八雲


1: 名前


月魄 八雲(ヤクモ=ツキシロ)
本名:「御影 八雲」(ヤクモ=ミカゲ)


2: 年齢


17歳


3: 性別


男性


4: 種族


【木ノ葉天狗】
別称を「白狼天狗」。古く生きた狼が化けるとされる天狗の一種。
古来にてある「月の神」の熱狂的信者の成れの果てが異形変化し狼の獣人のような姿の妖怪となったという伝承が残る。


5: 外見


黒い狼耳に先っぽが白い黒の狼の尾を持つ獣人のような姿。
まだ木ノ葉天狗としては未熟であり、別名白狼天狗と呼ばれる種でありながら黒い体毛を持つ。
手入れがおろそかで毛並みはごわごわ。もふもふしてない。

引き締まったよく鍛えられた筋肉質の肉体に黒く焼けた褐色の肌。
少年と青年の間の年頃らしいあどけなさを残しつつも精悍な顔立ち。背丈は標準。
背中には酷く傷つけられた刺青の跡だけが痛々しく残る他全身にはうっすらと傷が残っている。
濡羽色のぼさっ毛に一つにまとめられた尾羽のようなすらりとした長い後ろ髪が特徴。藤紫の独特の瞳の形状をしたツリ目。

「人狼変化」の術を使用することで、影のような漆黒の体毛を持つ筋骨隆々とした人狼の姿となる。
鋭利な牙と爪も備わり、瞳は充血し狂気の狼男を象徴とする真紅に近づき鮮やかな赤紫色になる。
目は人狼態とならなくても戦闘時の感情や感覚の昂ぶりにより徐々に充血して赤みを帯びる。


服装


黒染めの和服をラフに崩して素肌に引っ掛けている。
その下に上着と同色の膝丈ズボンを履いて裾を赤のバンドで縛っている。
腹にはさらし、両腕両足には包帯。靴はサンダル。
その他の服装をすることもあるが、全体的に軽い服装を好み露出も多い。

仕事着は額あてに魔力生成の暗黒色の忍装束。両袖を落とした上着に全身を覆う影糸で編まれた鎖帷子(のようなもの)。
腿の外側に大きなスリット、内側にもスリットがあり尻尾を通すための穴が空いている袴に小物を収納するためのバンドを多数巻きつけていると露出の多いデザイン。
それに加えて口元までを覆い隠す炎のような赤から橙のグラデーションの入ったマフラー、膝下を覆う足鎧、両腕に包帯を着用。
この仕事着は変身時を考慮し霊力により生み出されたものであり、ちゃんとした服は足鎧を除き下着しか着ていない。霊力切れがおきた際は悲惨。

足元はサンダル派。足袋より動きやすいからとのこと。


身長・体重


【身長】 172cm
【体重】 60kg


6: 性格


口調は荒いが豪放磊落。陽気かつ沈着。気丈な古き良き江戸っ子気質の義侠者。
バックグラウンドはダークなものの本人は特にそれを気にすることもなく明るく振舞う至って良心的な人物である。
辛気臭い考えは福が逃げると称しよく笑う。「辛い時こそたくさん笑え」が信条。
おまけにお人好しで困った人は放っておけないと裏稼業関連者にしては異例の人の良さと甘さを持つ。

戦闘時は世に蔓延る巨悪には憤り、純粋な怒りと正義を持って立ち向かう。
生来の人の良さから甘さが抜けず、悪人とはいえ他人に手を挙げる自分の生き様を結局自己満足のロクデナシには違いないと称す。
しかしただ甘いというわけでなく、世界から悪や不幸はなくならないだろうという現実的な思考や戦士や傭兵としての価値観も持っている。
悪も不幸もなくならないそんな世界の中で少しでも人の為になることをしたい、ちょっとしたことでいいから誰かに笑って欲しいと考える人間。

とはいえ幼い頃から俗世から切り離され荒事や裏稼業に関わる生活をしていた為価値観や感覚は常人離れしている。
戦闘知識や生き残る為の術はよく知っているが一般常識に欠け、年頃の若者らしい思考や趣向に疎くて無知。
異性への興味や意識もひどく薄くデリカシー皆無。かーちゃんみたいな人は好きと語るが親兄弟に対する愛情のようなもので恋愛感情には程遠い。
更に改造の影響で薬や鎮静手段の効きが極めて悪いことから医者が大の苦手。

