ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ

ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ 33KB


 数日前に、「50cmぱちぇ?なにそれ、D.Oのぺにぺにのサイズ?」という酷い言われようだったらしいので、
 ブルーシートまりさの育ての親、ぱちゅりーさんの過去を紹介。
 ちなみに私のぺにぺには、ギリギリ子ゆっくりを貫けるくらいです。
  • 俺設定の希少種が新たに出演。
 シリーズではおなじみの、俺設定のゆうかりんについてはあえて触れない。
  • 序盤の愛でシーンは某アレを参考にしております。何となく気づいた方もご容赦ください。





『ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ』

D.O





ここは森と人里の境界線あたり。
町では猛暑が牙をむく、夏のある日。
とはいえここは木々の木陰も涼しい森の中である。
ゆっくり達も、思い思いにゆっくり生活していた。

今、とあるゆっくりの群れに生まれた赤ありすと赤ちぇん、
そして一匹の、体高50cmを超える老ぱちゅりーが日向ぼっこを楽しんでいた。

「「「ゆっくりー。」」」
「ぱちゅりーおにぇーしゃん、ありしゅにおはなしきかせちぇ。」
「むきゅ。どんなお話がいいかしら。」
「わきゃるよー。ちぇんはおにぇーしゃんのむかしばなしがいいよー。」
「む、むきゅ。おちびちゃん達にはあまり面白いお話じゃないわ。違うのにしましょう?」

「だいじょうぶだわ!おはなしがききちゃいのわ、ときゃいはなどくしゃのだれかしゃんよ!」
「むきゅ!あ、ありす、それは誰なの!?」
「わきゃるよー。こめんとでりくえすとされてたんだよー。」

「・・・むきゅぅぅううう!!!」



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夏を7回もさかのぼったある日、
ぱちぇ達が日向ぼっこをしている場所からさらに、
人間さんのあんよで30分ほど奥へ入ったところが始まりの舞台となる。
老ぱちゅりーの、波乱に満ちたゆん生の始まりの・・・



「「「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」」」」
「「ゆっくりしていってね!」」

「ゆーん。れいむとまりさのおちびちゃんたち、みんなゆっくりうまれたよー。」
「おちびちゃんたち、すーりすーりしようね。」
「「「「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」」」」
「むきゅーん、ちあわちぇー。」

「れいむとまりさから、ぱちぇがうまれたよ。ふしぎだね!」
「でも、とってもゆっくりしたおちびちゃんだね!」
「むきゅーん、むきゅーん!」

ぱちぇは、とある群れのれいむとまりさのつがいから誕生した、10匹の赤ちゃんの末っ子として生まれた。
遺伝上の偶然、いわゆる取り換え子であり、群れのみんなが不思議がったが、
きっとゆっくりしたれいむとまりさへの、森からのプレゼントだろうということで、群れのみんなからも祝福された。



ぱちぇの家族はゆっくりしたゆっくり達だった。
お父さんまりさは群れ一番の狩りの名人、お母さんれいむは気立てのよい美ゆっくり。
おうちは、群れのだれもがうらやむ、崖下の広々とした洞窟。
赤ゆっくり達は何不自由なくゆっくり育てられた。

「まりさはかりにいくよ。れいむ、おちびちゃんとゆっくりおるすばんしてね。」
「ゆっくりいってらっしゃい!」

「おきゃーしゃん、あしょんでー。」
「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」
「おきゃーしゃんのりぼんしゃん、ゆっくちしちぇるにぇ。」
「ゆゆーん。おちびちゃんたち、おかあさんのかみにいたずらしちゃだめだよ。」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ。」
「ゆーん、ごめんにゃしゃい。」
「それじゃ、みんなでおうたをうたおうね。ゆーゆゆー、ゆゆー。」
「むきゅーん、ゆっくちしたおうたさんにぇ!」



晴れた日は、父まりさ達が狩りに行った後、広場でゆっくり親子が集まり、思い思いにゆっくりする。
日向ぼっこも、群れのみんなとのコミュニケーションも、ゆっくりライフの大切な要素だ。

「ゆゆーん!ころころしゅるよ!」     ころころころころ・・・ぽちゃん!

「ちょうちょさん、ゆっくちたべられちぇにぇ!」
「ゆっくち、ゆっくち!」
「おはなしゃん!ゆっくちたべられちぇにぇ!」
「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー。」
「れいみゅをたべないで・・・。」

「しゅっきりー!」
「ずっぎりぃぃ・・・。」

「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」
「ゆっくちおうたをうたうよ!ゆーゆゆー!」
「ゆーん、ゆーん。まりしゃもいっしょにあしょびちゃいよー。」
「・・・・・・。ゆーゆゆー。」
「ゆあーん、まりしゃとあしょんでー。」

「ゆっくちあかちゃんがうまれりゅよ!」
「ゆっくちうまれりゅよ!」
「ゆっくちうんうんうまれりゅよ!」
「ゆっくちうまれりゅよ!」

「おきゃえりなさいだよー。むーちゃむーちゃにするー。ぺーろぺーろにするー。しょ・れ・と・も・・・」
「むーちゃむーちゃにきまっちぇるんだじぇ!きちゃにゃいまむまむみしぇるんじゃないんだじぇ!」
「ゆぴぃぃいいいい。ひじょいよー。わきゃらないよー。」

「むきゅーん。みんにゃ、とっちぇもゆっくちしちぇるわ!」

かけっこ、むーしゃむーしゃごっこ、すっきりーごっこ、しゅっさんごっこ、おままごと。
思い思いに仲良く遊ぶ赤ゆ達。
赤ゆっくりは他の動物同様、このような遊びの中から今後の生活に大切な能力を身につけていく。
群れの赤ちゃん達も、こうしてゆっくりしたゆっくり達に育っていくのだ。



