仄明の影


概要


妖怪忍者月魄 八雲が営む出来立てほやほやの便利屋。ちなみに読みは「ほのあかりのかげ」。
ラケルタ島、妖魔都市ネルケの商業区画の長屋の一角を借りて運営している。
表には狼を象ったマークが掲げられた提灯と暖簾が吊り下げられている。

表口に玄関兼応接室代わりのスペースがある以外はスタッフもとい住人の居住スペースになっている。
部屋数が少ない為個室はそうないようである。


業務


主に諜報や身元調査、潜入などの探偵業務に加え、傭兵ギルドなどの手伝いを行っている。
このため彼らは何でも屋と銘打っているものの、極めて小規模な諜報中心の傭兵団or傭兵ギルドと言い換えることもできる。


店員


灯影/月魄 八雲


「仄明の影」店主。もとい団体代表。若き妖怪忍者で生まれながらの人狼(木ノ葉天狗)。
若干17歳ながら、元傭兵という経歴を有し幼い頃から荒事に身を置いてきた青年。
それ以前にもなんらかの機関で特殊訓練などを受けていたと思われるフシがあるが、記憶の一部が欠落しているようで彼の経歴には謎が多い。
正義感が強く、陽気で気のいい性格ではあるが、肉体面でも精神面でも浮世離れした面が目立つ。どことなく人間味が薄い不気味さを持つ。

業務においては自ら現場に赴き、戦闘から潜入、工作までそつなくこなす。
しかし一番得意なのは体術を用いた白兵戦である。


宗麻=ネニュファール


行き倒れていた所を店主とその従弟に拾われた遠い北方、極寒の地にある「ペレネス寺院」の修行僧。わけあって、修行の旅に出ていた。
拾われた後は二人に上手く丸め込まれ、居候させて貰う代わりに店の一員となる。
奇妙な名前は西洋人の貿易商と東洋人の使用人のハーフであるため。しかし真人間であり、異種族の血が混ざっているわけではない。
性格は寡黙でストイック。俗世と隔絶された環境で育ったことに加え、自身の興味のないことには徹底して無関心な為ド級の世間知らず。
クールな振る舞いをしながら一般常識に欠ける店主と組んでボケを振りまく。

主に修行により培った体術と気功術を手に荒事を担当するものの、治療や探知など多方面にバランスの良い能力を有している。


ラドクリフ=B=イングラム


生まれながらにあまりに強力すぎる念動力を有してしまった少年。自ら怪物を自称する内罰的で内気、陰気な性格。
その能力によって周囲に疎まれ、故郷から追い出された挙句出稼ぎを強要され、各地を放浪していた経歴を持つ。
ひょんなことから賊に襲われた集落を助けようと、能力を使って奮戦するも返り討ちにあった所を店主らを含む傭兵達に救助された。
他者から疎まれてきた経歴故に、人を寄せ付けぬ怪物として振舞っていたが、あまりにもお人よし過ぎる彼らに衝撃を受けると共に感化されてスカウトを受ける。

戦闘を得意とする二人と異なり、後方支援や雑事を中心とする。
しかし能力込みでの戦闘能力は怪物と恐れられてきただけあって極めて強力。


グリューヴルム/ルキ=スプランドゥール


とある軍事科学国家出身の元民兵の強化人間。儚げな容姿、表情の少女で、ダウナーで現実主義なニヒリスト。
元は病弱で、重い病を患っていたもののとある狂科学者の提唱した「強化人間計画」に賛同、自らを検体として捧げた。
強化人間となった後は病を克服し、蛍をモチーフとした生体鎧「グリューヴルム」を駆り戦場に出るようになる。
国家の壊滅に伴い、八雲がかつて所属していた傭兵団に所属していた為かつてのよしみとして八雲率いる灰明の影に参加。店員の一人となった。

戦闘を初めとして強化人間となった際に手に入れた光を操る能力を生かした撹乱工作も得意と万能。
全体的な戦闘能力の水準は高いものの突出するものがない器用貧乏……もとい器用万能なタイプ。


葛葉 銀蔵


元傭兵の弾性。椿鬼とは同じギルドに所属していて、先輩、師に当たる。
種族は魔族で年齢は40代前半(実年齢は80歳ちょい)ほど。いざという時に意気地なしでダメなおっさんだが差別意識が薄く、面倒見のいい父性溢れる人情家。やや小市民気味。
魔族であったものの、魔生物に興味があり魔物使いとして傭兵稼業の傍ら修行を積んでいた。
ギルドでは団員の使用する騎獣などの世話をする他、人間ではなく妖怪である椿鬼の面倒も見ていた為実父のように慕われている。

現在は年齢を理由に現役の引退を考えていたが、その矢先に所属していた傭兵団が近年の情勢の煽りを受け解体。別の傭兵団への統合が決まってしまう。
ちょうどいい節目だと団を脱退。自分を追いかけてきた椿鬼に引きずられる形でラケルタ、ネルケ市に身を寄せる。
そして事情持ちの若者ばかりの仄明の影の実情を見て、どんと構えていられる大人が居ないとダメだと奮起。もう少し頑張ってみるかと椿鬼と共にメンバーとなる。

代表の八雲があんなな為実質まとめ役といってもいい縁の下の力持。ヘタレで小市民であるが、時に大人としての一面を発揮し若人を導く。
ベテラン傭兵とはいえ正面きった戦闘はとても無理なので、ラドと共に雑事や炊事などを担当している。

仄明の影のメンバーではないが、妻と小桃という娘が居るらしい。


月見里 椿鬼


銀蔵の後輩。種族は牛鬼。中性的な容姿をした少年。銀蔵を実父のように慕っている。
傭兵となる前は8年程前に賊徒の襲撃により壊滅したさる劇団一座の一員であった。
性格は明るく勝気。サバサバした性格をしており、面倒見がいい兄貴肌。しかし、かつて身内全員を一度に失った経験からか、依存心が強い。
明るいものの精神面はだいぶ病んでおり、他人を支配してダメにしていく支配型。ただしホモでもファザコンでもない。

八雲とは共に傭兵時代にちょくちょく同じ任務を受けていた関係で親交が深まり悪友関係にある。
自分の所属していた傭兵団の中では最年少であったものの、それよりも幼い同業者であった八雲には当時から先輩風を吹かせまくっていたらしい。
その為八雲のことを自分の弟分だと思い込んでおり、団を抜けたのもあんな頼りない弟分が一人で店を切り盛り出来るはずがなく、自分がいなければだめなんだと思い込んだが故。
所属していた団が解体、別の傭兵団と統合される話を受け、団を抜け、弟分もとい悪友が代表を務める「仄明の影」に所属することとなる。

小柄で痩身な容姿をしているものの元傭兵とだけあり、荒事を専門的に得意とする。
八雲同様変身能力を備えており、鬼としての神通力も少々扱えるようだが……?


他にも数名のメンバーがいるようだ。


ちなみに


1: 人数が増えてきたので組織名を決めるついでに記事作成。

2: サキラ率いる鶴江探偵事務所のライバル業者的な存在。怪異専門の鶴江と異なり、こちらは傭兵業に密接した武道派チーム。
  ……しかしながら店主始め人がいいメンバーばかりなのでもはや協力組織状態に。

3: 以前の名称から変更。今後もちょいちょいメンバーを増員したい所。
最終更新:2015年12月30日 15:51