恩人であるシスネやお世話になった傭兵団のメンバーには子犬の如くよく懐いている。
その理由は義理や恩、感謝の気持ちに加えて家族の記憶すら持ち得ない自分にとって彼ら以外に頼り、縋れる存在が皆無であるが故である。
従弟を語る謎の人狼少年孤月のことは「よく似た術を使う赤の他人なのに従弟とか言ってておまけに自分のことアンデッドだと思い込んでる妄想電波少年」だと思っている。
悪人ではない相手に人嫌いをすることが殆どない彼にとっては珍しくあいつ苦手と言い切っている。

自身の行いが悲劇のきっかけとなったアビゲイル及びイルデの一件は心の奥深くに鋭く突き刺さり続けている。
どこまでも甘い自身の心、彼らの境遇を変えられなかった無力と、絶望をどうにもできなかった甘え。

涙と後悔、葛藤その全てを漆黒の影の中に隠し、彼は理想のままに突き進む。一人でも多くの人々の心に灯火を点す為に。


7: 過去


ラケルタ西部、妖魔都市「ネルケ」にて探偵及び何でも屋「仄明の影」を営む青年。
その素性はラケルタ政府お抱えの隠密であるエリート妖怪忍者一族「御影」家の「不適合個体」。

生まれはラケルタ中部、魔の境界線付近の山奥、切り立った険しい崖部に存在する御影家を代々の長とする妖怪忍者の里。
幼い頃から一族の方針に則って修行に励んでいたものの、魔の眷属としては温厚かつ善良な心を持っていたこの少年はラケルタの実態に疑問と嫌悪感を持っていた。
悪辣な政府の犬となり影に潜み、闇稼業に生きる忍者の在り方を良く思わなかった為、素質はあれど一族の思想に反する不適合個体の烙印を押される。
更にはこの力をもっと世のため人のために使おうと恵まれたエリートとしての人生をかなぐり捨てようとしてまで実家に反発していた問題児。
一族の手に負えない役立たず並びに恥知らずと判断され、齢12の頃、実戦演習にて意図的にトラブルを引き起こされ放棄(事故に見せかけ始末)された。
しかし重傷を負いつつも生存しており、「白装束の死神」なる人物に発見され、人目につく場所に連れて行って貰った後通りがかりの傭兵らよって救命され生還する。
彼は救命以前の記憶を殆ど持っておらず、かろうじて思い出せるのは自分の名前くらいという状態であったが事故に巻き込まれたショックによるものと判断された。

救命以後は傭兵達に恩を返すため傭兵業(そのお手伝いも)や用心棒業、大道芸人などを着実にこなして独自に技を磨き、現在のスタイルを確立させる。
しかしながらまだまだ発展途上と語り、幼い頃の癖もあってか日々の修行や鍛錬は欠かさず行っているようだ。

現在では傭兵達から離れて独立しており、稼いだ収入を使ってネルケにて探偵業兼何でも屋を始めることとなった。
といっても同業者には便利屋の変人探偵として扱われ、殆ど傭兵業のお手伝い(今でも手伝いにいっている)のようなものである。
仕事の縁でマーレクレア港を拠点とするシスネサキラら同業者との繋がりも生まれ、交友を深めている。

仕事時は「灯影」と名乗り、忍装束を纏って活動する。本人曰くリングネームのようなものとのこと。
灯影の名には影使いであることと、暗い世の中を照らす小さな光のようにありたいという思いが込められている。

なお、御影一族は一族秘伝の術である「人狼変化の術」の使い手であり、これを完全に使いこなすために術のキーとなる月の魔力への適性を幼い頃から高めていく必要がある。
しかしながらできるだけ早く、若いうちから強力な術を使えるようにと各種人体改造に非常に寛容な狂的な技術者の一面を持つ一族である。
幼い頃に一族から切り離されたとはいえ八雲もその例には漏れず普通の妖怪とは異なる体質を持ち合わせている。

ちなみにまだ幼かった故か実家の暗部はあまり見ておらず、本人曰くあまり覚えてないようではある。
放棄される直前に元々受けていた脳・精神改造を少しばかりいじられて各種統制を受けていた模様。


