イオン
1: 名前
イオン=ジェルバ
2: 年齢
(見た目)10代後半、(実年齢)一歳未満
3: 性別
男性らしい
4: 種族
【神霊樹】
神仏・精霊など超越者の魂が宿ることにより神通力、霊力を手に入れた魔植物。
この魔植物自体が信仰の対象となることも稀ではない。
一節には超越者が現世で活動しやすくする為の形態の一つであるともいわれる。
(民話『神霊樹』より)
魔物としての分類は「古代種・神霊樹」。
5: 外見
銀色の長髪にスミレ色の瞳。病的なまでの白い肌に女性の如く華奢な体型、退廃的な表情を浮かべたぱっと見でも不健康そうと見られる容姿。
両こめかみからいくつもの不可思議な色の葉と花が寄生し、右こめかみにはヤドリギの蔦や葉が生い茂っている。
体からは香草(ハーブ)に似たいい香りがする。
体内にもヒトの器官の代わりに無数の植物が這い回って寄生しており、植物たちには反逆防止及び監視用リングが括りつけられている。
この植物たちは血管、筋繊維、神経などの役割を果たす他情報処理の際にも活躍するすぐれものである。
銀の髪は目立つため、魔術による変装を施すこともある。
変装時はオリーブグリーンの髪色でコバルトブルーの瞳となる。寄生植物も見えなくなっており、より人間に近い見た目に。
服装
服装は深緑の手袋と一体になったインナーにオリーブ色の首元をすっぽり覆うだぼっとしたタートルネック。
カーキ色の裾が広がった薄手のボトムに布の靴。ボトムの下には黒タイツ。
外出時は黄土色のコートを羽織る。
身長、体重
身長:160台後半/体重:47kg
6: 性格
繊細かつ物静か。表面上は気弱でおっとりとしているように見える。
ところが蓋を開けてみれば内向的で臆病な性格をしており、マッドサイエンティストかつ腹黒く計算高い。
自己防衛と称して儚げな女性のような見た目に似つかない猛毒を振りまく毒舌家でもある。
人類への強い絶望と過去の所業への強い罪悪感を抱き、ネガティブな発言を行うことも多い。
相手の心を読み取る読心能力者故の冷めた思考を持っており、どうせ大体こんなものとタカをくくっている。
基本的には他人を疑うことも信用することもできないが、一度信用できる、信頼できると判断した相手には義理堅く、他人と打ち解ける時は早い。
反面危険と判断した相手には上手く嘘と建前を駆使しつつ慎重に迫りつつある程度の距離を維持するタイプ。
同胞に対しては懺悔を抱くものの、前世のような偏愛は見られない。
己や親しい者に毒牙を向ける相手には例えそれが同胞であろうと容赦はない。
その罪悪感からかもはや綺麗事は言えないし言ってはならないと思っている。
理想を導き出し実現することができる者は道を踏み外さなかった者と考えており、道を踏み外した自分に理想を語り平穏と幸福に身を置く資格はないと断じている。
それがイオンを死地へ駆り立て、思念という猛毒の中で戦い続ける理由である。
前世の自身を否定し、嫌悪してきたが神仏へ対抗しうる力を求めたことにより記憶の復活が劇的に進行。
子供のようなやんちゃさを失い、落ち着きを取り戻したものの忌み嫌ってきた金枝神の意識に染め上げられつつある。
……といいつつ
アレキアのボディ制作で大はしゃぎしたり、少女趣味を全開にしたりするわ、
いつのまにか超越者レベル20くらいになって自分と差つけて帰ってきた
部下に嫉妬マンしたりとやはり根は子供である。
おまけに美容に関心を抱くなどやや女性趣味もある。お前男だろう。
7: 過去
木霊穏健派首魁
コノハナが、崩れゆく楽園を後にする際、命の大樹から託された種から生まれた青年。
魂こそ植物の神であるものの、その肉体はヒトのような見た目のガワを持つ魔植物のものである。
その素性は木霊強硬派首魁であり、コノハナの実父
メリアスの転生体。
大樹の手により人為的に輪廻を捻じ曲げられ、新たな植物の神に転生した彼は数百年ぶりに現世に舞い戻ることに。
とはいえ生まれたてかつ最下級の神性であるが故に自身の魂の力だけで具現することも出来ずに魔物のボディを使用している。
種から育つ段階から前世の自分の悪行と怨嗟を受け続け、それが彼に前世を否定し人間の味方であらねばならないという脅迫概念を強いていた。