へとへとになるまで遊び、おうちに帰ると父まりさも狩りを終えて戻ってくる頃だ。

「ゆっくりかえったよ!」
「「「「ゆっくちおかえりなしゃい!」」」」
「ゆっくりしたごはんさんがたくさんとれたよ。ゆっくりごはんさんにしようね!」

「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー。」
「ゆゆーん、おちびちゃん。おくちがよごれてるよ。ぺーろ、ぺーろ。」
「ゆゆー。しゅっきりー。」

ご飯が終わると、お外も暗くなり始め、ゆっくり達はすーやすーやの時間だ。
おうちの中に葉っぱを敷き、干し草を積んでふわふわのおふとんを準備する。

「おちびちゃんたち、ぽんぽんいっぱいになったら、すーやすーやしようね。」

「れいみゅ、ひちょりでおふとんしゃんをしけるようになっちゃよ!」
「ゆゆーん、しゅごーい!」
「ゆーん。まりしゃはひちょりでれいみゅにおふとんさんをしいちぇもらえるよ!」
「ゆゆーん、しゅごーい。」

「「「「「「ゆっくりおやすみなさい!!!」」」」」」



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「・・・それから、色々あってぱちぇは人間さんの町に行ったの。
そこで、色々あってから、ぱちぇは森に戻ってありす達のお父さんとお母さんに出会ったのよ。むきゅん。」

「・・・わきゃらないよ。」
「いろいろしゃんがおおすぎちぇ、とっちぇもいなきゃものだわ。」

「むきゅ。わかってね。作者さんは今、48時間以上寝ていないのよ。」
「3からうえはわからにゃいよー。ぱちゅりーこそわかっちぇねー。」
「ぜんぶかかにゃいなんて、いなかもののさくしゃさんにぇ!」

「むきゅぅぅううう。これ以上は、作者さんの午後のプレゼンさんに悪影響があるのよぉぉおお。」
「すーやすーやしないぷれぜんしゃんは、とっちぇもゆっくちできりゅわ!」
「むぎゅうううう!」



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とってもゆっくりした生活は、ある日突然終わりを迎えた。

いつもどおり、春ののどかな青空。
にもかかわらず、その一部が赤く染まっていた。

「ゆーん。もりさんがあかいのぜ。」
「とっちぇもきれいだにぇ。」
「ゆー。こんなのはじめてだよー。ぱちぇにききにいこうねー。」

ぱちぇというのは、無論主人公の赤ぱちゅりーではなく、ドスの側近ぱちゅりーのことである。

「ぱちゅりー。もりがあかいんだよー。わかるー?」
「む、むきゅ・・・。ぱちぇもはじめてみたわ。」
「どすもはじめてだよ。」
「ふしぎだけど、とってもとかいはね。」
「むきゅん。そういえば、こんなおはなしをきいたことがあるわ。」

      • やまかじさんがおそらにあかいおようふくをきせてゆっくりぷれいすにくるとき、
ゆっくりたちはあつくてくるしくて、みんなえいえんにゆっくりしてしまう・・・

「「「「?」」」」
「む、むきゅ・・・。むきゅぅぅぅうううう!みんなにげるのよぉぉおおおお!」
「「「「?」」」」

ぱちぇがそう叫んで、逃げ去ってからきっかり42分後、
ゆっくりプレイスの周囲が赤く染まり始めたころになって、ようやくドスまりさが声を出した。

「・・・・・・ゆ、ゆぁぁあああああああ!!!やまかじさんはゆっくりできないぃぃぃいいいいい!!!」
「「「ゆっ、ゆっくりにげるよ!」」」

赤ちゃんのいる者は赤ちゃんをお口に入れ、
それぞれのおうちからはこれまで貯め込んだご飯を持てるだけ持っていく。

「ゆゆっ!おちびちゃんがたくさんいるとにげきれないよ!おちびちゃんたちは、どすのおくちにはいってね!」
「「「「「どすのおくちはゆっくちしちぇるにぇ!」」」」」

ドスも群の長らしく、群れのゆっくり達の負担を減らすため、
群れの赤ゆ、子ゆ達数千匹をまとめてお口に入れて運ぶ。
ぱちぇの一家も、ぱちぇと長女まりさは父まりさが、次女れいむは母れいむがお口に入れて運び、残りはドスに任せる。

「ゆーん。どすのおくちはうらやましいじぇ。」
「むきゅーん。でも、みんなははいりきれにゃいわ。」

まあ、親達は大騒ぎだが、子供たちの多くはピクニック気分で、
普段は入れないドスのおくちの中に入れてもらえた赤ゆ達は、大変羨ましがられたりしていたのだ。
ここは、年長の赤ゆ達が我慢するしかない。
ぱちぇの様に、自分から我慢する方を選ぶ赤ゆの方が珍しいのだ。




「さあ!みんなにげるよ!」
「「「ゆっくりにげるよ!」」」
「?どす?おぼうしさんがあかいわ!とってもとかいはね!」
「ゆぅ。ゆ?ゆぁぁぁああああああ!!!あづいぃぃぃいいいいい!!!」
「わからないよぉぉおおお!どすがもえてるよぉおおお!!!」