8: 職業


【探偵兼何でも屋「仄明の影」店主】

とはいえほぼ傭兵業の延長のようなもの。


9: 口調


荒く、口汚くもフランクかつ独特な男性口調。
ちょっと江戸っ子っぽい。


会話例


「俺ァ八雲!仄明の影ってところの代表をやってんぜ!」
「そこな嬢ちゃん、そんな辛そうな顔してどうしたんだい?…ん?そうかいそうかい、泣くんじゃねぇ。兄ちゃんがなんとかしてやっからな」
「そう凄むんじゃねぇや。そんな仏さんでも出たような顔すんと客が逃げちめぇぞ」
「んなしっ散らかして人様に迷惑かけてんじゃねぇ。おてんとさんが見逃してもこの俺の目は誤魔化せねえんだからな」
「今の世はまるで末法の世よ。それでも俺らは笑って生きてくしかねえんだ」
「俺はさ、こんなことをしたくて独立したわけじゃねえんだ……。馬鹿な理想だよ。だけど、それでも俺は少しでも誰かに笑っていて欲しい」
「それが街や村の人たちであり、仲間であるお前らであり、こうして道を外した人間でもありでさ……。そんなの、叶うわけないのにさぁ」
「どうしても甘さが抜けきらねぇなぁ……。解ってはいんだよ。これがただの自己満足ってことはさ」
「なあ知ってんか、殺すってのはいつだって簡単なんだよ。生かす方がよっぽど難しいんだぜ」
「耳さわんじゃねえよ!あっこら尻尾もだ!!!!」
「なあシスネ、なんであいつら顔真っ赤にしてんだ?え、ちょっとこっちこいってなんで?」
「孤月、やめろ!ついてくんじゃねえってんだろ!!!」
「どんな事情があろうと、俺の命の恩人はあんたしかいない。幾ら偽っても、絶対に変わらない事実だ」
「どうすれば、俺はあいつを救えたんだろう。死が救いであっていいわけなんてない……こんな結末以外の道は、あった筈なんだ。あった筈、なのに……」
「そんな理屈、通らせるもんかッッッッ!!!!!!」


10: 一人称、二人称


【一人称】 俺
【二人称】 お前、お前さん、あんた、てめぇ。名前で呼ぶときは大体呼び捨て。


11: 好きなもの


おだんご(特に月見団子)、蕎麦、牡丹肉、笑うこと、月光浴


12: 嫌いなもの


にんにく料理を始め匂いの強い食品、鉛、眩いフラッシュ、耳と尻尾を触られること、孤月(苦手)、医者


13: 好きな人


いないようである。
異性に対する関心が極めて薄いようだ。


14: パートナー




15: 属性




16: 苦手な属性




17: 戦闘スタイル


手裏剣による牽制を行いつつ影を操る妖術を交えた徒手空手で戦う。トリッキーな白兵戦を得意とするインファイター。
影を操る妖術を得意とするが汎用的な忍術は大体使えるらしい。また火薬や毒薬など薬類を頻繁に取り扱う。
様々な忍者道具は色々所持しているが結局頼れるものは己の拳と肉体と語り、刀はあまり使用したがらない。

切り札である木ノ葉天狗に伝わる秘伝の術「人狼変化の術」を使うことで二足歩行をする筋骨隆々とした黒狼の獣人の姿に変身する。
変身時は腕力、スピード、耐久力が大幅強化されるが魔力は制御に回されるため術が殆ど使えなくなるデメリットが存在する。

術中は平時とうって変わって強化されたスピードとパワーを活かした力強くストレートな戦い方に。
しかし、新たな力を求める為シスネに訓練に付き合ってもらった結果普段のトリックスタイルがやや変身後のスタイルにも反映されている。
相手によってはずば抜けた瞬発力と音速を突破するほどの初速を生かし遊撃に徹する。

特異体質により心身問わず状態異常や特殊攻撃全般に強いほか痛覚も麻痺している為無茶が効く。
しかしながら有用な薬物や、鎮静の為の眠りの魔術などの影響も非常に受けにくい面倒な特徴を有す。
それ故に痛みや異常の影響を受けにくいことから多少の無茶を通してもあっけらかんとしており、相手に恐怖心を抱くこともほぼ皆無。
老成した人物でありながら不自然な危うさを持つ。

強力な力を持つが故の短慮さ、自身を省みない無茶が目立つのが弱点。


18: 精神力


明るい性格だが年齢不相応なほどにいざという時の冷静さと度胸を備え、かつ沈着。
その理由は脳や精神的なものに関わる制御、統制を受けているが故である。
統制の影響もあり非常に頑強であり、それでいて靭やか。自身を傷つけ犠牲にすることさえも躊躇わない。


19: 戦闘熟練度


★★★★☆


20: 技や魔法


我流影操忍術


八雲が扱う影を操る特徴的な忍術。
御影一族の闇の霊気を操る忍術をルーツとしつつも我流で昇華させた殆ど八雲オリジナルの忍術。
その場にある影を利用するため光と闇が必要。影すら打ち消す強い光の中や完全な暗闇では使用できない。