しかしながら世の中見えるものはきれいなものばかりではなく、嫌なものも数多くあり、また力が欲しいと前世の力に頼れば思い出すのは人類の嫌な記憶のみ。
その為人間の味方であらねばならないという立場と本心の間に苛まれ、イオンの精神は追い詰められていく。
イオンにとって頼りになる身近な神仏は、やはり切っても切り離せない関係にある前世の自分であったのだ。
そして、神仏への対抗策を望んだが故に己の記憶に飲まれ人格に変調をきたしてしまう。
力と引き返に人間嫌いが復活してしまった若き金枝神の明日は、どちらに傾くのだろうか。
8: 職業
【薬草師】
薬草と薬の専門家。調薬師、薬師とも。
対象の症状からどの薬草が最も良い効果をもたらすかを見分ける目とそれをどのようにして使うかを心得た治療師であり、
はたまたどの毒を使えば効率よく苦しめるか、どう効率よく死に至らしめるかをよく知る恐ろしい存在でもある。
普通の薬品や劇薬だけではなく魔法薬などの製造にも長けており、腕の良い術師である場合も多い。
9: 口調
大人しく、控えめに喋り、その他人への恐怖からか敬語を使う。
やや早口で感情が篭っていないように聞こえる。よくどもる。
本来はやや早口、淡々としていること以外は前世(メリアス)とさほど変わらない。
普段は声色も高く、ハスキーボイスの女性として通せるほどだが本来はちゃんとした外見相応の声変わりをした男の声。
会話例
「私は三代目、『金枝神』。イオンを申します。どうぞよろしく」
「これは痛みに効き、毒に効く、これは三十と三に対し。悪魔の仕業に対し、突然のたぶらかしに対し、悪しき者共の呪詛に対し。ふふふ、元気になれる呪いですよ」
「僕は、戦い続けるのみです。コノハナの為に、そして僕に従い散っていった者たちの為に。無念を抱えて立ち上がった者たちのために」
「ごめんなさい、コノハナ。僕はあなたの父であることを拒絶した………責任から逃れようとした卑怯な男なのだから」
「平穏に身を置く資格はありません。恨まれて、憎まれて当然の身なのですから」
「あなたなんてしーりません!知らないったら知らないです僕に相談もなしに命捨てる気になって神殺しにいったとかどこの馬鹿ですか!このばか!!」
「やーですねぇ、
ソンジュ君ったら腹黒い子ですことー。え?おまいう?なんのことでしょうか」
「やれやれ…、とんだ戦狂いな者もあったものだ。……さて、調子に乗るのはそこまでだ。若造共よ」
「お前たちにも迷惑をかけたな。もう、配慮はいいよ。今更ではあるが楽に接してくれ」
「………同胞よ、大地に生きる命よ。その犠牲(めぐみ)に感謝と哀悼を」
「集団の心理とは恐ろしいものだ。自身が常識があり、普通であると思っており、多数派に属す人間ほど怖い者はいない」
「何故ならば、決して自分の行いが悪いこと、恐ろしいこととは思わないからだ。例え一人の弱者を徹底的に袋叩きにして殺そうと、自分と意見の合わないものを虐殺したとしても」
「ミストルテイン。その逸話はその弱さゆえに万物との契約を間逃れたことによる不滅の神殺し……。神仏への特別な効果はないが、なかなか洒落た演出だろう?」
「例えあなたが神殺しであって楽園を崩壊に導いた不穏因子だったとしても、僕はあなたを助けたことを後悔なんてしていない。きっと、前世の僕でも同じことを言ったでしょう」
「頭をあげなさい。あなたは他人の為に自己を犠牲にし、他人の歩調に合わせることができる優しい子……僕の自慢の部下なのですから」
10: 一人称、二人称
【一人称】 僕、私
【二人称】 あなた/~さん、呼び捨てなど
11: 好きなもの
アロマヒーリング、和食、無音空間、薬の研究、無心で何かに没頭できる瞬間
12: 嫌いなもの
油っぽくこってりとした料理、雑音、虐殺、塩、ストレス
13: 好きな人
いない
14: パートナー
15: 属性
地
16: 苦手な属性
精神攻撃
17: 戦闘スタイル
内向的かつ繊細な性格を示すかの如く防御・命中特化なスタイルの支援砲台。
平時からそういう傾向はあるが、理詰めで動くタイプであり、結界を駆使して陣を張り相手の動きや攻撃を分析をしつつ自身の攻撃を確実に当てる堅実なスタイル。
