ふたば系ゆっくりいじめ 415 ゆ怨

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ゆ怨





「「ここをれいむとまりさとかわいいおちびちゃんのゆっくりぷれいすにするよ!!!」」


「「「「「ゆっくち!!!!」」」」」



野良ゆっくりの家族がとある空き家に入って、声高々に宣言した。


父まりさ、母れいむ、子まりさ3匹、子れいむ2匹の典型的な野良ゆっくり家族。




「ここはゆっくりできるね!!!」


と、にやけるれいむ。


「そうなんだぜ!!!こんなにおおきいおうちははじめてなんだぜ!!」


と、同じくにやけるまりさ。



「「「「「ゆっくち!!!!」」」」」


と、同じく喜ぶ子供たち。






その時であった。



まりさは背後に何か得体の知れない気配を感じた。


急に振り向き、背後を確認する。




何もいない。




当然である。





まりさたちは、徹底的に調査して、この家に誰もいないことを確認したのだ。
来る日も来る日も、人間の目から隠れるように行動し、
この家に誰も入らないことを確認したのだ。

野良ゆっくりたちは、不用意に人間のいる家に入り込み、
おうち宣言→即駆除という流れを何度も繰り返していた。

このまりさたちは、野良の割には、なかなか知恵が回る方で、
人間が誰も住んでいない家ならば、おうち宣言をしても、
問題ないと思い、ずっと空き家を探していた。
そして、ついにこの空き家を見つけたのだ。
だから、この家には誰もいないはずであった・・・。




「ゆぅ・・・きのせいなんだぜ・・・」



まりさは落ち着きを取り戻し、改めて家族の方へ振り返った。









目の前に真っ白な子供の顔があった。





「ゆぅうううぅうう!!!!!!」





あまりにも唐突すぎたので、まりさは驚きのあまり、しーしーを漏らしてしまった。






「おどろかすんじゃないのぜ!!!!」




その子供は異様だった。




瞳が真っ黒であった。
そして、その瞳の色に反して、肌は全身、真っ白であった。
その子供は、まりさと同じ目線になるようにかどうか知らないが、
うつぶせになり、首だけを上げて、ずっとまりさの方を見ていた。




まりさは、この時、初めて、感じたのである。
何か・・・おかしい・・・

普通、人間たちとこのような場合で出会ったら、
まず、真っ先に駆除しようと襲い掛かってくる。
それか、甘い言葉で誘ってきて、罠に嵌めようとする。

この2つのパターンしかない。

なのに・・・



この子供は・・・ずっとまりさの方をうつぶせになったまま、
見つめていた。


まりさは、思った。
もしかして・・・この子供は愛で派?
だったら・・・この子供はまりさたちとじゃれようとしているのか?