「飛影の術」
対象を影に落とし込み、影から影への瞬間的な移動を可能にする特殊な転移術。
謂わば影という転移ポータルからポータルへの瞬間移動術。

移動から奇襲、サルベージなんでもできるが、有効範囲はフィールドひとつ分くらいに限られる為万能転移魔術というわけではない。
自身を含む影に落とし込んでいる者は物理的な空間から切り離される。転移中は相手からの攻撃・干渉を一切受けなくなり、自分からの攻撃もできなくなる。
つまり使いどころをちゃんと見極めて使えば万能回避術にもなる。

 ┗ 「表裏一体の術」
   「影法師の術」、「飛影の術」の派生忍術。
   分離し別行動させている影人形と八雲本体の位置を入れ替える。
   奇襲や移動、急な退却など様々な使い方が可能。即時発動は出来ず、ちょっとタメが必要。

「影牢の術」
相手の影に特殊な術を施したクナイを突き刺し、影を縛り付ける。
影を縛り付けられた相手は体を動かすことが出来なくなってしまう。拘束力は非常に高い。
対処法は縛り付けている影を光で打ち消したり、歪ませたり移動させる。もしくは術媒体を除去すること。

また強力な相手を縛り付けようとする程霊力や精神力の消費が激しい。術者自身が持たないケースも多々ある。


「影法師の術」
自身の影を分離、独立させ遠隔操作する変則的な分身術。
分離した影には八雲本体とリンクする視聴覚が存在し、影が見ている景色を本体も知覚できる。
主に偵察や陽動に使用するがあくまで影なので現実世界への物理干渉(相手に攻撃したりどうこしたり)はできない。
なお分離させているとはいえ影は本体と結びついており遠隔操作できる範囲には限りがある。

 ┗ 「影人形の術」
   「影法師の術」の派生忍術。
   分離した自身の影を魔術により一時的に具現化させ、戦闘に参加させる。
   影に自我はなく本体である八雲の動きをワンテンポ遅れてそっくりそのままトレースする(本体が殴ると影がワンテンポ遅れて殴って追撃する)。
   なお、影なので強い光を浴びせると消えてしまう。

「影狼の術」
自身に影を纏わせ強化術を施し部分的な「人狼変化の術」を行う術。
主に四肢などを対象に発動させ、発動させた部位を黒狼のものにすることができる。
一時的な腕力や脚力の増加や人狼態で見られる驚異的な瞬発力の会得が見込め魔術も扱えるが、元から強引な制御を伴う術の為負担が大きい。


その他忍術


影操忍術以外の忍術。
流派は我流だが実家直伝の「御影」流のものに近い術式。


「手裏剣生成」
霊力を用いて様々な手裏剣を生成する。
金属製の実体物からエネルギー製の非実体物まで器用に生成可能。

 ┣ 「影霞手裏剣」
   影により生み出した特殊な非実体の手裏剣を生み出す。
   相手に直接のダメージはないものの触れた者の視力を一時的にぼやけさせてしまう。
   幻術のように相手に命中させることを目的とせずブラフやダミーとして使うことも多い。

 ┣ 「影爪手裏剣」
   影により生み出した特殊な非実体の手裏剣を生み出す。
   相手の影に干渉し、防御・耐性を無視してダメージを与える強力な手裏剣。
   その分素の火力は他のものよりも低い。

 ┣ 「火薬手裏剣」
   液体火薬を塗りつけ炎上しながら飛来する手裏剣を投げつける。火遁術の一種。
   火薬の発火タイミングは感覚と投げるタイミングで調節。
   ただの手裏剣がいきなり燃えながら襲ってくるように見せかけたり、着弾と共に発火させることもできる。

 ┣ 「大矢車手裏剣」
   術により生み出した地面を這い進みながら加速し、相手を強襲するバズソーめいた大型手裏剣を放つ。
   相手が防御した矢先からその場で高速回転して防御を突き崩しながら切り刻む。
   こちらも錬金の一種であるらしく物理攻撃扱い。

 ┗ 「巨大風魔影手裏剣」
   霊気を練り合わせて身の丈サイズの大手裏剣を生成。
   それを思い切りブーメラン投擲して攻撃する。弱点は狭所では使えないこと。
   スナップを効かせて投げることで変則的な軌道を描くこともある。
   ちなみに錬金の一種であるらしく物理攻撃扱い。