物魔共に高い防御力を持っている上に各種補助魔法と結界、再生術を組み合わせる為、軟弱な容姿に似合わず凄まじくタフな上に硬い。
攻撃面では命中技術がずば抜けており、高い射撃能力に加え高い予測・分析や読心により凶悪なまでの命中率を見せる銃の名手。
魔術砲撃を主体とする中特徴的なのは自作の魔法薬を装填した薬瓶弾によるスナイプであり、様々な劇薬や支援用の薬剤を的確に振りまき撃ち込んでくる。
前世同様防御や再生が意味を成さない精神攻撃は天敵。
他にも貫通攻撃や防御無視の攻撃を苦手とする他接近戦も苦手。
18: 精神力
繊細であるが芯は強く、叩きのめされても立ち上がることができたり、自分の意思を貫けるくらいの精神力は持っている。
ただし能力の都合上精神に負担がかかりやすい上に本人の感受性の強さもあり、常人よりも精神ダメージを受けやすい。
そこそこ頑張れるけどSANチェック頻度が非常に多いタイプ。(削れる機会が非常に多いと言える)
総合して常人程度。
19: 戦闘熟練度
★★★★☆
20: 技や魔法
魔術
イオンの扱う魔術。古代シャリム中部で扱われていたステルディア古代精霊魔術に源流を持つ独自の術式。
聖域中で語られる神性の力である神威を用いているわけではない様子。
実は自分の中に残っていたメリアスの記憶(データ)から自分が使いやすいよう改変と改良を施し習得したもので、彼の使用していたものに類似するものも多い。
多くの攻撃魔術は普段は銃を介して放っており、詠唱も基本的にはいらないがどっかの羊の影響で実用するかはわからないもののとりあえず決めた。
なかなかにちゅうにである
「天眼アナライズ」
【属性】無 補助魔術
【詠唱】なし
魔術による光を浴びせて、浴びたモノの能力値や構造などを読み取り分析する。
前述の光は、イオンが銃士である為なのか直接的なダメージの発生しない光線として銃から照射される。
なお分析結果は彼の目に届く場所に展開される小型のコンソールのようなものに映し出される。
記録は体内の魔植物が一所懸命頑張っている。
「毒念サイコブラスト」
【属性】霊 攻撃魔術
【詠唱】「霊子思念誘導弾形成、空を駆けよ悪意の奔流」
魔力を圧縮・凝縮させた後、高速回転を加え貫通力を高めた円錐形魔術弾を放つ。
思念誘導に対応しており、放たれた後も術者の思念による操作が可能。
ごく短時間の未来予測、「爾今フォーキャスト」との併用で高い命中精度、速度と追尾能力を持つ。
「迅撃ヴェラニディア」
【属性】地(木) 攻撃魔術
【詠唱】「我が眷属よ 飛び交え」
ヤドリギの小枝を媒介に魔力を纏わせ光の矢を展開し放つ魔法。
展開・飛翔スピードに優れ、相手を攪乱、陽動するビットとして機能する。
「拡散ウルフズベイン」
【属性】地(木) 攻撃魔術
【詠唱】「霊子榴散弾形成、喰らい抉れ狼殺し」
木の霊素により構成された魔術弾を放つ。
魔術弾は着弾と共に破裂、内部の毒素を含んだ無数の小型魔術弾が周囲に拡散し小範囲を攻撃する。魔術式榴散弾。
純粋な火力も高めなことに加え毒の追加効果が強力。なお、毒素は強力な溶解作用を持つ出血毒。えげつない。
「爆砕ピュロボルス」
【属性】霊 攻撃魔術
【詠唱】「霊子爆砕弾形成、星々の碧嵐大地を祓え」
魔力を圧縮した魔術弾を放つ攻撃魔術。
魔術弾は着弾と膨張、強烈なエネルギー爆発を引き起こし小範囲を薙ぎ払い吹き飛ばす。
爆薬が使えないイオンが純粋な破壊力を求めてそれらしいものをデータ内から検索してきて習得するに至る。
「貫穿ラジェーション」
【属性】霊 攻撃魔術
【詠唱】「霊子貫通魔術光線充填、閃烈の如く穿て箒星(ほうきぼし)」
貫通力が極めて高く、弾速に優れる大型の魔術光線を放つ。
こちらは思念誘導には対応しておらず、連射も効かないが射程範囲が非常に長いのも大きな特徴。これを用いた長距離狙撃も可能。
「浸染メルトフィアー」
【属性】地(木) 攻撃魔術
【詠唱】「対物質用霊子融解弾形成、木々の眷属よ蹂躙せよ」
強力な溶解作用を持つ菌類を含んだ魔術弾を放つ。
毒素は相手の装甲や皮膚から侵入し、対象を徐々に融解しながら浸食する。
「星屑ミリアルデ」
【属性】霊 攻撃魔術
【詠唱】「高密度魔術弾幕形成、那由多の星屑時空(とき)を翔けよ」