そう思ったまりさは、これは良い展開だと思った。
ここで愛らしく振舞えば、あまあまさんが出てくる。
そう思ったまりさは・・・


「ゆゆ~ん!!!かわいくてごめんね!!!」


子供に向けて、ウィンクをした。



決まった!!!
渾身のキメ顔!!!
こんなに可愛い自分は今までのゆん生で初めてだと言えるほど。





『ニャァァァァァッァァッァァア!!!!』




子供は口を空け、叫び声を上げた。
それは、子供の声とは違った声であった。
猫の泣き声そのものであった。




「ゆ、ゆ、ゆぅうう!!!ね、ねこさんのこえはゆっくりできないんだぜ!!!や、や、やめるんだぜ!!!」


昔、猫に親を食われた過去を持つまりさからすれば、
猫の泣き声はトラウマであった。
まりさは再び、体を震わせて、しーしーを漏らしていた。


まりさは思った。
この子供は不気味。
襲ってこないから愛で派と思っていたが、
なんだか怖くなってきた。

仕方がない。
この家には誰かいるようだ。
このまま居座っていると、結局、ゆっくり出来なくなることは違いない。
ここは一旦出直そう。


ゆっくりらしからぬ思考の果て、まりさはこの場を立ち去ろうと即決した。


「みんな!!!ここはゆっくりできないんだぜ!!!もとのおうちにかえるんだぜ!!!」


まりさは、子供に話しかけた。


「ネ~ギ~ネ~ギ~」

「バジュ~!!!!バジュー!!!!」

「べべべべべべ!!!!!!!!」




そこには、子供はいなかった。
いや、子供だったモノがいた。


体の形は、腐った胡瓜のように萎びており、
体の色は、死んだねずみの屍骸のような色をしており、
愛くるしかった瞳は真っ赤に染まり、真っ赤な涙を苦しそうに流している。
可愛らしくゆっくりしていた子供たちの声は、ドブ川でグツグツと煮え立っているような
そんな声であった。

そして、それらには、子まりさの帽子がついていた。



「ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあっぁああ!!!!!!」






まりさは、叫んだ。
心の底から恐怖した。
そのゆっくりとは真逆のそれらに。



「ゴロジデェェッェ!!!!!モウゴロジェェェェェェェエエエエ!!!!!!」




「オドウジャンンンン!!!!オダアジャンンンン!!!!!!!!」





子れいむたちと思われる何かが苦しそうな声を上げている。








まりさは気がついた。

あの子供だ!!!!
あの子供が何かやったんだ!!!!
許せない!!!!絶対に許せない!!!
おちびちゃんたちの敵だ!!!!


まりさは、子供の方へ振り向き、襲いかかろうとした。


「ゆっぐりじねぇえ・・・・・・え!?」




そこにいたはずの子供がいなかった。
なぜ!?どうして!?そんなはずは!?
さっきまでいたはずなのに!!!!
いくら人間がゆっくりより早く動けたとて、そんなに早くは動けないはず!?
どうして!?











「ばでぃ・・・ばでぃ・・・・」





まりさは、れいむの声のする方を見た。



「れいむ!!!ここはなんだかゆっくりできないんだぜ!!!はやくにげるんだぜ!!!」






れいむは、目を真っ赤に染めていた。
そして、子供たち同様、瞳から赤い涙を流していた。





「でぃぶぅうぅううう!!!どぼぢでごんなごどにぃいぃい!!!!」



まりさは叫んだ。
子供たちだけでなく、最愛のれいむまで、
こんなひどい目に合うなんて!!!!!



「うし・・・うし・・・うし・・・・・・・うしろ・・・・」



れいむは、プルプルと震えながら、おさげをまりさの後ろの方へ指差した。






まりさは、恐る恐る後ろを振り返った。



『ア、アアア、アアアアア、アアアアアアアアア、アアアアア』




髪の長い女がまりさを睨み付けていた。
そして、その女の口からは血がボタボタと垂れていた。



「ゆんやややぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!きょわいよぉおぉおぉおおおぉおぉお!!!!!!!!」