「影分身の術」
残像を伴う独特の高速移動によりあたかも分身しているように見せかける技。

「空蝉の術」
自身の攻撃の被弾と共にダミーである丸太と咄嗟に入れ替わって攻撃を回避する。

「火遁・爆炎華の術」
魔植物製のよく燃える油を詰め込んだ瓶を投げ放ち、瓶を破壊するように火薬付きの武具で攻撃。火薬が油に引火することで周囲を爆撃、炎上させる。
火薬と油の量や配合で爆撃の威力や範囲は変動し、特別に作ったものはダイナマイトの如く大爆発を引き起こし周囲を焼き尽くす。
油を使用しているので水で消えにくい性質を持つ擬似ナパーム弾といったものである。

「毒遁・毒煙霧の術」
毒薬を口に含んで霧状に吹き付ける毒薬ブレス。
吹き付ける毒は麻痺毒から睡眠毒、幻覚毒から始まり殺傷力がなく相手を弱らせる程度のものからすぐに解毒しないとまずいものまで様々。
毒物もとい状態異常全般への高い免疫力を持つ八雲ならではの技。良い子は真似するなよ!?


体術


徒手空手による技の数々。普通の格闘技というよりは忍者としてのものなので少々独特。
流派はラケルタ暗部に伝わる「幽暗霞流」であるが忍術と組み合わせて独自のものに成長させている。


「月影斬」
自身に特殊な術を施し、相手の影を打つことで発動する技。
相手の防御力を無視してダメージを与える変則貫通技。火力は控えめ。

 ┗ 「月影斬・狼牙」
   人狼態専用技。更に火力を増強させた月影斬。
   相手の防御力に加えて耐性も無視することが出来るが火力は控えめ。

「双狼撃」
相手に接近し一撃を放ち、「飛影の術」により瞬間的に回り込んで追撃を加える。

「霞衝打」
相手の攻撃を最低限の動きですかし、その流れで相手の懐に潜り込んで両拳を放つ近接カウンター技。
柔術の流れを汲む。

「天耀堕
勢い良く天に向かって足を振り上げてから放たれる強烈な踵落とし。
人狼態では地面を砕き、小規模なクレーターを生み出すほどの火力を持つ。
その際に発生する衝撃波で周囲の相手を吹き飛ばすこともできる。

「連狼爪」
螺旋を描くようにスナップを効かせ、相手の体に捻り込むように放つ連続拳打。
人狼態では鋭利な爪による刺突攻撃となり相手の骨肉を抉る。

「星瞬爪」
人狼態専用。音を置き去りにするほどのスピードから放たれる鋭い拳。

「轟衝穿」
人狼態専用。強化された腕力による「巨大風魔影手裏剣」の全力ストレート投擲。
投げ放たれた巨大手裏剣は高速回転し、周囲に衝撃を撒き散らしながら相手へと飛来する。
変化する前にあらかじめ手裏剣を生成しておかなくては使用できない。


他にも色々使えるとのこと。


21: 特殊能力・特殊技能


能力


「妖怪」
魔物の別称。異形の姿をした魔の眷属。
魔物に特別な効果を与える技・魔法・能力の影響を受ける。

「木ノ葉天狗」
別称を「白狼天狗」。古く生きた狼が化けるとされる天狗の一種。
古来にてある「月の神」の熱狂的信者の成れの果てが異形変化し狼の獣人のような姿の妖怪となったという伝承が残る。
しかしながら現在はある程度の個体数がいるらしく、半ば亜人のようになりながら人間社会に紛れ込んでいる。

天狗の中ではそう格が高い方ではないらしく、普通の妖魔や魔物とそう変わらない為危険度は低め。
だがしかし一部の集団には今はもう失われた秘術たる人狼への変化術が伝わっており、これらを習得している個体に対する危険度は急激に跳ね上がる。
長く社会の中にあった為か社交的な性質を持ち、守護職や用心棒などに就いている者も多い。

八雲はまだまだ若輩者であるため体毛が真っ黒く、天狗の神通力も使えない上に前述の変化術も不完全。
代わりに影を操る術を中心に各種忍術を身につけている。

「闇属性耐性」
闇属性への強力な耐性を備える。

「光属性弱化」
光属性に弱い。
ちなみに妖怪ではあるが浄化に特別弱いというわけではない。

「特異体質」
修行や薬剤や魔術を用いた肉体改造などによる外的要素により各種毒素や心身への異常に対し極めて高い耐性、免疫を有する。
ありとあらゆる状態異常、特殊攻撃の効果を極限まで軽減するという非常に強力な耐性に加え、異常からの回復もとても迅速。