残念ながら彼女たちは最善を尽くしながら、結局間に合わなかった。
ドスの叫びを合図としたかのように、炎は群れの周囲を包みこみ、火の粉は雨のように降り注ぎ始めた。

「ゆぎゃぁぁぁあああ!あづいぃぃいいいい!どすのおぼうし、どすのかみのけがぁぁぁあああ!」
「ゆぴぃぃいい!どすぅ!かまにゃいでぇぇえええ!」
「いちゃいぃいいいいい!やめ『ぷちっ』・・・」
「むーちゃむーちゃしにゃいでぇぇぇええええ!!!ゆぴぃぃぃいいいい!!!」

「どすぅぅぅうう!やべでぇぇえええ!おちびちゃんが、おちびちゃんがぁぁぁああ!」
「ゆぎぎぎいいい『ぷちぷちっ』いい!どすの『ぷちぷちぷちぷち』どすのゆっぐりじだがみ『むしゃり、むしゃり』ぃぃいいい!!!」

ドスの周囲のゆっくり達、そのお口に入った赤ゆっくり達、全員が泣き叫ぶ中、
ドスはおくちの中の赤ゆ全員をむしゃりむしゃりとすり潰し、
飾りのかけらや餡子の粒をまき散らしながら叫び続け、巨大な火柱と化していった。



「ゆぁぁぁああ!れいむのゆっくりしたおちびちゃんがぁぁぁああ!」
「ゆぅうう、れいむ、ゆっくりしないでにげるよ!みんなゆっくりできなくなっちゃうよ!」

ぱちぇの両親はさすがに優秀なゆっくりで、ドスの最期を見届ける前に、一刻も早い脱出を決断した。
当然間に合うはずもなかったが。

「ゆぎぃいぃいいい!ありすのとかいはなかみのけがぁぁぁあああ!」
「わきゃらないよぉおぉおおお!」
「ゆぴぃぃいいいいいい!おきゃあしゃぁぁん!」
「あじゅい、あじゅいぃぃいいいいい!」

火の粉はゆっくり達に降り注ぎ、容赦なく飾りや髪の毛を炎上させていく。

「ゆぅ、ゆぅ、おちびちゃん。おかあさんのおくちのなかはくるしくない?」
「ゆゆーん。ゆっくちしちぇるよ!」
「ゆぅ、まりさのれいむはゆっくりして・・・れいむぅ!おりぼんが、おりぼんがぁ!!!」
「ゆ?ゆぎゃぁぁぁぁああああ!おりぼんが、れいむのゆっくりしたおりぼんがぁぁあああ!」

そしてついに、母れいむのおリボンにも火の粉が触れた。

「ゆぎぎぎぎ、まりさぁぁぁああ!けしてぇ、けしてぇぇぇえええ!」
「ゆぁぁぁああ、こっちにきちゃだめだよぉおおお!まりさのおぼうしももえちゃうよぉおおお!」
「どぼじでそんなこというのぉぉおおおお『むしゃり』おおお!」

「ゆぴぃぃいいいいい!おぎゃあじゃぁぁぁああん!れいみゅのおしりをかまにゃいでぇぇええ!」
「おちびちゃぁぁん・・・れいむぅ、おちびちゃんをおくちからだしてあげてぇぇえええ!」
「あづいいいいいいい!ばりざぁぁあああ!」
「ゆぅ、ゆぅ、ゆっくちおくちからでりゅ『ざくり』・・・」

父まりさと、そのお口に入っていたぱちぇ、長女まりさは、
目の前で母れいむが炎上し、そのおくちの中から這い出て来ようとしていた次女れいむが、
顔面を前歯でそぎ取られてびくんびくんと痙攣し、意識を持ったままおくちの奥へと崩れ落ちていく様を見せつけられたのであった。

「む、むぎゅうううううう!ぱちぇをおくちからだしちぇぇぇぇえええ!」
「ゆひぃ、ゆひぃいいいいい!まりしゃたべられちゃくにゃいぃぃいいいい!」
「ま、まっでぇ、おちびちゃん、おちびちゃぁぁぁぁん・・・」

長女れいむとぱちぇは、身近な危険からのがれるために父まりさのお口から飛び出して、散り散りに逃げて行った。
周囲が赤く包まれる中、ただひたすら両親から離れるため。
ぱちぇが最後に見た父まりさの姿は、逃げようとする長女まりさに追いついてお帽子を噛んで捕まえながら、
自分のお帽子を炎上させて転げまわる様であった。
父まりさは、長女まりさのお帽子とともに赤く染まり、やがて炎の中に消えていった。



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「・・・むきゅ。ということがあってぱちぇ達は人間さんの町に行ったのよ。
それから、色々あって、生き延びたぱちぇは森に戻ったの。以上よ。」

「・・・わきゃらないよー。」
「いろいろしゃんはときゃいはじゃにゃいわ!」

「むきゅぅぅ。作者さんは、これまでのお話を書いている間に2回ほど意識を失ったのよ。」
「じゃあ、2かいもねむれたんだねー。わかるよー。」
「とっちぇもときゃいはなおはなしがかけるわ!」

「むきゅぅぅぅううううう・・・。」



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森の火災は、結局人間さんにも原因不明だった。
雷か、乾燥によるものか、焚き火か放火か。
確実なことは、その周囲で生活していた数万のゆっくり達が生活の場を失ったことであった。
森の他の地域には他の群れがいる。
それに、ほとんどのゆっくり達は、あんな体験をした直後に森に戻る気にはなれなかった。



その数日後・・・

『・・・ごらんください。虹浦町一帯に突如発生したゆっくり達は、食料品店や交通に多大な悪影響を及ぼし・・・
      • 虹浦大学の湯宇川教授は、この原因と考えられるのは○日に発生した大規模な森林火災であると・・・』