まりさは無様に叫んだ。
心の底からこの女を怖いと感じ、見栄も外聞も捨て、
恐怖が導くまま、叫び続けた。



「でぃぶうぅうぅう!!!!ごごがらにげるんだぜぇぇえええ!!!」


まりさは再び、れいむの方を向いた。



「パパパピピプププペペペポポポポポ!!!!!」



物凄い速さで、体を揺さぶり、その振動で家が壊れるんじゃないかと思われるくらい暴れるれいむがいた。






「で・・・ぃ・・・ぶ・・・・」




まりさは、れいむの姿に慄いた。
一体、何が起きてるのか・・・まりさには理解できなかった。





「パパパパピピピプププペペペペポポポポポ!!!!!ゆっぐりじでいっで!!!!!ねん!!!!!!!」






口が裂けるほど三日月状に尖らせ、
瞳は常にグルグルと回り続けて、ひたすら不気味な笑顔を浮かべるれいむがいた。





「fjdwyrvんryにヴぃおcvy5ちぃヴぁmちゅvなおymcなうヴぃおtr」






まりさは声にならない叫び声をあげ、その空き家から逃げ出した。



「ふぃyんtmvbの67vmのいあrんmpvctp87bv8ん6v9t8」





全く何を言っているのかさっぱりわからないが、
とてつもない大きな声を上げ、その付近にいる人間たちにアピールするかのような、
大きな声であった。


このまりさは、この空き家を観察する時にも、ゆっくり特有の

「そろ~りそろ~り」

などという間抜けな声を出して、移動などしなかった。
常に人の目から隠れるように陰に潜んで生きていた。


そんなまりさが、気が狂ったかのように、
自分はここにいると、さも強調するように、叫び続けていた。
まるで、その声は人間に助けを求めるかのように・・・。




『うるせぇんだよ!!!クソ饅頭!!!!』


「ゆぼっ!!!」



逃げている最中、人間に蹴り上げられるまりさ。


「rヴ煮歩vいbtpmcのつんヴぁpmtvyfygmpヴぉnytんmcんvとyんヴぉt8b」



ひたすら、叫び続けて、逃げ惑うまりさ。




とにかく、まりさは逃げた。
行き先はどこでもいい、このゆっくり出来ないあの空き家から離れられるなら、
とにかく走り続けた。








『ヒャァハァァァアア!!!虐待だぁぁぁあ!!!!』


「ゆべぇええ!!!!」


たまたま、通りかかった虐待鬼意山が、まりさを殴りつけた。




「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」




叫び続けながら、走ったせいか、ここに来て、やっと落ち着いたようだ。



『お前の方から向かってくるとはそんなに虐待されたかったのか!!!
 よし!!!望みどおり虐待してやるぞ!!!!』


虐待鬼意山はニコニコと、まりさに向かって、拳を振り上げる。


「おに・・・いさん・・・ききたいこ・・・と・・・が・・・」



まりさは震えながら、虐待鬼意山に聞いた。


「あそこら・・・へん・・・にある・・・おうちに・・・すんでるひと・・・って・・・」



まりさはおさげを力なさげに、プルプルと震えながら、自分が来た方向を指差した。

その瞬間・・・・



『ちょ・・・おま・・・え・・・まさか・・・・』



今までニコニコと笑顔だった虐待鬼意山の顔が硬直した。



『お・・・お・・・・俺は入ってない・・・入ってないんdなfhじぇいをうrvnyたm!!!!』



虐待鬼意山は全力で逃げていった。



「までぇっぇぇぇええ!!!おにいざんんん!!!ばでぃざをびどりにじないでぇぇええええ!!!」



まりさは、大声で泣いた。
そして・・・背後に何かを感じた。



『アアアア、アアアア、アアアアアアアア、アアアアアアア、アアアアア』




あの女がいた。



「ふぉ平うvyのt;vymfじゅtmふvyのmヴぉtじおgrつpvにえおうとpvmつbんmhtwぺcvy」





















数日後。



「ゆっ!!!ここはれいむのおうちにするよ!!!」



ある空き家に入ろうとする1匹の野良れいむ。


『待て。』


「ゆっ!?」



れいむは、老人の声に止められた。


『お前らゆっくりがどう死のうとワシには関係ないが・・・悪いことは言わん。そこの空き家にだけは入るな。』


「ゆっ!!!うるさいよ!!!じじい!!!ここはれいむがみつけたんだよ!!!」


れいむは、老人を威嚇する。


『仕方がない。』



ドカッ!!!