無数の細かな魔術弾を大量に生成、弾幕を形成して一斉発射する。
あまりに数の多い魔術弾、その一つ一つがライフルによる精密射撃並の超精度で襲いかかってくる。
その上他の魔術弾も混ぜ込んでくるので対処が非常に困難。
「時駆ワームホール」
【属性】霊 移動魔術・空間操作
【詠唱】「転移用ワームホール展開、木々の眷属よ我らを誘え」
木々や鉄柱などを支柱とし、複数の支柱の間に簡易のワームホールを展開。亜空間を移動し、既に開かれているホールへ転移することができる。
人も物品も幅広く運ぶことができるが、簡易なのであまりに重たすぎるものは運べない。
「拒絶オプティクス」
【属性】霊 防御魔術・結界術
【詠唱】「光学障壁(オプティクス)展開、我が身蝕む悪意を拒絶せよ」 もしくは 「光学障壁(オプティクス)展開、彼のもの蝕む悪意を拒絶せよ」
【強度】対物理:B+ 対魔術:B+
簡易的なドーム型魔術結界を展開する。傍目からは何も見えないが、何かが結界に触れると淡い光の壁のようなものが見える。
簡易とはいえどかなりの衝撃、魔術に耐えることができる高性能な防御魔法。
「生体シャインウォール」
【属性】光 防御魔術・結界術
【詠唱】「高出力生体魔術結界(シャインウォール)展開、自動防御(オートガード)」もしくは「高出力生体魔術結界(シャインウォール)展開、思念操作防御(マニュアルガード)」
【強度】対物理:S+ 対魔術:S+
植物にも似た光の帯が無数に絡み合い構築される特殊結界魔術で、意思を持ち自在に結界を変化させる"生きた結界"。
相手の攻撃に合わせ自動反応をし、なおかつ術者の操作も可能で範囲攻撃にも一点集中の攻撃にも対応可能で強度も破格と隙がない。
しかしながら相手の攻撃を延々と無効化できるわけではない。例え攻撃を無効化出来ても何度も受け続ければ結界はいずれ壊れてしまう。
「霊障レジスタンス」
【属性】霊 補助魔術
【詠唱】「抵抗霊素(レジストオーラ)起動」
特殊な霊素を発生させ、対象に纏わりつかせることで全属性耐性を強化する魔術。
物理から魔法、それらに属さない特殊攻撃にまで耐性を持たせられるが唯一の例外が精神攻撃。
元から強力な耐性は更に強化され、弱点属性をも補完する強力な魔術。
なお、地属性であるイオンに相反属性である空属性が通りにくい(通常通り)なのはこの魔術を使用しているためである。
「伸暢ジオドライヴ」
【属性】地 強化魔術
【詠唱】「広域成長(ジオドライヴ)システム起動」
対象に地面を通し、大地のエネルギーを与え強化を行う。対象となるのは地及び木(金属の力も含むため金属性も)属性の生命体。
その性質上対象が大地に触れていないと効果が発揮されず、強化にもある程度の限度があるらしい。
「回生リジェネレイト」
【属性】木 回復魔術
【詠唱】「再生魔術(リジェネレーション)起動」
対象に魔力を注ぎ、肉体の傷を徐々に修復する再生の魔術。
時間はかかるものの、臓器損傷や部位切断など重傷をも再生することが可能。
「妙薬ラクヌンガ」
【属性】木 強化魔術
【詠唱】「薬剤増幅(アンプリファイア)起動」やら「溶けて死ね!」(サイプレス発案)など様々。
指定した薬剤の効力を爆発的に増幅させることができる魔術。
媒体を必要とするという弱点こそあるがあらゆる薬剤が強力な治療手段or攻撃手段に化けるちょっとした神の奇跡。
薬瓶弾スナイプにてその真価を発揮する他汎用性も非常に高い。
その他
「爾今フォーキャスト」
読心の結果や対象の観察結果などから相手の行動パターンや攻撃の弾道などを演算で割り出し把握するごく短時間限定の未来予測。
予測の際には体内の魔植物が持つネットワークにアクセス。処理を手伝ってもらうことで、個人では到底不可能である膨大な情報処理を高速で行っている。
しかしながら、いくら多くのパターンを読もうとどれだけ的中する確率が高かろうと、あくまで予測は予測。
これらは不確定要素でしかないのである。
「人喰ヴリコラカス」
自身を構築するヤドリギの一部を種のようにして撃ちだす。
着弾した箇所に潜ませてトラップとしておいたり、相手に直に撃ち込み寄生させたりする。
寄生主の体力と魔力(霊力、気など。超常的な力を奪う)を徐々に奪い、体の自由を乗っ取ったり束縛したりできる。