町は、ゆっくりに包まれた。



町では町議が緊急招集され、対策について会議が始められたが、
ゆっくり愛護派の強固な妨害もあり、対策の決定については難航していた。

「ゆっくりは住む場所を追われただけなんです!駆除なんてとんでもない!」
「しかしねぇ、毬夢さん。現実に被害が出ている以上、ある程度の非情な決断もやむを得んでしょう。」
「天霧さんの言うことも一理ありますが、もう少し慎重を期した方が・・・」
「そうは言ってもですねぇ、そう長い間手をこまねいてもいられませんよ。
ここはとりあえず、駆除・保護双方の案をまずは早急に計画書としてまとめて、検討を進めるべきです。」
「んむぅ・・・。」

「天霧会長、ゆっくり駆除車両の開発については進めるということでよろしいでしょうか。」
「ふぅ。まあ、どうせ駆除するしかないんだ。なるべく早く完成にこぎ着けてくれ。ところで君。」
「何か?」
「私はゆっくりを虐待したくてこんな計画を推し進めているわけではないからね。くれぐれも勘違いしないように。」
「・・・・・・。」






一方、町にやってきたゆっくりの群れ同士にもイザコザが発生し始めていた。
要するに縄張り争いであり、多くの群れが一つの町に集まった悪影響である。
集められる食糧の量が激減したことも問題をより深刻化した。

「むきゅう。今日はおとなりのありすの群れが、ゲスの群れに襲われたわ。」
「ゆぅぅ。まりさたちももっとおおきなむれにはいったほうがいいよぉ。」
「わきゃらないよー。」

ぱちぇは当然のことだが、生きていた。
なんとか生き残り、数匹の赤ゆ達と共に小さな群れをつくって、この一月の間に子ゆっくりサイズまで成長している。
彼女たちがこれまで生き延びたのは、ぱちぇの運の良さととっさの判断力のおかげである。
無論、食料事情が森での生活時代ほどに良いはずもないが、この状況下では、生きているだけ儲けものであろう。

「むきゅー。残念ながらここから先は、とても主役さんは務まりそうにないわ。」
「ぱちゅりーはだれとおはなししてるの?」
「むきゅん!とにかく、ゲス達から守ってもらえる群れに入るのよ!」
「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」



町に来たゆっくり達は、当初弱小勢力を数えれば300ほどの群れに分かれていたが、
現在では20ほどの巨大勢力に集約されつつあった。中でも、特に巨大化した勢力は以下の3つの群れであった。



「ゆっへっへぇ!ドスの群れがこの町を支配するのぜぇ。
ゆっくりだけじゃないのぜぇ!人間さんもいずれは奴隷にして、あまあまを独占するんだぜぇ!
ゆぇーっへっへっへっへぇ!!!」
「ゆへぇ。まりさたちも、どすのおこぼれをいただきたいんだぜぇ。」
「ゆぅ?ドスが何かこぼすとか思ってるのぉぉおおおお!あまあま一かけらもあげるわけないでしょぉおおおお!馬鹿なの!死ぬの!」

ぐしゃり

「ゆびぇ・・・」

『ドゲス帝国』
最大勢力はゲス・レイパー・ぼせい(笑)・けんじゃ(笑)を集めて容赦なく他の勢力を粉砕していく。
体制は言うまでもなく恐怖政治であり、ドスの中でも大型の体高6mクラス、かつ異常な計算高さで群れを掌握している。
現在では、森の境界線から町を横切る小川まで、事実上町の4割の地域を支配する最大勢力だ。



「ゆぅ。まりさは、このまちをほんとうのゆっくりぷれいすにしたいんだぜ!」
「「「「みょん!みょん!みょん!みょん!」」」」
「まちをげすたちからかいほうするのぜ!こころあるみょんたちはまりさについてくるんだぜ!」
「「「「みょん!みょん!みょん!みょん!」」」」
「まりさは、ここに『ゆっくりかいほうぐん』のせつりつをせんげんするのぜ!!!」
「「「「みょーん!みょーん!みょーん!」」」」

「ゆぅ。まりさはうまくやれたかだぜ。」
「心配いりやせん、ここに集まった連中を見てみなせぇ、みょん。
おやっさんの熱気が移っちまって、あの日の森より熱く燃え上がっちまってまさぁ、みょん。」

『ゆっくり解放軍』
長まりさと若頭みょんを中心とした少数精鋭の集団である。
戦闘員と非戦闘員が明確に分かれており、長まりさ以外の戦闘員はみょんのみで構成されている。
これにより、通常の群れにはよく見られる戦闘中の逃亡や、レイパー相手での思考停止などは起こらない、強力な軍団となった。
現在、駅前の商店街を本拠地としている。



「ゆぅぅぅ。みょんやどすなんていなくても、れいむたちはつよいんだよ!」
「わかるよー。わかるよー。」
「いちたいいちではかてなくても、おおきなおさたちがあつまったら、どすにもかてるよ!」
「わかるよー。わかるよー。」
「いもむしさんいっぴきだとおなかいっぱいにならなくても、たくさんたべればおなかいっぱいになるんだよ!」
「わからないよー。」

『Lサイズゆっくり同盟』
これまで小さな群れの長を務めてきたLサイズゆっくり(5−60cm程度)達が30匹以上集まって作った群れである。
それぞれが長を務めていただけあり、意外と集団行動が板についている。
最近は、野良だけでなく、栄養状態のいい飼いゆっくりまで同盟に勧誘しようと蠢動している。ある意味一番ウザい。



