱い。

「かなづち」
全く泳げない。
おまけに水に浸かるとぐったりしている。

「軽業」
身のこなしが軽く、身体能力も高い。
アクロバットや隠密行動、人間の常識を超えた変態機動も難なくこなす。

「回復無効」
通常の回復を受け付けない。
治療には物体を修復する術や能力を使用しなくてはならない。

「肉体系状態異常無効化」
能力値低下、凍結、石化以外の肉体系状態異常を無効化する。

「呪詛感知」
呪詛のエネルギーに対して敏感。
転じて呪詛の源となる知的生命体や霊の負の感情にも常人よりも敏感である。
殺気や害意、怨念を感知したり、霊感のようなものとして作用したり、呪詛の出処を手繰ったりできる。
なお、神仏などの超越者がらみの呪詛への反応は普段よりも特殊なものを見せる。

便利な探知機能として使用しているが、実は精度はそうでもない。

特殊技能


「呪術」
呪術、呪いの類にそこそこ明るい。

「隠密技能」
無音歩行、潜伏、尾行など隠密としての特殊技能。

「解剖学」
人体の構造に関する知識。

「体術」
楽園での手合わせで鍛えた我流体術。
足技を主体とし、持ち前の身体能力を活かし円を描くような軌道を持つ独特なアクロバット体術を得意とする。

「魔術技能」
卓越した霊子制御技能を持つが、他の魔術関連の技術(術速度や火力面)に関しては平凡。
破壊対象以外のものには影響を与えなくする。ギリギリまで魔力を節約して術行使する。霊力を隠し術発動や自身の霊力を隠蔽するなどは朝飯前。
しかし、流石にマステマの影響で跳ね上がった霊力を制御するのは流石に苦しく、補助魔石による補助を受けている。

「宗教知識」
輝石大陸の宗教知識。マイナー土着信仰の知識に厚い。

「むっつり」
シセラら黎明信者から得たもの。むふふなことやうふふなことへの知識や技術が豊富。

「拷問知識」
ウルスラら修道騎士から得たもの。拷問や尋問に関する知識、技術。
専門分野。

「刑法」
世界各地に伝わる刑罰とかうんぬんの知識。
専門分野。

22: 必殺技


「マステマ化」
自身の制御をギリギリまで解除し、超越者としての強力な力を使えるようにする。
その姿も一行の見慣れた青年となり、死気による攻撃に強力な精霊や神仏などの超越者への特効が付与される。
ステータス面では魔法面を中心にスピード、腕力などが上昇するが知力と命中は伸びない。
(耐久面の変動もないが僧衣の性能と死気バリアの性能向上により実質上昇)

しかし自己再生でも帳消しできない死の炎+犠牲者の怨念が生み出す肉体・精神共に効果を催す猛毒を常時受けてしまう。
この猛毒は肉体(本体)の破損を始め、幻覚や幻聴などを伴う精神侵食を齎す為この状態を長く維持することは非常に危険。
鎮静の呪詛の影響で一定時間以上解除しようとすると強制的にマステマ化が解除される上に眠らせられてしまい戦闘不能状態に陥ってしまう。

ちなみにマステマはある特定の感情を強く抱く死霊を操り自身の力を高めるネクロマンシー能力を持っていたが、性格上死霊に命令し使役することが出来ないので使用できない。
代わりに得ているのはある特定の感情を強く抱く怨念との共振能力である。

「メメント・モリ」
【属性】
死の炎をチャージし、鎖や腕、足に纏わせた状態で放たれる強力な一撃。瞬乾の合間に繰り出される一撃は、雷光の如く相手を射抜く。
貫通力が非常に高い上に、命中した相手を死気が蝕み急激に劣化させ、破壊する。

青年態では威力大幅増強+神仏及び精霊などに対して非常に強い特効付与。

23: 能力


体力:概念なし
魔力:C++(A+)
 魔法攻撃力:B(A+)
 魔法防御力:A
 精神力:B
 精神防御:B
腕力:C+(B)
 物理攻撃力:C++(B)
 物理防御力:A
知力:C+
素早さ:A(S)
命中:C