かろうじて回復魔術は受け付けるものの、回復薬などの有用な薬物の効果や鎮静目的の催眠魔術なども非常に効きにくいというデメリットを抱えている。
ちなみに修行時のものに加え出奔後の傭兵稼業での特殊な鎮痛剤の常用、多用により痛覚も完全にとは言えないものの常人に比べかなり麻痺している。
早い話が八雲の肉体は幼少期の調整により既に薬漬けの状態。上述の耐性はその恩恵と弊害がでているのである。

「吸月光」
月の光を(毛が)浴びることで月の魔力を自身(というより毛)に貯蔵することができる。
月の魔力には魔性が含まれており、狂気や混沌のモトとなるものの八雲には強力な耐性がある故か大丈夫らしい。
常時月の光を浴びていられる状態では吸収した月の魔力を用いてリジェネ付与も可能。

「擬狂月」
自身の力の源になる月の魔力を擬似的に生み出すことができる。
月の魔力の源は魔性や狂気、混沌。その為この擬似的な月の力の材料は狂気となる。
つまり狂気を力に変えて魔性の力を生み出すこととなるが、擬似的な月の魔力の性能は天然物に劣る。
使用量が増えたり効果が下がったりする可能性も十分考えられる。

精神的に負担がかかるので大量生成は不可能。普段からちょっとずつ緩やかに製造している。

「天満月」
自身にチャージされた月の魔力を用いて一時的に再生能力を得ることができるようになる。
各種負傷や異常は勿論、消費魔力によっては欠損部位すら再生してしまうほど回復することもできる。
強力な技ではあるのだが上述の変身能力との兼ね合いもあってか迂闊には使えない。なお変身能力と一緒に使うことも可能。
常時月の光を浴びられる状態では発動することによって常時中程度のリジェネ効果を得ることができるようになる。

「月奇異」
自身に蓄光された月の魔力の特性を用いた能力。使用には「影狼の術」を含む人狼態への変身を必須とする。
月の魔力を周囲に燐光として放ち、燐光の範囲内で作用する特殊攻撃の性質を反転させる。
バフをデバフに、デバフをバフに。毒を癒しに、癒しを毒にしてしまえる能力。
特殊攻撃を主体とする相手には非常に有効な技だが、自分達のバフや回復技まで反転してしまう諸刃の剣。
使用すると月の魔力の消費を早め、変身していられる時間を大幅に縮める。

「超感覚」
第六感や直感に優れる。

「暗視」
暗闇の中でも視力が低下しない。

「危機感知」
周囲の危険を感じ取る感知能力。

「精神制御」
実家の生体改造の一環で脳や精神もいじられている。
精神攻撃などの極めて強い耐性として働く他、戦闘時の恐怖や戦闘への嫌悪心などを低下させる効果がある。

しかし、統制のNGワードとして本名である「御影 八雲」を初めとする実家「御影」家の詳細に関わる事象を思い出そうとすると異常を来す。
これらの情報自体があまりに強力すぎる上に冒涜的な猛毒と認識され、記憶を思い出そうとすればするほど猛毒である情報を対策しようと有害な脳波が発せられる。
有害な脳波により頭が割れるほどの頭痛を発症させつつ思い出そうとした記憶を薄れさせたり曇らせたりして現状を保つ。
この脳波は特殊攻撃に極めて強い八雲ですら耐えがたい苦痛となり、一時的な錯乱・狂乱状態に陥ってしまう。

「闘魂」
戦闘中に自己暗示で自分の士気を上げて、戦闘能力を増強する。
これにより、気力だけで想像もつかないような動きをしたり、満身創痍にあっても気力さえ途切れることが無ければ戦闘続行が可能。


技能


「情報収集」
情報収集能力に長ける。

「野伏知識」
日々の生活でも使えるサバイバル知識あれこれ。
薬草学や栄養学、医療などにも通じる。

「応急手当」
打ち傷、切り傷などの応急手当や毒抜き、やけどの処置、気付けなどの軽い治療行為が可能。
あくまで応急手当なので劇的な効果があるわけではない。

「民間療法」
生薬の知識など民間の間で受け継がれる医療の知識が豊富。
よくある風邪をひいたらショウガ湯を飲むとかそんな感じのものである。

「薬草学」
薬草や毒草などの知識や取り扱い技能。
ちょっとした調薬技術も持っているけどほとんど我流。
ちなみに使用する火薬、毒薬、治療薬などは自作。忍者は器用なのである。