この、虹浦町を舞台としたゆっくり達の熾烈な戦いは、
4月から6月まで、3ヶ月に渡って続くこととなる。
少数の室内飼いの飼いゆっくりと、当時学校に勤めていた公務ゆっくりの胴付きてんこを除き、
群雄割拠、町の全ゆっくりを巻き込む壮絶な争い。
ゆっくり達はのちにこの戦いを『ゆっくりうぉーず』と呼んだ。
なお、人間さん達は同時期を『第一次餡公害撲滅計画・準備期』と記録している。



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「・・・むきゅ。ということで、とにかく大変だったのよ。
でも、いろいろあって、結局町のゆっくり達は大人しくなったわ。」

「・・・いろいろしゃんはゆっくちできにゃいわ。」
「むきゅ。ここからはぱちぇもよくわからない内に、人間さんまで戦いに入ってきて、
たくさんのゆっくりが消えていったのよ。せいぜい大きな出来事をお話することくらいしかできないわ。」

「・・・にゃんだか、はなしがおおきすぎちぇ、うそくしゃいよー。」
「むきゅう・・・、うそ臭くてもホントのお話なのよ。
とにかく、ここからは色々省いて一気にお話しするわよ。むきゅん。」



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1.ゆっくり解放軍の最期



みょんたちを頼り、ゆっくり解放軍に身を寄せたぱちぇであったが、
ドゲスの策略に落ち、群れは崩壊の危機に陥っていた。

「むきゅー!まりさ、みょん!にげてぇぇええ!」
「ゆぅ、ぱちゅりーこそはやくにげるんだぜ!あしでまといなんだぜ!」
「むきゅぅ、でも、まりさとみょんがいなくなったら、この群れは終わりよ。」
「・・・行ってくだせぇ、みょん。ぱちゅりーさんまで危ねぇ目にあわせちまっちゃあ、ご先祖さんにも申し訳が立ちやせん、みょん。」
「・・・ゆぅ。もとはといえば、どげすのさそいにのって、ぷーるさんにおいこまれたまりさのしっぱいなんだぜ。
たくさんのみょんをしなせたうえに、まりさにこれいじょうはじをかかせないでほしいのぜ。」
「むきゅぅ・・・、生きてね。最後まであきらめないで。」
「・・・さあ、もう行ってくだせぇ、みょん。ここから先はあっしら大人の遊び場でさぁ、みょん。
子持ちや子供にいられちゃ迷惑ですぜ、みょん。」

「むきゅぅぅぅううううう・・・・・」

「ゆっへっへぇ。たった二匹でドスに勝てるとでも思ってるのぜぇ?」
「・・・まつみょん。さんにんだみょん。」
「まだいきのこったみょんがいたのぜ。」
「みょん。みょんはおちびちゃんもいないし、りっぱないちにんまえのゆっくりだみょん。ごいっしょさせていただくみょん。」
「へへ、しょうがねぇ奴ばかりですぜぇ、みょん。」
「ゆへぇ!たった三匹でドスに勝てるとおもってるのぜぇ!?」
「ゆぅ!まりさたちをてきにまわしたことをこうかいさせるのぜ!いくのぜ!」
「「みょーん!!!」」



      • その後の彼らの生死を知る者は、ドゲスだけである。
   一説には、この戦いを生き延び、森に帰って新たな群れを築いたとも言われているが、真偽は定かではない。
   ただ一つ確かなことは、ゆっくり解放軍の崩壊後も生き残った赤みょん達が、
   のちにゆっくりの治安を守る『自警団』を結成したということだけである。






2.レイパーありすのゲス追放パレード



お前らこそ失せろ。ドゲスの罠の前に、あえなく壊滅。
大通りを埋め尽くす、しっとり濡れたレイパーの描写が気持ち悪いんで割愛。






3.王子・王女誕生



「ゆっくりしたおちびちゃんを産むのぜぇ!!!」
「「「「「すっきりー。すっきりー。すっきりー。」」」」」

ドゲスまりさは、たった3匹のまりさとみょん達との死闘を終え、
盤石と考えていた自分の帝国が、薄氷の上にあることを思い知らされていた。
もし自分が永遠にゆっくりしたら、群れを率いることができる後継者はいない。
自分のこれまでの努力が水の泡となることに、戦慄を覚えたのである。

しかし、ドスはそもそも巨大すぎてすっきりーが困難な上、
ゆっくりの持つ旺盛な性欲が減退している。ドスまりさとは、一代限りが本来の在り方なのだ。
だが、ドゲスは、執念でそれを乗り越えた。

捕虜の全レイパーありす400匹以上に自分を犯させ、
300匹以上をうっかりつぶしてしまった挙げ句、ついににんっしんした。

「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」」
「ゆゆーん。かわいいおちびたちなのぜぇ!将来群れを任せるにふさわしい王子達なのぜぇ!」

誕生したのは長女まりさと次女ありす。
どちらも、ドゲスの餡子を十分に受け継いだ、大物の予感をさせる赤ゆっくり達であった。



「おちびちゃん。この群れはみんなおちびちゃんの物になるのぜぇ。
無能なゆっくり達の頂点に立って、いずれは人間さんも奴隷にして、あまあまを独占するのぜぇ!」
「ゆっくちりきゃいしたのじぇ!ごみみちゃいなちぇんやれいみゅは、あんこいってきまでしぼりつくすのじぇ!」
「ゆーん、おちびちゃんはドスそっくりで賢いまりさなんだぜぇ!」

