ふたば系ゆっくりいじめ 1269 ゆっくり種7

ゆっくり種7 21KB


パロディ 捕食種 ドスまりさ 希少種 現代 虐待人間 創作亜種 懲りずにゆっくり種の続きです。


『ゆっくり種7』

希少種 独自設定 種のパロディなので先読み余裕です。


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さとり・・・・

『誰ですか?』

さとり・・・・

『誰なんですか?』

さとり・・・・

何も無い真白な空間、そこにはさとり1匹だけが佇んでいる。
だが声が聞こえる。
1つだけでは無い、幾つもの声がする。

ポワ

不意にさとりの身体がふらんへと変化する。

『え?』

自分の意思で変化したのでは無かった。
そしてさとりの中に、ふらんの記憶が流れ込んでくる。

『えぇ!・・・まさか・・・そんな・・・酷い・・・』

ポワ

今度はみょんへと変化する。
そしてみょんの記憶が流れ込んでくる。

『あぁ・・・・・なんて事なの・・・・』

次から次へと強制的に、さとりは変化を繰り返していく。
そしてゆっくり達の記憶を、さとりは受け継いでいった。
さとりの目には涙が流れていた。
受け継いだ記憶によって、
おくうから受け継いだこの身体の秘密を、知ってしまったからである。

ポワ

さとりの前に、緑の髪に帽子を被った胴付きのゆっくりが現れる。

『さとり・・・・あなたはこのゆっくり達の想いを受け入れますか?』

それはとても静かで、とても憂いのある声だった。
さとりの中にある沢山の想い・・・・・
その器として生きていく覚悟を問われている。
さとりの涙は、総ての悲しみを受け入れた涙であった。

『はい・・・』

『そうですか・・・・』

緑の髪のゆっくりは、優しく微笑み、
手に持っていた、悔悟の棒をさとりに差し出した。
さとりはそれを受け取る。

『これは!』

パァァァーーーーーーーーーーーー

さとりの身体から光が放たれる。
白い世界に光が満ちていく、全てを包み込むように・・・・・

『あなたの善行がゆっくりの未来に、光を導いてくれる事祈っていますよ・・・』






さなえはあーくえんぜるさん一行と別れ、自分のいた群れへと目指していた。
色々考えさせられる事が沢山あった。
もうどうすれば良いのかを判断しかねていた。
全てをかなこ様に報告しようと決めていた。

あの方は無慈悲な方では無い、きっと妙案を考えて下さる。

そう信じ群れへと急ぐ、群れまでもう少しの所まで辿り着いていた。
その頃希少種の群れでは、仮面まりさが帰還した所であった。
仮面まりさは帰るなり早々に、かなこに呼び出しをくらう。
社に入ると何時もより護衛のゆっくりが多い、何かしら重い緊張感で張り詰めているのが分かる。

『かなこさま、ただいまもどりました・・・』

『ご苦労だったなまりさ。』

『いえ・・・・でごようとは?』

『おぬしは今日、何処に行っていた?』

胡坐をかき、片膝をたて頬杖をついた状態で仮面まりさに今日の行動を聞く。

『きょう?きょうはふきんのていさつに・・・・』

『ほぉ?偵察で研究所の中までか?』

ザッザッザ

『!』

仮面まりさの周りを護衛が取り囲む。

『おぬしの行動は筒抜けだ、通常種のおぬしにわしが、
 影をつけぬとでも思うたか!このうつけ!』

『きづかれていましたか・・・』

『何を企んでおる!事と次第によってはただではおかぬぞ!
 まりさを取り押さえよ!』

かなこは護衛に号令をかける。
皆、一斉に捕獲にかかったその時、

ザシュルルルルル

空気を裂く音が社を響き渡った。

ズルズルズル・・・・ドサ

まりさを囲んだ護衛8匹全員、真横に裂けてしまった。

『な!』

かなこも他の護衛も、何が起こったのか理解出来なかった。
だが仮面まりさが何かをした!
そうかなこは確信した。
側に置いてある御柱を握る。

『そう言えば・・・研究所の希少種救出の話も・・・・
 通常種が我らの同胞を売ったと言う話もおぬしだったな・・・・まりさ!わしを謀ったか!』

かなこは立ち上がり御柱を構える。

『くっくっく・・・あなたは、はなしがはやくてたすかります。
  そうですよ!あなたのごそうぞうどうりです!
    すべて、しょちょうのけいかくのうちなのですよ!』