他にも射撃系魔術や補助魔術、結界術などが使えるようだ。
21: 特殊能力・特殊技能
特殊能力
「植物神」
ごくごく弱い神性を持つ。最下級神レベル。
前世同様その精神構造は人間と同等で特に超越した部分は見られない。
神性の発する神威に対する耐性があり、神性やその眷属が齎すという精神や霊魂に対する猛毒の影響を受けない。
神へ特別な効果を持つ攻撃や能力の影響を受ける。
「魔物」
その肉体は魔植物、つまりは植物系モンスターのもの。
魔物及び植物に特別な効果のある技・魔法・能力の影響を受ける。
「範囲読心」
非常に感受性が強く、眼に見えぬ霊の声、人々の心の声が聞こえてしまう読心系能力者。
制御不可能であり範囲内の霊や人の心の声が絶えず頭の中に雑多にノイズとして響いている状態である。
彼の読心はこの雑多な声の集合体から欲しい思念を選別しそれを繋ぎ合わせてデータとして編集、意訳するという段階を踏みようやく完成する。
意訳という手順を踏むためイオン自身の主観や対象の近くにある雑多な思念が混ざることも多々あり、精度は気合入れてやらない限り割とアバウトである。
かなり高度な情報処理を並列してこなす必要があり、声は聞こえど読心として個人の思念に絞り込むのは手間がかかる上に負担がかかることなのである。
それを戦闘中にさらっと行えてしまうのは神仏であるからこそなせる業であろうか。
とはいえ、拾うことができる声の範囲は自身を中心とし、約1kmほど(大体戦闘フィールド一個分くらい?)である。
ただ鮮明な思念を拾うためには対象との距離が近くなくてはならず(大体150m以内)、相手との距離が遠ければ思念は不透明でおぼろけなものしか聞くことができない。
(イオンは狙撃手である為、150m以内という近距離での戦いをほぼ行うことはない。その為戦闘中の鮮明な読心は困難もしくは不可能ということになる)
近くに居るとはいえ、複雑な段階を踏む必要があるためちょっとすれ違ったくらいでは鮮明な読心を行うことは不可能である。
要約すると近くにいる相手の心を鮮明かつ具体的に読むことはできるが、遠く離れてたりちょっとすれ違ったくらいの相手の心を鮮明に読むことはできない。
ただし効果範囲ギリギリでも対象のおおまかな感情は読心でき、相手の置かれている状況がアバウトに把握でき射撃に活かせるくらいは出来る。
「神通力」
神仏や力の強い魔物が持ちうる特殊な異能を操ることができる。
「アンタセプティク」
その体内にはあらゆる毒、ウイルス、状態異常の抗体の素となる体液が流れている。
抗体の素を組み替えることで多数の状態異常に対し強力な免疫、抗体を持たせることができる。
記憶している毒や状態異常ならば予め抗体を操作することで無効化ができ、また状態異常を受けても抗体操作により自己治癒が可能である。
自分で操作を行わなくてはならないものの状態異常、能力操作などに対しては異常なまでの耐性を持つことが出来る。
ただし某ローグライクゲームの如く精神汚染からくる精神異常はどうにもならない。
また同時に体液は防衛機構の役目も果たす。娘である
コノハナの如く毒素への変換も可能なのだ。
「命の種」
神性としての能力、理を捻じ曲げ奇跡を起こす神の力。前世から引き継いだ。
魔力を用い、魔植物及び植物系モンスターを生み出すことが可能な他に魂を浄化し魔植物もしくは植物系モンスターに転生させることもできる。
自身を対象にすることも可能で、魂が無事で再生に必要な魔力を確保できる限り肉体を完全に破壊されても、再構築を行い復帰できる。
現在では前世のふたりのようには行かず、大幅に力を使ってしまうらしい。
価値観の変化もあってか当初の目的である転生目的や、前世のように魔物製造の目的で使用することはなくなり、自己修復ができるくらいの能力に。
「頭痛持ち」
精神的な苦痛を要因とする慢性的な頭痛に苛まれている。
時には吐き気や動悸など他の症状を伴うことも。
「睡眠障害」
睡眠障害を持っている。まともに眠ることすら出来ずに、眠ってもすぐに起きてしまう。
心身の限界を迎えてようやく眠ることができるくらいであり、その為徹夜が多い。
体に負担がかかる不健康な生活を送っている。
「地属性無効」
