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Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-

【おかるてぃっく・ないん】
ジャンル 超常科学NVL ASINを正しく入力してください。
対応機種 PS4 / PS Vita / Xbox One
発売・開発元 開発: MAGES. / 5pb. / Chiyomaru Studio 発売: 5pb.
発売日 2017年11月9日
価格(税込) PS4 / PS Vita / Xbox One版: 8,424円 (DL版: 7,560円)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
廉価版(税込) なし
判定 判定不能 / BGCOLOR(mistyrose): クソゲー寄り
科学アドベンチャーシリーズ
「――世界の真理を暴くのは、9人の変わり者たち。」吉祥寺を舞台に交錯する超常科学サスペンス

概要

志倉千代丸によるライトノベルを原作とし、TVアニメ化を経てゲーム化された「超常科学ノベル」作品。
科学アドベンチャーシリーズの派生(超常科学NVL)として位置づけられており、吉祥寺を舞台に、アフィリエイトブログ「キリキリバサラ」を運営する高校生・我聞悠太をはじめとする9人の癖のある変人たちが、井の頭公園で起きた集団自殺事件を皮切りに巨大な陰謀へと巻き込まれていく。
高速のテンポ感とスタイリッシュな演出、専門用語を交えた洗練されたシナリオが特徴。

特徴

  • 「アフィトリガー」システム
    • 従来のテキスト選択肢ではなく、主人公のブログ記事に掲載するタグ(キーワード)を選択・投稿(アフィリエイト)することでシナリオの分岐や展開が変化する独自システム。

  • ラジオの周波数を合わせる「スカイセンサー」
    • 特定の場面でラジオのチューニングを合わせる操作を行い、隠された音声情報や真相のヒントを得るシステム。

  • 超常現象を科学的に読み解く「超常科学」
    • 幽霊やオカルト現象を量子力学や脳科学、周波数などの科学的アプローチを用いて紐解いていく独特の世界観と設定。

評価点

  • オカルト×科学が交錯するシナリオと世界観の面白さ
    • 実在する都市伝説やニコニコ動画・アフィブログ文化といった現代的な要素を取り入れつつ、無数の伏線が怒濤の勢いで収束していくストーリーラインは「さすが志倉千代丸」と高く評価された。

  • 主人公・我聞悠太をはじめとするキャラクターの魅力
    • 軽薄でオタクっぽいまとめブロガーだが根は熱く愛すべき主人公・我聞悠太や、独特の癖を持つ9人の登場人物たちが織りなす掛け合いのグルーヴ感が強い支持を獲得。

  • ハイセンスなビジュアル・BGM・演出
    • 科学アドベンチャーシリーズ譲りの洗練されたUIデザイン、スタイリッシュなCG演出、世界観を盛り上げる劇伴BGMのクオリティは非常に高い。
    • キャラクター立ち絵に胸の揺れを表現するモーションポートレートが導入されるなど、一部演出にも独特のこだわりが見られる。

論争点

  • 「TVアニメ版の劣化・切り貼り」と批判されたシナリオ構成
    • ゲーム版に先駆けてTVアニメ版が放送・完結していたため、「ゲーム版ではアニメで尺不足だった部分の掘り下げや真の解決が描かれる」と大いに期待されていた。
    • しかし実際には、アニメ版の脚本を各キャラクタールートごとに分割・切断してそのままテキスト化したような構成であり、新規情報や追加の日常描写がほぼ存在しなかった。
    • さらにゲーム版は主人公・我聞悠太の視点のみに固定されたため、アニメ版で描かれた他キャラの裏での活躍や黒幕の描写が抜け落ち、「アニメ版より話の全体像が見えにくく劣化している」という本末転倒な事態となった。

問題点

  • 「アフィトリガー」が引き起こす周回プレイの猛烈なストレス
    • アフィトリガーで選択するキーワードが非常に多く、直感的にどの組み合わせがどのルートに繋がるのかが不明瞭なため、単なる不親切な選択肢と化している。
    • 最大の欠点は既読スキップ機能との相性の悪さ。周回プレイ時にスキップを有効にしていても、テキスト内に新しいキーワードが登場するたびにスキップが強制停止するため、実質的に同じ文章を何度も読まされる苦痛を強いられた。
  • 無意味に終わった「スカイセンサー」
    • 演出として手動でラジオを合わせるギミックがあるものの、物語の核心に深く関わる場面はごく一部で、大半は本筋と無関係な番組が流れるのみ。介入感やゲーム性として昇華しきれていない。
  • 未完成での発売と「トゥルーエンド・パッチ」長期間放置による大炎上
    • フルプライス(約8,000円)でありながら、ゲーム単体ではアニメ版の結末をなぞるだけで多くの伏線(コールドスリープ後の展開や特定キャラの正体など)が未回収のまま終了する。
    • 発売後、Amazonレビュー等で☆1評価が殺到し大炎上。これを受けて開発者の志倉千代丸氏が「真のエンディングを追加する大型アップデートパッチを配信する」「Nintendo Switch版を発売する」と発表した。
    • しかし、そのパッチ配信は延期を繰り返した末に長期間音沙汰なし状態(事実上の開発中断)となり、Switch版の発売も頓挫。約束された完全版が提示されなかったことで、ユーザーからの信頼は失墜することとなった。
  • 既読スキップを阻害する仕様と共通ルートの過酷さ
    • ノベルゲームの必須機能である「既読スキップ」だが、本作ではルートごとに文章のごく一部(微細なセリフ回し等)が変化しているだけでシステム上「未読」と判定され、ほぼ同内容のシーンでもスキップが頻繁に停止する。
    • どのルートを巡っても大筋のストーリーが変化せず微妙な差異を読まされ続ける構造は、まるでアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「エンドレスエイト」のようだと例えられ、周回プレイ時に絶大な苦痛と徒労感を強いた。
  • 攻略本・Wiki依存を強いる不親切極まるストーリー分岐システム
    • 本編からワードを拾いアフィブログの記事を作成して分岐させる仕様だが、どのワードがどこに影響するかの因果関係が皆無で攻略サイトなしでの自力クリアは不可能に近い。
    • プレイヤーが介入する面白みが一切なく、成否に対するレスポンスも無いため「普通の選択肢でよかった」とシステムとしての完成度を酷評された。
  • 作画の質の低さが目立つイベントCGのクオリティ
    • クレジット表記に対して作画監督が入っているのか疑問視されるレベルでCGの質が低く、デッサンや細部の不整合が目立った。
    • 特にヒロイン(成沢稜歌)の髪型や、構図として完成度の低い「銃を構えるCG」が劇中で何度も使い回される点が、ビジュアル面の満足度を著しく損ねた。
  • 真エンドの条件でありながらスキップ不可の苦痛な「マママ(スカイセンサー)」
    • 作中でラジオを操作して聴くミニドラマ「マママ」は、本編進行のテンポを削ぐ上に真エンディング(TRUE)への到達必須条件となっている。
    • 全30話という無駄な大ボリュームかつシーンスキップ不可であり、内容自体も退屈で「単なるプレイ時間稼ぎのための不親切な仕様」として激しい批判を浴びた。

総評

  • オカルトと科学を絶妙に融合させた世界観や、個性的で魅力的なキャラクターたちといった「素材」の良さは間違いなく本物であった。
    • しかし、「アニメ版のテキスト劣化移植」「周回を阻害するシステム」「未回収のまま終わるシナリオ」という三重苦に加え、補完すると約束された「追加パッチ」が長期間放置されたことにより、フルプライスのゲームとして極めて不誠実な「未完成品」という刻印を押される結果となってしまった。

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最終更新:2026年09月07日 14:26