仮面まりさは、ゆらりと身体を振りながら話す。

『あまりにけいかくどうりにおどってくれるもので、ひょうしぬけしたくらいですよ。』

『この痴れ者め!』

ドゴーン

かなこは、怒りに任せて御柱を仮面まりさに投げつけた。
だがそこにあったのは、黒いお帽子と仮面だけであった。

『もう仮装も必要ありませんね・・・・』

かなこの後ろから、仮面まりさの声がした。

『何ぃぃ!!』

背筋に冷たい物を感じ、咄嗟に御柱を背後へ振り回す。
だがそこには誰もいなかった・・・・

『何処を見ているのです?私はここですよ。』

左側を見ると、そこには黄色い帽子を被った見慣れないゆっくりがいた。

『・・・・・誰じゃおぬしは?』

『もうお解かりでしょう?まりさですよ・・・・
 いやもうまりさでは無かった・・・すわこと呼んで頂きましょう。』

かなこは再び御柱を構える。

『おぬしの目的はなんじゃ!わしの命か!それとも他の何かか!』

『そうですね命と言えば命かも知れませんね・・・・・・でも・・・・・
  それはあなただけの命ではありませんけどね!』

すわこと名乗るゆっくりは大きく顔を振った。

シュルルルルルルル

ザシュザシュザシュ

またあの空気を裂く音が響く、

バタバタバタ

周りにいた護衛全てが倒れていく

『それがおぬしの得物か・・・・・』

すわこの口には、金属で出来た輪が咥えられていた。
先程の音は、この輪が空を舞っていた音だったのであろう。
2匹はジリジリと間合いを計りつつ詰めていく。

『やっともどってこれましたね・・・でもみはりがいない?』

その頃さなえは、廃村の入り口まで帰っていた。
そして何か異質な空気を感じていた。

『やっぱりおかしい!なにかあったんだ・・・』

嫌な予感を感じ、社目指して駆け出す。

シュルルルルル

すわこの鉄輪が宙を舞う。

ドーン


かなこの御柱が突き刺さる。

『なかなかやりおる・・・・』

『それはお互い様ですね・・・・』

双方の攻撃は、お互いへの決定打となかなかならなかった。
だがその均衡がついに崩れた。

『かなこさまー』

『!』

さなえが社へ入ってくる。
一瞬であったが、かなこの気がすわこから反れる。

『この勝負もらったぁ!』

シュルルルルルルル

かなこに再度鉄輪が投げられる。

『ふん!わしを舐めるでないわ!』

かなこは、紙一重でかわした・・・・はずであった。
目前で鉄輪は進路を変える。
そしてかなこの顔を切り裂いた。

ザシュゥ!!

『ば・・・・ばかな・・・・』

傷はかなり深かったらしく、かなこは意識が遠のいて感じられた。
僅かに残った意識でかなこが見たものは、
すわこから長く伸びた舌が鉄輪に巻きついている様子であった。
恐らくかなこの直前で舌を巻きつけて進路を変えてきたのであろう。

『・・・・・・かなこさま?』

駆けつけたさなえが見た物は、顔を切り裂かれ地に伏せるかなこの姿であった。

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

さなえはかなこに駆け寄る。

『ば・・・か・・もの!にげ・・んか・・・』

かなこは瀕死に喘ぎながらも、さなえに退却を指示する。

『もちろん逃がしませんよ!』

すわこの追撃が飛ぶ。

シュルルルルルル

さなえにはこの時、鉄輪がスローモーションに見えた。
そしてこの輪が、かなこを切り裂いたのだと理解した。
目前には、見慣れぬゆっくり・・・・
さなえは己の中で、何かが弾けるのを感じた。