地及び木属性攻撃を無効化する。
「炎の恐怖」
大事な人が自分たちへの絶望を向けながら自分から燃えてしまった記憶から炎に恐怖を抱いている。
生活に必要なくらいならまだ大丈夫だが、人のカタチをしたものが燃えてしまったり自分に火がつくのは嫌い。
特殊技能
「植物学知識」
聖域の植物、植物系モンスターに関する豊富な知識を持つ。
薬草や毒草の効力などにも詳しい。
専門分野。
「魔物知識」
多くの魔物のことについて詳しい。
しかしながら知らない魔物、知らない存在も数多く存在する。
「調薬技術」
卓越した調薬の技術を持ち、様々な薬剤を生成可能。特に魔法薬の製造に優れる。
どこから覚えてきたのか古代の霊薬から禁忌の薬まで幅広くなんでも作ってしまう。
また既存の薬品や毒素の成分分析も得意で、分析さえできれば新種のウイルスや毒素の解毒剤なんても作成可能。
しかしながら自身の能力の軽減や制御ができるようなものは未だ完成に至っていない。
「情報処理」
情報処理、分析に長ける。
処理の際は体内の魔植物に協力してもらい、そのネットワークを貸してもらう。
「古代語」
1000年前ほどに聖域に流通していた古代語全般の翻訳、古代語を用いた会話、古代文字による筆記がなんとなくできる。
22: 必殺技
「激成インサイドベット」
専用の機関に蓄積した魔術砲撃後に砲身に残った残留魔力を開放。
開放した残留魔力を上乗せすることで射撃攻撃の威力を強化することが可能。
残留魔力を溜め込んでおけばおくほど火力は上昇するが、威力強化が適応するのは強化後に放つ一撃のみ。
この技は魔道銃「ギアツィント」を介さなければ使用できない。
「光彩ニードルブランチ」
【属性】霊 攻撃魔術
【詠唱】「高圧縮霊子破壊光線充填完了、射抜け貫け針の枝」
極限の集中、確かな予測から繰り出される高圧縮霊子性破壊光線(超圧縮して火力を一点集中させた魔術光線)による渾身の狙撃。
チャージが必要になるものの火力を針のように一点集中させており、分厚い合金や特殊金属ですら易々貫くほどの貫通力と、とてつもない弾速を誇る。
その射程範囲は最大1.8kmにも及び、その精度はまるで精密機械によるもののように正確無比。
「神殺ミストルテイン」
【属性】木,死 攻撃魔術
【詠唱】「弱者の報復、不滅への反逆 災厄の枝よ 天に生きし御霊を亡者へ堕とせ」
宿木の若い枝を媒介に発動する木、死属性攻撃魔術。
媒介にした枝に膨大な魔力を纏わせ、極めて高い貫通力を持つ金色の光の巨槍として射出、精密射撃を行う。
強靭な鎧、装甲、魔術障壁などをことごとく貫通してしまう恐ろしい魔術だが、制御が極端に難しい。
名称に反して神仏や超越者への特別な効力は持っていない。
23: 能力
体力:C+
魔力:A
魔法攻撃力:B
魔法防御力:S+
精神力:C
精神防御:D+
腕力:D
物理攻撃力:D
物理防御力:S
知力:A
素早さ:D
命中:S++
24: 武器やアイテム
「ギアツィント」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 残留魔力貯蔵システム(魔術射撃において砲身に残った残留魔力を蓄積しておくことができる専用機関)
大型砲タイプの魔道銃。二昔前位のアンティークモデルで、コアなファンがいるという。
少しクラシックな意匠が特徴で、木製のに金のシャープかつアンティークな装飾が映える。
内部には魔術機関を搭載しており、内蔵魔力で稼働する仕組み。内蔵魔力の補充を行うことで、繰り返し使うことも可能。
だがしかし、イオンはこれを魔改造して使っており通常の魔術弾ではなく自身の魔術を代わりに撃ちだせるようにしている。
その際、銃全体を蔓や植物が一度覆ってから魔改造後の姿が出てくる。
魔改造後はアンティークな見た目はそのままに、元の装飾に似た植物が機関部を中心に寄生する、シールドが花の意匠になるなどの変異が見られる。
なおこの時寄生植物の一部はイオンの右腕にも寄生し、この植物を通し、内部機関への潤滑な魔力供給を行う。
「ペインキラー・S(スナイプ)カスタム」
【装備効果】 とくになし
【特殊能力】 とくになし
ハンター達の間で開発された対魔物用に調整を施されたライフル型麻酔銃。