長女まりさは、ドゲスから帝王学を学びながら、日々ゲスとしての素質を開花させていった。



「しゅっきりー。」
「やべでぇ、ずっぎりー。」
「おちびちゃん、なんでそんなゆっくりしてない駄れいむとすっきりーしてるのぉぉおおお!?」
「れいみゅおねーしゃんがゆっくちしちぇなかったから、ありしゅがときゃいはなおせわをしちぇあげちゃの!
ありしゅはみんなにときゃいはのあいをあげりゅのよ!」
「そ、そんなことおちびちゃんはしなくていいのぜ。」
「にゃんでしょんなこというにょ?
おかざりしゃんがなくっちぇも、あんよがうごかなくっちぇも、みんにゃゆっくちしちゃいのよ!
ありしゅはみんにゃ、みんにゃとしゅっきりーして、ときゃいはのあいをあたえりゅのよ!」
「ゆぅぅ、ありすは優しすぎるのぜぇ!」

次女ありすは真の都会派への道を突き進んでいた。



「む、むきゅ。親が親なら子も子ね。」
「何か言ったのぜ?」
「むきゅううう!」

ちなみに、ぱちぇは結局ドゲスに捕まって、ドゲスのおちびちゃんの教育係を命じられていた。
教育の成果は散々であったが。







4.飼いゆっくりの集団自決



身の程を知れ。Lサイズゆっくり同盟にそそのかされて参戦するも、ドゲスの奸計に陥り全滅。
甘やかされた飼いゆっくりはひたすらウザいので省略。






5.Lサイズゆっくり達の受難



「むきゅぅぅぅうううう!ぱちぇはわるくないわぁぁぁあああ!」
「「「逃げないでとっととつかまってねぇぇぇえええ!!!」」」

ドゲス帝国から、停戦交渉役として派遣されたぱちぇだったが、
ゆっくりに外交の駆け引きなどというものは、はなから期待できるはずもない。
最近劣勢気味ということもあり、Lサイズゆっくりたちはぱちぇに八つ当たりすることにした。

「むきゅ、こうなったら、一か八かよ!むきゅーん!」
「ゆゆっ!にんげんさんのおうちにはいっていったよ!」

そこは、生徒数1000人以上を抱える、近隣では最大規模の小中一貫校であった。
さすがのLサイズれいむ達も、入るかどうか迷っていたが、校門を覗くと、
中では一匹の胴付きゆっくりがぱちぇを両手で抱え上げており、何かお話ししているところが見える。
ここで、人間さんにまで変なことを吹き込まれてはたまらないと、れいむ達は学校の敷地内に入っていった。

「む、むきゅ。あなたは飼いゆっくりね。」
「・・・てんこはてんこだよ・・・。」
「むきゅ、もしよかったら下ろしてくれないかしら。」

「・・・てんこのこと、いじめる・・・?」
「むきゅぅぅううう、そんなことしないわ!」
「・・・そう・・・。」

ぱちぇは、意外なほどあっさり下ろしてもらえた。
ちなみにこの胴付きてんこ、右腕には『校務員』と書かれた腕章をつけている、
立派なこの学校の職員だ。

「そこまでだよ!てんこはそのぱちゅりーをれいむたちにわたしてね!」
「むっきゅぅぅぅうううう!!!てんこ、おねがいだからたすけてぇぇぇええ!!!」
「・・・れいむたちは、てんこのこと、いじめる・・・?」
「ゆふーん、じゃまするならいじめるよ!れいむたちにかかったら、てんこなんていちころだよ!」



「・・・いじめて・・・。」



「「「「「「ゆっ?」」」」」」
「・・・てんこのこと、いっぱいいじめて・・・。」



そう言うと、てんこはスカートに両手を差し込み、下着を膝まで下ろして、
ゆっくりとれいむに近づいて行った。
正直れいむとしても予想外の展開である。
実のところ、胴付きの戦力はざっとLサイズゆっくり20匹分といったところなので、
舐められないために必死で虚勢を張っていたのだ。

なのに、目の前のてんこは、スカートの奥から粘り気のある液体を滴らせつつ、無防備にれいむ達に近づいてくる。



「・・・れいむ、ちぇん、てんこをいじめて・・・。たくさんひどいことして・・・。」
「ゆ?ゆ?」
「・・・みんなで、たくさんいじめて・・・。・・・いたくしていいよ・・・。」
「ゆぎゃぁぁぁああああ!へんだよぉぉぉおおお!きもちわるいぃぃいいいい!」

じりっ、じりっと近づくてんこから離れようとするうち、気がつけば、Lサイズゆっくり達は校庭の真ん中まで追い込まれてしまっていた。

「・・・じらすの・・・?こんないじめ・・・はじめて・・・。」
「ゆぴぃぃぃいいいいい!きもいぃぃいいいいい!」

「そうかね。」

「ゆ?」

れいむ達が気がついた時には、校庭に入り込んでいた群れ全員が、人間さん達に包囲されていた。
ゆっくり愛でを自称する倉塚校長をはじめ、数人の教師達、それに当時中学生として在籍していた、後の優宇河先生もいる。
各々が手に、荒縄や浣腸器、小筆、竹箒などのアイテムを持って武装している。