『お・・まえか・・・・・おまえがやったのか・・・・・おまえがやったのかぁ!
 おまえかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

パキーン

さなえの目が紅く染まっていく、髪は逆立ちうねりを上げていた。

パシュゥゥゥゥゥ

さなえの口から空気の渦が放たれる。

ギギィィィ・・・パッキーン

すわこの鉄輪は、渦に脆くも砕かれた。

『馬鹿な!覚醒しただと?』

すわこは、さなえから距離を置いて間合いを取った。
さなえはジリジリとすわこに詰め寄っていく、紅い目がすわこを捕らえ続ける。

『ユルサナエ・・・ユルサナエ・・・・・ユルサナエ・・・・・』

言霊を唱えながら間合いを確実に狭めていく。
さなえが1歩近寄れば、すわこは1歩後退する。

『覚醒するとは誤算でしたね・・・まぁ胴付きはまだいますし、
  ここは引いた方が良いかも知れませんね・・・・・』

そう言うと後方に大きく飛び、闇へと紛れ込む。
その姿は一瞬で見えなくなった。

『さ・・・・な・・・え』

追おうとしたさなえをかなこが呼び止める。

『あ・・・あ!かなこさま?』

さなえは、かなこの声を聞き正気を取り戻す。
かなこの側まで急いで駆け寄る。

『さ・・・な・・え・・ここ・・に・・のれ・・』

かなこは瀕死の身体で起き上がり、片手をさなえの前に出した。

『かなこさま!そんなことよりいまはおけがを・・「いいから聞けぇぇぇ!!」・・ひぃ』

『わしにもう・・・時間・・は・・ない・・・長はおぬしが継ぐのじゃ・・・』

かなこは、さなえを手に乗せると顔近くまで持ち上げる。

『いや・・・いやです・・・そんな・・・いやぁ・・・』

子供のように泣きじゃくるさなえ。

『泣くな・・・さなえ・・・・今から・・・おぬしに・・・わしの全てを・・・・与える!』

そう言うとすわこの残した鉄輪を、さなえを持つ手とは逆の手に掴む。
そしてその輪を自らの首へとかけた・・・・

『ウォォォォォォォォォォォォ!!』

ザシュ

気合と共に引き抜いた。

『え・・・・・?』

唖然とするさなえの目の前から、かなこの首が床へと落ちていく。
その落ち行く表情は安らかな色を浮かべていた。

『あ・・・・・・・・・かな・・・こ・・・さま?』

さなえは何が起こったのかを、受け入れる事が出来ない。

グググググググ

首を失った身体が動き、放心状態のさなえを頭部へと据えた。

プシュゥゥゥゥゥゥゥ

湧き上がる煙

フォォォォォォォ

そして舞い上がる風

赤を基調としたかなこの身体は、白に緑を配した物へと変化していく。

さなえ・・・

さなえ・・・・

誰かが呼ぶ声がする。
さなえは気が付くと真白な場所にいた。

『あれ?ここはどこですか?』

さなえ・・・

『え?かなこさま?』

パァァァァァァァ

目の前に光が収縮していく、やがてその光はかなこを象る。

『かなこさま・・・・』

光のかなこはそっとさなえを抱きしめる。
そしてさなえの中へ、吸い込まれるように消えていった。

『あぁ・・・・かなこ様・・・・分かりました・・・・
  かなこ様の意志!さなえが引き継させて頂きます!』

さなえの目から涙が溢れていくのであった。






『どすがここのおさだよ、ゆっくりしていってね。』

あーくえんじぇるさん一行は山向こうの群れに辿り着いていた。
近々、希少種が攻めてくると、情報が入っていたので群れは慌しかった。
少しでも戦力が欲しかったらしく、あっさりと群れへの加入は認められた。