銃弾は小型の注射器のような形状をした専用のものを使用。用いられる針は魔物の頑丈な皮膚や鱗を貫くほど鋭い。
この銃弾内に薬剤を封入し装填、エアガンのような仕組みで射出するのである。
元は狩猟専用に生み出された銃器であり、基本的に人間に対し使うものではない。人体への影響は非常に高く極めて危険。
その点を悪用し、闇ルートでは暗殺者御用達の武具として名高い。
イオンが用いるものは更に改造を加えた長距離狙撃用のカスタム品で風の魔術式を用いることで射程と貫通力を向上させている。
銃弾も普通の弾に加え、内部の薬剤が気化・広範囲に飛散する改造を施した弾(こっちは自分で改造した)を所持。
上述の通り人体にそのまま弾を打ち込めばえらいことになるため、味方の支援を行う際はもっぱら気化拡散弾を使用する。
「制火のコート」
【装備効果】 物理防御力上昇、魔法防御力上昇(どちらも小)
【特殊能力】 耐火(高い耐火性能を持つ。炎属性耐性が大きく上昇)
外出時のイオンが身につけている黄土色のコート。
制火の霊薬に浸したことで非常に高い耐火性能を得ている。
また物魔両方の簡易防御術式を組み込んでいるため防具にもなる。
「籠」
【効果】 薬草や素材が持ち歩ける。
【特殊能力】 鮮度保存(時間操作系の魔術がかけられている。中の素材の鮮度を保つ)
採取した薬草や素材を収める籠。
こちらは鮮度を保つための魔術が施され、中に入れたものの鮮度を保ってくれる。
「薬箱」
【効果】 魔法薬や民間薬がしまっておける。
【特殊能力】 空間拡張(空間操作の魔術を施している。収納できる薬品が大幅増大)
自作の魔法薬・民間薬を収めた薬箱。
空間拡張の魔術を施しており、見た目に反して色々入る。
+
|
イオン作魔法薬 |
「お手製ヒールポーション」
【効果】 体力回復
【副作用】 けだまになる
イオン手製の回復薬。
回復量は中で、傷と生命力を同時に回復してくれる。
体にいいオーガニック素材を使用しており、副作用らしきものはない……ハズだったのだが……。
イオンの悪戯によりもふ生物をさらにもふもふにしてしまう愛好家歓喜の副作用がとってつけられた。
「お手製スタミナポーション」
【効果】 疲労回復
【副作用】 なんだか解らないけれど動かずにはいられない
イオン手製の疲労回復剤。
とても疲れていても疲れが一気に吹っ飛ぶこれまたとんでもな魔法薬。
形状は飲み薬だが、中身が何であるかは聞いてはいけない。
「精神安定剤」
【効果】 精神安定、精神系状態異常回復
【副作用】 長く使用することで感情の鈍磨が発生。
イオン手製の精神安定剤。ソンジュ提供の夢見の秘薬と島の植物や地下資源から作られている。
発作や恐怖、精神的な苦痛を軽減し、精神を安定させてくれるが効果は長く持っても半日。
副作用として長く使用すれば感情の鈍磨が発生する。
形状はアンプル。
「聖水」
【効果】 浄化、魔除け、呪い解除
【副作用】 アンデッドや悪魔はさわれない
洗礼を受けた聖水に、エール・アンジュなど浄化の力を持つ素材を合成して作り出した薬品。
強力な浄化の力を秘めており、魔物やアンデッドを打ち払い呪いを打ち破る魔力がある。
相手に撃ち込めば強力な浄化弾となり、その場に撒けば魔物やアンデッド避けの簡易結界となる。
呪いを受けた患部を浸せば呪いを浄化してくれるとその用途は多岐にわたる。
「インスタントスケープ」
【効果】 ごくごく小規模の空間操作。ちょっとしたお遊びにどうぞ
【副作用】 あまりにもリアルすぎて特定フィールドや時間帯で能力が変動する者などの能力を発動させてしまう
イオン作の魔法薬。瓶詰めされているが霧状となっている。
もはや魔法そのものという程の不可思議かつ従来の魔法薬に見られない特異な効能を持つ。
室内や結界の内部などある程度隔たれた空間の中に散布することで、銀河や海中など薬に設定された景色に空間を塗り替えることができる。
妙にリアルであり、銀河や星海ともなれば流れ星が見えたり重力が失われたり、海中であれば息をすれば水泡が飛び出しなんともいえない浮遊感を味わう。
風の音やにおいなども忠実だが、生物の姿は見当たらない。