「忍術」
忍者が操る特殊な術の数々。
体捌きなどによるものからほとんど魔法なものまで。

「影潜み」
飛影の術の応用。影に同化するようにして自身の姿と気配を隠す。
ただし動いたり光を浴びるとステルスが解除されてしまう。

「水走り」
水遁術の一種。水の上を歩くができる。
とはいえ霊力を消費して行っているのでずっと歩いていられるわけではなく緊急的なものである。

「音隠れ」
特殊な体捌きによる歩行術。自身の足音を消してしまうことができる。

「早駆け」
忍者に伝わる特殊な走法。
瞬間的に自身のスピードを上昇させることができる加速術。
人狼変化の術との組み合わせることでとんでもないスピードが出せるようになる。

「暗器」
各種暗器の扱いに長ける。

「体術」
修行で培った体術の使い手。
普通の格闘技というよりは忍者としてのものなので少々独特。
流派はラケルタ暗部に伝わる暗殺拳「幽暗霞流」。


22: 必殺技


「人狼変化の術」
妖怪忍者「御影一族」秘伝の変身術。八雲の切り札。
自身に蓄えた月の魔力を用い発動し、影に飲み込まれると共に筋骨隆々とした上半身を持つ二足歩行の黒狼に変身する。
変身中は腕力、スピード、耐久力など白兵戦能力が上昇する。特に瞬発力の上昇は凄まじいものがある。
しかし変身の維持と月の魔力の制御に全魔力を回す為術の使用はほぼ出来なくなる。

八雲のものはまだまだ未完成で、本家本元の「人狼変化の術」とは似ているようで術式が異なり極めて強引な術構築をしている。
なお、発動には自身の影を必要とする。完全な暗闇や影すら打ち消す強い光の中では使用できない。
他にも肉体を無理やりおかしな形で強化し元に戻す為極めて大きく、発動に必要な程の月の魔力を貯めるのはなかなか困難。
一度使用すると、数日は使用不可能。

「光天駆」
人狼態専用技。瞬間加速に合わせて相手を強襲する。
自身への反動は「天満月」による再生で軽減するがそれでも大きな負担は避けられない。

「天降星」
人狼態専用技。埒外の速度から繰り出される高速乱舞。


23: 能力


平時


体力:B
魔力:B+
 魔法攻撃力:B
 魔法防御力:C+
 精神力:A++
 精神防御:S
腕力:B+
 物理攻撃力:B+
 物理防御力:B
知力:B
素早さ:A
命中:B+

人狼態


体力:B
魔力:B+
 魔法攻撃力:E
 魔法防御力:B+
 精神力:A++
 精神防御:S
腕力:A
 物理攻撃力:A
 物理防御力:A
知力:B
素早さ:S+(SS)
命中:B+(B++)

()内は燐月響使用時のステータス

24: 武器やアイテム


忍者小道具として数々のアイテムを所有する他マジックアイテムも多数。
他にも暗器も色々持ち歩く。以下に挙げるのはほんの一例である。

「手裏剣」
武装である手裏剣。スリケンとも。
霊力生成も可能ではあるものの、なんらかのアクシデントで生成ができなくなった時のために持っている。

「灼風の星鎧」
プロキライト製の篭手、足鎧のセット。
プロキライト特有の熱耐性はそのままに魔術により耐爆、耐衝撃性能を加えている他頑丈な設計。しかしちょっと重たい。
防具や武具としても機能するのだが、自身が起こす摩擦熱や衝撃による反動ダメージを軽減するという効果もある。

「アーミーナイフ」
サバイバルにおける雑事に適した折りたたみ式多機能ナイフ。
蔓を切ったり肉を捌いたりと様々な用途に使えるが武器ではない。

「鈎縄」
何かに引っ掛けられる鈎の取り付けられた頑丈なロープ。
霊力による操作が可能。ぐねぐね動く。

「まきびし」
足元にばらまいて相手の身動きを封じるあれ。非人道兵器。

「毒薬」
軽度の麻痺毒薬だったり睡眠薬だったり。主に相手の無力化に使用する。
ちなみに自作であり、うまーく調整しているようだ。

「爆薬」
自作の爆薬。主に何かに詰めて簡易爆弾としたり、武器にくくりつけて使用する。
火薬の量は色々いじっているらしく、ちょっとしたものから強力なものまで持ち歩く。


「自作薬剤」
傷薬、解毒薬、鎮静剤、鎮痛剤、気付け薬、霊力回復薬などなどの各種薬剤。
粉末であり、使用するときは水に溶かして服用したり患部に塗ったり浸したりする。
こちらも自作。普通の薬剤が効かない自分用のものは他に投与できないほどの強いものになっている。