『ぱちゅたちはなにをすればいいの?』

実際の所は、初めての群れで勝手も利かず、
隅っこで途方にくれていた。
結局は自主的にあーくえんぜるさんに乗って、巡回警備をする事となった。

『ねぇ?ちゃとりおねいちゃんは?ありちゅをおいちぇどきょいっちゃったの?』

毎日のようにさとりの所在を尋ねる子ありす。
この話をすると誰も答えてくれなかったのだ。
目まぐるしく変化していく日々・・・・・
その心の支えだったさとりが居なくなり、子ありすは寂しかった。
ただ毎日、空を見上げてさとりの帰りを心待ちにしていたのだ。
そんな子ありすに、真実を告げる事は酷である。

「おーいドスは居るかい?」

群れに何人かの人間が入ってきた。
顔見知りの様子で、群れの中を我が物顔で闊歩する。

『ゆゅ?どすはここだよ、ゆっくりしていってね。』

「おぉゆっくりゆっくり、・・・で希少種の連中なんだが近くまで来ているらしい・・・
 お前さんとこのゆっくりじゃ戦力にならんだろ?強くなれる薬を持ってきたから食わせてやれや・・」

そう言って人間は幾つかの袋をドスに渡す。

『ゆゆ?つよくなれるんだね?それはゆっくりしてるね。
 にんげんさんたちも、どすたちとせいさいにきょうりょくしてくれるんだよね?』

希少種撃退の協力の約束を確かめるドスまりさ。

「お?おぉ任せておけや、ゆっくなぞ全滅させてやっからよぉ・・・・
  でさっきの薬は戦いが始まる直前に食わせてやれや、その方が強くなれるぞ。」

『ちょくぜんだね?ゆっくりりかいしたよ。』

「じゃあ俺等は用意してくっからよぉ、それまできばってくれや」

そう言うと人間達は引き返していった。
ぱちゅりーは去っていく後姿を見ながら、何か悪い予感がしてならなかった。
山道を上流へと歩いていく先程の人間。

「おやっさん・・・さっきの薬って・・・」

1人の青年が、先頭を歩く中年の男性に先程の薬の事を聞いた。

「あぁあれか?檳榔子だ。」

「えぇ?それってやばくないですか?」

「さぁ?まぁ興奮剤になるし、痛みや恐怖は吹っ飛ぶだろうさ。」

「こまけぇ事はいいんだよ。どうせ全滅するんだからよぉ」

「そりゃそうですけど・・・・・」

「さっさと行って用意するぞ、手間取って逃げられてもかなわん。」

「「「了解っす」」」

この会話を聞いていたゆっくりがいた。
不審に思い後をつけていたスィまりさである。

『なにかゆっくりできないきがするよ・・・・もうすこしあとをつけてみるよ。』

人間より少し離れた場所から、置いていかれないようにスィーを走らせる。
1時間後、ついにその時は来た。

『れみりあだぁぁぁ!きだよ~わがってねぇ~』

見張りに立っていたちぇんの声が響く。

『れみりあこわいよ~』

『でいぶはじにたくなぁぁぁい!!!』

れみりあと聞いただけで震えだす群れ。

『まりさはにげるんだぜ・・・そろ~りそろ~り・・・てどぉじでれみりあがいるのぉぉぉ!』

真っ先に逃げ出したゆっくりは、れみりあの餌食となっていく。

『そうだ!みんなこれをたべてね。
にんげんさんがくれたれみりあにもかてるおくすりだよ。ゆっくりたべてね。』

ドスまりさは先程の「強くなれる薬」を皆の前に置いた。

『む~しゃむしゃ~しあわせ~』

『これめちゃうめぇ!うめぇうめぇ!』

本来なら苦味が勝ち、ゆっくりには食べる事は出来ないのだが、
これは蜂蜜漬けにされていて甘くできていた。
そしてその効果を発揮しだす。

『うぅぅいたんだどぉ~おじょうさまがやっつけるんだどぉ~』

希少種の部隊が次々と、通常種を襲い始める。
まずは近くにいたれいむが襲われた。

『むのうはしぬんだどぉ~』

れいむの身体に噛み付くれみりあ。
だがれいむの反応は異常であった、身体を捻りれみりあをゆらりと睨む。

『デいぶハデングるまだなんダどォやだジぐじないどだでナんだド』

まったく何を言っているのか聞き取れない。
そして、力任せにれみりあを振り解いた。
無理に身体を捻ったので、れいむの身体は引き千切られる。
だが構う事無く、そのままれみりあに噛み付いた。