(※)()内はマステマ化した際のステータス。

24: 武器やアイテム


「鎮魂の水宝玉」
【装備効果】憎悪軽減(死の炎に対して特に有効。呪い軽減(精神制御)),霊力制御(霊力の制御を助ける)
【特殊能力】とくになし
霊子制御の術式を彫り込んだ澄んだ海の色をしたアクアマリンのマナクリスタル。水と無属性の力を持っている。
サジェスヘレボラスが見つけてきたものの一つを譲ってもらった。
今まで使用していたオートリペアのものと差し替えており、人間態においては右目となっている。
常時発動型のアミュレット。隠し部屋にて籠城し、力尽きた商人達(この魔石は元は彼らの商品)の怨念から呪詛が篭められている。
その水の力においてマステマの力を鎮め、呪いの大元であるサイプレスの精神制御を行う効果を持つ。他にも霊力の暴発を抑え、操作を助ける力を持っている。

呪いに対抗でき、それを鎮める神聖なアイテムかと思われがちだがこの霊石自体も呪われている。呪い殺しの呪詛を秘めた禍々しい品である。

「義手」
【装備効果】義肢(として機能する)
【特殊能力】隠し銃(内部に銃身を仕込んでいる)
ヴァウの手により改造された義手。青年態で装備している。黒く塗装されたメタリックな人間の腕のような形状をしている。
内部には機関銃を仕込んでおり、肘部を上に折り曲げることで砲身が姿を現す。二の腕付近のハッチからマガジンを装填することが可能。

「黒炎のロザリオ」
【装備効果】死属性耐性、炎属性耐性(いずれもそれなり)
【特殊能力】とくになし
こっそり持ち帰っていた「黒の黎明」のロザリオ。元は犠牲者の誰かの遺品と思われる。
ダークアームズの要領で魔力を纏わせ錬金することで十字架型の金属製の杖に錬金可能。

「サーペントシルバー」
【装備効果】とくになし
【特殊能力】オートリペア(損壊しても徐々に修復する)
膝や右腕、胴体部などあちこちに巻きつけてあるミスリル合金製の鎖で、先端には小さな分銅がついている。何本も所持しているらしく、杖に変わるメインウェポンとして活用している。
戦闘中は僧衣の袖や裾から飛び交い、鞭のように振るわれる。伸縮自在かつ魔力伝導率も高く、生きた蛇のように自在に動くすぐれもの。
オートリペアの術式により損壊しても徐々に修復する。

「緊急用修繕魔石」
緊急用の修復用の錬金魔術が秘められたマナストーン。地+炎属性で琥珀色の透き通った宝石に赤い結晶が閉じ込められている。
リペア魔石を新調しようとしたら上司二名から使い方が荒いからダメと怒られ、貰ったもの。
基本的にはリジェネが使えない緊急事態用の使い捨て魔石である。

25: その他


1: 元ネタは「ぬらりひょんの孫」の京妖怪「しょうけら」。最近になって同作品の味方幹部、「黒田坊」あたりの影響も強し。
  あとマッポーめいたネオサイタマのニンジャあれこれの影響も強し。名前の由来は英語で糸杉を意味する「サイプレス」から。

3: 木霊強硬派(というより楽園勢)随一のイレギュラーで種族どうするか迷ったキャラ。
  当初は木人(エント)だったり冥界に生えている樹の魔物だったりしたけど最終的に付喪神に落ち着きました。

4: すごく大人ぶるけど中身は年端もいかない子供である。それも子供らしい育ち方をしてないがゆえタチが悪い。
  背伸びしたくて大人の体に化け、なおかつ身長をすごく盛っていた。周囲の年齢が3ケタとかザラにある楽園内で自分だけ生まれたての子供なのを酷く気にしてた為と思われる。

5: サイプレスの矛盾した性格の所以は幾つか在れど、生まれたての時から無数の霊魂の思念に強く影響され、元の人格を侵食されていることが一因。
  他にも度々魂喰いをしている、メリアスに引き取られた後の教育が主な原因として挙げられる。自覚なしの躁状態が長く続いたことも影響していると思われる。

6: シセラとの関係は生と死の対の存在。一応主神と眷属でありながら常に反発しあい、決して交わることのなくお互いを害し続ける水と油の関係。

7: 幽霊島の一件が解決したので大幅更新。


最終更新:2016年07月10日 12:44