「ひょうたん」
魔法がかけられたひょうたん。いくつか持っている。
内部の液体の鮮度や温度を保ったまま保存できる。
とはいえ魔術も万能ではないので数日くらいしか持たない。
平時は薬を溶かすための新鮮な水や酒(消毒液の代わりにもなる)を持ち歩いている。

「八雲特製液体火薬」
フレイムシードオイルなど燃えやすい魔植物性オイルと火薬の代わりとなるモンスターの素材やら植物やらを混合し作った液剤。
空気と触れることで化学反応を起こし、ある程度反応が進むと爆発的に発火する性質を持つ。
液体火薬を用いた攻撃において遠隔操作をするように爆破タイミングを調節できるのはこの性質を利用して量や爆発させたいタイミングを調節しているため。

「月光樹の種」
葉に月光を蓄え光り輝く蓄光性質を持つ魔植物「月光樹」の果実から採取される。
投げることで破裂し周囲に閃光を放つ不思議な種。デクの実とかいわない
ちなみに果実もおいしくいただけるが、十分な月光に晒されていない果実はしぶくておいしくない。


25: その他


補足:妖怪忍者「御影一族」


ラケルタ政府暗部お抱えの忍として暗躍する妖怪「木ノ葉天狗」のある一族。
一族秘伝の術である「人狼変化の術」を有し、木ノ葉天狗内でもエリート中のエリート集団とされる。
なお、月の神であるマイナー精霊神、白狼「ベナンダンテ」信仰の一族でもある。

完全な人狼変化の術は体毛が白く脱色されるほどに月の魔力を日々蓄え続け人外としての力を高めることで習得可能になる一人前の木ノ葉天狗用の術。
こちらは変身しながら神通力などの術も使えるし、肉体的な痛みもなくそれでいて魔力があればいつでも変身可能という凄い変身術である。
習得に長い年月を有する点は月の魔力の魔性に心身を慣らし、副作用やリスクを軽減し扱いやすくする効果がある。

一族が幼い時期からの修行を重視し人体改造も厭わない方針であるのはこの術を早いうちから完全制御する為というのが発端。
しかし変化術を置いて戦士として活動しやすくするためやら趣味で改造するものも少なくないという悲しい現実が存在する。

八雲の使用する不完全な人狼変化は自身にチャージしている月の魔力により無理やり肉体を活性化させ一時的な異形変化を起こす術となっており、
本家本元の心身を慣らしていって緩やかに耐性や制御法を身に付け完全な術を操れるようにするというプロセスをすっ飛ばしてしまっている。
その為自分の持っている魔力の全てを回して暴走しそうになる術の制御を行う為術が全く使えなくなったり、
使用後に月の魔力に慣れきっていない肉体が拒絶反応を起こして激痛を引き起こし薬に頼るというリスクと悪循環を抱えている。

また使用後には数日分の月の魔力をチャージしなくてはならないインターバルを有す。
ちなみに使用後のインターバル時は尻尾の先の白い部分も黒くなる。


余談


1: からっとした明るいキャラを作ろうとしたら何故か控えめで邪悪ではない忍者ができた。
  シスネ(ミュル)がシリアスな仕事人系剣士なのでこちらはカラテ重視でアットホームな親しみやすい感じに。

2: 元は一茶朔夜の弟だった「月代」のリメイクキャラ。
  当時からかなり設定いじってもはや性格の傾向のみそのままで別物に。苗字が「月魄(つきしろ)」なのはリメイクキャラの名残+狼男だから。

3: 元ネタは色々。ラケルタ人なので狼男ではなく妖怪というか天狗の一種「木ノ葉天狗(白狼天狗)」に。
  獣人の容姿を持つ者が高い戦闘力を備えた獣に変身する元ネタはFE蒼炎、暁の獣人種族「ラグズ」から。ちなみに獣牙族。
  「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のリンク影響も強し。と思いきや最近FEifのマーナガルムの影響も強くなってきた。

4: 名前の由来は八雲⇒「八重に(幾重にも)重なり合った雲」である説が有力である他様々な説を持つ単語。あと薬に関係が深いキャラなので薬(やく)もかけて命名。
  苗字の月魄⇒月、月の精という意味から。本名の御影⇒御(他人を尊敬してその行為・持物などにつける語)+影から。
  ちなみに今年の特撮の青レンジャイは関係なかったりする。

5: 痛覚が麻痺しているものの触覚はちゃんとある。耳と尻尾が弱点。


最終更新:2016年06月16日 23:26