ガブ

『いだぁいんだどぉぉぉぉざぐやぁぁぁぁ!!!!』

ゴキゴキボキ

砂糖で出来た歯が砕けるほどの力で、噛締めていくれいむ。

『うメえウメえうめえうメえうめぇ』

瞬く間にれみりあを食い尽くしていく。
異常なゆっくりは、れいむだけでは無かった。
まりさもみょんも、ちぇんやありすも・・・・・
通常ならば、れみりあを見ただけで逃げ惑う通常種が、
逆に襲いかかっていく。

『ワがだナいギョォォォ!』

『げづバぜイだいなンだぜぇぇぇぇぇ!』

『どガいバぁぁぁぁァァァァあぁ!!!』

『なんなんだどぉぉ!どうなってるんだど?れみりあは・・・ぎゃぁぁぁぁ!!!』

どの通常種も奇声を上げながら、希少種を襲っていった。
だが希少種も負けてはいない、

『たんどくであいてをするな!ちかくのなかまとくんでたたかえ!
 はんげきするすきをあたえるなぁ!』

ゆうかの指示で3匹1組のチームを組み、次々と通常種を囲んで倒していく。
だが痛みや恐怖に囚われない、不死の如く動くゆっくりが相手である。
希少種群は、劣勢とはいかないでも押されていった。