「ゆぶっ!!!」



老人はれいむを踏み潰した。



『悪く思うなよ。この方がお前のためだ。あ~いう死に方はさすがにゆっくり嫌いのワシでも哀れに思うからのぉ・・・』







老人はゴミ捨て場にある袋を見つめた。
その袋の破れたところから、真っ赤になった目のようなモノが見えた。










終わり




あとがき


作者は○怨が苦手です。
まりさみたいに、リアルでしーしーを漏らしました。
それくらい怖かったです。


他の作品
ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打
ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭
ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1
ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2
ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3
ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派
ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4
ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える
ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5
ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編
ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編
ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR
ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか?
ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編
ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6
ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物
ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた
ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起
ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承
ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転
ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始
ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編
ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編
ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編
ふたば系ゆっくりいじめ 309 時をかけるまりさ 完結編
ふたば系ゆっくりいじめ 319 ありす 都会に行く
ふたば系ゆっくりいじめ 345 れいむの歌を聞けぇぇえ!!!
ふたば系ゆっくりいじめ 359 ゆんする
ふたば系ゆっくりいじめ 413 偽りの賢者



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感想

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  • ぎゃぁぁぁぁぁぁ -- 2023-01-19 16:33:30
  • ゆんっやぁぁぁ!!!!!!!ホラーさんやめちぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!! -- 2016-09-19 10:05:17
  • いつの間にか挿絵生えててワロタwww



    ・・・「ゆ怨」で画像検索しちゃ駄目、ゼッタイ -- 2016-07-31 00:10:19
  • ブロリー「ヘア!!」
    ホルホース「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
    DIO「うるせぇぇぇぇぇぇぇ!!これくらい普通だろう!!」
    ブロリー&ホルホース「エエエエエエエエエエエエエ!!」
    -- 2014-12-07 09:23:43
  • 流石にこれは同情するわ -- 2014-07-31 04:23:17
  • むぎゃぁあぁ゛ぁあ゛ぁエレエレエレエレ…ぼっと……ゆっくり……………したかった………… -- 2014-07-20 20:51:36
  • 作者はリアルしーしーを・・・パロディなのに怖い作品だ -- 2013-07-19 12:57:41
  • 鬼威惨もゆっくりに目もくれずに逃げる、村では皆知ってる話なんだな
    元ネタ知らないからスマン -- 2012-12-17 21:45:23
  • ゆびえぇぇぇぇぇん!! ゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
    -- 2012-11-26 09:37:17
  • ゆんぎゃぁぁぁ!こわいんだよー!わからにゃいよぉぉぉぉぉー!(苦笑 -- 2012-07-20 18:51:31
  • ゆぎゃあああああああああああああ!ホラーさんはゆっくりできないいいいいいいいい! -- 2012-05-23 15:48:48
  • 呪怨はガチで怖いよな
    俺も寝る前に読んで後悔しました
    だって布団に入ってると布団から出てきそうで怖いんだよ
    もみもみしたいんだよー!(;д;)グスッ -- 2012-05-23 00:14:06
  • 鬼意山「あそこは一歩も行ってはならない・・・
    たとえゆ虐するゆっくりがいても・・・」 -- 2012-05-17 19:24:17
  • ゆんやああああああああ!!!挿絵無くて本当によかったよおおおおお!!! -- 2012-03-03 23:46:40
  • どぼじでこんなのがまじってるのおおお
    うっかりねるまえによんじゃったでしょおおおお
    こわくてすーやすーやできないいいいい

    怖いのに面白くて最後まで読んでしまった ちょっと後悔している -- 2011-04-28 22:11:47
  • 人間用の視覚的恐怖はゆっくりには効きが悪いな… -- 2011-01-30 20:19:36
  • …よりによって『アレ』ですか…おぞましい…でもゆっくりにまでいきますか?(汗 -- 2010-11-22 02:54:21
  • 世田谷の佐伯さんご一家だって人間所じゃなくて、
    ゆっくり如きに平穏を乱されたら怒るだろうなぁ
    いや、俊雄くん的には楽しいおもちゃで遊んでるんだろうか -- 2010-10-13 10:46:07
  • こわいぃぃぃぃー!
    虐待お兄さんでも人間の幽霊様には勝てないよぉぉぉー・・・;; -- 2010-10-09 20:25:06
  • むきゃあああああ…えれえれえれえれえれ…… -- 2010-07-25 16:35:30
最終更新:2009年10月27日 15:30
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