その再現率の高さ故か、この魔法薬により生み出された空間内では特定フィールドや時間帯で能力が変動する者などの能力を発動させてしまう。
例を挙げると太陽光を苦手とするアンデッドの太陽光対策に利用できるが、逆も然りである。
「けだまの薬(正式名称:水溶性マージナルアクセル改)」
【効果】魔力を瞬間回復し、なおかつ増幅する
【副作用】ひつじはけだまになる。じひはない
魔力を瞬間的に回復させなおかつ増幅してくれる効果の高い即効性の魔法薬。
精神的にかかる副作用も大きいものの、保険用に少量使うくらいならなんら問題はない。
粉末状で水や飲み物にさっと溶かして飲用する。少量でもある程度の回復・増幅量を持ち、なおかつ変な味にならない利点もある。
なお、魔力の容量により毛量が変わる羊ソンジュに使うことで毛量が爆発的に増大し毛玉にしてしまうという彼限定の副作用がある。愛好家歓喜。
ちなみにけだまの薬はソンジュがつけた通称。正式名称は水溶性マージナルアクセル改。
「かぼちゃの薬(正式名称:ハロウィンスキン)」
【効果】飲用者を一時的にかぼちゃ頭にしてしまう。精霊はジャックランタンそのものになる
【副作用】いろいろな誤解を招く。あとは潰されやすくなる。カボチャは潰せ!
飲用者を一時的にかぼちゃ頭にしてしまうお遊び用の魔法薬。ローマに見せてはいけない。
なお羊ソンジュや部下の精霊が飲用した所なぜかジャックランタンそのものになってしまった。精霊はジャックランタンになるのかもしれない。
ちなみにかぼちゃの薬はこれまたソンジュがつけた通称。正式名称はハロウィンスキン。
「ロリショタの秘薬(正式名称:ドリーミングチャイルド)」
【効果】これであなたも無邪気な子供だったころに!ロリショタコン歓喜
【副作用】危ない人を寄せ付ける
飲用者を一時的に子供化させる魅惑の霊薬。
何故か通常の薬品が効かない付喪神にも効いているのでゴーレムや無生物、精霊や神なんてにも効果があるのかもしれない。
こちらは第一の被害者となった サイプレスがつけた通称。正式名称はドリーミングチャイルド。
「パナセイアの抗毒剤」
ウンゴリアントやその配下の毒魔物が操る毒を解析し、弱毒化処理など様々な手順を経て制作された魔法薬。
服用者の体内を浄化し毒素を取り除き、なおかつ一定時間毒物(種類問わず)及び瘴気などの腐敗、侵食系攻撃への強力な免疫を持たせる。
他にもいろいろあるらしい。随時更新。
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25: その他
- 元ラスボス。イメージは少し若くかつ幼く、精神汚染が進んでいない状態のメリアス。はぐれ魔女やさぐれ系。
- 名前の由来は古代ギリシャ語で「スミレ」を意味するイオンから。目の色から命名されたと思われる。
- 戦闘中に怖いくらいの冷静沈着な性格に変貌するのは通称マークゴルゴこと蒼穹のファフナーの「遠見真矢」が元ネタ。ライフル魔改造も同作品が出演したスパロボUXの「ツインドッグ」が元ネタ。
- 前世同様科学者の要素を含みつつ魔女を強く意識しているキャラ。だが男。れっきとした男である。
- ちなみに魔女モチーフの理由は魔女のルーツがメリアスの元ネタの一つであるケルトのドルイド教にあるという一説と、魔女が古代の神や精霊の力を借りて術を執り行っていた呪術師の成れの果てという所から。
「イオンの家」
とある大陸のとある国にある街の郊外、澄んだ湖のほとりにちょこんとそびえるボロ家。
購入の際にちゃんとローンを組んだ。元は獣人の狩人が住んでいたらしい。
丘と一体化というより丘を掘り抜いて内部に土壁と木々による柱や骨組みを設けたような構造をしている。
家具などはまだ必要最低限のものしか揃っていないし大人数で住めるような広さもない。風呂は地味に露天で立地上水には困らない。
御伽話の小人が住まうようなファンタジックな外装をしており、周囲には明かり替わりのヒカリ茸やその他植物いろいろが植えられている。
また近くには大きな大木が植わっており、ちょっとした目印になっている。
大木に寄り添うように能力フル活用して増築したツリーハウスは小さな温室及び工房。調薬に必要な植物はこちらで栽培している。
最終更新:2015年09月30日 15:21