『いったいどうなっているの・・・・』

倒しても倒しても起きあがる通常種に、ゆうかも動揺を隠せなかった。
その頃ドスまりさは、上流にいる人間に加勢を頼みに行っていた。

『ゆゅ!にんげんさんゆっくりしすぎだよ!はやくどすのむれをまもってね。』

騒ぐドスまりさを慌てる様子もなく、煙草をふかしながら眺める男性達。

『なにしてるの?どすとのやくだよ・・・ゆっくりしないでほしいよ!』

「そろそろ始めますか?」

「もうちっと待てや・・・連中全部が川原に入った時が狙い目だ、
 まだ揃ってなさそうだしちぃと待てや・・・」

『ゆゅなにいってるの?』

「こいつはもう用無しだから、こいつでも潰しながら待とうや!」

そう言うと男性達は手にそれぞれ道具を持ち、ドスまりさを取り囲んだ。

『なにするの?なんだかゆっくりできないよ?あいつらをせいさいしてくれるのでしょ?』

何やら身の危険を感じたのか、ジリジリと下がるドスまりさ。

ザス

『ゆぎぃ!いだぃぃぃぃぃぃ!』

背後にいた男性に、鋤で刺されて悶え苦しむ。
それを合図に、全員がドスまりさに襲いかかった。

『いだいぃ!やべでぇぇぇ!!どうじでぇごんなごどぉぉぉ』

ドスまりさには状況が理解出来なかった。
味方のはずの人間によって、何故自分が暴行をうけているのか分からなかった。

「おいドスよ!言ったよなぁ?ゆっくりは全滅させてやるってよぉ?
 お前もそのゆっくりだろうがぁ!約束通り全滅させてやるよぉ!」

「ヒャハァァァ!!やっぱドスはやりがいがあるな!思いっきりやってもまだ死なないぜ!」

『やべでぇぇぇ・・・いだい・・・いだい・・・・』

ドスまりさは横倒しになり、一方的に暴行をうけ続ける。

「もうすぐ、この水門あけてお前らの仲間ごと水で流してやっから先いってろや・・・」

『ぞんなぁぁぁ・・・やぐぞくが・・いだいぃぃぃ・・・ち・・ちがうでしょぉぉぉ!』

『!』

ドスまりさは抗議するが聞き入れてもらえない、
隠れて様子を伺っていたスィまりさは、
この事をあーくえんぜるさんに教えるため、急いで引き返していった。

『おぜうさまはつよいんだどぉぉぉ!』

3匹同時にまりさに襲いかかり、餡子を一気に吸い上げて皮のみにしていく、
だが倒した隙を別の通常種に襲われる。

ガブ

『いだだ!だずげでぇぇぇぇ!!!』

『うバうばウバうびゃうばウマ』

この繰り返しで戦場は混沌としていた。

『むきゅう!あっちのれみりあにぶつけてちょうだい!いしさんのよういもわすれないでね!』

生き残るべく、必死にぱちゅりーは指示を出していく。

『わがったんだよぉぉ!』

『くらうんだみょん!』

『あっちいけぇぇぇ!』

あーくえんぜるさんは、全員必死で戦っていた。
狂った通常種は希少種どころか、仲間までも襲いだしている。
このままでは、いつ自分達にも危害が及ぶか知れない状態であった。

『ぱちゅりー!ここはもうすぐみずさんがくるよ!ゆっくりしないでにげてね!』

スィまりさが上流から戻ってきた。

『むきゅう!みずさん?それはいけないわ!でもこのままじゃにげられない・・・』

周囲を希少種と狂ったゆっくりで囲まれているのである。
動きを自由にはさせてもらえなかった。
それでも逃げなければならない・・・・・
無理してでも強行突破するしか、手段は残されていなかった。

『とつげきだみょぉぉん!』

『いぐんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

ドーーーーン

次々と、敵味方関係なく跳ね飛ばして行く。
だがそんな進行も長くは続かない・・・・目の前にれみりあが現れる。

『しぬんだどぉぉぉぉぉぉ!!!』

れみりあの口が大きく開かれる。
ここに逃げ場所はない、恐怖でみな思わず目をつむりうずくまる。
その時、上空に大きな影が横切る。

バッサバッサバッサ

ドーーーーン

『なんなんだどぉぉぉぉ?』

れみりあは影に吹っ飛ばされた。
皆が目を開くとそこには大きな背中があった。
黒い大きな翼を広げ、あーくえんぜるさんの盾となってそこにあった。

『ぱちゅりー大丈夫ですか?』

皆、その声に聞き覚えがあった。

『む・・・むきゅう?さとりなの?』

ぱちゅりーは震える声で尋ねる。
死んだはずと思っていた仲間の声・・・困惑と希望が入り混じる。

『はい!心配をかけました。ここは私が引き受けます!
 みんなは早く逃げて下さい。』

援護を引き受け、皆に撤退を促すさとり。

『むきゅう・・・だめなの・・・・ここにはもうすぐ、いっぱいのみずさんがくるの・・・
 でも・・・れみりあやゆっくりしなくなったみんながいて・・・・・
   ぱちゅたちはおとりにされのよ!にんげんさんにだまされたのよ!』

涙を流しながら叫ぶぱちゅりー。

『そうですか・・・・分かりました!道は私が切り開きます!』

そう言うとさとりは、黒い翼を大きく広げ宙を舞うが如く飛んだ。
そして前方にいる希少種達に向かっていく。

『ううぅ?おじぇうさまのすてきなおぼうしがぁぁぁ!!』

『かえすんだどぉぉぉ!!』

『ゆっくりできないんだどぉぉ!』

『おぼうしぃぃぃぃ!!』

次々にゆっくりの命とも言うべきお飾りを奪っていく、
大切なお飾りを求めて、皆さとりを追いかけていった。

『あいたんだみょん!』

『むきゅう!いまよ!いそいでちょうだい!』

『わがったんだよぉぉ!』

さとりを追いかけて開いた道をあーくえんぜるさんは猛進して行く、

「さてそろそろいいだろ・・・水門あけっぞ」

「「「了解っす」」」

ギィギィギィギィ

ザァァァァァァァァァァァァァ

ついに水門は開け放たれた。
川原一杯に濁流となって押し寄せていく。

『おみずさんこないでぇぇ!』

『ゆっくりできないぃぃぃ!』

『わがらないよぉぉぉぉ!!』

次々と濁流に呑まれていくゆっくり。

『むきゅう!いそいでぇ!』

あーくえんぜるさんは必死に山を登って行く、
さとりはお飾りを高台に放り投げて、まだ川原にいるゆっくりの救出に行く。

『おまえは!あのときの!』

ゆうかは、川原の真ん中でこちらに向かって飛んでくるさとりを見つける。
そのまま、さとりに襲いかかった。

ガシ

だがゆうかはさとりの両手に捕らえられる。
その直後、今迄いた場所を濁流が飲み込んでいくのが見えた。
さとりはゆうかを高台に降ろすと、他にも助けれるゆっくりがいないかを探しに行ってしまった。