「れいむ君。君たちの振る舞いはすべて見せてもらったよ。・・・非常に残念だ。」
「ゆゆ?」
「君たちは大きな罪を3つ犯した。」
「ゆゆゆ?」



「一つ。学校の敷地内に無断で入った罪。」

「わ、わからないよー。」

「二つ。我らがアイドル、てんこをキモいなどと侮辱した罪!」

「だってほんとにきもいでしょぉぉおおおお!」






「三つ!!!てんこをイかせてあげなかった罪だぁぁぁああああああ!!!」

「どぼじでそうなるのぉぉおおおおおお!!!」



      • この日、Lサイズゆっくり同盟は消滅した。

「むきゅ・・・人間さんと喧嘩しちゃだめなのね・・・。」




6.てんこのインモラルスタディ



学校にしばらく匿われたぱちぇが目撃したのは、てんこのアブノーマルな性生活であった。
とても文字では記述できないド変態プレイの数々に、検閲が入りました。削除。






7.ドゲスの野望



「ゆへぇ。ドスの計画より早かったけど、町のゆっくり達はドスが支配したよ!」

ドゲスまりさは、ついに最後の野望、『人間さんの町を丸ごといただきます計画』を発動することを決心した。

「産むのぜ!育てるのぜ!まだまだ足りないんだぜぇ!」
「ず・・・ずっぎり・・・。」

「「「「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」」」」」

「ゆゆーん、なかなか元気なおちびどもなんだぜ。」
「むきゅーん。ドス。いくらゆっくりが増えても、普通に喧嘩したら人間さんには勝てないわ。」
「ゆっへっへぇ。ドスもそのくらいわかってるんだぜぇ。ちゃんと考えがあるんだぜぇ。」
「むきゅー。」

「ところでドス。ドスはこの町のゆっくり全部を支配してるわ。
なのになんで人間さんの町まで欲しがるの?人間さんは強いわ。」
「ゆへぇ。ドスは、ゆっくりが弱いことなんてよくわかってるんだぜぇ。
山火事さんにはたくさん殺されたのぜ。それがなくても、雨さんが降るだけで、たくさんのゆっくりが死ぬのぜ。」
「・・・・・・」
「だから、ゆっくりできる人間さんのおうちは絶対必要なのぜぇ!
人間さんの町を手に入れて、真のゆっくりプレイスを手に入れて見せるのぜぇ!」
「ドス・・・そんなことを考えて・・・。」

「そして、まりさの周りに美ゆっくりをたくさん集めて、人間さんのあまあまもドスが独占するのぜぇ!
他のゆっくりもドスに感謝して、おちびちゃんの地位も盤石なのぜぇ!ゆえっへぇ!」
「・・・・・・。むきゅぅ。」



『・・・それでは、『第一次餡公害撲滅計画』の実施は全会一致を持って可決・・・』

「ゆー!それじゃ、みんな、計画を実行するのぜぇ!出発するのぜぇ」

その日は奇しくも、人間さんが初めてあの青い清掃車両を運用開始した日であった。
のちに毎年春、森ゆっくりを恐怖のどん底へと追い込む、あのゆっくり回収専用車を・・・。






この日のために大量生産され、ドゲスの訓練を受けた子ゆっくり達は、町中のあらゆる家屋に、
ある者は網戸の隙間から、ある者は換気扇の隙間から侵入し、ドゲスの合図を待った。

「ゆへぇ。どうやら全部のおうちにゆっくりが入ったようなのぜぇ。」
「むきゅう。何をするつもりなの、ドス。」
「ゆへぇ。まあみてるのぜぇ。」

「・・・湯宇川教授。見てていいんですか?なんか企んでますよ、あいつ。」
「いいんだよ。ちょっと気になるだろう?頭が回るというドスまりさの、人間を超えるための秘策とやらが。」
「・・・早く切り上げましょうよ、妹さんの三者面談に行くんでしょう?」
「優宇河ならばわかってくれるさ。ふむ、そろそろはじまりそうだぞ。」

「それじゃあいくのぜぇ!ゆーーーーーーーーーーー!!!」

ドゲスまりさの声が町中に響き渡った。人間の耳には普通の叫び声に聞こえるが、
これは、数キロ先のゆっくりまで聞こえる、特殊な周波数の合図である。
この合図により、町中の人間さんのおうちに侵入したゆっくりが、作戦行動を開始した。






「「「「「「「ここはどすのおうちだよ!ゆっくりしていってね!」」」」」」」

町内全域・無差別おうち宣言。
これが、ドゲスまりさの秘策であった。






「ゆっへっへっへっへ!これで人間さんの町は全部ドスのものだぜぇ!!!」
「おきゃーしゃんはてんしゃいだじぇ!」
「これで、にんげんさんのおうちはじぇーんぶおきゃーしゃんのものなのにぇ!ときゃいはだわ!」
「むきゅう・・・なにか間違ってる気がするわ。」




ちなみに作戦実施からぴったり30秒後には、虹浦町に生存するゆっくりの数は、20分の1に減少していた。



「いやー。楽しませてもらったよ。やっぱりゆっくりのやることは予想の斜め下を行ってくれるね。」
「ゆゆっ!人間さんは町の王様になったドスに、さっさとあまあまをもってくるんだぜぇ!」
「「ゆっくちー、ゆっくちー。」」
「むきゅぅぅううう!人間さんが来たわぁぁぁあああ!」

「ふむ。せっかくだが、ドス君の手に入れた町は、人間に返してもらうよ。
まあ、君に任せるという未来も興味深くはあるんだが、あいにく今日は仕事なのでね。」
「ゆふん!この町の王様のドスに、勝てると思ってるの?」
「まあ、そうだね。はい、あまあまをあげよう。」
「ゆゆーん。物分かりがいいんだぜぇ!むーしゃむーしゃ!ゆげぇ・・・。すーや、すーや。」
「ちなみに、眠り薬入りだ。さて、檻に入れて研究所に運んでしまうか。」