『あいつ・・・・』

ゆうかは何が起こったのかは分からなかったが、
自分がさとりに助けられたのだと言う事は理解できた。

『おねいちゃんがきゃえってきちゃんだにぇ』

子ありすは、さとりの帰還を喜びはしゃいでいた。
だがそこに現れる3匹のれみりあ

『れ・・・れみりあだぁぁぁぁ!』

逃げた通常種を追っていて、難を逃れた運の良いゆっくりである。

『こうまかんにもってかえって、でなーにするんだどぉ』

『いやぁぁぁたちゅけちぇぇぇぇ!!』

1匹が子ありすを掴むと飛び去って行く、そこに戻ってきたさとり。
だが子ありすを追えば、ぱちゅりー達が危ない!
さとりに選択の余地は無かった。

『いただきまんもすなんだどぉ・・・れみりあのかりすまなおぼうしがぁぁぁ』

『あまあまいただくんだ・・・・かえすんだどぉぉ!』

すかさず2匹のお飾りを奪い、そのまま子ありすを追った。
既にかなりの距離を離されている。
現時点で追いつくのは不可能であった。

『ありす・・・・・・ごめんなさい・・・』

お飾りを捨てぱちゅりー達のところへ戻る。
人間が確認に来る前に、皆を安全な場所まで非難させる必要があったのだ。
行くあてのないあーくえんぜるさん一行は、灯台の群れへと引き返すしかなかった。

『さとりぃぃよかった・・・よかったよぉ・・・』

出迎えてくれたこいしは、さとりの生還を泣いて喜んでくれた。
この時教授は、出かけていて会う事は出来なかった。
管理者の許可は得られなかったが、
こいしの強い要望で、灯台の群れへと仲間入りする事となった。

『むきゅう!よろしくおねがいしますわ。
 でもここのおさはやっぱり、きょうじゅさんでいいのかしら?』

『ちがうよ、ここのおさはこいしだよ。
 そしてきょうじゅはかんりしゃさんなんだよ。ゆっくりりかいしてね』

『かんりしゃさん?よくわからないわ・・・・でもゆっくりりかいしたわ。』

管理者が何を意味しているのかは、ゆっくりには理解しようが無かった。
だが頼るしかないのである。
ぱちゅりーは、それだけは理解出来た。
落ち着いた一行は、やっとさとりの話を聞く事が出来た。

『わたしはもう・・・・希少種とか通常種とかの争いはしたくありません・・・・
 これからは戦いと止めるために戦います!
  ぱちゅりー達がまだ希少種と戦うのであれば、さとりはここから出なければなりません・・・・』

『むきゅう・・・さとり・・・あんしんしてちょうだい、ぱちゅもそのいけんにさんせいよ。』

さとりに賛同するぱちゅりー

『こいしたちは、さいしょからちゅりつはよ。せんそうはゆっくりできないからね。』

こうして彼女達の今後の方針は決まった。
これがどれ程難しい事なのか、誰もまだ理解してはいなかった。




つづく


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もう少しで終われそうなので、なんとか完結まで書かせて下さい。
前回より少し長くしてみました。
書いておいて何なのですが・・・・・
こんな与太話が長いと読み辛くないですか?
この様なSSを読んで頂いただけで感謝です。
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい。



これまで書いた物

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ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編
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感想

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  • とってもゆっくりしたSSさんだね!つづきをゆっくりまつよ! -- 2012-11-24 14:02:40
  • 続き楽しみにしてますよ
    頑張ってくださいo(^^)o -- 2012-08-30 12:30:47
  • 非常に続きが楽しみです -- 2011-12-30 16:49:52
最終更新:2010年05月25日 18:41
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