「むきゅぅぅぅううう。人間さん。見逃してぇぇ。」
「「ゆっくちおきゃーしゃんをはなしちぇにぇ!」」

「君らには興味がないから勝手にしてくれ。お母さんを返してあげる気はない。
研究材料だ。まあ、研究が終わってからも殺さないようにはしてあげよう。」






こうして、一時は町の王となったドゲスまりさは、驚くほどあっさりと人間さんに連れて行かれてしまった。
間もなく町は、ゆっくり清掃車両の執拗な巡回により、全盛期の100分の1以下までゆっくりの個体数を減らすことに成功する。



『餡公害撲滅計画』

第一次:最新式ゆっくり回収車両の巡回による、徹底したゆっくり駆除を実施する。大型個体については、研究材料として捕獲。
第二次:町のゆっくりの個体数、繁殖速度の調査、適正な個体数の上限を把握する。
第三次:以降、定期的にゆっくり駆除を実施することで、個体数を調整する。






これ以降、ぱちゅりーは強制されるでもなく、ドゲスまりさの二匹のおちびちゃんを必死に育て続けた。
しかし、人間さんに対して弱腰であるぱちゅりーには、まりさもありすも懐かなかった。
結局秋の初め、成体まで成長した2匹は前後してそれぞれおうちを出ていく。
ぱちゅりーは、あの二匹を普通のゆっくりとして育て上げることができなかったことを、今でも後悔し続けている。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「・・・むきゅ。こんなことがあって、町のゆっくり達は大人しくなったわ。
人間さんもあれからは、あんまり酷いことはしてこなくなったわね。
後は、夏さんや冬さんが来るたびにいろいろ大変だったけど、なんとか生きてこれたのよ。」

「でもわきゃらないよー。どうしてもりにもどってきちゃのー。」
「むきゅん。ぱちぇも最近は体が大きくなって、人間さんから隠れて生きていけなくなったのよ。
それに、やっぱり生まれた所が恋しくなったわ。」

「・・・でも、いろいろしゃんはときゃいはじゃないわ。
はじめてのあきしゃん、ふゆしゃん、はるしゃん、にきゃいめのなつしゃんは?」
「・・・作者さんは、どう大変だったかは、れいむ一家のお話を読んで想像して欲しいそうよ。」
「あきしゃんもふゆしゃんも、じぇんじぇんかいちぇないよー。わきゃらないよー。」



「・・・これからきっと書くわ!
もうやめてあげて!作者さんのヒットポイントはもうゼロよ!」



「・・・いなきゃもの・・・」
「わきゃらないよー。」



「むぎゅうううううううううううう!!!」




















ちなみに現在町のゆー物園には、すっかり金髪の色あせた老ドスまりさが、
加齢で歯がとっくに抜け落ちたお口で、まずそうに薬入り野菜ペーストをむーしゃむーしゃ、
後はひたすらすーやすーや眠るというゆん生を続けていたりする。
かつては、さぞや生命力にあふれたドスまりさだったことだろう。
彼女は知るべくもないが、彼女がかつて産み育てた二匹のゆっくりは今も元気に町に生きている。
ゆっくりの王国は夢と消えたが、その野心の残光は、確かに今も町のゆっくりたちに影響を与え続けているのだ。
それが、ドスまりさに対して救いとなるかはわからないが。















どろわではとんでもないキャラにしていただいてありがとうございます。
皆さんがとても変態で、私もうれしいです。
(絵師さんの扱いとかやっぱ酷すぎたかなあ。
杭さんとか、「ゆっくりのみるゆめ」の土木作業員だし、台詞もほとんどなかったし。)

このSS書き終わるまで一つ勘違いしていたんですが、
私がゆうかりんだと思っていたのは、ゆうかにゃんでした。
てんこだと思っていたのはてんどんだし。
今さら書き直せないから、ゆうかりん、てんこ、でイかせていただきますが。
まあ、どっちも可愛いからいいか。

これで、最初から予定していた分以外の、リクエストおまけ作品は書ききりました。
まあいずれも、おまけのクオリティを超えるものではありませんが、勘弁してください。
リクエストにすべて答えていると、本編が進まないのは困ったもんですが、
かといって、本編書ききった後に、おまけを書く気力が湧くかは怪しいしなあ。

ところで、優宇河おねえさんご本人から、HENTAIキャラとして使用O.Kのお墨付きを頂いたので、
ねちょねちょであはんあはんな感じのド変態として書かせていただくことにします。まあ、やりすぎない程度に。
ほんとあの方もエロイんだから、困ったもんですね。
でも、もっとひどい扱いを受けがちな、倉塚校長はどうなんでしょうね?
まあ、いいか。





過去作品



『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど)

春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ
春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね
春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ)
春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ)
夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね
夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ)
夏-1-3.           本作品(おまけ)
夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ)
夏-2.  ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね



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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • ドスの子供のまりさがマフィアの元締めになるのかな -- 2021-08-15 20:42:09
  • 6.てんこのインモラルスタディ
    学校にしばらく匿われたぱちぇが目撃したのは、てんこのアブノーマルな性生活であった。
    とても文字では記述できないド変態プレイの数々に、検閲が入りました。削除。

    それを排除するなんてとんでもない!! -- 2014-07-31 09:50:03
  • メタ会話好きだよぉ -- 2014-05-06 20:16:19
  • ちょwwメタ発言ww -- 2011-02-14 09:28:47
  • 地獄のミサワ思い出した -- 2010-09-27 00:43:48
最終更新:2009年10月21日 18:37
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